悪逆非道なやり方に業を煮やしたユウキ達はある決断をする
【潜入捜査時の偽名】
ユウタロウ(ユウキ)、アルキノ(ティアナ)、フィオナ(ヒマリ)
ブラウム(モロハ)、シェラハ(サツキ)、ミレイア(シズノ)
※この話である作者様の提供キャラの一人がフライング出演します
トウマ『まさか兄さん達が潜入捜査の身でありながら辺境伯軍の小隊長に任命され、生け捕りにしたレジスタンスの人々を辺境伯が処刑してたという訳か』
ブラウム「ああ、あの辺境伯がとんでもない悪党である以上潜入捜査を続ける必要はない、先程呼び出されていたサツキやシズノ達が帰ってきたらここを出てこれから先どうするか考える事にした」
タクヤ『つまり潜入捜査はここまでだという事で帰還するのか』
ユウキ「その通りだよ、こうなってしまった以上僕達の手であの辺境伯を…」
その時、
ユウタロウ「戻って来たかティアナ、ヒマリ、今から僕達…」
アルキノ「…わかってます、それよりもユウ君とモロハ君に伝えたいことがあります!」
ブラウム「俺達に伝えたい事?」
シェラハ「実は…」
ユウタロウ「に…人間爆弾!?奴らはこんな外道じみた行動をしていたのか!!」
フィオナ「そうなんだよ、あいつ等人の命を何だと思っているのかな!?」
ミレイア「こんな残虐な事を平気で行うのはもう嫌になります…一刻も早くここから出ましょう」
ブラウム「同感だな、実は俺達もそう考えているんだ」
ユウタロウ「つまりここからが逆襲の時という事になるが問題はここから出た後どうしたらいいのかわからないなぁ…」
このまま一気に反撃に出るのはよろしくない事や手の内を明かしてないどころかレジスタンスとの協力体制を結ばなければならないという多くの問題点を抱える
トウマ『とにかくあの辺境伯に真相を問い詰めるしか方法はない。それに万が一の時に俺達がブレイブマシンで退路を切り開くように考えておく、そしてこれからどうするか俺達で考えるんだ』
アルキノ「つまり真相を問い詰める事でトウマ君達が出て来るのを時間稼ぎをするという訳ですね」
ユウタロウ「そうと決まれば今すぐ作戦決行だ」
そう言った後
ディード辺境伯居城内 謁見の間
ディード「ユウタロウ達ではないか、一体どうしたと言うのかね…?」
ユウタロウ「ディード様、先程の公開処刑を見て確信しました…。あなた様の目的は一体何ですか?なぜこのような悪逆非道の行為を平気で行うのですか!?」
ブラウム「シェラハ達が捕虜移送を行っていた時何故か捕虜となっているレジスタンスの人々が生体爆弾にされていた事を知ってさすがの俺達も黙っていられません!あなた様は何故あのような事を平然とやれるんですか!?」
エンヴィリオ「ん〜それはね~慣れて欲しかったんだけどね〜僕としては期待してるんだよ辺境伯様も。慣れたら楽さ♪」
アルキノ「慣れたら?…楽?…私達はそんなふうになりたくありません!」
ミレイア「なぜこのような事をしてレガシードルが平和になると思っているのですか?お答えください!」
バルゼリクス「…ディード様、最早これ以上隠す必要はありません。彼らの言う通りにした方がいいと思います」
そう言ったバルゼリクスに応じてディードが自分の思惑通り事を運ばせるべく
ディード「…そこまで言うのなら仕方ない、私…いや、我は辺境伯にしてオレイワルドスの最高責任者…そして偉大なるムゲンザーク様と四天女神様の忠実な僕である…」
ユウタロウ「ムゲンザークに四天女神…?」
ディード「そう、我等オレイワルドスが信教する神々だ…我とバルゼリクス、エンヴィリオはムゲンザーク様といった神々によって大いなる力を持つ事が出来る…言うなれば人知を超えた存在とでも言ってもらおうか…」
ブラウムモロハ「オレイワルドスの最高責任者という事はつまり…?」
ディード「そうだ、ムゲンザーク様と四天女神様が望んだ多元世界に管理すべく編成した英雄軍を率いる者……我らが偉大なる全知全能神ムゲンザーク様の生み出した人間、つまり神人類こそが善悪の両面より優れておる…つまり不器用で不完全な人間は本来あるべき人間ではないのだよ」
ミレイア「…それは一体どういう事ですか?」
ディード「神々を含めた我等をあのように否定し、歯向かう愚か者を排除する…彼らの言葉を借りるならば“大事なものを奪われ、悪巫山戯にばかり興ずる悪そのものだ”とな…何と愚かなことか。我らが選んだ神人類なのだから当然だろうに」
フィオナ「それじゃあレジスタンスの人々は…?」
ディード「大事なものを奪われ、我等に牙を剥く…オレイワルドスに仇なした愚かな人間は知らぬのだ。そう言った人間が不完全でいかに愚かである事を知らずにだ。だからこそ正しい世界にするために我らが英雄達が原作主人公抹殺、排除してきた。これが素晴らしき世界になるという事を愚かな人間にはわからぬか…。」
シェラハ「愚かな人間…?」
ディード「そう…愚かな人間は大事なものを奪い、あらぬ罪を着せ我々は文字通り排除してきた。それが気に入らないのだろう。愚かにも、世界をメチャクチャにした事を口にし、怒りを滾らせ戦いを挑んできたのだ…神に選ばれた存在であるオレイワルドスに逆らうとは、そんなに我らが創造した神人類になんの問題があろうか?完璧無欠な存在だと気づかぬのだよ。それを解らず歯向かう矮小な人間に良心や理性があったとしてもな…」
ユウタロウ「それじゃあまさか、あの公開処刑や人間爆弾は…。」
ディード「そなた等が察しの通りオレイワルドスに仇なした愚かな人間への示しだ…逆らいし者は惨たらしく非業の死を迎えるとな。素直に屈服されれば良いものを、異常過ぎたまでに自分勝手な正義を拗らせてしまうとはたいした連中だよ…これが我等に仇なした愚か者の末路…」
ブラウム「それじゃあオレイワルドスの目的は…?」
ディード「…簡単な事だ、怒りや憎しみと言った負の感情や世界を信じることが出来ず、誰からも賛同や理解を得られないまま抱えていた歪みと暴走、そして僅かながらの両親や理性のを抹殺し、我らが神々が望んだ素晴らしき清浄なる多元世界の管理という名の支配で永遠不変の秩序を齎し我等にとっての理想郷を実現するのだよ…。そして2年前に起きたエルピスアイランドでの惨劇については知っておるな?その元凶が言うまでもなく我だとしたらどうする…?」
その事を聞いた
アルキノ「やっぱり…あなたがお父様とお母様を含めた王族を皆殺しにし、二年前の惨劇を引き起こした元凶ですね…!!」
ディード「お父様とお母様…まさか我等に仇なしたグランストライアの国王夫妻の娘がいるとしたら言うまでもないがな…。」
そう言ったディードは
バルゼリクス「お前達が我々の敵であるグランストライアのXVGSである事がわかった以上ここで生かして返す必要はない。」
エンヴィリオ「そういう事だから君達はあの捕虜と同じように処刑するか生体爆弾に変えるか選ばないとね~」
ディード「さあどうする…?いくらこの状況を打破しても城には防衛結界が張っている…いくらお前達が逃げ出そうとしても無駄だからな…。」
ユウタロウ(くそっ…ようやく辺境伯の目的や真意が分かっていたのにこんな所で終わるのか…!?)
ブラウムモロハ「何だ!?」
広間に映し出されたのは、自分達の世界にはない漆黒の機体…
一言で言うとブレイブマシンよりも小型、特徴的なツインアイとブレードアンテナ、腰から伸びた尻尾?がゆらゆらゆれている
ユウタロウ(ブレイブマシン…い、いやガンダム!?)
ディード「あれは一体何者だ…?」
バルゼリクス「わかりません…しかし放置はできないかと」
エンヴィリオ「この際だから彼らの処遇は後にして、あの機神をどうにかした後がいいですけどねぇ」
ディード「ふむ、兵士たちに伝えよ、ドラムローバとビアレイザー全軍であの黒い機神を迎撃しろと…!」
エンヴィリオ「了解しました♪」
あまりにも想定外な事に怒りを覚えたディードはエンヴィリオに城中の兵士たちに応戦すべく居城から人造機神を出撃を命じた飛翔する。居城上空に巨大な刧次元転移ゲートが展開した上で防衛結界を突き破りながら現れた漆黒の機体…そのコックピットに身を任せる年の頃は十二歳ぐらいだろうか?“灰色の髪に赤いメッシュが目立つ少年、まぶたがかすかに震え開いた。
???「…ここか…オレを呼んだのは」
機体のコンディションチェックしながら“世界”と繋がった時、辺境伯軍のドラムローバとビアレイザーの大群が取り囲んだ
兵士「そこの黒い機神、貴様は何者だ!?」
???「……」
兵士「ここはエクシヴァルワールド、我々オレイワルドスがいずれ管理せねばならない多元世界だ」
???(エクシヴァルワールド…オレイワルドス……多元世界?…)
兵士「答えろ!貴様は我等に仇なすレジスタンスか?」
???「(レジスタンス…?)」
兵士「…答えないか、なら貴様を排除する!!」
そう言いながら辺境伯軍のドラムローバとビアレイザーが黒い機神に向けて攻撃する…しかし攻撃は絣もしない。僅かな動きで回避機動を取りながら“理解した”
???「……“アガスティアメモリア”リンク完了…いくぞエクシェス」
瞳を赤金に輝かせると同時にジグザグに光の軌跡を残しながら背部から両肩に円錐状の物体がせり出し大きく口を開くと辺境伯軍のドラムローバとビアレイザーの大群を捉えた。漆黒の機神の背中にある小さな翼が開く…左右あわせて十三の翼が顕れ“すべての次元”が軋み、空が砕ける。
赤いオニのような体を持つ、進化し続ける“命の光”
黒き鋼の悪魔の如き“始まりの魔神”
産声をあげ全てにたゆたゆ“胎児”
言葉にあらわせないナニカが力を黒き機神を通し溢れ、軋みながら幾重にも解読不能な言語が浮かぶ幾何学文様が両肩にせり出した砲口に様々な光が収束していく。
???「今回だけだ…ドラグインパクト…零に還れ…。」
両肩から撃ち出された光は幾何学文様を抜けた瞬間。凶悪なまでの破壊力を秘めた極太の閃光と共に、迫りくる辺境伯軍のドラムローバとビアレイザーの大群を巻き込む…その光が瞬く間に消滅しそのまま居城スレスレを掠る。
ディード達「ん?」
ユウタロウ「しめた、奴らが怯んだ隙に脱出するぞ!」
城内は大きな揺れ、亀裂が走る…ディード達が怯みながら混乱する中、ユ
トウマ「やっと戻ってきたか!どうやら俺達の出る幕はなかったそうだな。」
モロハ「想定外な事だったが急いでこの場から立ち去るぞ!!」
ユウキ「あの黒いブレイブマシンは一体何者だろうか…?とりあえずブレイブマシンに乗ってキャンプ用ドローンキャリアを運びながら出来るだけ遠くへ行こう!!」
そう言った後ユウキ達は各ブレイブマシンに乗りながらキャンプ用ドローンキャリアを運びながら辺境伯の居城周辺を後にした。
その頃、居城内の謁見の間で揺れを収まった事で落ち着いたディード達はその場にいたユウキ達がいない事を気付く。
バルゼリクス「奴らの姿が見当たらない…。」
エンヴィリオ「あの黒い機神の攻撃を利用したんだろうね。でも我が軍の兵士と配備したばかりの人造機神も失ってしまったけどねぇ……ま、あんな隠し玉があったのは意外だよ。」
ディード「奴らは我がオレイワルドスの最高責任者である事やムゲンザーク様を始めとした神々の事を知った以上最早XVGSをこのままにしておく訳にはいかぬ…いずれ我等に対し大規模反抗作戦を行うのならば我も答えねばなるまい…我らが神が選びし英雄達より選び全軍をもってXVGS、レジスタンス諸共叩き潰す…先に我が主より賜りし城を傷つけた“黒い機神”は最優先とせよ。」
バルゼリクス/エンヴィリオ「「御意/わかりましたディード様」」
頭を垂れ謁見の間から姿を消した二人…ディードは静かに目を細めた。それから一月の間、黒き機神の足取りは掴めず、同時に動きが沈静化していく…コレが何を意味するかわからない
次回予告
黒き機神の閃光により混乱に陥る城内より脱したユウキ達。
辺境伯が失われた戦力を建て直すまで一ヶ月。
この一ヶ月でなすべきはレジスタンスとの再度の邂逅。
かつて辺境伯についたモノ、レジスタンス。互いの溝は埋まり共闘なるか?