元帝王はありふれた世界で暴れまくる   作:紙の子

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第28話

俺様達はエリセンを出てフューレンに向かって移動をしていた。

 

 

到着後妙に街は荒れており騎士達があっちこっちと走り回っている。

俺様はイワンの元に向かい中に入ると机の上には見覚えのある怪獣の死体が置かれていた。

 

「王牙君久しいね」

 

「おう。それで?何故そこにベゼルブの死体がある?」

 

俺様がベゼルブの名を言うとイワンと秘書は驚いた顔をしている。

まるで何故この魔物の名を知っていると言いたい顔だ。

 

「コイツはベゼルブ。尻尾の針には刺した者を洗脳するクグツを使う怪獣だ」

 

しかし何故コイツがこの世界に?

 

「コイツは何処から?」

 

「方角はハイリヒ王国から飛んできました。それは突然でしたよ。

上空から火の玉を放ち街を襲撃。

その後地上に降りてきて市民を襲い始めました。

中にはそのクグツを流し込まれた市民が洗脳された様に襲い始め、今では地下で監禁状態です」

 

王国からか…となるとそこにデビルスプリンターがあるかもな。

 

「なるほどな。ありがとよ」

 

「王国に向かうのですか?」

 

「まぁな。事の元凶を倒しに行ってくる」

 

俺様はそう言い部屋から出て外で待っていたハジメ達に事を話してハイリヒ王国に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

リリアーナ、ヘリーナは父親に呼ばれ王宮内の広間に向かう。

そこには天之河が聖堂に立ち周りにはクラスメイトや騎士団員が立っている。

 

「あ、あの…天之河さん。これは一体?」

 

「リリアーナ王女。本日、我々は紅月王牙を倒しに向かいます」

 

「?!」

 

倒す相手の名がリリアーナの愛すべき人だと知り目が見開く。

しかし騎士団員や以前まで止めていたクラスメイトも彼に従っている。

 

 

「ですのでリリアーナ王女…あなたにも力を貸してもらいます」

 

「えっ?!」

 

突如リリアーナの目の前に魔物が現れヘリーナが魔物の尻尾を切り落とす。

 

「これはどう言う事ですか?

幾ら勇者であろうと裏切り行為ですよ」

 

ヘリーナの威圧に天之河は笑いながら視線を向ける。

 

「裏切り?違う!

俺は勇者だ!」

 

天之河が叫ぶと徐々に姿が変わり人型をした昆虫の魔物に姿を変えた。

更にクラスメイトや騎士団員達も昆虫の魔物に姿を変える。

 

「いけ!」

 

天之河の掛け声と共に魔物達はリリアーナとヘリーナを襲い始めた。

ヘリーナはリリアーナの手を掴み逃げ出す。

その間逃げ遅れた国民や教祖達は悲鳴をあげながら殺されていく。

 

 

「姫様お急ぎを!」

 

「は、はい!」

 

 

 

2人は必死に逃げて行き何とか城から出る事が出来た。

しかしそこは既に昆虫の魔物だらけだった。

 

「くっ!」

 

リリアーナはここまでなのかと

諦め掛けたその時だった。

突然目の前が黒い影が現れて魔物達を次々と切り裂いていった。

その人は瞬く間に魔物を倒していき最後に残った一体の首を掴むと握り潰して倒した。

 

「え……?」

 

リリアーナは目の前の男に涙を流す。

 

「…王牙さん」

 

 

 

 

 

 

ベゼルブがハイリヒ王国中を飛び回っていたから何事かと思ったが、

まさかリリィを狙っていたのか。

俺様はベゼルブを倒してリリィの前に立つ。

すると香織や雫、ジードもこちらに向かって来た。

 

「香織、リリィの怪我を手当しろ。雫、ジード。ベゼルブの始末をするぞ!」

 

「「任せて!」」

 

香織はリリアーナの治癒を始める。

雫は香織が襲われないよう近くで刀を構える。

ジードは俺様の隣に並びゼットライザーを構える。

 

「はぁ〜…行くぞジード!」

 

「うん!ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!」

 

俺様はベリアルの姿に、ジードはギャラクシーライジングに変身する。

 

『シャャャ!!』

 

ベゼルブは空から次々と降りてきては俺様とジードに向かって走ってくる。

 

「俺様を狙おうとは命知らずも程があるぜ!!」

 

俺様は爪を振りかざすとベゼルブを切り刻む。

ジードを庇いながらベゼルブと戦い離れていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

王宮の外ではハジメ達がベゼルスを次々と倒している。

 

「クソ!!」

 

「……ハジメ落ち着いて!」

 

「分かってる!」

 

ハジメはすぐ様、魔石弾を再装填する。

しかし、ハジメの頭上から火球が振り落ちすぐ様その場から離れた。

ハジメは何処から魔法がと周りを見渡すと1人の男が立っていた。

 

「……檜山」

 

「ハジメェェェ!!」

 

明らかに人間とは言えない姿になった檜山がそこにいた。

体の至る所が魔物の様な手足に真っ赤な瞳が光り輝いていた。

 

「俺の香織を返しやがれぇー!」

 

「知らないよ!」

 

猪のように突進してくる檜山をハジメはドンナーで狙撃する。

 

「無駄だァ!今の俺は無敵だからなぁ!!」

 

弾は直撃したはずだが檜山にはダメージが無いと接近してきた檜山を避ける。

 

「そんなチート野郎ぶっ飛ばしてやる!」

 

ハジメはビットをフル展開して檜山に接近する。

 

 

 

 

 

 

ジードはプラズマ光輪やギャラクシーカッティングでベゼルブを倒していく。

雫もジード程敵わないがベゼルブの危険な尻尾を優先に斬り落とし倒していく。

 

 

 

しかしベゼルブは減す所か増えていく一方だ。

 

「どういう事だ?倒したベゼルブが復活している?」

 

「原因は…彼女ね」

 

雫は空に向けて斬撃を放つ。

しかしその斬撃は本体に当たることなくベゼルブに当たり落ちて行った。

 

 

「あぁ〜僕の子に何してるの〜?」

 

「恵里…」

 

中村恵里。

クラスメイトの1人がベゼルブに似た人型の化け物になっていた。

 

「やぁ雫。それに香織…光輝君に群れる雌共!」

 

「来るわよ2人共!」

 

「はい!」

 

「うん!」

 

「行け!僕の子供達!

あの雌共を餌にしてしまえ!」

 

恵里の叫びと共にベゼルブは一斉に襲い始めた。

 

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