エクシヴァルワールド ヒーローズ   作:銀祐

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喧嘩してしまったユウキ達とトウマ達は自分達の罪を償うべくレジスタンスの下で働くことにした。彼等が仲直りするにはそれぞれのやるべき事を成し遂げなければならないそうだ…


信頼を得るために

レジスタンス拠点 居住区

トウマ、タクヤ、アリサ、コトナ、チサキ、マシロの6人は自分達のやるべき事を成し遂げ自身の罪を償うべく行動を開始するが…

 

チサキ「で、これから先どうするのかしら?」

 

アリサ「まさか何も考えていないとか言うつもりじゃないだろうな?」

 

トウマ「そんな訳ないだろう、こうなってしまった俺達も責任がある以上俺達がやらなければならない」

 

タクヤ「奴等が戦力を再編成してる間に俺達で何とかしないと…」

 

???「何とかするって?一体どうするつもりかしら?」

 

そこへ現れたのは赤髪ポニーテールでグラマラスな女性と銀髪ツーサイドアップでスタイルの良い女性がトウマ達の目の前に現れた

 

マシロ「あなた達は一体…?」

 

ホリア「私はホリア・ベルモリー、レジスタンスの一員よ」

 

フェイル「同じくフェイル・ディストレード…レキウス達から話を聞いている」

 

アリサ「レキウスって…一体何しに来たんだよ?」

 

ホリア「あなた達に話したいことがあってね、因みに私達だけじゃないわ」

 

???「おーい二人とも」

 

続いてやってきたのは黄土色の活かした髪の男性と群青色でかっこいい髪の男性だった。

 

ホリア「ゼンイツにシグレン、やっと来たわね」

 

黄土色の活かした髪の男性はゼンイツ・ドラグニスと群青色でかっこいい髪の男性はシグレン・トミオカムイである。するとゼンイツは何故かアリサ、コトナ、チサキ、マシロに近づく

 

ゼンイツ「えーと…これはこれは美しいお嬢さん方、俺はゼンイツ・ドラグニスと申しましてこれから皆さんに…」

 

するとゼンイツの背後には何故か怒りのオーラを纏ったホリアがいた

 

ホリア「ゼンイツ…?何してるの…?」

 

ゼンイツ「ご…ごめんなさい!!」

 

ギロリと睨んで来るホリアに気付いたゼンイツは顔面蒼白になり、身体を震えながらアリサ達から離れた

 

シグレン「僕はシグレン・トミオカムイ、君たちの事はレキウス達から聞いたよ」

 

トウマ「こちらこそよろしく…」

 

シグレン「…元気がなさそうだけど何かあったのかな?」

 

タクヤ「実は俺達、仲間と喧嘩しちゃってその事を根に持っているんだ…色々とあったけど俺達のやるべき事を成し遂げたら仲直りしようとしているんだ…」

 

トウマ「その事を責めてしまった俺達も責任があるからな…だから俺たちはレジスタンスの支部に向かい事情を話す事にしたんだ」

 

シグレン「そういう事だったのか…僕達の仲間を殺された事を君達の仲間のせいにしてしまったから償う為に働く事にしたんだね…」

 

ゼンイツ「仲直りしたいという気持ちは分かるけど俺達の仲間を救えなかった事で恨まれるのが嫌になったから責めて遠ざけるのは良くないと思うよ」

 

アリサ「まぁそうなるよな…元を辿ればあたし達にも非があるし…」

 

フェイル「仲間が潜入捜査を行っているとはいえ思慮の無さで生け捕りにされた私達の仲間が殺された事を悔やんでいるのに対してそれらを救えなかった事で恨まれるのが嫌になったから責めて遠ざけるのは良くなかった事は知っているよね?」

 

コトナ「その事は知ってるわ…だけどこのまま勝手な行動をする訳にはいかないし…」

 

自分達に非や間違いがある事や監視下に置かれている以上勝手な行動は悩むトウマ達を見たその時、ホリアはある事を言い始める

 

ホリア「仲直りしたいという事や自分達のやるべき事を成し遂げようとするのは言うまでもないがあなた達の仲間は今でも自分達のして来た事の責任の重さで何かを成し遂げようとしているわ。それにあなた達はこんな所で立ち止まっている暇はないんでしょう?」

 

チサキ「それはもうわかってるけど…」

 

ホリア「だったら自分達の問題と向き合うべく行動で示してちょうだい、もし仲間たちが気になるとしたら迷わず様子を見に行く事ね」

 

ゼンイツ「後の事は君達で考えろ、俺達に恨まれたくなければ自分達の罪を償うべく行動するんだ」

 

そう言った後ゼンイツ達は去っていった

 

それからのトウマ達はと言うと…

 

チサキ「何でこんな事になったのかしら…?」

 

タクヤ「仕方ないだろ、俺達はレジスタンスの監視下に置かれている以上勝手な行動は出来ないから…っし、次やろうか」

 

ん〜っと背を伸ばすタクヤ…今、何をしてるかというと人造機神のパーツ制作時に出るジャンクを後始末だ。装甲の端材から不良品等はここで分別され再度利用する。物資も限られたレジスタンスにとってネジ一本すらも無駄には出来ないからだ

 

マシロ「よりによってジャンクの後始末を行う事になった私達って一体…」

 

アリサ「泣き言を言う暇があったら専念しろよな。あたし達は出来る限りの事をしなければならないんだから」

 

コトナ「それにしてもユウキ達の事が気になるけど大丈夫なの?」

 

トウマ「……解らない…多分別な場所で働いてるんだと思う…」

 

そう言いながらトウマ達は自分達に置かれた状況の中で何とか溶け込もうと奮闘する一方、筋肉痛を経てまともに動けるようになったユウキ、モロハ、ティアナ、ヒマリ、サツキ、シズノ、ナガラ、リシア、ルキナは自分達がマルスの趣味で耕している耕作地を前に目を奪われている

 

風になびく黄金の穂…麦?が太陽に照らされ燦々と光輝き、左には緑の絨毯…豊かに実ったトマト?等…大地の実りが溢れかえっている。種を植えたのは一週間前なのに関わらずにだ

 

ユウキ「一週間で…収穫って…」

 

マルス「ん?珍しいかい…まあココは他のと違って育つのが早いんだ…さあ気合い入れて終わらせようか」

 

頭にパンダナを巻いたマルスの声に頷きユウキ、モロハ、ナガラは麦とじゃがいも。ティアナ、ヒマリ、サツキ、シズノ、リシア、ルキアはトマト、カボチャ、キャベツ収穫に取り掛かる

 

モロハ「一時はどうなるかと思ったが…それでもやるしかないな」

 

ナガラ「言われるまでもないさ!」

 

ヒマリ「凄い事になってるけど私達が耕した畑でこんなに野菜が収穫できるなんて思いもしなかったね」

 

ティアナ「私達が彼の趣味に付き合わされましたけど偶には悪くない事もありますね」

 

サツキ「それにシズノが死にもの狂いで頑張ったことがあったよね~」

 

シズノ「サツキ…それ以上言ったらどうなるかわかってますよね…?」

 

サツキ「ごめんなさい…」

 

ルキナ「恐ろしい程頑張りましたけどまだまだこれからですね」

 

リシア「ああ、トウマ達が何か模索してやるべき事を成し遂げようとしているに違いないけど私達がやらなければならないしな」

 

そう言いながらユウキ達は汗を拭きながら収穫していく…炎天下でふらついたシズノは軽い休憩を取るため木陰に入ると、スッと赤いものが見える。目を向けた先にはレジスタンスの女性…その手にあるのはトマトだと気づいた

 

レジスタンス女性「…食いなよ…育てたやつの権利だからさ」

 

ぶっきらぼうに手渡すと足早に去り収穫に戻った…シズノ等はトマトを軽く拭き食べた…口いっぱいに甘さが広がり体全体に染み渡る…

 

シズノ「お、美味し…」

 

サツキ「この甘さ…まるでフルーツ!?」

 

互いに顔を見合わせ味わいながら食べていく…今まで食べてきたトマトより遥かに甘く濃厚な味によった…疲れすら吹き飛んでいた

 

もちろんユウキ達も食べたのは言うまでもない…

 

レジスタンス本部“同敷地内 伽藍堂

 

アマネ「……ふふ…彼に任せたのは正解でしたね」

 

微かに笑みを浮かべるアマネが視ているのはユウキ、トウマらのスフィア(ホロヴィジョン)…10日間でぎこち無いながらもレジスタンスの面々の態度が軟化していた事に胸を撫で下ろしながら、他に目を向ける…各支部からの物資、作戦概要伝達、人員配置、人造機神装者、パーツ等を含めた数百もの案件に目を通しながら軽やかに指を動かし訂正を加えていく姿は舞のように見える。それを見守るように立つアスカはゆっくりと目を開いた

 

アスカ「……あいつ等ユウキ達をどうする?」

 

アマネ「…マルス、マリエラ、彼らをここに」

 

アスカ「…ああ」

 

アマネに頷くと静かに歩きだした…二時間後、収穫を終えたユウキ達、ジャンクを片付けたトウマ達、両者らようやく対面したのは10日ぶり。しかしながらまだぎこちなさをかんじるのは仕方ないとも言える

 

モロハ「まさかトウマ達もくるとは」

 

トウマ「……」

 

ユウキ「僕達の方は色々と…いや君達の方はどうだった?」

 

タクヤ「えーと…言うまでもなく大変だった…何かその…色々と悪かった…」

 

トウマ「許してくれとは言わない。あの時責めてしまってごめん…」

 

モロハ「…そう言うと思ったよ…ま、熱くなったのもあるしさ」

 

ユウキ「仲直りするのも山々だけどアマネさんが何か言い始めるらしい。よく聞いておかないと」

 

伽藍堂の和室…畳に座るユウキ達の前にアマネが姿を見せ佇まいを直した

 

アマネ「…10日ぶりですね皆さん。迫る大規模反抗作戦にむけて各支部への物資輸送計画が承認されました」

 

マルス「でも、問題があってさ…作戦も近いし回せる人間がいなくてさ…特にココには優先して物資を送らなきゃいけないんだ」

 

ふわりと形成されたホロヴィジョンには各支部のマーカが記され、ひときわ赤く光っているのが優先して物資を搬入する支部だと否が応でもわかる

 

アマネ「現状、いま手が空いていてるのはあなた方しかいないのです…」

 

マリエラ「今、物資輸送班は短距離転移をしながら各支部に向かってるかね。護衛に守備隊を回した結果、本部を手薄なわけ…だから、君たちに任せるわ」

 

ナガラ、リシア、ルキナをマリエラが可愛らしく舌を見せ指さした

 

ナガラ「俺達かよ!?」

 

アマネ「あなた達は拠点の防衛を任せます…手薄にするわけにはいきませんし…それはわかりますよね?」 

 

リシア、ルキア、ナガラに笑顔を向け問いかけるアマネ…その真意に二人は気づいた。色んな意味が含まれたモノだと

 

リシア「はいはい、わかりましたよ〜(気づいてたのか…やっぱりこの人苦手だな!)」

 

ルキナ「今回は仕方ありませんね(…こっちの問題は解決してないって見抜いてるわけですか…恐ろしい人です)」

 

アマネ「では、ユウキさん達やトウマさん達には輸送班護衛としてアスカ、マリエラ、マルス、そしてわたくしに行して貰います…コレから向かう支部は辺境伯領に近く、かなりの危険を伴うため短距離転移を併用して行います…」

 

ゆっくりと部屋をあとにするアマネ、アスカがわずかにユウキを一瞥しあとを追うよう退室していく

 

マルス「ほら、行くよ…せっかくだし収穫したものも積み込もうかユウキくん?」

 

マリエラ「もう、お裾分けはいいから〜。さ、準備、準備♪」

 

マルス、マリエラに明るく後押しされるようにユウキ達は機神ことブレイブマシンに乗り込み、ホバートレーラに必要物資を梱包したコンテナを積み込み終えると短距離転移陣を抜け一路レジスタンス支部へと向かった

 

一方その頃、レガシードルに着いた事からムゲンザークの命令で黒い機神を捜索する事になったシャオラン達の母艦ネスターエックスはレガシードル中に探し回ったがどこにも見当たらず途方に暮れるようになった

 

キョウジュ「来る日も来る日も探し回っていたが中々見つからないそうだが…」

 

タツマキ「三日三晩探しても見当たらないそうだがどうするんだよ?」

 

シャオラン「そう言われてもムゲンザーク様のお言葉はすべてに優先しなければならない以上どうする事も出来ん…あの黒い機神は一体どこにいるというのだ…!?」

 

幾らレガシードル中に探し回って黒い機神が見つからない事でシャオラン達は歯痒い思いをしていたその時である

 

サクラ「ディード様達からの魔力通信が入ったそうだけど…」

 

シャオラン「何!?」

 

その事を聞いたシャオラン達はすぐに居城にいながら魔力通信を通しているディードをホロスフィアを使って映し出した。どうやら待ちくたびれていたらしい

 

シャオラン「これはこれはディード様!!」

 

ディード『話はムゲンザーク様から聞かせてもらったぞ…我が居城を傷つけた黒い機神探しに手こずりながら躓き我を待たせるとは何事だ…!?』

 

シャオラン「申し訳ございません!!で捜索していましたが中々見つからないものでして…」

 

ディード『先程ムゲンザーク様から直接命令をお下しになった。黒い機神の捜索は後回しとせよ。レガシードルにいるXVGSをレジスタンス諸共抹殺しろとな…どうやら我等に対する大規模反抗作戦を行うつもりらしい』

 

サクラ「私達の手で排除しろという事ですか…?」

 

ディード『そうだ…我を待たせてしまった以上XVGSをレジスタンス共々排除せねばなるまい…万が一に奴らに負けてしまった時は…よいな?』

 

シャオラン達「わかりました!!」

 

そう言った後ディードが魔力通信を切り話し終えた事でシャオランは仲間たちにこう言い始める

 

シャオラン「ディード様が言ってたようにムゲンザーク様からの直接命令で黒い機神の捜索は後回しだ。レガシードルにいるXVGSをレジスタンス諸共排除という事になった。レジスタンスの支部は山ほどある以上別動隊を派遣する事になる…」

 

サクラ「つまり私達で目障りなXVGSを一気に叩き潰すという事ね…」

 

キョウジュ「時間の無駄とは言い難いけどやるしかないそうだな…」

 

ツムギリア「右に同じだよ」

 

タツマキ「丁度俺達に刃向かうXVGS叩きが恋しくなっていた所だな」

 

フブキ「同感だね」

 

シャオラン「別動隊は直ぐに出撃しレジスタンスの支部を見つけ次第攻撃しろ、その後に俺達は奴らを叩く!!」

 

そう言った後、シャオラン達はXVGSをレジスタンス諸共叩き潰すべく行動と同時に別動隊の派遣を行わせレジスタンスの支部を攻撃するべく動き出した

 

同時刻、レジスタンス第十三支部

 

同転移駐機エリア

 

「そのままゆっくり降ろせ…4番コンテナは機神工房へ搬送だ」

 

ユウキ「は、はい」

 

ブレイブマシンがゆっくりとホバートレーラから降ろしていく。ユウキは慎重に操縦桿を傾け移動式ソーサへ載せる…

 

「3番、5番は備蓄倉庫だ。7番コンテナは慎重に!」

 

現場指揮を取るレジスタンスの言葉に従い、コンテナを持ち上げるユウキ…ここ第十三支部は大規模反抗作戦時には3つある補給の要となる一つだと短距離転移時にアマネから聞かされていたからだ。現在、アマネは支部責任者と作戦概要、人員、機神奏者らの配置へのすり合わせのために居ない

 

ある意味、ユウキ等は針の筵に座らされている状況だ。本部なら緩和していたのだが、ココは10日前と変わらない刺すような眼差しを機体越しに感じ取りながら作業に集中し時間が過ぎていく

 

「ふぅ…コンテナ搬入は完了し休憩に入るぞ……あんたらもな」

 

それだけ告げ、離れていくのを見てユウキは肩を鳴らし、トウマ、モロハ、タクヤもブレイブマシンから降りた…が、行く手を遮るようにレジスタンス…第十三支部の面々が鋭い眼差しをむけ、中のひとりが前に出た

 

レジスタンスA「あんたらがわざわざるなんて知らなかったよ…でさ聞きたいことあんだけど…」

 

レジスタンスB「俺の兄貴、そしてこの子らの家族の最後をさ…聞かせてくんないかな?それとも話したくないか…なあ?」

 

ユウキ達は身が強張る…辺境伯の真意と目的を知るためとはいえレジスタンスの公開処刑に加担した。目の前にいるのはその家族だと気づいた…

 

ユウキ「…遺族の皆様の言う通り僕達は潜入捜査を行いました。その辺境伯であるディードの命でレジスタンスの人々を殺さず生け捕りにしたのはあなた達を出来るだけ遠くへ逃がそうと考えましたがそこへディードが現れて公開処刑を行う事になり偽名で辺境伯の傭兵を演じた僕達は利用されている事を知りました」

 

ティアナ「ディードは皆さんの見せしめとして私達が生け捕りにしたレジスタンスの人々をどのように処刑したのか言うまでもなくホテルに似た場所での飛び降りや断崖絶壁に油が塗られた丸太を渡らせてそこへ落下した所で血に飢えた魔獣に貪り食われる事やガクルス・グバラニアという傭兵とバトルロワイヤルを行わせ蹂躙し、更には生体爆弾に変えてわざと解放して拠点に帰りついた所で爆破するという悪逆非道な事をしでかしました…あの時待機していた仲間がその場で動いたら良かったと激しく後悔しています…」

 

ヒマリ「殺されていくレジスタンスの人々は精一杯生き抜くのに死にたくない者や、更には生まれ変わっても好きになってくれる男女、大粒の涙を流す子を抱きしめた母親などがいました…このような外道を不本意ながら加担していた私達は怪物のような精神構造になっておかしくなってしまうのも時間の問題でした…」

 

モロハ「だから俺達はディード達のやり方を許せなかったんです。自分達が望んだ素晴らしき清浄なる多元世界の管理という名の支配で永遠不変の秩序を齎し都合の良い理想郷を実現するために非業の死を迎えさせるような事をする奴らを倒すために今日という日を待ち望みながら俺たち自身の罪を償うべく働き出来る事をして何とか溶け込もうと奮闘しました」

 

サツキ「ディード達に利用されたとはいえ虐殺に加担してしまった私達にも非があります。たとえ遺族に恨まれたとしても私達は最後まで自分を見失わずに殺された人々の無念を晴らしたいと心から願っています」

 

シズノ「私達の罪は大きくて重いものでしたけど…これだけは言わせてください…私達はディード達によって死んでしまった人々の為にも戦い続けます。そして本当の平和を迎えるためにも死力を尽くしてオレイワルドス軍と戦い続けます」

 

トウマ「俺達は皆さんに恨まれるのが嫌で潜入捜査を行った仲間たちと反目し対立や衝突をしてしまった…しかしある人物によって俺達も同罪だと言われました。潜入するデメリットを知っていて認め、止めなかった俺達にも非がありましてね…だから罪を償うべく働こうと決心したんです」

 

タクヤ「ただ仲間が来るのを待つだけで何もしなかった事が悔しかったから俺達も何かできる事をしなければならないから潜入捜査を行った上で思慮の無さで殺された事で責めていた仲間の事を気にかけながらやるべき事を成し遂げようとしました」

 

アリサ「喧嘩していたのも無理もありませんがあたし達は決して仲間を憎んでいません、むしろ心配してたんです。だから殺された人々の事も悔やんでいます」

 

コトナ「辺境伯があたし達の仇敵であるオレイワルドス軍の最高責任者である以上このまま放って置く訳にはいきません、だからこそあたし達は殺された皆さんの仲間のような事はしないためにも精一杯戦います!」

 

チサキ「例え恨まれても憎まれてもねたまれても構いません。私達は自分達に出来る事を成し遂げるべく弱きを助け強きを挫く事を専念し二度とあのような虐殺を繰り返さないように精一杯頑張ります」

 

マシロ「だからこそ私達はオレイワルドス軍から皆さんのような人々のために死力を尽くして最後まで諦めず自分を見失わずそれぞれの大切なものを精一杯守りま…」

 

レジスタンス女性「…ふざけるな…」

 

ユウキ「え?」

 

レジスタンス女性「ふざけるな…巫山戯るよ!このくそ餓鬼がああ!!!」

 

黙って聞いていたレジスタンス…一人の女性が声を荒らげてユウキの胸ぐらを掴み上げ地面に叩きつける…馬乗りになると怒りに染まった瞳で睨みつけ、振りかぶった拳が顔面を殴り抜いた

 

レジスタンス女性「心配していた?恨まれてもかまない?罪を償うべく働く?…アタシらを舐めてんのかクソガキ!!ああっ!平和な世界でぬくぬくと過ごして正義の味方気取りのあんたらから見たらそう感じんだよな?」

 

ユウキ「が、ガハッ!」

 

レジスタンス女性「アタシらの気持ちが解る?何ならアタシらの、ここにいるみんなはさ、アンタ等に解って貰いたくて来たんじゃねえんだよ!答えろよ、なあ!くそ餓鬼!!」

 

マウントポジションから振り下ろされる拳、ユウキの口の中がキレ、血が溢れ出す所をモロハ、トウマらが助けようとするも羽交い締めにされ、一人の小さな子が前に出た

 

子ども「…ねえ、なんでお義姉ちゃんは死んだの?…なんであなたたちだけ生きてるの?」

 

モロハ「…!?」

 

子どもA「お義姉ちゃん…わたしを家族になるはずだった…なのに、なのに…あなたたちは自分が悪くないって、綺麗事ばかりいうだけで…形だけ謝ってるだけじゃない!人殺し!!」

 

チサキ「そ、それは…私たちは…そんなつもりじゃ…謝りたかったから…」

 

子どもB「なあ、謝るならさ、今すぐ兄貴を生き返らせてみろよ!なあ…どうなんだよ!!答えろよ!!」

 

怒り、憎悪、ユウキを殴る音が響く中、肉親を失った子供らの叫びがモロハ、トウマ等に深々と突き刺さる。この状況になった原因…自らの身内同士の諍いを全面にだした事が彼らの触れてはならない一線を踏み抜いたことだったと気づいてすらいない。そう、彼らが望むことを理解してなかったからだ

 

レジスタンス女性「わかった気持ちになって優越感に浸りたいだけだろ!」

 

ユウキ「ぐ、…ち、ちが」

 

レジスタンス「アイツラが…あの人が!ロイとミユが死んで、あんたらみたいなのが生きて…なんで、なんでだよ……なんとか言えよ」

 

ユウキ「…っ!」

 

レジスタンス女性「クソガキ!なんか言え!…なんか…いえよ…く、ううう、うわああああああああああ!!」

 

大きく振りかぶった拳は地面に叩きつけ、俯き叫ぶレジスタンス女性…ユウキは何も答えられない…殴られた痛みよりも彼らが求める答えを曲解し解釈してしまった事をようやく理解したのだ

 

どうすればいい、どうしたら…その時、あたりの空気が激しく震え、不可思議紋様が軋み、警報にも似た音が鳴り響きレジスタンス女性を始めとした面々の前にホロヴィジュアルが展開する

 

レジスタンス第十三支部長「敵襲警報!当該支部に艦砲射撃受けた…各員、第一種戦闘配置、繰り返す第一種戦闘配置!!」

 

レジスタンス女性「く、辺境伯軍か…いくよ!野郎ども!!目にもの見せてやれ!!」

 

レジスタンス「「「「「「おう!」」」」」」」

 

蜘蛛の巣を散らしたように持ち場へかけていく…ユウキ等を軽く一瞥し声すらかけずにであった

 

レジスタンス第十三支部“上空”

 

オレイワルドス軍の母艦ネスターエックスの艦砲射撃が偽装および防御結界を軋ませる…亀裂が広がり砕け見えたのは離発着施設、機神工房…同時に反撃と言わんばかりに下方からの攻撃が艦を揺らしたが傷一つない

 

キョウジュ「く、雑魚どもが!例の奴等が見当たらないようだが…」

 

タツマキ「俺達に恐れをなしているに違いねぇ」

 

シャオラン「目障りなXVGSをいぶり出すには言うまでもない…サクラ達はここで戦況を把握し俺達はレジスタンス共を叩く!」

 

サクラ「わかったわ」

 

シャオラン「キョウジュ、タツマキ、行くぞ!」

 

そう言った後シャオラン、キョウジュ、タツマキの3人は出撃する。ネスターエックスの艦首カタパルトから、デュラクローズ、エルドラゴニス、アシュレギオンのカスタム機とアンゲリオス、フォルトーナの軍団が降下するのを、十三支部指令部で作戦立案中だったアマネ等も視ていた

 

十三支部司令「アマネ戦術師!このままでは…」

 

アマネ「承知してます…第十三支部員に通達します!コレより迎撃行動に移行、非戦闘員はカーゴに登場後、速やかに本部への緊急転移を」

 

十三支部司令「それはどう言う意味で!当支部は作戦の…」

 

疑問の声を上げる十三支部司令、すっと機神召喚扇ドラグナを軽く振るうと赤く光る3つの大きな光点が小さな緑の光点を取り囲むように間を詰め迫る巨大なホロヴィジョンにこの場に居る皆は気づいた

 

アマネ「…先に降りた敵はこちらの動きを止め、後方に控えた戦艦による当支部の殲滅が目的……降下した部隊にカノーネ八小隊で弾幕展開、ビクティム六小隊も同様に、あの三機、指揮官機はアスカ、マリエラ、マルスで対応。残る隊には私が直接指揮を行います!」

 

マルス、アスカ、マリエラ、支部戦闘班は胸元に拳を掲げ一礼し持ち場へと走り出す…人造機神ビクティム、カノーネのツインアイに光が宿り、カタパルトから地表へ打ち出されていく…マルス、マリエラ、アスカが自らの機神召喚具を手にした…が、視線にナニカが映る

 

レジスタンス女性に殴られ顔を腫らしたユウキ。彼を手当するティアナとヒマリ等だ

 

ユウキ「潜入捜査のデメリットを知って認め止めようしなかった事やそれが原因で喧嘩をしてしまったとはいえ今度は謝罪と言う名の棚上げかつこれみよがしの綺麗事か…僕達は彼等とは住む世界が違うんだから…」

 

ティアナ「こうなるのは仕方ありません…私達があまりにも思慮がなく浅はかで理想論ばかりなものですが常に正しいとは思えない事があるんです」

 

ヒマリ「辛いようだけど遺族たちの言う通り今の私達ではどうする事もできない上謝罪しても無理があったからに違いないよ…」

 

モロハ達は非戦闘員を安全な場所へ避難し、その後ユウキ達の元へ駆けつける

 

モロハ「その事が原因で処刑された人々を救えなかったのは悔しいが遺族たちの気持ちはわかっていてもこれでは何の解決にもならない…遺族たちは捻くれてはいるものの、事実をねじ曲げた嘘は避けストレートに伝えることが多いからな」

 

トウマ「俺達があの時仲間同士で反目しなければこんな事には…!」

 

タクヤ「…なぁ、もしあの遺族たちが俺達に助けてくださいと言ったらどうする?」

 

モロハ/トウマ「え?」

 

タクヤ「ユウキをこんな目に遭わせたのを見てなんとも思わないのか!?俺は許せないんだ!!」

 

アリサ「あたし達の気持ちも理解しないで大事なものを奪われた悲しみや怒りしかない連中はいつもそうだからそっとしておくどころか助ける価値何てない!!むしろ報いを受けるべきなんだよ!!」

 

チサキ「私も嫌な気分になってしまったからあんな連中の悲しみなんて知った事じゃない…」

 

カッとなったタクヤに続きアリサ、チサキは遺族たちの悲しみを否定しようと考えた時ユウキに止められる

 

ユウキ「止めるんだ…そんな事をしても事態を悪化するだけだ」

 

タクヤ「ユウキは悔しくないのかよ!?」

 

ユウキ「確かに悔しいさ、彼らの気持ちはわからなくても救う価値がないからと言って助けるのを否定したところで解決できるはずがない…むしろ、後味が悪くなるだけだ」

 

マシロ「ユウキ君の言う通りだからこんなこと考えるのはよろしくないよ…」

 

アリサ「それもそうだった…」

 

チサキ「いくら可哀想だからと言って否定するのは良くなかったわ…」

 

タクヤ「…悪い、俺達カッとなってた」

 

サツキ「で?これからどうするの?」

 

シズノ「まさか何もしないままとは言いませんよね…?」

 

コトナ「あなたを殴った女性レジスタンスを助けるなんて嫌になるけど?」

 

ユウキ「決まってるだろう…?さっき僕を殴り飛ばした女性のような遺族を生み出し続けたオレイワルドス軍を倒すべく戦うんだよ…」

 

風を切る音に言葉が遮られた…ユウキの首元には分厚い刃がスレスレで止まっている…その刃を突きつけているのはアスカだ

 

アスカ「………立て」

 

ユウキ「な、何を…」

 

アスカ「…………無駄口を叩ける気力があるなら戦え………」

 

静かに、淡々と切り捨てるような言葉と冷めた眼差しを残し、背を向け駆け出し機神召喚大剣“バスターソード”を逆手に構えた

 

アスカ「…来いゼロ」

 

鍔に当たる部分が開き深緑の宝石から眩い光が溢れ、巨大な翼をもつ天翔機神ゼロが降臨。胸の宝玉にアスカが吸い込まれ機甲双衣と呼ばれるプロテクターを纏う

 

ゼロ/アスカ“…………償いたいなら…戦え…”

 

翼を広げ地表部まで一気に飛翔するゼロ…ユウキの胸にアスカの言葉が、痛む頬より深々と突き刺さる…こんな無駄口を言ってる場合じゃないと気づいたのだ

 

ユウキ「償いたいなら戦えか…言われるまでもないさ。行こう皆、僕達のやるべき事はただ一つ…オレイワルドス軍を倒す事に専念するんだ」

 

そう言った後ユウキ達は急いでブレイブマシンに乗り込み出撃する

 

同時刻、レジスタンス第十八支部…

 

オレイワルドス軍の別動隊であるブラーマッドとマーダファスの一団がレジスタンスの別な支部に侵攻していた時だった、そこへ現れた6体の機神が別動隊の行く手を阻んだ。そう…セイバリオン(レキウス)、ドラグバイン(ゼンイツ)、バルストーム(シグレン)、ソルドグランナー(ミホノカ)、シロングランナー(ホリア)、イクスグランナー(フェイル)の6体である

 

レキウス「いつまでもお前達の好きにはさせないぞ!!」

 

ゼンイツ「俺達の仲間を虐殺させた報いは受けてもらわないとな!!」

 

シグレン「覚悟してもらう!!」

 

そう言った後セイバリオン、ドラグバイン、バルストームはレガシオンソードとマグナムで迎撃する

 

ミホノカ「攻撃を開始します!」

 

ホリア「消し飛べ…!」

 

フェイル「はあああっ!」

 

ソルドグランナー、シロングランナー、イクスグランナーの三機がブラーマッドとマーダファスを蹴散らしていく…

 

第十三支部

 

アスカ「破壊する…!」

 

マルス「……」

 

マリエラ「さあ、逃さないわよ!!」

 

翼を広げ飛翔、自由落下しながらバスターソード“ライフルモード”から放たれたビームがフォルトーナ、アンゲリオス数体をチリに変える…運良く逃れるもオーファンの二振りの大剣がフォルトーナ、アンゲリスの強固な装甲を貫き、胴を深々と切り裂き、袈裟斬り、薙ぎ払う…下方にいるノヴァの精密かつ大出力ビーム砲撃に消えていく…マルスは新たな気配を感じ取る

 

マルス/オーファン“…敵影確認…”

 

4時方向…複数の気配に機甲装威に見を包んだマルス、いや、オーファンが見たのはアンゲリオスとフォルトーナ、見慣れない機体、エルドラゴニス(キョウジュ)、アシュレギオン(タツマキ)が加速し迫る

 

キョウジュ「なかなかやるものだな…ここからは俺達が相手になろう…」

 

アスカ/ゼロ“………”

 

タツマキ「それじゃあ俺の相手はお前という事だなぁ…!」

 

マルス/オーファン“……速い?”

 

マリエラ/ノヴァ“油断しないでマルス!”

 

ゼロはエルドラゴニス(キョウジュ)へ迷うことなくバスターソードを向け撃ちはなつが、ぎりぎりで躱したが息づく間もなく放たれる連続砲撃にキョウジュは目を見開いた

 

キョウジュ/エルドラゴニス「な、なんて砲撃だ…(コイツ、何なんだ!!)」

 

アスカ/ゼロ“……ちっ”

 

オーファンとノヴァはアシュレギオン(タツマキ)と何度も撃ち合う…光の軌跡が空を駆け抜け大剣の接触面が触れスパークする

 

タツマキ/アシュレギオン「こいつ!(俺の動きについてくるだと!!)」

 

マルス/オーファン“……っ!”

 

マリエラ/ノヴァ“ん、もう〜!動きを止めなさいったら!!”

 

悪態をつくタツマキはノヴァの正確無比な射撃、オーファンの変幻自在な太刀筋に戦慄を覚え冷や汗を流す一方、デュラクローズ(シャオラン)は言うまでもなくカノーネ6機とビクティム7機だった。数ではこっちが有利だが性能差は歴然だ

 

シャオラン「愚かな連中よ…デュラクローズの力を思い知るがいい!!タオーステイル!!」

 

するとシャオランのデュラクローズの背部についたバインダー…内蔵されたビットが三次元的機動を取りながらビクティム、カノーネを沈めていく

 

レジスタンスA「く、まだだ!」

 

レジスタンスB「こんちくしょうが!」

 

タオーステイルがカノーネ6体とビクティム6体を再起不能にまで追い込ませ残るのは、先程ユウキを殴り飛ばしたレジスタンス女性が乗るビクティム、カノーネ3機だけだ。装甲は砕け火花をちらしながら立ち上がる

 

レジスタンス女性「アタシ等だけが生き残りかい…」

 

レジスタンス「姐さん!引いてください」

 

レジスタンス女性「バカいってんなよ…気合い入れてやるよ!!逃げたいやつは逃げな!!」

 

ビクティムのコックピットで血を吐きながら操縦桿を握る…彼女たちはここを死守しなければならない理由…それはココに転移陣があり非戦闘員を乗せたホバーカーゴが数隻在るからだ…彼女の叫び、死を覚悟した声に誰もその場から逃げようとはしなかった

 

シャオラン「まだ抵抗するか!なら殺してやろう!!」

 

シャオランのデュラクローズにはびくともしない、後方に控えたカノーネの最大出力砲撃もわずかに装甲を焦がしただけだ

 

シャオラン「いくら大事なものを奪われた悲しみや怒りに任せた攻撃など俺達の前では無力である事を知れ!!」

 

そう言った後、シャオランのデュラクローズは背部の左側にあるガントレットバスターがカノーネ二体を粉砕、爆発する中で立つ姿はまさに悪魔だ

 

レジスタンス女性「まだだ!動けビクティム!!」

 

火花散るコックピットで叫ぶも武器はない……彼女の脳裏に浮かぶのは結婚の約束をした男性、その将来の義妹となる彼の妹…家族になるはずだった…先の公開処刑で失った…生きる意味も失い、ただあるのは人が当たり前の幸せを掴むことが出来た世界を変え、想いを踏みにじり命すら見世物にするディード辺境伯への“怒り”だ

 

その怒りの感情を知らず悪と決めつけるのは愚かだ…怒りを胸にしこの世界を昔のように平和だったレガシードルに。そのためなら自らの命なんていらない…非戦闘員が逃げ切るまで盾になればいい…

 

レジスタンス女性「(あと少しなんだ…ここで死んだ奴らが浮かばれない…だから)」

 

ビクティムに最後の時が迫ろうとした…その時だ

 

ユウキ「そこまでだオレイワルドス!!」

そう言いながら現れたのはダイユーシャ((ユウキ/ティアナ/ヒマリ))でありシャオランのデュラクローズにキックが炸裂する

 

シャオラン「何だ!?」

 

見事に着地したダイユーシャは傷ついたビクティムの前に立つ

 

ユウキ「大丈夫ですか?」

 

レジスタンス女性「さっきのクソガキなのか…?一体どういうつもりだ!?」

 

ヒマリ「急いで退却してください、あいつは私達が相手をします」

 

レジスタンス女性「……なら、やってみせろよ…大口叩いたんだからさ」

 

ティアナ「勿論そのつもりです」

 

そう言った後レジスタンス女性のビクティムは退却した。ダイユーシャと同時に出撃したダイカイザー((タクヤ/チサキ/マシロ)))、フラガルシオン((モロハ/サツキ/シズノ))ブラスティオン((トウマ/アリサ/コトナ))の3体はアンゲリオス、フォルトーナの軍団に立ち向かう

 

モロハ「出たなオレイワルドス共!今日の俺達はお前達に容赦しないからな!!」

 

サツキ「そういう事!!」

 

シズノ「許しません!!」

 

そう言いながらフラガルシオンのセラフィックブレードがアンゲリオスを2体ずつ切り裂きながら、すぐにセラフィックライフルで狙撃する

 

トウマ「毎回毎回嫌な事して…こっちは色々と大変な事になってるんだよ!!」

 

アリサ「ぶっ飛ばしてやる!!」

 

コトナ「その通りよ!!」

 

ブラスティオンもセラフィックブレードを駆使しながらマルチターゲットミサイルでフォルトーナを蹴散らしていく

 

タクヤ「この外道共がぁぁ!!」

 

チサキ「力なき者に替わって成敗よ!!」

 

マシロ「徹底的に叩く!!」

 

ダイカイザーのフォレスランチャーが火を噴きながらアンゲリオスとフォルトーナを打ちのめす。そしてダイユーシャはシャオランのデュラクローズと対峙する

 

シャオラン「やっと現れたか、待っていたぞ」

 

ユウキ「その声…お前はシャオランだな!?」

 

シャオラン「俺の名前を覚えていたとは光栄だ。ディード様の命令で目障りなお前達を一気に叩き潰してやろうと思ってな…」

 

ヒマリ「こっちだってアンタ達を一気に叩き潰してやりたいと思ってね!!今回の私達はアンタ等オレイワルドスに情け容赦しないんだから!!」

 

ティアナ「その通りです!!」

 

シャオラン「俺達に情け容赦ないというのか…ククク。ディード様の居城で潜入捜査を行い虐殺に加担していたお前達がまさか俺達に怒りを向けるとはな!!」

 

ユウキ「何が言いたいんだよ!?」

 

シャオラン「確かに虐殺を行っていたのはディード様だったが潜入していたとはいえ加担までしてしまったお前達は仲間同士で反目し、更には謝罪と言う名の棚上げかつこれみよがしの綺麗事だらけのセリフまでいうのは他ならないお前達XVGSが上から目線な根性丸出しで自分たちは悪くないと自己保身に走る程愚か者になり下がったからいいザマだと思ってるんだよ!」

 

ユウキ「お前…そこまで言うのか!?お前達のような外道は一人残らず僕達が叩き潰す!!」

 

そう言った後ダイユーシャはシャオラン専用のデュラクローズと対決する

 

ダイユーシャはグランディアブレードでデュラクローズを攻撃するがすぐさま背部の右側にあるガントレットセイバーで防がれてしまい、弾き返した後ガントレットバスターで攻撃する

 

ユウキ「ちぃっ!!」

 

シャオラン「どうした?俺達を叩き潰すのは口だけか?」

 

ユウキ「ならばこれでどうだ!?太白超斬破!!」

 

太白超斬破とは太白のエネルギーで大剣を払ってから、大きく飛び上がって大剣を振り落とすことによって 爆炎を発生させる必殺技だ

 

シャオラン「く…!なかなかやるじゃないか…しかしデュラクローズにはこういう武器がある事をお前達は知らないだろう!!タオーステイル!!」

 

そう言った後シャオランのデュラクローズの背部についたバインダー…内蔵されたビットが三次元的機動を取りながらダイユーシャに襲い掛かる

 

ティアナ「ユウ君気をつけてください!!あれはオールレンジ攻撃の一種です!!」

 

ヒマリ「どこから仕掛けて来るか私がレーダーで確認し攻撃及び回避に専念して!!」

 

ユウキ「わかった!!」

 

ダイユーシャはタオーステイルがどこから仕掛けて来るかレーダーで把握し、デュアルガラティーンに切り替えて攻撃して振り払ったり回避したりなどでその後反撃に出るがまたしてもガントレットセイバーで防がれてしまうが距離を取っていく

 

シャオラン「驚いたぞ、まさかここまでやるとはな。だがこれならどうだ!?メガスマッシャー!!」

 

そう言った後シャオランのデュラクローズは胸部と両肩にエネルギーを集中し大型ビームを発射する

 

ユウキ「そうはさせるか!デフュージョンブラスター!!」

 

それに対しダイユーシャはデフュージョンブラスターで対抗するが押し返そうとしても押されてしまいメガスマッシャーがダイユーシャに直撃する

 

ユウキ「うわああああ!!」

 

ティアナ/ヒマリ「きゃああああ!!」

 

その大きな爆発音はエルドラゴニス(キョウジュ)にアシュレギオン(タツマキ)と交戦したゼロとオーファンに響ていた

 

アスカ/ゼロ“……(今の音は…?)”

 

マルス/オーファン“……(まさか?)”

 

キョウジュ「どうやらシャオランがメガスマッシャーを使ったか」

 

タツマキ「手こずらせた以上本気を出さなければならないようだな!」

 

するとエルドラゴニスとアシュレギオンが何かをしでかそうとした

 

キョウジュ「ハイパードラグキャノン!!」

 

タツマキ「ガオーキャノン!!」

 

アスカ/マルス“うわああああ!?”

 

この攻撃によりゼロとオーファンまでもが大きなダメージを受けてしまい、ダイユーシャの所まで吹っ飛んでしまいエルドラゴニスとアシュレギオンはシャオランのデュラクローズと合流した

 

ユウキ「アスカ!マルス!」

 

ヒマリ「そんな…ただでさえ強かったゼロとオーファンが追い込まれてしまうなんて…」

 

ティアナ「やはりオレイワルドスの英雄は今までのとは違います…!!」

 

シャオラン「やはり生き残ったか、中々しぶといものだな…」

 

キョウジュ「いくらXVGSといえど所詮は俺達の敵ではないな」

 

タツマキ「この後どうするんだ?」

 

シャオラン「知れた事を…徹底的に惨たらしく抹殺する!!」

 

絶体絶命と思われたそのときである

 

???“マギアナブレス…”

 

そう言った後、シャオラン達が何かしらの攻撃を受けていた。そう、アマネの双龍皇機ドラグーン…同時にノヴァも駆けつけて来る

 

シャオラン「な…何だ!?今の攻撃は…!?」

 

ユウキ「あれは…あの時僕達が潜入捜査で見ていた双頭竜の…もしかして…!?」

 

アマネ「皆さん大丈夫ですか?」

 

マリエラ「何やら大変な事になってるわねぇ」

 

アスカ/ゼロ“……ああ”

 

マルス/オーファン“今までにない強敵だ…”

 

ユウキ「今の僕達ではどうする事も出来ないけどこのまま諦める訳にはいかないんだ…!!」

 

ティアナ「一体どうしたら…?」

 

アマネ「……マルスさん、マリエラさん、アスカ……やりますよ」

 

マリエラ「え?マジでなの!?」

 

ヒマリ「な、なに驚いてんの?…」

 

アマネ「時間がありません…この戦況を打破し活路を開きます…アスカ、いいですね?」

 

アスカ/ゼロ“……ああ”

 

マリエラ「んじゃ、二人の共同作業、いきましょ〜」

 

マルス/オーファン“…っ…ま、まだ早いからね!…こ、コホン…いくよ”

 

 

 

アスカ/アマネ「融皇合神!!」

 

超音速で寄り添うようにゼロ、ドラグーンと共に舞うと未知のフィールドが形成、巨大な紋章が浮かぶ。火花を散らし胴が割れ左右の竜頭がスライド、両腕、脚が延長し瞬間的に再構築、胸部装甲がフロントアーマーへかわりガラ空きのボディが顕になる…

 

ピィィィィ!

 

炎に包まれたゼロ、飛翔形態のまま胴へドッキング、固定アームがつかみ引き込みロック、全身から黄金の炎を羽のように舞わせながら手が力強く握られ、翼が幾重にも開く中せり上がる頭部に兜を装着、瞳に光が宿る!

アスカ/アマネ「合神完了!天翔機帝マグナカイザー!!」

 

 

マルス/マリエラ「超獣合神!!」

 

空高く飛び上がるオーファン…地をかけるノヴァが分解…いやパーツになり光の鎖が伸びる…装神空間内に浮かぶマルスの四肢に幾何学文様が浮かびあがる流し、ドッキングと同時に各部ジャッキが火花を散らしロッキング。背中に逆三角形の強固な装甲部、腕部にドリルが、最後に厳つく金に輝くアンテナが付いた兜が装着され瞳に光が走り、背中に巨大な翼が展開し不可思議な光が

マルス/マリエラ「合神完了!超獣皇神オーディアン!!」

 

ユウキ達の前に現れた存在…それはレガシードルに伝えられる“大いなる機神”であり二体の機神が合神して誕生したハイレガシロード。その名は…

 

               

    

  

天翔機帝マグナカイザー!             

 

超獣皇神オーディアン!

 

シャオラン「あの機神が合体したというのか…?レガシードルにおける伝説が本当だとしても俺達から見れば余りにも強大な力において他はない…)キョウジュ、タツマキ、お前達は引き続きあの2体の相手をしろ!その間に俺は奴に止めを刺す!!」

 

キョウジュ「了解した」

 

タツマキ「言うまでもないさ!」

 

そう言った後エルドラゴニスはマグナカイザー、アシュレギオンはオーディアンと対決する。シャオランのデュラクローズは今度こそダイユーシャに止めを刺そうとしたその時、フラガルシオンが駆けつける

 

モロハ「ユウキ、大丈夫か!?」

 

ユウキ「モロハか…敵の戦力は?」

 

シズノ「何とか片付きました。それよりも大変な事になってますね…」

 

ヒマリ「まぁそういう事なんですけど一体だけじゃ苦戦するのも無理ないよ…」

 

サツキ「だったら協力プレイと同時にあのシステムを使うしかないわね!」

 

ティアナ「そう言えばそうでしたけど今がその時なんですよね。ユウ君!」

 

ユウキ「わかってる、行くぞモロハ!!」

 

ユウキ/モロハ「ブレイブフォース!!」

 

 

ブレイブマシンに搭載された特殊能力の一つであるブレイブフォースは攻撃力を上昇する事が出来る強化プログラムで武器だけじゃなく必殺技の威力を上げる事が可能となるのだ

 

シャオラン「仲間との協力だけではなくまだそんな能力を隠し持っていたとは想定外だな!!第2ラウンドと行こうじゃないか!!」

 

そう言った後ダイユーシャとフラガルシオンはシャオランのデュラクローズに立ち向かう

 

【マグナカイザーVSエルドラゴニス(キョウジュ)】

 

キョウジュ「こうなったら俺も本気を出すしかないな!!ガエンブレード!!」

 

アマネ「アスカ、こうなれば速攻で勝負に出るしか方法はありません」

 

アスカ“…わかった”

 

そう言ったキョウジュのエルドラゴニスはガエンブレードという剣で勝負に出るつもりだ。対するマグナカイザーはゼロで使用していたバスターソードに両翼を合体、左右に展開、神氣、マナ、レイライン…全ての超エネルギーを刃に纏わせ突きつけるように構え、切っ先に光が集まり収束していく…

 

キョウジュ「これで終わりにしてやる!!一刀両断!!」

 

エルドラゴニスが最大出力のガエンブレードで勝負に出たその時である

 

アスカ〝天翔剛破!全刧次剣マグナカイザーブレイド・ラグナ!!〟

 

構えた超巨大砲…マグナカイザーブレイド・ラグナから放たれた超次元規模の破壊エネルギーがエルドラゴニスを飲み込んだ

 

キョウジュ「な…!?ぐあああああ!!」

 

エルドラゴニスが光の中で砂のように崩れ落ちていく…コックピットのキョウジュは恐怖と絶望の中で意識を失いながらおちていった

 

【オーディアンVSアシュレギオン(タツマキ)】

 

タツマキ「合体した程度で俺に勝てるの思ってんのかよ?笑わせんじゃねぇよ!!」

 

マリエラ「ハイハイ無駄口ご苦労さま…じゃ一気に決めちゃいましょう」

 

マルス"ああ…"

 

逆上したタツマキのアシュレギオンは二丁のレギオンブレードガンを最大限に引き出して勝負に出るつもりだがオーディアンは人機オーファンで使用していた片刃の剣を左右に合わせ左右に展開、神氣、マナ、レイライン…全ての超エネルギーを刃へ変えていく

 

タツマキ「これで終わりだああああああああ!!」

 

アシュレギオンが最大出力のレギオンブレードガンで勝負に出たその時である

 

マルス&マリエラ/オーディアン“神魔刧断滅砕剣ガルムブレイド!!”

 

…レギオンブレードがガルムブレイドの刃がふれ砕け散り、がら空きとなるアシュレギオンの胴を深々と砕き破壊していく…

 

タツマキ「そんなバカなああああああ!?」

 

コックピットが火に包まれ、機体が上半身泣き別れになるが、その威力は後方に控えていたシャオランらの母艦へ直撃、防御フィールドをも斬り捨てた

 

ダイユーシャのグランディアブレードとフラガルシオンのセラフィックブレードがデュラクローズにダメージを与えるがガントレットセイバーで反撃するがダイユーシャが見事に防ぎ、払いのけた後からフラガルシオンが攻撃する

 

シャオラン「一体貴様らの何処にこんな力があると言うんだ!?」

 

モロハ「さぁ何だろうな?俺達にも皆目見当つかないがな。どう思う?」

 

シズノ「言うまでもありませんがオレイワルドス軍に慈悲は無用という訳でしょうね」

 

サツキ「そういう事」

 

ユウキ「僕達XVGSはお前達にかける情け容赦はないとうか無条件で倒さなければならないという事だ」

 

シャオラン「ほざけ愚か者共が!!もう一度食らわせてやる!!メガスマッシャー!!!」

 

そう言いながらデュラクローズは再びメガスマッシャーを発射する。通常の場合は防げないがもしブレイブフォースによって威力が上がった場合はどうなるのか…

 

モロハ「ユウキ、ブレイブフォースによって威力を増した俺達のデフュージョンブラスターならやれるはずだ」

 

ユウキ「よし!!」

 

ユウキ/モロハ「ダブルデフュージョンブラスター!!!」

 

デュラクローズのメガスマッシャーに対してダイユーシャとフラガルシオンのブレイブフォース強化版デフュージョンブラスター同時発射がぶつかり合う

 

シャオラン「何!?メガスマッシャーが押されているというのか!?」

 

そして押し返されたメガスマッシャーが消滅し二つの強化版デフュージョンブラスターがデュラクローズに直撃した

 

シャオラン「ぐわああああああ!!」

 

エルドラゴニスとアシュレギオンが吹っ飛ばされていた所にデュラクローズが体を半壊しながら吹っ飛ばされていた

 

キョウジュ「ひ、ひ、あんな、あんな機体……相手にできるか!」

 

タツマキ「俺達がこんな奴ら等に追い込まれるなんて何かの間違いだ…夢だ、夢に決まっているだろ!」

 

シャオラン「ち、想定外だ……全軍退却だ!!」

 

そう言った後シャオラン達は残った戦力を火を拭き傾く母艦ネスターエックスに収納、離れていく

 

モロハ「とりあえず終わったな…」

 

ユウキ「ああ、この先何があっても僕達のやるべき事に変わりはない…」

 

アマネ“…まだです…気を緩めるのは早いです…コレからが…はあ、はあ…ゴホゴホ”

 

アスカ“アマネ?…っ!”

 

咳き込みだしふらりと装神空間内でうずくまるアマネ、マグナカイザーの瞳から光が消え膝をついた…ユウキ等は何が起きたか理解できない

 

アスカ“アマネ!しっかりしろ…アマネ!!”

 

巫女服にも似た操機装衣姿のアマネを抱きかかえるアスカの叫びが夕焼けにこだまする




次回予告
溝が埋まるも、戦術師アマネが倒れた

しかし大規模反抗作戦まで10日余り。意識目覚めぬアマネ…

そんな中、辺境伯は障害となる機神を屠るため腹心二人に与えるは呪われし機神

果たして、この奸計にどう立ち向かうか?

エクシヴァルワールド ヒーローズ
呪われし機神、砕ける機神

希望は潰えるのか?それとも…
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