臆病な『赤龍帝』が冒険都市にいるのは間違っているだろうか? 作:黒牙雷真
どうも、黒牙雷真です。
取り敢えず、生存報告のために今回は一話だけ投稿しました。
いやー、めちゃくちゃ難産が続いております。なので、アニメ第二期の最終話辺りの内容を終えて、今年中に次章へと移ることが出来ない気がしてなりません。尚且つ原作の方もまだまだ読み終えていないので、書く速度よりも読む速度を上げないといけない為にまたしても投稿が遅れます。
あとはこれは読者の皆さんに質問です。
スバリ!第五期でオッタルが放った黄金の斬撃こと『残光』? は、【月牙天衝】に似たものなのか或いはただの飛ぶ斬撃である【三十六煩悩鳳】的な奴なのでしょうか? 原作をそこまで読みきれてないので気になって仕方ありません。
最後に………………ヒロイン枠にアナキティを入れようとしたのですが、漫画アプリで『ソードオラトリア』を読んでたら完全にラウ×アキでアナキティをオリ主のヒロインに入れられる余地がないように感じてなりません。
もう付き合っちゃえよ!! コーラ瓶ドン!!!
以上です。
〈Side春姫〉
「ベルくんのっ、あほぉ──────ッ!?」
「か、神様ぁーっ!?」
その叫び声と共にヘスティア様は『竈の館』の居室の扉へと全力疾走しながら目元を片腕で覆い、扉をあけたまま飛び出されてしまわれます。何故、このようなことになったのかは少し前まで時間が遡ります。
『小遠征』を終えてから尚も私は自身が所属している【ファミリア】の新本拠地が完成するまでの間だけ【ヘスティア・ファミリア】の皆様の所で御厄介になることになっており、いつまでもお客様扱いをされていてはベル様たちに申し訳が立たないと我慢ができなくなり、せめて掃除や洗濯などの雑用を申し出ました。
その結果、私は【ヘスティア・ファミリア】から格安の冒険者依頼ではありますが、家政婦として改めて御厄介になることになりました。そして朝食後の家政婦のお仕事として自分と皆様の洗濯物を干しておりますと用事から戻られたベル様が、私の下へ帰宅の挨拶されます。
「ただいま戻りました、春姫さん」
「お帰りなさいませ、ベル様」
「うわぁ、六人分だから大変でしょう。僕も手伝いますよ」
そう仰られながらベル様は洗濯物が入った籠に手を入れて、これから干す洗濯物を手に取るのですが偶然にもベル様がお取りになられた物が物だった為、私は慌ててベル様のお手からそれを回収しようと試みます。
「い、いけません、ベル様!」
「いいですよ、慣れてますし」
「いえ、そういうことではなく!」
「気にしないで」
「気にします!」
しかし、私の試みは失敗に終わり、それによりベル様もご自分が手に取った洗濯物がまさか女性用の下着だとは露とも思っておらず、私と左右で掴み合いになり白い下着が露になってしまいました。
「ぴゃあっ!?」
「ですから申し上げたのに……ベル様のエッチ……」
「ご、ごめんなさい!!」
「────何を楽しそうにしているのかなぁ、キミたち?」
「へ、ヘスティア様!?」
「か、神様!?」
突然、ヘスティア様から声かけられて驚いているとヘスティア様は二階の窓から私たちの事を怖い顔で眺められており、また驚いた拍子で私はベル様と掴んでいた下着を離してしまい、それをベル様が慌ててヘスティア様に見られないように背中の後ろへと隠します。
「ベルくんも危なっかしいけど、キミはほとほと困った子だなぁ、春姫く~ん。ボクは気が気じゃなくてキミから目が離せないよぉ~」
「ち、違うのでございますっ、これには深い訳が………!」
「あんな顔を真っ赤にして、深い訳ぇ~?」
なにやらヘスティア様は私を誤解なさっている様子のようなので、ベル様には申し訳ないのですが事の顛末をヘスティア様にご説明させていただくことにしました。
「ふむ、なるほど、それならしょうがないね」
「そ、それでは……」
「うん、今回はベルくんが悪い。それに、春姫くんは想い人はベルくんじゃなくてケンマくんだしね……」
「こ、こんっ!?」
「あははは………」
それは間違いではないのですが、人から言われてしまうのは恥ずかしくなってしまいます。ですが、私がケンマ様をお慕いしているのは本当なので否定できません。
○●○
「それでは、本日の予定ですがその前に。ベル様に一つお尋ねしたいことがあります」
「なにかな、リリ?」
「先日、ギルドで魔石の換金をしている際に偶然ベル様に関するとある噂話をリリは耳にしました。ずばりお尋ねしますが、ベル様はアドバイザーのエイナ様をお付き合いをされているというのは本当なのでしょうか?」
「ブフーッ!!」
「何だってー!どういうことだい、ベルくん!?」
皆様と共に朝食を食べ終え、本日の予定をリリ様が皆で確認しようとした所で、最近ギルドでちょっとした噂話になっているベル様とその担当アドバイザーであるエイナ様がお付き合いをなされている真相をベル様に直接訪ねるとベル様は飲んでいたお水を吹き出し、リリ様から今回の話を聞いたヘスティア様はテーブルに両手を付いてお怒りになられます。
「ちょっと待って!一体誰からそんな話をッ!?」
「エイナ様と同じくギルド職員のミィシャ様からの情報です。なんでもここ最近になってからベル様とエイナ様の間で、まるで出来立てのカップルのような甘酸っぱい視線のやり取りが続いているとか。それに少し前に約五日程、ベル様はリリたちとは別に本拠地へ帰宅されていました。ですので、かなり信憑性の高い情報かと」
「そ・れ・で、どうなんだいベルくん?例のアドバイザーくんとは付き合っているのかい!?」
ジト目のリリ様と左右の髪をユラユラと心情を表すかのように波立たせるヘスティア様に問い詰められているベル様は、これ以上の言い逃れは出来ないと終われたのか溜め息と共にアドバイザーのエイナ様と何があったのかを白状なされます。
「べ、別に僕とエイナさんは付き合ってる訳じゃないけど………」
「では、何故周りからこのような噂話が?」
「洗いざらい白状した方が楽だぜ、ベルくん?」
「うう……わかりました。実は────」
今回のベル様とエイナ様がお付き合いなされているという噂話が広まる理由について、ベル様の口から語られるとエイナ様と同じ女である身としてベル様が取った行動は正しいと思う半面、安易に「大好き」というのは流石にいただけないのではないかと思う所がありました。
また、エイナ様が夜な夜な冒険者様に付けられていた話を聞いて、ヴェルフ様は「王国の事といい、今回の事といい、この街の治安はザルか」と愚痴られており。それについて私もいつ狙われてもおかしくない身の上ですので多少なりとも不安が募りますが、最終的にはケンマ様ならばどんな事があろうとも私をお救いなられるはずだと、あの方を信じることで不安を打ち払うことにしました。
「ふーん、なるほどなるほど。それじゃあ、本当にベルくんはアドバイザーくんとは付き合っていないんだね?」
「だから、そう言ってるじゃないですか!それに僕は………いえ、なんでないです」
「ケッ、ヴァレン某め………ところで、ベルくん。もしも仮に、とある素敵な女神がキミに求愛してきたら……キミはどうする?」
「ちょっ、ヘスティア様なにを!?」
まさかのヘスティア様の問い掛けに居室が静寂に包まれました。そしてベル様の返答を固唾を飲み込みながら待っていると─────とんでもない答えが即答で返ってきました。
「いや、断りますけど……」
「ほぁっ………!?!?」
その答えのあまりヘスティア様はその場で前後にフラフラとされた後、ガックシと擬音が聞こえくるように頭を下に項垂れさせます。とは言え、私やリリ様はベル様の返答にポカーンと口を開けたまま、命様とヴェルフ様は目を見開いて驚いております。
そんな私たちの反応を見て、ベル様は居心地が悪くなりつつあったのか、先程の返答の続きをお話になられます。
「まず、ありえないですし。あったとしても女神様相手に、そんな滅相もないです。恐れ多いですよ」
「…………」
「はぇ、ヘスティア様?」
「……べ、ベルくんのっ、あほぉ─────ッ!?」
ヘスティア様のあまりの落ち込みように、リリ様が心配になって寄り添おうとしますがプルプルまたはワナワナと震えられたあと、そのまま衝動にまかせて目の前に居られるベル様のおでこに向けて頭突きを繰り出されて、そのまま冒頭へと戻ります。
「派手に出て行ったな」
「あれはしばらく帰ってきませんね」
居間どころか『竈の館』から走り去ってしまわれたヘスティア様を見て、ヴェルフ様とリリ様がそう呟きますと頭突きを受けた衝撃から回復なされたベル様が訳が分からないといった感想を述べます。
「はっ、神様!?なんで!?」
「お前が悪いぞ、ベル」
「えっ?」
「あの言い方はさすがに………」
「で、でも神様は神様だし、敬うものだから……」
ベル様が仰られたいのは恐らく身分の違う者同士では恋仲にはなれないということなのでしょう。私も少し前まで娼婦でしたので、娼婦である私では英雄様に救われる価値などないと思っておりました。
なので、ヘスティア様の今の気持ちが痛いほど共感出来てしまいます。多少違いはあれど、それはリリ様も同じだったようでリリ様がベル様にヘスティア様がなぜ館を出て行かれたのかを諭します。
「ベル様、さっきの神様と人間の話を冒険者とサポーターに置き変えても同じことが言えますか?」
「え?」
「立場や存在の違いだけで最初から相手にされなかったら……想いを寄せた側は切ないじゃありませんか」
リリ様の言葉にベル様は目を大きく見開きます。
ですので、私もリリ様に続くようにベル様を諭すことにしました。
「ベル様、私は貴方とケンマ様に救われるまで娼婦でした。そして以前、歓楽街に迷い混まれた際に貴方様は、私に「英雄は例え娼婦であった春姫さんでも見捨てない」と「救われることに資格がないなんてことはない」とそう仰ろうしたではありませんか?意中の方に恋心を懐くのにも資格という物は必要なのでしょうか?」
「それは………………神様を探してきます!」
私とリリ様の話を聞いた後、ベル様はしばらく無言になられますが直ぐに走ってヘスティア様を探しにお出掛けになられました。
ベル様が走り出す背中を眺めながら私たちは、ヘスティア様が家出をされてしまったことで本日の予定が狂い、本日のダンジョン探索はお休みすることにしました。
◇◆◇
〈Sideケンマ〉
「おっそいなぁ………ベルたちの奴、なにやってんだ?」
「何かあったんでしょうか?」
「ところで………なんで、団長はずっと逆立ちで腕立て伏せしてるの?」
「暇だから基礎鍛練。【恩恵】のお陰で簡単に自分の体重を片手で支えられるからこういう【ステイタス】に依存しない鍛練が出来て助かる」
今言った通り、【恩恵】のお陰で自分の体重を片手で簡単に支えることが出来るので、前世では出来なかった今やっているような逆立ちの状態の腕立て伏せや片手での腕立て伏せなどが簡単に出来るのだ。
【恩恵】があるのならば態々腕立て伏せなどの筋トレをしなくともいいと、【恩恵】を授かった冒険者ならば誰しもが思うかもしれない。それなのに俺が筋トレをするの理由は言わずもがな俺の身体に宿る三つの神器である。
そんな訳で逆立ち腕立て伏せを続けているとようやく春姫たちが来たのかカサンドラが声をあげる。しかし──────
「あっ、春姫さんたち来ました」
「でも、ちょっと待って。なんで、春姫と命だけで【リトル・ルーキー】や他の二人はいないわけ?」
「カサンドラの言う通り、本当に何かあったか?」
春姫と命が来たというので逆立ち腕立て伏せを止めて、此方に向かって来る彼女たちを見ると何やら走りながら何かを探しているのか街行く人の顔を一々見て伺っている素振りをしている。
これは間違いなく何かがあったようだ。
「皆様、大変遅れて申し訳ありません」
「少々【ヘスティア・ファミリア】でトラブルが置きまして。遅れてしまった上、申し訳ないのですが本日のダンジョン探索に【ヘスティア・ファミリア】は同行出来ないことを団長のベル殿に代わり自分がご報告に参りました」
春姫と命が『豊饒の女主人』に到着するや開口一番に遅刻したことを頭を下げて謝罪したあと、本当に【ヘスティア・ファミリア】に何かあったようで今日のダンジョン探索に【ヘスティア・ファミリア】は同行出来ない有無を命がベルの代理として俺たちに伝えて来た。
それを聞いて、一体どういう理由でベルたちが今日のダンジョン探索に来ないのかを聞くべく命に詳しい話を聞くことにした。
「【ヘスティア・ファミリア】がダンジョン探索に同行出来ないって、一体何があったの?」
「それがちょっとした痴話喧嘩といいますか………あははは。なので、今日は自分たち【ヘスティア・ファミリア】は探索に同行出来ないため、春姫殿を送りながらケンマ殿たちにご報告に参った次第なのです」
「【ヘスティア・ファミリア】の痴話喧嘩、ねぇ………それだけで何となく理解出来たわ」
命の説明で【ヘスティア・ファミリア】がダンジョン探索に同行出来ない理解を何となく察したように装う。本当はアニメ知識からだけど………。
【ヘスティア・ファミリア】での痴話喧嘩といえば、ヘスティアがアレスに拐われて、川に落ちたり、風邪を治すために立ちよった村で女神らしいことをする『ダンまち』二期の最終話辺りの出来事だろうし、あの話はオラリオの外で起こることなので、俺が介入する必要はないだろう。
「ベルたちが探索に参加出来ないとなると………どうする?」
オリ主たちの新本拠地候補
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第六区画 『竈火の館』の近く
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第七区画 元ヘスティア廃教会
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西地区 豊穣の女主人の近く
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北地区 適当に