元帝王はありふれた世界で暴れまくる   作:紙の子

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第31話

ハイリヒ王国からフューレンに到着した王牙はその足でイルワがいる部屋に向かった。

ハジメ達は宿を取りに行き、香織と雫はフューレンのお店側に歩き買い物に向かった。

 

 

 

 

 

 

「そうでしたか…ハイリヒ王国は崩壊したと…」

 

「唯一救えたのはリリィと少数の人間のみだ。それ以外はベゼルブとなり死んだ。

原因は何処から手に入れたのか、俺様の因子を取り込んだ怪獣に乗っ取られたアホ勇者が原因だ」

 

「王牙君の因子を取り込んだ怪獣…君は一体何者なんだい?」

 

「あぁ?前にも言ったろ。俺様は光の国の戦士、そして力を求め闇の力に染まった悪の戦士、ウルトラマンベリアルだと」

 

王牙はソファーにもたれながら出されたお菓子を食べ続ける。

 

 

「それと、ここ最近、魔物がこの近辺を活発的に動いていると報告がありました」

 

「あぁ。俺様達もここに来るまで数百匹と言う魔物を倒してきたからな…それも全員操られていたみたいにな」

 

「となるとここもいずれは狙われる可能性が…」

 

「無いとは限らねぇな。

まぁ操っているアイツが何処にいるか知らねぇからどうしようもねぇがな」

 

王牙はケラケラ笑っていると突然扉を強く開く音にイワンと王牙は視線を向ける。

 

その先に居たのはいかにも全速力で走ってきた香織だった。

 

「王牙君大変!雫ちゃんが…雫ちゃんが清水君に連れていかれちゃった!!」

 

その言葉に王牙は目を見開いて香織を見つめ話を聞く。

 

 

 

 

 

 

 

 

香織と雫は食材や薬品を買い足すために歩いていた。

 

「ごめんね雫ちゃん」

 

「いいわよ。香織を1人にする訳にもいかないし」

 

香織と雫はのんびりと買い物袋を持ちながら歩いていると人混みの中に見覚えのある人物を見つけた。

 

「清水君?」

 

「えっ?」

 

雫の一言に香織は何処と探すも見当たらない。

そして清水は人混みの中横切って行った。

 

「ちょっと香織ごめんね!」

 

雫は香織に荷物袋を渡して走り出すと香織も慌てて追いかけた。

しかし、雫は清水を見つける事が出来ずにいた。

雫は周りを見ながら清水を探すも見つからない。

その時、後ろから肩を掴まれ振り向くとそこには清水がいた。

雫は思わず身構えようとしたが口元に布を当てられ意識を失った。

 

「雫ちゃん?!」

 

香織が駆けつけた時にはその場には雫はいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんね王牙君…私が、私がそばに居たのに…」

 

香織は涙を流しながら謝るが王牙は何も言わず立ち上がる。

 

「…香織。お前はハジメ達の所に今すぐ行け」

 

「えっ?」

 

 

そう言うと王牙はその場から姿を消した。

 

「やはり彼を怒らせてはいけませんね」

 

その場にいたイルワは一瞬だが王牙の怒りの顔を目にしていた。

それはまるで大切な物を奪われ怒り狂う鬼の様な顔だった。

下手すれば一国…いや、このトータスを破壊するのではと王牙に対する配慮を改めて考えなくてはと決意した。

 

 

 

 

 

 

雫は目を覚ますと何処かの城で目を覚ます。

それも先程の服装とは違いドレス服を着ていた。

 

「えっ?!ど、どう言うこと?!」

 

 

困惑しているとドアノブが回る音がして誰かが入ってくる。

雫は警戒しながら見ていると入ってきたのは清水だった。

雫は咄嵯に逃げようとするも身体が動かない事に気づく。

よく見ると手錠がされており鎖で繋がれている事を知る。

 

「やぁ目が覚めたかい?

綺麗なドレスだろ?」

 

「…ここは何処?」

 

「ここは魔人族の城。そして僕は魔人族の王なんだ!」

 

雫は何を言っているんだと言う顔をする。

 

しかし清水の目は充血しており完全に精神がおかしくなっている事を悟る。

 

「そして僕は雫…君は僕の嫁になるだ」

 

清水は荒い息をしながらベッドに近づいてくる。

それに恐怖を感じた雫は必死に抵抗する。

しかし、男の力には勝てるはずもなく服を脱がされそうになる。

 

「失礼します。清水様」

 

危うい所に魔人族の女が入ってきた。

しかし、清水からしたら良いタイミングだったのに邪魔をされたとムカついた清水は魔人族の女を殴り始めた。

 

「なぁ!誰の許可を得て入ってきた?アルヴ!」

 

 

「も、申し訳ございません…」

 

「はぁ…それで?何の用だ?」

 

「1名侵入者が現れました」

 

「ならてめぇで倒してこいよ!

魔人族の王なんだろ!」

 

清水の言葉にアルヴは急いで出て行った。

清水はため息しながら雫を見つめる。

 

「さて、今度こそ邪魔者はいない」

 

清水はニヤニヤしながら雫の胸元に手を伸ばしす。

 

「これが…夢にまで見た雫の胸…」

 

清水は更に息を荒くしながら嫌がる雫を無視して胸を触り続ける。

 

「ほら雫…気持ちいいだろ?

安心しろ。僕が君を満足させてあげるから…」

 

清水が雫の顔に近づくと雫の目は死んでいた。

 

「……汚らわしい」

 

「……は?」

 

雫の言葉に怒りを覚えた清水は

雫の頬を思いっきり叩く。

雫は叩かれた痛みに少しだけ声を上げるが直ぐに無表情になった。

その態度に清水は苛立つも気にせず雫に覆いかぶさりズボンを脱ぎ始めた。

 

「なら今すぐ君を僕の者にしてやる!」

 

「そ〜かい。ならてめぇをここで始末するだけだ」

 

突然の声と目の前にいた清水は壁に吹き飛ばされた。

何事と思った雫は振り返るとそこには

 

「王牙君…」

 

怒りに満ち溢れた顔の王牙が立っていた。

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