元帝王はありふれた世界で暴れまくる   作:紙の子

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第27話

王牙とシアが帝国軍と戦いハウリア族を解放した翌朝、王牙とリク、レミアとミュウを除いたメンバーが大迷宮に向かった。

香織と雫は今の実力がどれだけ通じるのか確認のために行かせた。

 

 

 

「父さんは行かなくていいの?」

 

リクは王牙に迷宮攻略に行かないのかと聞く。

王牙は胸元からステータスプレートをリクに見せる。

 

「ん?何これ?」

 

「ステータスプレートだ。身分証と自身の力の数値や技能が分かるらしい」

 

「けど父さんのステータス文字化けしてるよね?

…それにこの技能は?」

 

リクは分からないのでレミアにステータスプレートを渡して見せる。

 

「これって神代魔法?!それも7つ全て揃ってます」

 

「そういう事だ。俺様は既に神代魔法を手にしていた。そしてステータスはウルトラマンである事が原因だと思った」

 

「そうだったんですね」

 

話は終わり王牙は一眠りすると言いベッドに向かった。

ミュウも眠たいついて行き王牙の腹に頭を乗せて一緒に眠った。

その日の夕方にハジメ達は大迷宮を攻略して帰還してきた。

 

 

 

 

 

翌日、王牙達はエリセンを旅立つ予定ではあったが少しずらし昼頃に出る事にした。

それまではゆっくりしようと海辺でのんびりすることにした。

 

「綺麗だねぇ〜」

 

「海なんて何処も同じだろうが」

 

「父さん……」

 

王牙、ハジメ、リクは沖合でのんびりと海を見ていた。

その先にはユエ達が水着姿ではしゃいでいる。

 

「行かなくていいのかハジメ?」

 

「そういう王牙君は行かなくていいの?」

 

「女の戯れに行くと思うか?」

 

「だろうね」

 

王牙はリクから見せてもらった"ゼットライザー"を見ている。

リクのジードライザーは別の世界で戦ったギルバリスに負け壊れた。

そこに新しくこのゼットライザーを受け取ったらしい。

 

「ゼットライザーねぇ〜」

 

「うん。ヒカリからジードライザーが壊れた時にこれを貰ったんだ」

 

「あの毎回怪獣に研究品を奪われる彼奴か」

 

 

王牙のリクが話をしているとハジメの桟橋から投げ出した両足の間から、突然、人影がザバッと音を立てて現れた。海中から水を滴らせて現れたのは、ミュウの母親であるレミアだ。

 

レミアは、エメラルドグリーンの長い髪を背中で一本の緩い三つ編みにしており、ライトグリーンの結構際どいビキニを身に付けている。

 

そんなタダでさえ魅力的なレミアが、いきなり自分の股の間に出てきたのだ。レミアは、ハジメの膝に手を掛けて体を支えると、かなり位置的に危ない場所からハジメを見上げている。

 

「うふふ。驚きましたか?」

 

「もう心臓が止まるほど」

 

「その割には王牙さんとリクさんは驚いていませんね」

 

レミアはつまらないような顔をしている。

 

「それは悪かったな」

 

「いいえ。それに皆さんにはとても感謝してます。ミュウを助けてくれて、私の足を治してくれた事……感謝してもし足りない位です」

 

「いいえ。僕達は当然の事をしただけですから」

 

ハジメはあわあわしながら答えた。

そんなハジメの姿にレミアはくすくすと笑う。

 

「ではこれから沢山お礼をさせて貰いますから期待していて下さいね、あ・な・た♡」

 

「いや、その呼び方は……」

 

どこかイタズラっぽい笑みを浮かべるレミアに、ハジメはツッコミを入れようとしたが、それはブリザードのような冷たさを含んだ声音により、いつものように遮られた。

 

「……レミア……いい度胸」

 

「レミアさん、いつの間に……油断も隙もないよ」

 

「ふむ、見る角度によっては、ご主人様にご奉仕しているようにも……露出プレイ……イィ!」

 

ユエ、シア、ティオが背後に立っていたので王牙とリクはすぐ様撤退をする。

一方、睨まれている方のレミアはというと、「あらあら、うふふ」と微笑むばかりで特に引いた様子は見られない。

 

「あれが修羅場かぁ〜」

 

「良いんですか父さん。ハジメさんを見捨てて」

 

「それが面白ぇんだよ!」

 

「本当に趣味悪いね王牙君」

 

「本当に」

 

王牙とリクは振り返るとそこには水着姿の香織と雫が呆れた顔をしていた。二人はオレンジのタンキニタイプで、香織はフリルが付いたスカート付きのもの、雫はセパレートタイプのものだ。

 

「へぇ〜似合ってるな」

 

「そうですね」

 

「ありがとう2人共」

 

「ありがとう」

 

王牙達はいい加減止めようとハジメ達の方に戻りエリセンを旅立つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王牙達はエリセンに滞在している中、ハイリヒ王国宮殿内で生徒を集め天之河は前に立つ。

 

「皆聞いてくれ!これから俺は紅月王牙を倒しに行こうと思う」

 

天之河の発言に生徒達は困惑と驚きの顔をしている。

魔人族との戦闘で自分達よりも遥かに強いのを目にしたのにその相手

を倒すと言い出すのだから無理もない事だ。

しかしそんな反応を無視して話を続ける。

 

「…なら俺にも考えがある」

 

そう言うと天之河の姿は変わり化け物に姿を変える。

突然の姿に生徒達は逃げようとするが天之河から飛び出た針を刺され

動けなくなる。

少しすると動けなかった生徒はベゼルブへ姿を変え更に生徒たちを襲い始める。

 

悲鳴を聞いて騎士達も集まるも目の前の天之河に針を刺され次々とベゼルブへと変えられていく。

 

「もっとだ…もっとクグツを集めろ!」

 

天之河はベゼルブを生み出し続けながら高笑いする。

 

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