「あー、フォメーションはどうする? 俺、前にいたい」
「俺は良いぜ。俺がいりゃポジションなんて関係ねぇ」
「……ぬかしとけ。雑魚ども」
俺はストレッチしながら考える。雰囲気悪りぃ。クソやりずらい。なんかこいつら無駄にでけーし。凛ちゃんはまだしも、この
「なぁ士道、なんで俺達とチーム組んだ?」
士道はボールを足下に転がしながら答えた。
「俺は強えー奴は好きだぜ。
「……と言うと、お前はチームプレイせずに自分だけが気持ちよくなりたいと?」
「せいかーい」
何の悪気もなく純粋に士道は答える。そうか。そうゆう事か。例え俺たちチームが負けたとしても、試合でゴールを決めていたら他チームに引き抜かれる可能性が高い。士道はそれを狙っている。コイツは独りよがりのプレーもするし、自己満足が1番の生粋のエゴイスト。ブルーロック内で初めて出会った人種だ。連携やチームプレイに徹しない事が分かった今、俺はコイツにある種の期待をしていた。フィジカルが強いのかテクニックかそれとも思考か。何にせよ士道龍聖と言う男のプレーは楽しみだ。
「オナドリ士道は置いといて、凛はどうよ? 利き足とかは右?」
「馴れ馴れしくすんな。つーか利き足とか言う概念捨てろ。試合中ベストな動きをする方が利き足だろ」
「さいですか」
この男、
───────感情的な
───────合理的な
───────未知数な
─────────あぁ、もうすぐ始まる。俺の挑戦が。
────────────────────────────────────────────────────────────────
「良いんですか。 彼、元チームメイトでしょ」
「はは。それは言えてるなぁ」
ブルーロックのピッチに今、6人の人物達がいた。今からその6人はお互いの未来を変える者同士だ。試合が始まるまで残り数分。
「情が湧かんほど僕は心を冷徹に出来ない。でもサッカーに私情持ち込むほど馬鹿じゃない」
氷織はある人物を見据える。その人物は天才、糸師凛かも知れない。はたまたダークホースの士道龍聖か。それとも今までに苦楽を共にした仲間であり同士であった男かも知れない。氷織は日一京にある種の興奮、感情の高鳴りをしていた。
(君には驚かされてばかりや日一君。君の実力は僕が1番知ってる。基礎がなくて身体能力もサッカー脳がない事も。けど、このステージ立ってるって事は
妥協せず本気で
「……。キーパーは誰がやる? 俺は前にいたい」
「………説明聞いてました? 剣城君。キーパーはブルーロックマンがやってくれますよ」
「はは……」
6人の中に
────────5、4、3、2、
「勝つのは俺だ。氷織」
「やってみい。得点王」
─────────kickoff!
──────────────────────────────────
試合始まって数十秒。
現在、ボールは俺達が支配してる。凛、士道、俺のトライアングル。
パス、リターンを繰り返す。試合が始まって分かった事は氷織が率いるチーム3人はプレスをせず、自陣に引いてのリトリートでの守備。徹底しているのはパスコースを切るぐらいか。
「おいこら、引いてばっかだとこっちから行くぞ」
「同意」
俺と士道が前線に駆け上がる。ボール供給者は凛だ。俺達にマークをつく2人。士道には二子。俺には────氷織だ。
「鬱陶しい! どけ氷織」
「ふりきってみい。走力勝負といこか」
マッチアップ。
現在、後方からのフィードを待っている俺だ。前にスペースを幾らでもある。前か右か左か。─────いや此処だ。俺は右ゴールポストのやや手前。ゴールからまだ20メートルの所で一時停止した。
「氷織、駆けっこは好きか? よーい、どんでスタートな」
「走力勝負の次は速さ比べかぁ。良いよ。ノッた」
よーいどんでスタート切った。
立ち位置的に俺は氷織よりゴールが遠い。氷織の背を追い越さなければゴールには近づけない。近づく事は当然、氷織が許してくれない。氷織との一対一。こうなってくると脚力勝負だ。右左と身体を動かして行くが、氷織は着いてくる。マンツーマンデイフェス。体幹で俺は氷織に負けている。進む方向や飛び出す速度を変えても氷織は持ち前の体幹で着いてくる。キーププレーが上手い事はある。身体全体を使ってでのディフェンスが上手い。ただ俺は知っている。
「背が高いのも考えものだな。チビ舐めんな」
「っ!」
ボディフェイント。右にフェイクをかけ左にすり抜けた。俺は知っている。体幹では負けていてもスピードでは俺に分があると。完全に裏を取った裏抜け。────コースが見えた。俺に出せ凛。
「ボールねえとこでこそこそと。虫みてぇだな──お前ら」
えーうそーん。こいつシュートモーション入ってる。俺達が必死に開けたど真ん中コースをセンターサークル付近からシュートを打とうとしてる。流石にその距離は……なんか入りそう。これは予感だ。俺は糸師凛と言う男の実力をまだ知らない。ただコイツには絶対的なプレーと自信がある。ペナルティエリア外数十メートルの【超ロングミドル】糸師凛は迷う事なくその足を振り抜いた。
「嘘だろ」
その軌道は落ちる事なく真っ直ぐに飛んでいった。インフロントで蹴った伸び上がる軌道に近い。緩やかなカーブを描くシュートではなく鋭い右足一閃。その速度は時速100キロを超える。瞬きする瞬間に二つの音が爆ぜた。一つは凛のシュート音。もう一つは【ボールがクロスバーに当たる音】それを聞き俺の身体は動いた。
「ルーズボール!」
誰かが発した声。それと同時にボールは地面に落ちて行く。その間一瞬か。その刹那の瞬間に俺達はボールに群がる。子供みたいに虫みたいに。俺達はそうゆう生き物だ。身体がボールに触れれば良い。精一杯身体を伸ばす。当たるのは足か頭か肩か腹か。そんなのはどうでいい。【ただのワンタッチ】それでゴールが決まる。ゴール前の混戦。それを制した者が勝ちだ。クソ、ボールが高い。跳躍して届くか曖昧だが俺は地を蹴った。
「つ、お前、高すぎだろ」
「脳ある鷹は爪を隠すだ。チビスケ」
相対した男は
剣城がヘディングでクリアしたボールに鼓音する男が1人。
「脳筋ばっかで助かりますよ。僕は無駄なフィジカル勝負はしない」
鋭い読みだ。ゴール前にボールがあれば混戦になるし、自然とボールに集中してしまう。俺は見事にそれに釣られた。今競り合ったバカ眼鏡もそうだが。ボールの落下位置の予測。これがプレーの先読み。剣城とは花色が違うプレイヤー。
「なら俺とダンスしよーぜ。前髪ちゃん」
「言ったでしょ。無駄なプレーは嫌いです」
二子対士道の一対一。セカンドボールに反応したのは士道だったか。俺は士道の守備力をまだ知らない。これは数的有利を作った方がいいか。自陣に戻ろうとした時、二子が身体を翻して反転する動きが視えた。ファーストタッチで抜き去る【反転ターン】か。それを士道に伝えようと叫んだ時、奴はもう動いていた。
「ちまちまと無駄な動きが多いぜ。────前髪ちゃん」
「な!?」
二子のターンは上手く決まっていたと思う。ただそれは士道龍聖の一振りでかき消された。
【ノールックモーションシュート】
奴はボールを見ず、見た通り足を振りかざしただけだった。そのシュートはゴールに吸い込まれる。距離はまだ十分あった。しかし士道の枠内に決める技術、キック力。その要素が詰まった【ワンゴール】。ただこの芸道をやってのける胆力は凄まじい。今のシュートはファールになる確率が非常に高い。二子は士道に背を向けキーププレーだったし、もしシュートした足が二子に当たればファールになる。それを迷いなく踏み切る精神力。
「気持ちいーい。あーイキそ♡」
─────────
皆んな口調難しい。士道は理性ある時結構頭良さそうな喋り方する。(勘違い)
氷織君と二子君は二次選考の時、同じチームだった記憶あるので一緒にしました。剣城君は強キャラで好きだからです。二次選考は皆さんアンケートしてもらったりと、原作知識とか設定に矛盾があるかもしれません。大先輩ご教授お願いします。(原作揃えたい)
続話も閲覧して頂いたら幸いです。いいねー!くれー!
奪敵決戦チーム
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二子、氷織
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士道、糸師凛
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時光、蟻生、
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剣城、我牙丸
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烏、乙也