【潜入捜査時の偽名】
ユウタロウ(ユウキ)、アルキノ(ティアナ)、フィオナ(ヒマリ)
ブラウム(モロハ)、シェラハ(サツキ)、ミレイア(シズノ)
処刑は全土に向けての魔導通信、空間圧縮魔術により様々な趣向を凝らした空間にてありとあらゆる組織の通信回線に強制割り込み、
ユウタロウ「ディード様、これは一体どういう事ですか?生け捕りとなったレジスタンスを処刑するなんて聞いてませんよ!?」
ディード「…そこまで知らぬとはな、だがそなた等の心配には及ばず紛れもないレジスタンスこそが我らを仇なした愚かな連中であろう…」
ブラウム「しかし我々はディード様のお役に立てるまで連中を生かして捕らえたから…」
ディード「…お前達には感謝しているぞ、傭兵から騎士号と爵位を得てまで良い働きをしてくれた事をな…しかし、お前達は私が何か裏があるとでもお思いか?それとも…」
ユウタロウ「…滅相にもございません」
そう冷たい眼差しで言ったディードに対し、何かに怯えてしまった
ディード「さて、はじめよう…バルゼリクス」
バルゼリクス『はっ…エン、任せた』
エンヴィリオ『任されたよ…さあレジスタンスの諸君。我が主ディード辺境伯が生き延びるチャンスを与えてくれるよ。慈悲深いディード辺境伯に感謝しないと?ん?よろこばないのかい?』
レジスタンス『誰が!よろ…がはっ』
怒りにも満ちた声は途切れた…理由は一つだ。エンヴィリの大鎌が深々と頭に突き刺さっている。ビクビクと体を震わし血と糞尿をタレ流した何かを無造作に投げ捨てた
エンヴィリオ「拒否権はないのさ。生き延びたいだろ?さあ、楽しい余興の始まりだよ~レツッホテルバンジー…生き延びれば勝ち、死ねば負けのね?あら、速く飛び降りなよレジスタンスの女でも平等にやらないと。ほら!」
捕虜の少女「い、いやぁああああああああああああ!」
真っ逆さまに落ちる…足に巻かれた命綱はビンとはるも千切れ、地面に激突、血が撒き散り花が咲いたように広がる
エンヴィリオ「アハハハ…咲いた、大輪の花がバラが咲いたねええ!さあ、次も咲くかなバラの花束みたいだあ〜♪次いってみようか?」
あらぬ方向に曲がり肉塊とかした少女をみて嗤うエンヴィリオの宣言どおり、次々と落とされていく…地面すれすれで助かるも地面から突き出た槍に口から陰唇を貫かれ絶命、はたまた左右からトラバサミに挟まれ肉片を当たりに撒き散らし断末魔の叫びと共に絶命、血肉が撒き散らされあたりが赤く染め上げられる様にますます笑みを浮かべるエンヴィリオ、ソレを見た
レジスタンスの少女「な、なんで…いや、いやあ!!」
エンヴィリオ『ホラホラ、早く、早く、早く飛んで逝くんだ…辺境伯に逆らう君たちレジスタンスはある意味の有名人だ。偉人や有名人、芸能人?やらが死んだ時は大々的に報道される。だからこうして全土に向けての魔導通信を繋いだのさ…って逝っちゃったか…うんうんいい顔だね〜』
首がねじ切れ手足もグチャグチャ、内臓が撒き散らせ事切れた少女の顔がアップされ、再起を図るために集結していたレジスタンスは怒りに震え、肉親は悲嘆に泣きむせぶのは容易いだろう。ようやく生き残り5人を達成し次へと移る
エンヴィリオ『レジスタンスの紳士淑女の方々〜次はコレをクリアだ〜』
エンターテイナー顔負けの笑みと共に次のステージが現れる…断崖絶壁にかけられたテラテラに光り輝く丸太…その下には血に飢えた魔獣の姿…人間の肉はまだか、その柔らかいはらわたを引きずり出し咀嚼し、骨を砕き脊髄を啜り、脳を食みたく涎を垂らしギラギラと眼を向け犇めいている
エンヴィリオ『さあ、生き延びたければ渡るんだ…家族に会いたいならねぇ?さあ、さあ、さあ!』
レジスタンス「く、くそ!!生きてやる!必ず!!」
まるで自分が助かりたいがため、死に急ぐかのように油が塗られた丸太を歩き渡ろうとし、足を滑らせ下に落ちたその時だった
獣「ウガァァァァァァァアッ!!!」
血に飢えた獣の咆哮が轟き、落ちて来た捕虜を目掛けて襲い掛かった
捕虜「うわあああああ!!助けてくれええええ!!」
鋭い牙が腕を食い千切り、ブチブチと咀嚼され気が狂わんばかりの痛みに声にもならない叫びが魔導通信が最大音量で流された…ユウキは言葉すら形容する事すらできない。黙って立ち尽くし見るしかできない
エンヴィリオ『さあ、次は君だ…勇気ある少年兵は渡りきるかな?さあ応援しょ〜』
わざとらしく陽気に振る舞うエンヴィリオ…その瞳は愉悦の色が見える…恐る恐る渡るも虚しく落ち、飢えた獣に貪り食われていく…言葉に表すなら酒池肉林だろう
バルゼリクス(…我等、ディード辺境伯に刃向かうモノの末路だ)
貪り食われ光を無くしていく少年兵に無慈悲な眼差しを向けようやく一人渡りきり終わった…コレで助かる。誰もが感じる中、空間が歪み朽ちたコロッセオに別なレジスタンスメンバーが転移する
???『あぁ?やっと来やがった』
エンヴィリオ『君達はこれからわが軍の傭兵であるガクルス・グバラニアとバトルロワイヤルを行う事になるので代表者50人のうち一人生き残れば勝ちにしてあげるよ~』
レジスタンス50人対ガクルス。数の上では明らかにガクルスが不利…生き延びるため、愛する家族、共に戦い命落とした仲間の為に武器を手にし取り囲む。しかしガクルスはアクビをしながらボリボリと皮鎧の下に手を入れ掻いている…
レジスタンス「う、うわあああ!!」
ガクルス「ふん!!」
捕虜「がベアっ!?」
背後からバスターソードで斬りかかるも振り返らずに頭を殴り砕いた…勢いよく血を吹き出しドサリと倒れた
ガクルス「ん?なんだもう終わりかよ!せっかくハンデやったんだからよ?ほら、来いよ?なあ来いよ?来ないならコッチからいくぜ、オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
レジスタンス少女「きゃあああ!!」
雄叫びと共に地を蹴る、銃を構えた少女の胴へ拳を突き立てる!バキバキ、ボキボキっ…骨が砕け目を開く少女は内臓を口から逆流させ果てた…槍を構えた少年の頭を殴り潰し眼球が吹き飛びコロッセオにめり込み、砂は赤く染まっていく
ガクルス「どうした!レジスタンスよお俺様に一発当てて見ろよ?なあ、オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアっ!」
重い蹴りが胴を紙のように泣き別れに千切り、まどろみでた内臓がキラキラと太陽に反射し舞う…殴り潰され引きちぎられるように散華していくレジスタンス。女、子供関係なく平等に死を与えるガクルスの顔は狂気に染まり、血の香りが辺りに充満する様は地獄絵図そのものだ
エンヴィリオ『流石はガクルス・グバラニア…かつてはレガシードル最強の騎士だった。しかし仕えた主家の姫君にたった一度の裏切りで墜ちただけはあるね、報復として民衆の前で姫君を犯し殺して、追手を皆殺しにしただけはある…その力は今じゃ辺境伯様のために振るわれるためにあるんだけどね』
ガクルス「余計なことグチャらベッチャラしゃべんなイカれ野郎!…っ!」
苛立ちと共にエンヴィリオを威圧したガクルスが微かに顔をしかめた…視線の先には誰の血かわからないほど汚れた子供が突き刺していたナイフ…ジッと睨みやがて背を向けた
ガクルス「エンヴィリオ、テメェのせいでお楽しみは終いだ…」
興が冷めたようにその場から消えていくガクルス…あらゆる場所でユウキ等が捕らえたレジスタンスの捕虜への蹂躙、虐殺劇…そばに控えるヒマリ等の胸中は複雑だった
フィオナ(あんな惨たらしい事をして平気でいられるなんて…もう私達耐えられない…!)
ミレイア(このような光景を見ると流石の私でも嫌な気分になります…)
シェラハ(皆の言う通りあの辺境伯はとんでもない悪党だったわ…!)
アルキノ(ディードめ…絶対に許さない…!)
ユウタロウ「ディード様、僕達は席を外してもらえませんか?」
ディード「…この余興は不服かね?まあゆくゆくは貴君らに慣れてほしかったが…致し方ない、下がるが良い」
そう言いながらディードの問に何も答えない
バルゼリクス「ディード様。やはり彼等は?」
ディード「…うむ。コレでハッキリした。うまく隠し通せた腹積もりらしいがな。多少は目を瞑りはしたが…」
バルゼリクス「我々にとって使えぬ駒は不要かと…」
ディード「相変わらず手厳しい。話は変わるがバルゼリクスよ、見ての通りレジスタンス捕虜解放を勧めよ…」
バルゼリクス「既にエンが手筈を」
ディード「それは楽しみだ…示しと試しを兼ねて…あの娘らフィオナらをつけるようエンヴィリオに命じよ」
バルゼリクス「は、ディード辺境伯様」
数刻後、ディード辺境伯居城内
ブラウム「最早間違いない!あの辺境伯がとんでもない悪党である事が分かった以上これから先どうするかハッキリした!!もう潜入捜査もここまでだ!!」
シェラハ「そりゃそうでしょ!こうなる事を予想してあんな胸糞悪いもん見せるなんて許せないわ!!」
ミレイア「でも辺境伯の本性を知った私達はこの事をどうやってレジスタンス、アスカ君達に信じてもらう事が出来るのでしょうか…?」
フィオナ「問題はそこからなんだよね…どうしたら彼らにこの事を伝えられるのかな?」
アルキノ「……アスカ君達は私たちの事を敵とみてる。それにレジスタンス拠点は今回の場所が本拠地じゃない、いくつか分散して特定を防いでるみたい…」
ユウタロウ「そうだね、あの辺境伯が気づかぬ内に有力な情報を得ておくとしよう」
誰もがそう思っていた
兵士「フィオナ、アルキノ、シェラハ、ミレイアの4人に告ぐ。エンヴィリオ様と共に捕虜解放に従事せよ」
アルキノティアナ「…わかりました」
何故
この時、
エンヴィリオ「よく来たね~さあ捕虜移送は重大任務。君たちにもいい経験になる、なにより辺境伯様は君たちに期待してるってことさ」
飄々とした笑みを浮かべるエンヴィリオ、その近くには手錠に繋がれた捕虜…女性や子供が多い、あの虐殺劇で生き延びたものばかりだ、ふと視線が
レジスタンス「…」
言葉をかわさない。しかしレジスタンス捕虜から感じたのは生き延びた喜びではなく怒りの色だ…
レジスタンス(少年兵)「か、母さん…」
レジスタンス(少年兵の母)「よ、よく無事で…生きててよかった」
レジスタンス(少女)「……ごめんなさい、私だけ生き残って…貴方の…」
レジスタンス(少女の恋人)「いいんだ…あいつの分まで君は生きなきゃ…そして」
互いの安否を確認するレジスタンスメンバーにほっと胸を撫で下ろす。一人、また一人と離れていくのを見て、これで任務は終わりだと感じ背を向けた時だ
エンヴィリオ「まだ帰るのは早いかなぁ〜これから見ものだよ?」
ミレイア「え?」
エンヴィリオが顎に手をあて呼び止めた時、あたりの空気が大きく震え空に小さな火柱が見えた…それも一つじゃない
フィオナ「な、何アレ?……っ!」
その場から勢いよく駆け出す!爆発が起きた場所にたどり着き見たのは燃え上がるテント、大きくえぐれた地面、そして黒焦げになったナニカ…いや人間の死体だと気づき口元を手で抑えこらえる。遅れてきた
エンヴィリオ「うん、大成功だね〜。」
シェラハ「あ、あんた、何をしたの…コレって」
エンヴィリオ「ああこれかい…実はねぇレジスタンスにはまいかい、手を焼かされててね。本拠地はなかなか掴めないしあったとしても。この前君たちに参加してもらった末端の末端…小規模拠点でしかなくてね。忌々しい機神もだけど、王家の生き残りを旗印に大規模反抗作戦をやろうなんてしてる。そ♪こ♪で♪ディード辺境伯様は新しい手を打ったのさ…」
大鎌を軽く振るう手を止めた
エンヴィリオ「レジスタンスの捕虜を生体爆弾に変えてわざと解放して拠点に帰りついたと〜こ〜ろ〜で〜ドカン!!しかも威力は見ての通りさ♪」
ミレイア「酷過ぎます…元に戻してください!!」
エンヴィリオ「元に戻す?やだね〜と言うか不可能なのさ。四天女神様直々に調整されたのだからね…これでレガシードルは平和に一歩近づくんだよ。喜んだらどうかな?ミレイア、シェラハ、フィオナ、アルキノ、全ては君たちが生きて捕虜にしてくれたからこそ出来たんだからね。ディード辺境伯様は高く買っているんだから、期待は裏切らないほうがいいよ?さあ、ここからがクライマックスさ。見届けるんだ!さあ!!」
レジスタンス「俺達はもう助からないのか…あはは…くそったれがぁら?」
レジスタンスB「ディード辺境伯、必ず仲間たちがお前を!」
レジスタンスC「呪ってやる!貴様らの顔、覚えたからな……アアッ!」
レジスタンス(女)「私達生まれ変わって出会った時好きになってくれるよね…?」
レジスタンス(男)「勿論そのつもりだよ…来世で会おう…平和になったレガシードルで…もう一…」
レジスタンス(子供)「…お母さん、僕はこれからどうなるの…?」
レジスタンス(母親)「……大丈夫、お母さんも一緒に…お父さんのところに…寂しくない……ね?」
精一杯生き抜くのに死にたくない者、更には生まれ変わっても好きになってくれる男女、大粒の涙を流す子を抱きしめた母親…、血の雨が降り注ぎ大地を赤く染めていく
エンヴィリオ「いいよ、いいよ…最高にクールだね?人として生きる事や愛ってさ、素晴らしいよ♪この時が一番だよ〜君たちもそう思うよね?ねぇ?愛の花が咲き誇ってるよねぇ?ねぇミレイアちゃん、フィオナちゃん、シェラハちゃん、アルキノちゃん?ねえ、笑いなよ、ほらほらほら〜」
エンヴィリオの狂気の問いに誰も応えない…この地獄絵図は四人の心に焼き付いた
次回予告
ディード辺境伯、バルゼリクス、エンヴィリオ、ガクルスが齎した地獄絵図
ユウキ等は真の敵とは、自らなすべき事を求め動く
そして。ディード辺境伯の真意を知った時、ユウキは決断する
次回、決別
真の敵とは誰か?