あぁ、あそこの鎮守府の話ね…   作:お手元ポテト

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怖くないよ。


ずっとそこにいたんだね

 

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『遂に手負の宿敵 提督を鎮守府埠頭に追いつめた吸血鬼 川内

だがしかし、ここで朝日が昇ってきてしまう。

川内 絶対絶命のピンチ。

 

「引け。シンジ、ガチャを引け」

 

当たらないカレンチャン。

 

「貴方は引けないわ。私が当てるもの」

 

「はぁやなみっ!!」

 

「綾波型の潮です……。も、もう下がってよろしいでしょうか……」

 

次回 『機動艦隊 ずいか☆クカガ 』第6話

「町中華のしっとり系チャーハン」

 

来週も絶対、観てくれよなっ!!

 

*内容は予告なく変更する場合があります。』

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「……いやぁ、あそこでスキレットをあんな使い方するなんて、さすがは赤城さんなのです」

 

「赤城さん、ソロキャンプするんだ…」

 

ニチアサの鎮守府の娯楽室のTVの前では艦娘達がテレビの感想を言い合っていた。

 

「来週も楽しみですね!島風!……って、あれ?」

 

その中の一人、雪風は親友である島風に話題を振ろうとして気づく。

 

ここ最近、島風の姿を見ていない。

 

 

つい先月、雷同提督の愛娘 勇(いさみ)ちゃん(9才)の泊地歓迎会が行われ、皆その可愛らしさに撃ち抜かれたハート(勇ちゃんフィーバー状態)がようやく平常に戻りつつある今日この頃、雪風は親友の姿がないことにはたと気付いた。

 

そういえば、先月の哨戒の後から姿を見ていない気がする。

最近まで勇ちゃんフィーバーで気づかなかったが。

 

今日は日曜日。

まだ部屋で寝ているのか、たまたま哨戒任務かも。

哨戒任務のシフトを見てみる。

しかし島風の名はない。

ならば休みか。

 

島風は一人でこそこそ何かするのが好きな娘ではあるが基本的に寂しがり屋でもある。

どこかに遊びに行くなら友である私を誘うだろう。

やはり部屋で寝ている、で合っているだろう。

 

「…ちょっと、どうしたのよ雪風。考え事…?」

 

「あ、ビスマルクさん。いえ、最近島風の姿を見ていないなと思いまして…」

 

考え込む雪風に戦艦ビス子が声をかけてきた。

雪風の返答に、確かに、とビス子は頷く。

 

「変ね、そういえば私も島風の姿をしばらく見ていないわ…」

 

そう言ってビス子も考え込む。

勇ちゃんフィーバーがあったとはいえ、提督と付き合いの長いビス子は勇ちゃんとも付き合いの長い関係だ。

故に勇ちゃん耐性があるのでずっと正気のままだった。

 

互いに黙り込む雪風とビス子。

その沈黙に何故か得体の知れないナニカを覚える雪風。

 

「どうしたのふたりとも…?」

 

 

異様な雰囲気をみてとった鳳翔さんがふたりに声をかけた。

鳳翔さんも勇ちゃんフィーバー耐性がある艦娘の一人だ。

 

鳳翔さんに二人は島風を最近見かけたかと尋ねる。

鳳翔さんもそういえば見ていないと返した。

 

提督も、金剛も、言い方は悪いが勇ちゃんフィーバーで現在使いものにならない。

天龍は顔が怖い。

 

となると、勇ちゃんフィーバー耐性があり、現在提督の代わりに仕事している長門を頼ることにした。

 

 

 

 

 

「なるほどな、島風は確かに先月の哨戒任務の後、提督に1週間ほどの有給休暇を申請して取得している。姿を見せなくなったのはその時からだな」

 

「勇ちゃんの歓迎会でも見た記憶がないわね」

 

「まさか、…失踪……?」

 

「雪風、島風の部屋は確認したの?」

 

「あ、いえ!そういえばまだ確認してません!!」

 

「じゃあまずは島風の部屋を訪ねてみよう」

 

 

 

 

島風の部屋を目指す雪風、ビス子、長門。

雪風は得体の知れないナニカに緊張し、ビス子は単純に心配し、長門は提督の部下に対する管理不行き届きに怒りを覚えつつもそれは自分もだと反省しながら。

 

やがて、島風の部屋の前まで三人は至った。

 

部屋の扉の前には霞が腕くみして立っていた。

長門達には気付かないで霞は怒鳴った為三人はぎょっとした。

 

「ちょっと!!島風!あんたの部屋からヘンな匂いしてんだけど!?ッチ!臭いんだけど聞いてる!?」

 

長門は霞に声をかける。

 

「やぁ、霞。これは一体?」

 

「な、長門さん!聞いてよ、最近島風の部屋からずっとヘンな匂いがしてて……」

 

「!!」

 

 

 

その時、長門とビス子に衝撃走る。

 

ナニカを察した長門とビス子。

長門はビス子にアイコンタクトを送り、ビス子は頷いて霞の手を取り駆逐艦寮を出ていく。

 

「霞、ここは長門に任せましょう」

 

「ビスマルク…分かったわ。長門さん頼んだわよ!」

 

「あぁ、…えと、雪風、キミもビスマルクと…」

 

雪風は得体の知れないナニカにカラダを縛り付けられたが如くその場を動けないでいた。

やがて乾いた唇を動かした。

 

「し、島風はここにいるんですよね…?私も…」

 

「雪風、」

 

「……」

 

雪風がドアノブに手をかける。

 

ガチャガチャガチャ。

 

「カギ…掛かって、島風!開けますよ!!」

 

「!雪風!?」

 

早く開けなければならない。

雪風は何故かそう思ってドアを力業で押し破った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「う!!メスくっさっ!!」」

 

 

果たして、島風はそこにいた。

床には埋め尽くされんばかりのティッシュの成れの果て。

そして薄い本。

 

島風は生まれたままの姿で、そして若干干からびた様子で小さく「おぅっ」と呻いた。

その手は忙しく動いていた。

 

 

「こ、こいつ、まさか姿を見せない間…ずっと…!?」

 

「ひ、干からびかけてやがるっ!!」

 

 

 

後にこのことは提督、長門、ビス子、雪風、島風の間で機密事項とされたが、鎮守府の歩くワイドショー重巡によって速やかに艦娘達の間に広まることとなる。

 

やがて島風は一部の艦娘から不死鳥やら体力モンスターと畏怖され一目置かれることとなった。

 

 

 

 





イってんじゃねぇ!イけ!!(どっちだよ)
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