臆病な『赤龍帝』が冒険都市にいるのは間違っているだろうか?   作:黒牙雷真

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どうも、黒牙雷真です。

突然ですが、読者の皆様にお助けして頂きたいことがございます。それは────オリ主たち【ヴィクトリア・ファミリア】の新本拠地の候補です!

現在の本拠地はイメージとして、3Kくらいのイメージなのでオリ主、ヴィクトリア、アルテミスの三名で部屋が一杯いっぱいになっているため春姫、カサンドラ、ダフネの三名を加えることができません。

そこで新本拠地の候補としてアンケートを出させて頂きます。期限としてはとても短くて5月12日に日付が変わるまでとさせて頂きます。

そして、更にアンケートの中の一つに【ヘスティア・ファミリア】の旧本拠地の廃教会の本当の持ち主がヘファイストスだった記憶がチラリと作者の頭にありまして、それについて原作勢やゲーム勢、エンジョイ勢の皆様からコメント等で情報を頂けたらと思います。

以上が読者の皆様にお助け頂きたいことになりますのでよろしくお願い致します。


長くなりましたが【金色の狐姫と継承の真紅】の後日談をどうぞ!




第百五十話

 

 

 

 

 

〈Sideケンマ〉

 

 

 

 

フリュネを倒して、『真紅の赫龍帝』を兄弟子であるオッタルに目撃されて驚愕したりしたが俺の方は全て片付いたので春姫やベルたちがいる空中天園へと戻るとそこでは、ベルのアイシャとのリベンジマッチが行われていたのだが─────

 

 

「アルゴ・ウェスタァァアアアア!!」

 

「は?」

 

 

俺は目の前の光景に眼を疑った。何故なら、ベルがどういう訳か『ダンまち』の四期で使うはずの【聖火の英斬】をアイシャに向かって振り抜いているのだ。

 

ちょっと待てよ!この時期にベルが【聖火の英斬】をアイシャに向けて使ってる?いやいや、いくら何でも時期が速すぎる。それを使うのは、アステリオスに負けてLV.4 に【ランクアップ】を果たして下層への遠征で強化種の『モス・ヒュージ』に初めて使うベルの必殺技だろう。なのに、なんでアイシャにそれを使っちゃってるの!?

 

ワケワカンナイヨ!!

 

少しばかり現実から逃避していると、あとはアニメ通りにベルがゼロ距離からの【ファイアボルト】でアイシャのことを下してみせたので、取り敢えずベルたちと合流しようと連絡橋を歩いていると横から神々しい光の柱が天に向かって昇っていた。

 

 

「うおっ、なんだ!?」

 

 

初めての筈なのに何となく察することが出来た。これは神が天界へと送還される光なのだと。だとすると、送還されたのは十中八九イシュタルだと思い至った。

 

なので、思わず宮殿の方へと振り返り、イシュタルを送還したであろう美の女神を探すとやはりと言うべきかフレイヤの姿がそこにあった。そして何かを述べたのか口元が動いていたが、いかせん距離があるため何を言っていたかまでは聞き取れなかった。

 

 

「…………見られたな」

 

 

兄弟子だけでなく、フレイヤにも『真紅の赫龍帝』の姿を見られたが甲冑を着けたままなので俺の顔までは見られていないはずと思いながら改めてベルたちと合流する。

 

 

「おーい、三人とも無事か?」

 

「あっ、ケンマ!」

 

「ケンマ殿!」

 

 

三人と合流したらもうこのあとは戦闘がないので鎧を解除しながら、俺に熱い眼差しを向けている春姫の前に行って、片膝を付いて彼女の首に付けられている首輪をブーステッド・ギアの『透過』の能力で取り除き、握り砕いてからベルと共に手を差し伸べる。

 

 

「かなり待たせたが約束通り────」

 

『Penetrate‼』

 

「助けに来たぜ、春姫」

 

「助けに来ました、春姫さん」

 

 

その言葉に春姫は、首元を一撫でしてから歓喜のあまり左右の瞳から綺麗な涙を二筋流す。

 

 

「ありが、とう………ありがとう、龍帝様、英雄様」

 

「おう」

 

「はい」

 

 

春姫から贈られた感謝の言葉を受け取りながら笑顔で返し、月光に照らされながら二人で優しく彼女を立ち上がらせる。

 

これで春姫の運命を巡ったイベントは終わりだなと一段落したことに安堵していると宮殿側の連絡橋の方からヘスティア、ヴェルフ、リリ、タケミカヅチ、桜花、千草、ヴィクトリア、ダフネ、カサンドラ、アルテミスたちの皆が迎えに来てくれていた。

 

 

「おーい、ベルくん!」

 

「あっ、神様!」

 

「団長ー!」

 

「ケンマさん!」

 

「おう!」

 

 

ヴィクトリアたちと合流する前に、俺はベルに先ほどアイシャに使っていた【聖火の英斬】について訪ねることにした。

 

 

「そういえば、ベル。アイシャとのリベンジ戦で使ってたあの炎の剣はなんだ?」

 

「ああ、アルゴ・ウェスタのこと? あれはねぇ、ケンマがエルソスの遺跡でアンタレスに使ってたアルマ・ウェスタを僕なりに再現してみたんだ。名前もちょっと変えてアルゴ・ウェスタにしてみた」

 

「そ、そうか………」

 

 

えっ、じゃあ何か? 今回の戦いで【聖火の英斬】を使えるようになっちゃったのは俺が原因だと、そういうことですか!? これはやっちまった案件なのでは!!

 

これはもしかしたら、アステリオスを倒してしまうかもしれないなぁ。いや、流石にそれは無いか。アステリオスはLV.7 相当だってアニメで誰かが言ってた気がするし。もしも倒してしまったらヤバくない?

 

ベルの思いがけない強化に一人で頭を悩ませていると連絡橋を渡り切ったヘスティアが、そのままベルに抱きつくのが見えたので取り敢えず考えるのを止めた。

 

 

「ベルくーん!無事で良かったよぉ!」

 

「あ!ヘスティア様、ズルいです!」

 

「嗚呼ケンマ、無事で良かった!」

 

「お前もかアルテミス!」

 

 

ベルとヘスティアだけかと思いきや、まさかのアルテミスが俺に抱き付いてくるので思わず走れメロスのネタを口にしてしまった。

 

 

「四人全員無事で良かった」

 

「タケミカヅチ様、桜花様、千草様!」

 

「春姫ちゃん!」

 

「春姫殿!」

 

「わわわわわ!?」

 

 

春姫も俺とベルのように、命と千草に抱き付かれて最初こそ目を白黒させていたが次第に笑顔になり、嬉し涙を三人で流し始めた。それを見て、やっぱり春姫のことを救って良かったと改めて思った。

 

目の前に広がっているハッピーエンドに満足していると、タケミカヅチと桜花が俺とベルの前に立つと深々と頭を下げた。

 

 

「ケンマ、ベル!此度は春姫を救ってくれて感謝する!」

 

「俺も春姫の友として、二人に感謝する!」

 

「ちょっ、タケミカヅチ様!桜花さん!頭を上げてくたさいよ!」

 

「二人の感謝は受け取っておきます。その代わり、極力春姫を気にかけてやってください。彼女の妖術はオラリオ───強いてはこの世界にとってあまりにも強力過ぎる。戦争遊戯みたく世界中に春姫の魔法が知れ渡れば、間違いなく狙われます」

 

「気にかけるのはもちろんだが、春姫の妖術はそんなに凄いのか?」

 

「春姫の魔法は『階位昇華』───制限時間付きの一時的な【ランクアップ】です」

 

「なっ……それは!?」

 

「神タケミカヅチが言いたいことはわかります。だから、神イシュタルは春姫を生け贄にして、強力な魔道具を作ろうとした」

 

 

そこまで今回の真相をタケミカヅチに話してやると、彼も何処か納得がいったような表情してから俺に深く頷いてきた。

 

今後、春姫が発現させる【ココノエ】なんかも加味しても戦争遊戯で『階位昇華』を使えば間違いなく彼女は狙われる。その時、【ヘスティア・ファミリア】や俺たちは春姫を守り抜けるだろうか。

 

いや、守り抜くつもりで今よりも強くなろう。そう決意を固めているとカサンドラから予知夢のことについて質問が飛んでくる。

 

 

「あの、ケンマさん」

 

「なんだ?」

 

「予知夢に出てきた『紅き力の継承』のことなんですがアレ、どうなりました?」

 

「ああ、それならしっかりと継承したよ。お陰でめちゃめちゃパワーアップも出来た。ありがとうな、カサンドラ」

 

「いえ、私はただ予知夢の内容を伝えただけで………」

 

 

カサンドラと予知夢に出てきた『紅き力の継承』のことについて話していると、その話を聞き付けたリリとヴェルフがジト目で俺のことを見てくる。

 

なんか、デジャブ。

 

 

「ケンマ様、もしかしてまたなんですか?また何か規格外のことをやからかしたのではないですか?」

 

「またかよ………。で、今度は何をやらかした?専属鍛冶師としてケンマが何をやらかしたのか聞く必要がある。とっとと何やらかしたのか吐け!」

 

「最初から俺が何かやらかした前提かよ………まぁ、今回も二人───いや、全員からしてもやらかした案件なんだろうけど……」

 

「ほら、やっぱり!やっぱりケンマ様は毎回何かしらをやらかさないと気が済まない規格外が人の皮を被った何かですぅッ!!」

 

「俺もリリスケに同意だ」

 

「ごめん、今回も僕も同じかな………」

 

 

それから何かをやらかしたのか尋問を受ける事となり、ブーステッド・ギアの禁手がまた使えるようになったのと新しくパワーアップを果たしたことで『真紅の赫龍帝』という強化形態になれるようになり、それを使って第一級冒険者のフリュネをボコボコにしたことを説明。

 

それを聞いていたベル、命、春姫以外の皆は顎が外れんばかりにあんぐりとしながら驚きを露わにしていた。特にリリとヴェルフが一番驚きの表情をしていた。

 

 

「つ、つまり何か?パワーアップしたブーステッド・ギア・スケイルメイルで第一級冒険者を相手に一方的に勝ってみせたと?はぁ、こいつは毎度毎度……」

 

「もうヤダァ!もうヤダァァ!この人といるとリリの常識が毎回おかしなことになりますぅう!!」

 

「なるほど、ヘスティアたちが言っていたケンマが規格外というのはこういうことだったか………」

 

「確かにLV.6 という圧倒的強者をLV.3 でありながら一方的に勝ててしまうのは規格外としか表現しようがないな」

 

「「ケンマさんすごい………」」

 

「これがウチらの団長の本当の実力…………」

 

 

俺が説明した内容を飲み込み始めると、ヴェルフは心底呆れたように溜め息を吐き、リリはやっぱりという感じで発狂し、タケミカヅチと桜花はヘスティアたちが何かを言っていたのか俺の規格外さに何処か納得していた。

 

未だに理解が追い付いていないのかカサンドラと千草に関しては、ただ凄い人を見ているような感覚のようでダフネは俺の本当の実力を知って驚愕していたりと、十人十色の反応を見せる。

 

 

「そんなに気になるなら少し見るか?」

 

「「「えっ!?」」」

 

「禁手化」

 

『Welsh Dragon Balance Breaker!!!!』

 

 

みんなの返事を聞く前に『赤龍帝の鎧』を具現化、次は本日二度になる『真紅の赫龍帝』の詠唱を唱える。

 

 

「我、目覚めるは王の真理を天に掲げし、赤龍帝なり!」

 

「無限の希望と不滅の夢を抱いて、王道を往く!」

 

「我、紅き龍の帝王と成りて────」

 

「汝を真紅に光り輝く天道へ導こう───ッ!」

 

 

高らかに『真紅の赫龍帝』の詠唱を唱えたのだが、鎧が赤から紅に変化することがなかった。更にはブーストテッド・ギアの中に宿ってしまった【アルテミス・ファミリア】の皆さんの声もブーステッド・ギアから発せられていなかった。

 

一体、何が足りないんだ?さっきはなれたはずの 『真紅の赫龍帝』になるために足りない何かを考えているとドライグがその答えを教えてくれた。

 

 

「あれ?さっきは出来たのに、何で今は出来ないんだ!?」

 

『相棒、どうやら相棒が真「女王」になるにはイッセーと魂の波長のようなものを同調させ、二人で詠唱を唱えなければならないようだ』

 

(えっ、マジ!?)

 

 

まぁ、継承したといえど『真紅の赫龍帝』の力は元々イッセーの物なのでそこら辺はご都合主義が働くことはなかったのだろうと俺はそう結論付けた。

 

なので、リトライすることした。

 

 

(イッセー、悪いけど頼む!)

 

『おうよ!』

 

 

イッセーに声を掛けて、魂の波長とやらを何となく同調させるイメージをしてから再度詠唱を唱える。すると、さっきとは打って変わって俺とイッセーが息を合わせて詠唱を唱えたことでブーステッド・ギアから【アルテミス・ファミリア】の皆さんの声がしっかりと聞こえてきた。

 

 

「『我、目覚めるは王の真理を天に掲げし、赤龍帝なり!』」

 

汝らは、王の真理を天に掲げし者なり!

 

「『無限の希望と不滅の夢を抱いて、王道を往く!』」

 

無限の希望と不滅の夢こそ、汝らが刻む王道なり!

 

「『我、紅き龍の帝王と成りて────』」

 

汝らは赤を超越せし、真紅の帝王なり!

 

「『汝を真紅に光り輝く天道へ導こう───ッ!』」

 

汝らは、我らを真紅の天道に導く龍帝なり!

 

「『カーディナル・クリムゾン・プロモーション!!』」

 

Cardinal Crimson Full Drive‼‼

 

 

ドライグのお陰で今回こそ『真紅の赫龍帝』になることが出来たことに安堵すると、今度はヘスティアがアルテミスが涙を流していることに驚く。

 

 

「あ、アルテミス!?何で泣いているんだい!!」

 

「あ、嗚呼、あぁ……お前たち……お前たちはそこに居るのか?」

 

「お前たち?どういうことだ、アルテミス」

 

「あー、それについては俺が説明しますよ、神タケミカヅチ」

 

 

やっぱり、こうなったか。死んだはずの【アルテミス・ファミリア】の皆さんの声を聞いて、アルテミスはとうとうその場で泣き崩れてしまった。それを見て心配したヘスティアとヴィクトリアがアルテミスの側に寄り添う。

 

 

「実はエルソスの遺跡でアルテミスを助ける際に、【アルテミス・ファミリア】の皆さんの残留思念がこのブーステッド・ギアに宿ってしまって、こうして『赤龍帝の鎧』の強化形態になるための詠唱を唱える時に力を貸してくれるんですよ」

 

「つまり、肉体は滅びても魂だけはその籠手に宿っていると?」

 

「多分、そんな感じです」

 

 

俺も今一、魂と残留思念の違いが分かっていない。どちらも強い感情か思いが宿っているのでどちらも同じものなのではないかと思っているが、やっぱり違うのだろうか?

 

アルテミスが残留思念となった【アルテミス・ファミリア】の皆さんの声を聞いて泣き崩れるなんてアクシデントがあったが、仲間たちに『真紅の赫龍帝』を御披露目と最終的にやっぱり俺は「規格外が人の皮を被ったなにかだ!」と言われて落ち付いた。

 

解せない、チクセウ。





『希望の赤龍帝』のネーミングどうしよう。

ヽ(д`ヽ彡ノ´д)ノ

オリ主たちの新本拠地候補

  • 第六区画 『竈火の館』の近く
  • 第七区画 元ヘスティア廃教会
  • 西地区 豊穣の女主人の近く
  • 北地区 適当に
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