普通の男子高校生、本居しゅうが悩み耽る恋愛模様。
果たしてこれが「恋愛」といいきれるものなのか、それとも独りよがりなファッションなのか。2つの相反する感情に苦しみながら、純粋な答えを探す。

普通の女子高校生、山下明日花が悩み苦しむ自己嫌悪。
世間に順応しすぎた彼女に残る違和感。
そんな違和感に苦しみ、それでも何も出来ない自分。
そして虚しさの仮面をつけて、今日も笑顔を演じる。

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初めての投稿になるので、駄文でもご容赦ください。





僕のファッションと、彼女の仮面

君を想うということはどういうことだろう。

 

僕は君のことが好きで、すぐに君のためと言って何かをしてあげたくなる。

 

でもそれって、見かけのカッコつけで、本当はただ自分のためにやっているんだ。

あげたくなるってなぜか傲慢に上からものを言っているんだ。

 

そんな感情が本当に君を想うということなのか。

 

それでも全てが全て僕のファッションでもないはずだ。純粋な好意だってあるはずだ。

 

それが本当に間違いなのか。

ただ、君の横顔を見ていたい。それだけなのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

本居しゅう。17歳。高校2年生。

ぱっとはしないが友達と笑って、なんとなく楽しく過ごしている普通の高校生。特殊能力もかっこいいお面の持ち主でもない。このまま毎日、同じような日々を送って、気づいたら大人になってるんだろう。そう思ってた。

 

でもあの子の横顔を追いだしてからは、そんな平凡な感情の海に静かな漣が揺れだした。時折、物凄い津波にもなるその現象。思春期にはありがちなコトなのはわかるが、最初の波紋がなんだったかわからずもどかしい。ただ、あるのはわかる。

 

その波を鎮める方法も、それが更に津波を押し寄せることもわかっている。だから動けやしない。そんなに勇敢でもないが、残り一年半で消える不可抗力さを知っている変な賢さもある。だから俺は愚かなんだ。なにも出来やしない。

 

また彼女が笑ってる。その虚ろな笑いに人の良さと虚しさが写ってる。君の笑いには目がついて行ってないんだよ。みんなの輪を乱さないその笑いに僕の海は乱されたんだ。だから、本当の表情がみたい。その自分を欺く笑みの奥にある冷ややかで悲しい心。それがきっとあるんだろ。なのに必死に笑う君が苦しい。

 

そんな変な詮索が過ぎて、結果的に君とどう接すればいいのかわからない。愚かなんだ僕は。

それでも、本当の君を見たい。それがどんなに世間に受けなくとも。その君が正しい気がするから。君の虚ろな笑いを見たくないから。結局は僕のわがままかよ。

何が正しいんだ。それでも君は笑ってた。

 

 

 

 

 

 

 

 

私自身を想うってどういうことなんだろう。

 

私がなりたいと思うビジョンはあるけれど、結局は人の目を加味した妥協になってる。いや妥協にすらなってないのかもしれない。ただ世間の流れを良くするための私。

 

それが結果的に世間で生きやすくなってる。そういう方向から見れば私を想った行動なのかも。それでも漂うこの違和感は私がまだ子供なだけなの?

 

その違和感が引きつってるのに上手くなる愛想笑い。さらに違和感がまして嫌悪になっちゃうね。結果的に自己嫌悪になっちゃうこの生き方は私を想った行動なのかな。だとしたら虚しすぎるよ。

 

今日も笑った。いっぱいいっぱい。表情が柔らかくなって、心がもうはち切れそう。

 

家に帰れば真顔でどこかを見てる私。SNSが鳴ればまた縛られちゃう。逃げ場がなくなってる。

大体さ、自分が最大の敵なんだから逃げようがないんだけど。

 

本当は泣きたいのかもしれない。ただ漠然とそう思った。

 

 

 

 

 

 

山下明日花。16歳。高校2年生。

友達のような人達と毎日笑ってる、普通の高校生。成績が上の中で、顔はブスではないと思う。まあつまりは普通の女子高校生ってこと。このまま自分にお面をつけて卒業まで過ごす作業をしてる。

 

高一のときはまだそんなに複雑じゃなかったのに。気づいたら、というか友達のような人達の群れが確立してから、こうなっていた。出来ちゃったら最後、脱出する術がない気がする。

 

でも3ヶ月前まではなんとか友達を作りたかったんだ。でも高校2年生ではもうイメージができちゃってた。遅すぎたんだね。

 

だから最近は自分を助けようとする気力もわかなくなっちゃった。愛想笑いも上手くなってきたし、角が立たなくするように振る舞うのも効率よくできるようになってきた。

 

でも自分に愛想笑いって通じないんだね。

 

もっと世間が単純だったら良かったのに。いや、私が複雑になり過ぎちゃったのかな。どっちでもいいけど。もうどうせな人生だからさ。

飲んだり吸ったりしたことはないけど、お酒やたばこを使っても冷静な気がする。シラフの時でさえ自分に酔えないし、こんな虚しさは煙に巻けない。

 

やっぱりこの感情を救えるのは涙なのかな。

効率の良い私を捨てるべきなのかな。

でもお面を完全に捨てた涙を流せるのかな。

 

私のって言える涙を流すべきなんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうでしたか、ちゃんと文章になっていたでしょうか。物語になっているってよりも文章になってたかのほうが心配です(泣)

こういう複雑でどうしようもない感情に陥ったこと、あなたもないでしょうか?多分思春期とか色んなことが度々起こるときは、誰でもこうなっちゃいますよね。そういう感情が書き表せてたらとても嬉しいんですが、、、


もし良ければコメントください。これからの励みと改善になりますので、よろしくお願いします。



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