元帝王はありふれた世界で暴れまくる   作:紙の子

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全く思い浮かばず、遅くなってしまい申し訳ございません!



第32話

雪原を超えた先に魔物が飛び交う王宮が見える。

王宮の周りには魔人族が武装した状態で、いつでも戦える準備を整えていた。

 

そんな中、上空から何かが落下。

魔人族や魔物は落下した先に囲い武器を構える。

砂煙がたつ中、その先には橙色の瞳が光り輝き、砂煙が晴れるとその者は一瞬で姿を消した。

 

「テメェら覚悟しろ!

俺様は物凄い苛立ってるんだ!」

 

周辺にいた魔人族、魔物の首を鋭い爪で切り裂き、次々と殺していく。

首が切られた箇所からは血飛沫が上がり、辺り一面を赤く染めていく。

 

 

 

 

「オラオラ!そんなもんかぁ!!」

 

王牙は次々と城内から出てくる魔人族、魔物を容赦なく倒していく。

反撃と、魔法を使い攻撃するも王牙には全く効いていない。

王牙は宙に浮きデスシウム光線を放つ。

 

「んで?テメェがここの大将か?」

 

先程の魔人族とは違った鎧を纏った金髪の女が立っていた。

 

「……吸血鬼か」

 

「我が名はアルヴ。清水様に使える魔人族の元王!この身に変えても清水様をお守りする!」

 

アルヴは剣を抜き、戦闘態勢に入る。

王牙もニヤリと笑い、両手を広げ構える。

両者睨み合い、アルヴは一瞬で王牙の間合いに入り込み攻撃を仕掛けるも、王牙には届かない。

そのまま王牙はアルヴの首を鷲掴み、握り潰した。

 

「あばよ」

 

王牙はそのまま城内に侵入する。

 

 

 

 

「王牙……」

 

「無事か雫」

 

王牙は上着を脱ぎ、雫に被せる。

そして吹き飛ばされ、瓦礫を退かしながら清水が出てくる。

それも殺意を剥き出しにして……

 

「紅月ィィィ……許さんぞぉおおお!!!」

 

「やれやれ……天之河といい清水といい、何処で恨まれたのか」

 

王牙はのんびりと歩きながら清水に近付く。

清水は近付けさせないと魔法を放つも軽々と相殺される。

 

「ふざけるな……僕は……僕こそが勇者なんだァ!!」

 

「?!ソイツは?!」

 

清水が握っていたのはジードが使っていたZライザーだった。

色は黒に強めの赤色を主体とした色だった。

 

清水はZライザーに赤いカードを差し込む。

 

”ユキヒト ・アクセスグランテッド”

 

更に3つのメダルをはめ込みスキャンする。

 

 

”ゼットン、パンドン、マガオロチ”

 

「さぁ〜僕の力を刮目せよ!!!」

 

 

清水が叫びながらトリガーを押すと赤黒く光り輝き魔王城の外には怪獣が現れる。

 

 

「……ゼッパンドンか」

 

王牙はすぐ様転移魔法を使い魔王城の外に転移する。

更に雫の周りに結界を貼り安全地帯を作る。

 

「王牙」

 

「安心しろ!瞬殺で終わるせる」

 

王牙はそう言いベリアルの姿に変身、

清水と同じ大きさになる。

 

「テメェ、その力を何処で手に入れた?」

 

『何処でだって?それは神が勇者である僕に力をくれたのさ!

まさに僕が本当の勇者!

光輝ではない!

なのに……お前達は何故分からないんだ!』

 

ゼットン特有の火球を口から放ち攻撃を仕掛ける。

軽々と弾かれのんびりと前進する王牙。

 

「何故だ!?」

 

「生憎だがな……俺様にそんな炎は効かねぇんだよ!!」

 

「そんな事有り得るかぁ!!」

 

そう叫びながら清水は姿を消す。

王牙はその場から動かず、背後から現れると同時に回し蹴りをする。

 

すると、背後にいたのは姿を消した清水が姿を現した。

 

「何だと……?」

 

「言っただろ?俺様に意味が無いと」

 

そのまま腹を殴りデスシウム光線を放つ。

清水は喰らわないと両目の上から緑色のバリアーを2つ展開して防御態勢になる。

 

 

 

王牙から放たれた光線は清水のバリアーに当たり防がれる。

ただ、威力は王牙の光線の方が上なのかバリアーにヒビが入っていく。

 

「くそっ!!こんな筈じゃ……」

 

「あばよ!」

 

遂にバリアーを貫通し、清水に直接光線が当たる。

 

「うわぁぁぁ!!」

 

変身が解けた清水は雪が積もった地面に倒れ伏す。

 

 

「馬鹿な…僕は勇者なんだぞ!」

 

清水はブツブツ言いながらゼットライザーを手にしようと伸ばす。

たが清水より先に別のものが手にする。

 

「か、返せ…それは僕の物だ」

 

手にしたのは胸元に赤い三日月が刻まれた茶黒色の姿をした魔物だった。

 

「悪いな。コイツは俺の物なんだ」

 

魔物は剣を抜き、清水の首をサクッと切り落とす。

そのまま絶命する清水。

 

「…………おい、てめぇは誰だ?」

 

「ウルトラマンベリアル?!」

 

「誰だテメェは?」

 

「俺の名はジャグラスジャグラー」

 

「…そうか。それで?そのゼットライザーはお前の物か?」

 

「あぁ。ある怪人にパクられてな。そしたらコイツが持ってきたから返してもらった」

 

ジャグラスが指さす先には首を切られた清水がいた。

 

「お前の仲間か?」

 

「いいや。そいつは敵だ」

 

そうと言いジャグラスは背を向けた。

 

「じゃあなベリアル。多分会うことは無いだろうが」

 

ジャグラスは中を浮き次元を超えて去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

清水を倒した後、王牙は再び魔人族の城を歩き周り生き残りの魔物や魔人族が居ないことを確認した。

その足で雫の元に向かいフューレンまで転移した。

 

 

 

 

「ごめんね…ごめんね雫ちゃん」

 

「もう香織。私は大丈夫だから…」

 

王牙と雫が戻ってから10分以上は香織は雫に抱きつき泣いている。

それもそうだ。目の前で親友が誘拐されたのだから。

そんな中ハジメは王牙の耳元で囁く。

 

「やっぱり犯人は…」

 

「あぁ、清水の野郎だ。それもウルを壊滅させたのもアイツの魔法だ」

 

「でもどうやって?」

 

「それこそ魔人族に誑かされたのだろうな。結果清水の闇魔法で魔人族の王も洗脳され好き放題していたみたいだったがな。

……それより問題は…あいつがゼットライザーを持っていた事だ」

 

「確かジードさんが使ってた変身アイテムだよね?」

 

「あぁ。しかもそれは別の奴が盗まれた物を使っていた。

問題はその怪人が何処に行って清水が何処で手にしたかだ」

 

「もしかしてこの世界に別世界から来た怪人が居るってこと?」

 

「だろうな。まぁ俺様には関係ない話だ。ほら、明日には雪原の神殿をクリアしてもらうから早く寝ろ」

 

王牙はそう言い自身の寝室に向かって行った。

 

 

 

 

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