元帝王はありふれた世界で暴れまくる   作:紙の子

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第2話

「はい、おしまい!」

 

「いっ?!……おい香織!もう少し優しく出来ねぇのか?!」

 

「知らないよ!急に飛び降りたと思ったら右手を怪我してるんだから!」

 

雫を助けた後、香織と合流するも俺様の右手を見て大慌てになり1番近くの香織の家にお邪魔している。

傷口は徐々に小さくなっていたのでその内治るだろう。

 

「全く!それで何があったの?」

 

「雫が虐められてて髪を切られそうになったから助けた」

 

「ふーん……で?その後どうしたの?」

 

「さぁな?今頃あの4人組は今頃怒られてるだろうな。血の付いたハサミはその場にあるし、教師にも俺様の右手は見られていたからな」

 

「そういえばそうだったね……」

 

「まぁこれで少しは懲りただろ。それに、これからはあんな奴等には絡まれないだろうな」

 

「なんで?」

 

「この俺様が相手だぞ?もう2度と手を出してこないと思うぜ」

 

おいおい。何でため息つくんだ?

まぁいいや。とりあえずは……

 

「大丈夫か雫?」

 

「う、うん……ごめん王牙くん……右手」

 

「あぁ。気にするな」

 

「でもっ!」

 

俺様はうるさい口を閉めさせ頭を撫でる。

「心配するな!それより髪は無事の様だな」

 

「何で王牙くんはあそこまで怒ってくれたの?」

 

あぁ?そんなもん決まってる。

 

「似合ってるから言ったんだ。なぁ香織」

 

「うん!雫ちゃんは長い方が似合ってるよ!」

 

「……ありがとう」

 

頬を赤く染めながら言う。

 

「さて、俺様は帰るよ。時間が時間だし」

 

「うん!じゃあね!」

 

「……じゃあね」

 

俺様は先に玄関に行き2人に挨拶して出て行った。

家に帰ると母親が心配しながら右手を握ってきた。

どうやら学校から電話があったらしく刺した両親が謝罪と慰謝料を払いに来るらしい。

 

 

 

翌日香織と一緒に登校する雫。

しかし何故か香織の後ろに隠れている。

 

「ほら雫ちゃん!王牙くんに見せないと」

 

「け、けど……恥ずかしいよ……」

 

「えぇ〜!せっかく可愛い衣装選んだんだよ!王牙くんに見せないと!」

 

そう言い香織は雫を俺様の前に見せる。

 

 

「ど、どうかな?」

 

その言葉を聞いて俺は固まってしまう。

青いワンピースに長い髪をポニーテールにしている。

そして……

 

「似合っているな」

 

俺様は笑顔で言う。

すると雫は顔を赤くしてまた香織の後ろに隠れた。

 

「良かったね雫ちゃん!」

 

「うぅ〜」

 

「あはは!照れてる雫ちゃんも可愛い!」

 

「むぅ……」

 

それから3人で教室に行く。

まぁ案の定昨日の出来事で生徒達は俺様から避け、雫を虐めていた女達は雫にちょっかいを掛けることは無かった。

 

 

 

 

6年に上がった頃。

俺様は本来在るべき姿に戻れるか試している。

変身するアイテムは無いが、ウルトラマンになれない。

……いやそもそも俺様にはそんな物はない。

 

「……試してみるか…………ハア!」

 

 

俺様は胸元に力を集める。

すると赤黒いエネルギーが集まり俺様の体を囲み始める。

そして姿は見る見る代わり……そして!

 

「俺様復活だぁ!!!」

 

本来の姿、ウルトラマンベリアルへと戻った。

 

「……まぁこの世界には怪獣やウルトラマンはいねぇからこの姿になる必要はねぇか」

 

そう思い俺様は変身する解く。

解除すると首にはネックレスが巻かれていた。

どうやらこれが変身アイテムになるらしい。

 

「さっさと帰るか!」

 

 

 

 

 

中学に続いて香織、雫と後オマケに光輝、龍太郎と同じ高校に入学した。

 

「……たく!香織は何時もそうだが周りに気を取られすぎだ!」

 

「だって桜が綺麗なんだもん!」

 

「ほら2人共!式始まるから早く!」

 

 

桜吹雪の舞う中で俺様と香織、そして雫は入学式に向かう途中だった。

 

「綺麗」

 

ふと香織がそう呟く。

正直桜なんて毎年変わらんと思う。

 

「確かにね」

 

「ふぁ〜」

 

 

「王牙くん眠いの?」

 

「ん?まぁ……式がダルいからサボりたい」

 

「ダメだよ!式の後3人で写真撮るんだから」

 

「そうよ!だから早く行きましょ!」

 

そう言われ俺様と香織と雫は体育館に向かう。

 

その後話通り桜を背景に写真を撮るが何故か2人が密着して撮ろうとするのか理解出来なかった。

そのお陰で入学式早々に男子生徒から嫉妬の視線を向けられた。

 

「はぁ……入学式早々に目をつけられたか」

 

『ん?何のこと? 』

 

「……たく。男に襲われても知らねえからな。お前ら可愛いんだから」

 

そう言いながら先に進み振り返ると顔を赤くしている香織と雫を見て何してるんだと首を傾げる。

すると後ろで何かを言っていたので耳を傾けた。

 

「王牙くん……不意打ちは反則だよ」

 

「全くよ……王牙くんってたまにああいう事言うのよね」

 

「でも嬉しいよね」

 

「それは私も同じよ」

 

2人が何を言っているのか気にせず、こっちに来るのを待つ。

すると香織が何か見つけたのかこちらに近付く。

 

「ねぇ王牙くん!あの子」

 

「…どした?」

 

「それが居たの。あの時の彼が」

 

「……」

 

 

俺様は少し考えそういや、すごい土下座をした男を思い出す。

 

 

確かガキがアイスを落とした所にヤンキーみたいな男のズボンに

アイスがついてて、それを必死になって謝った奴だった。

通るのに邪魔だったから俺様が蹴り飛ばして追っ払った。

 

 

「ちょいと行ってくるわ〜」

 

俺様はそいつ…南雲ハジメの元に向い声をかけた。

 

「おい!そこのお前!」

 

俺様の声に反応しビクッと体を震わせる。

すると恐る恐る顔を上げ俺様を見る。

 

「久しいな!」

 

「あ!あの時の人。同じ高校何ですね」

 

「俺様は紅月王牙だ!」

 

「僕は南雲ハジメです」

 

自己紹介を終えると南雲はチラッと香織達を見た。

 

「あぁ。あいつらは俺様の幼馴染みだ!」

 

後ろにひょっこり覗いていた香織と雫を自己紹介して4人で教室に向かった。

 

 

 

この後俺様達がある事件に関わる事になる。

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