エクシヴァルワールド ヒーローズ   作:銀祐

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ガクルス散華

辺境伯居城 人造機神格納庫

XVGSとレジスタンスが大規模反抗作戦を行う事を知ったオレイワルドス最高責任者である辺境伯ディードはレプラディン、ライネビロンに次ぐ新型の人造機神を完成した。ズワァースのような外見で巨大なバックパックが特徴的でデュラクローズ、エルドラゴニス、アシュレギオンを参考にした人造機神の名はディオズワースである。シャオラン、サクラ、キョウジュ、タツマキ、ツムギリア、フブキらオレイワルドスの英雄達はこのような機体を見てこう思っている

 

シャオラン「これがディード様が俺達の為に用意してくれた人造機神ディオズワースか…」

 

サクラ「今まで私達が乗っていた機体を参考にして開発したとディード様がそうおっしゃったわね」

 

ツムギリア「二人が以前乗っていたデュラクローズと同じカラーリングにしてたのは他でもないけど…」

 

フブキ「一体誰の機体なんだろう…?」

 

ディオズワースは何故か三機用意していた。その内の二体は聖なる泉での戦いでマグナカイザーやオーディアンによって大破された二体のデュラクローズを元に黄緑と白中心としたシャオラン専用はとマゼンタと白中心にしたサクラ専用、そしてもう一体は黒と黄色を中心としているが一体誰の機体なのか…

 

???「俺の機体だぁ…」

 

現れたのは公開処刑によるレジスタンスの虐殺を行った一度の裏切りで力に溺れた幼稚な騎士崩れにして辺境伯軍の傭兵ガクルス・グバラニアである

 

タツマキ「お前は確か…ガクルス・グバラニアだな?」

 

キョウジュ「エンヴィリオ様から聞いた事がある。かつてレガシードル最強の騎士でありながら仕えた主家の姫君にたった一度の裏切りで墜ち、報復として民衆の前で姫君を犯し殺して追手を皆殺しにしたという筋金入りの卑劣漢か…」

 

ガクルス「あぁ!?テメェらが俺様の名を轟いているとはなぁ!?さてはエンヴィリオの差し金かぁ!?」

 

シャオラン「その通り。俺達はオレイワルドスの英雄にしてディード様の身内である以上お前の事は色々と知っている。この所レジスタンスの機神に敗北した以上俺達は一切の手出しは禁じているからな」

 

ガクルス「そう言えばバルゼリクスに怒られ追放されようとしたらまさかディード様にチャンスを与えるなんざ身内贔屓とはこの事だろうよ!どいつもこいつも救いようがなく甘やかされたガキ共だ!おめでたいにも程があるぜ!!」

 

怒りに任せシャオラン達に向かって罵倒交じりの発言をするガクルスに対しシャオランは自分達が辺境伯ディードの身内にしてオレイワルドスの神であるムゲンザークや四天女神に選ばれた英雄である以上臆することなく言い返すがまるで嘲笑うかのように指摘を受けるとヒステリー(自己防衛の為の攻撃)を起こし逃げるように逆上しきつい言い方をするガクルスに業を似たした時だった

 

シャオラン「…言ってくれたな、ならお前に忠告してあげよう。あまり怒りや憎しみと言った負の感情や強大な力は己自身を不幸へと導く、誰からも信じる事も出来ず理解や賛同を得られないまま歪みを抱えて暴走した者はいずれ破滅する…」

 

ガクルス「き、貴様ぁ…!ガキの割には偉そうな事を言ってくれるじゃねぇか…覚えて置けよ、その言葉が本当だとしてもガキのくせに生意気だと言う事を後悔させてやるからな!」

 

まるで怒りや憎しみなどの負の感情による歪みや暴走を抱えた時点で人間とは思えない程の反論をするシャオランに対しガクルスは興が冷めたかのように立ち去って行った

 

サクラ「いいのかしら?忠告だけで」

 

シャオラン「社会適応能力のないアホは、放っておけという事だ。一度の裏切りで力に溺れた上で怒り狂っている幼稚な騎士崩れにはこの事を思い知らされる時が来るだろう…」

 

このような忠告すら聞かず負の感情による歪みや暴走を抱きながら力こそが全てだと思いあがるガクルスは自分がまさか破滅する事を知らずにいた…

 

レジスタンス本部 大伽藍

 

来るべき大規模反抗作戦の当日、ユウキ達XVGSとレガシードル中のレジスタンスが集まっていた。倒すべき敵はオレイワルドス、レガシードル侵攻最高責任者である辺境伯ディード打倒に向けての気運は高まる

 

ヒマリ「いよいよこの日が来たねユウ君」

 

ユウキ「そうだね、思えば僕達がレガシードルに来た時辺境伯の居城で潜入捜査をした事から始まった…」

 

ティアナ「そしてお父様とお母様を始めとした人々の仇であるディードの目的もそうでした…多元世界はオレイワルドスのいいようにはさせない為にも紆余曲折の末にここまで来ました…」

 

ユウキ「その為にレジスタンスの皆と共に大規模反抗作戦を成功してレガシードルに平和を取り戻す…」

 

マルス「そろそろかな」

 

タクヤ「もしかしてもしかすると…?」

 

アスカ「……静かにしろ…はじまる」

 

はやるユウキを諭したアスカに頷く、集結した一同の前に現れたなは見覚えがある人物。レガシードル王家最後の王統レキウス・グランカディア、司祭ミホノカ・アティスフェイストに皆がい佇まいを正す無かったことにで、ゆっくりと目を開いた

 

レキウス「辺境伯ディードによる支配からレガシードルの解放を願うレジスタンスの同志たちに告ぐ、俺はレキウス・グランカディア。辺境伯軍ことオレイワルドス軍に滅ぼされたグランカディア王国の王位継承者である」

 

シンと静まり返る大伽藍にいる全てのレジスタンス、この場にいない整備班、戦艦クルー、資材運搬チームはモニターから目を離さない

 

レキウス「辺境伯軍の支配からレガシードルを開放し、自由と平和を取り戻すべく立ち上がり、今に至るまで我々はギリギリの所で拮抗し抗ってきた…ソレは彼らが来た事で変わった」

 

レキウスが手を向けるとユウキらに光が当てられる

 

レキウス「我々違う世界から来た彼等は辺境伯軍の居城に潜入し同胞の虐殺に加担したのは記憶に新しいだろう、己の罪を償うと誓い我々のもとに来た彼等の話によれば、辺境伯ディードは侵攻最高責任者にすぎず、背後にいるオレイドワルスに従い“あらゆる世界に管理と言う名の支配による永遠不変の秩序を齎す“事だ。そしてコレが我々の世界以外でも行われていると…彼等は共に戦う同志なのだ!」

 

この場にユウキ等の胸が熱くなる中、レキウスは拳を握りしめた

 

レキウス「我々は今なぜココにいるか?今日まで流れた同志等の血、魂が消えゆく中を耐えてきたか?……ソレは新たな仲間と共にて辺境伯による悪辣な支配に終止符を討つべくためだ!…レキウス・グランガディアの名において大規模反抗作戦“オペレーション・トリニティ”の始動を宣言する!!」

 

この事を聞いたレジスタンス一同はついにこの日が来たかと言う程大きな歓喜を上げながら士気を高めていた。演説の内容は既に考えているため、ユウキ達が来て一か月間の活動を把握し、嘗ては辺境伯に利用されたとはいえ虐殺に加担してしまったせいで孤立無援だったが超魔機神との戦いで死に絶えていたゼロとオーファンの復活の立役者である事から今では仲間として迎えられた事やレガシードルを辺境伯軍から取り戻すための戦いが始まろうと誰もが望んでいた

 

ミホノカ「アマネさん、次は部隊の選別を」

 

大規模反抗作戦“オペレーション・トリニティ”に必要な部隊の選別をアマネが一同の前に立つ

 

アマネ「私達がこれから行う大規模反抗作戦“オペレーション・トリニティ”に必要なカギとなる部隊はそれぞれ前衛、近接援護、遠方支援を行う三部隊を選別します」

 

戦術師であるアマネの選別によって前衛、近接援護、遠方支援を行う三部隊に選ばれたのはダイユーシャを用いるユウキ、ティアナ、ヒマリはマルスがいる前衛部隊、モロハ、サツキ、シズノが乗るフラガルシオンとトウマ、アリサ、コトナが乗るブラスティオンはアスカ、マリエラがいる遠距離支援部隊、そしてタクヤ、チサキ、マシロのダイカイザーとナガラ、リシア、ルキナのリュウビレイザーは近接防御および援護部隊。レキウス、ミホノカ、ゼンイツ、ホリア、シグレン、フェイルはアマネを始めとした情報武官と共に陸上戦艦で艦隊指揮と号令のため陣形中央に配する事になる。これによって選ばれたメンバーはそれぞれ無言で胸元に拳を掲げる礼をした

 

ダイユーシャ、ダイカイザー、フラガルシオン、ブラスティオン、リュウビレイザーらブレイブマシンの5体にゼロ、オーファン、ドラグーン、ノヴァ、セイバリオン、ドラグバイン、バルストーム、ソルドグランナー、シロングランナー、イクスグランナーの機神を中心に全レジスタンスのビクティムとカノーネの軍勢を移動式指揮艦やホバーカーゴに載せて辺境伯の居城へと進軍を開始する事になった

 

レジスタンス軍が向かった先は辺境伯の居城から先にある廃都市だった。廃都市は元々どの都市にも平凡に生きたいと願う人々が笑い合って楽しみ合う平和な都市であったが、辺境伯軍もといオレイワルドス軍によって壊滅され、今ではゴーストタウンと化している。その為には選ばれたのは十二歳から十四才の少女三人と彼女たちが乗る魔導諜報活動特化ビクティム3機の斥候部隊を向かわせる事になる。機体に乗りながらこの廃墟となった都市を見渡しながら語り合う事になった。

 

レジスタンス少女(14歳)「今の所辺境伯軍の人造機神らしき姿が見当たらないね」

 

レジスタンス少女(12歳)「奴等の事だからきっと居城で待機中だったりしてるんでしょうね」

 

レジスタンス少女(13歳)「この辺りを調べたらアマネさんに報告しましょう」

 

偵察任務を着々とこなす斥候部隊の少女たちをよそに残虐非道な騎士の総崩れがいる事をまだ知らずにいた…

 

ガクルス「レジスタンス共がのこのこ来るとはな…丁度いいぜ」

 

まるでネズミが紛れ込んでいたかのような発言の後ガクルスの乗機である黒と黄色を中心としたカラーリングのディオズワースは飛び掛かるように斥候部隊の目の前に現れる

 

ガクルス「ガラクタ共がこんな所まで来て一体何をしているんだ…あぁ!?」

 

レジスタンス少女(14歳)「辺境伯軍の機体!?皆、戦闘態勢を!!」

 

予想外の敵襲に応じて斥候部隊は銃を構えてガクルスのディオズワースに向けて攻撃したが通用しなかった

 

ガクルス「馬鹿の一つ覚えだなぁ!!そんなガラクタの攻撃が効くと思ってんのかコラァ!!攻撃はなぁ…こうやるんだよオラァ!!」

 

怒りに任せながら声を上げながらディオズワース(ガクルス)はハイパーメガブレイドの横一閃からの風圧によって3体の魔導諜報活動特化ビクティムが吹っ飛ばされる

 

レジスタンス少女たち「きゃあああああああ!?」

 

ガクルス「知能が保育園児程度の連中が俺様に敵うと思ってんのかこのボンクラがぁ!!」

 

シャオランの言われた事が頭にきたのだろう。泣き喚く赤ん坊のように怒りを滾らせ雄叫びを上げるガクルス…その矛先を眼前にいるビクティム3機へぶつけるようにハイパーメガブレイドを構えた

 

レジスタンス少女(12歳)「どうしよう…私達だけではあいつに勝てない…」

 

レジスタンス少女(13歳)「だからといってここで引き下がるわけにはいかない!!」

 

レジスタンス少女(14歳)「その通り!例え敵わなくとも私達はレジスタンスなんだから!」

 

ガクルス「おいおいやる気かよ?身の程知らずにも程があるぜ!!」

 

3体の魔導諜報活動特化ビクティムはガクルスのディオズワースに立ち向かう事になった。しかし性能差が開きすぎたディオズワースガクルスはクローハーケン一つで魔導諜報活動特化ビクティムをことごとく痛めつけるが最後まで抵抗するのも虚しく機体を半壊されてしまう。その後コクピットから引きずり下ろし乗機から降りた所で一ヶ所に集まった少女達三人を睨みつける

 

ガクルス「散々手こずらせやがって…テメェ等レジスタンスが一体何を考えてここへ来たんだぁ?」

 

まるで精神が病んでるかのように怒り心頭で凶悪な顔を浮かんだガクルスは斥候部隊の少女たちに問い詰める。少女たちはこのまま情報が漏洩されてしまう事を想定しているためある事を思いつく

 

レジスタンス少女(13歳)「(辺境伯軍のいい様にされる訳にはいかない…)」

 

レジスタンス少女(12歳)「(こうなる事を予想して考えておいたわ…)」

 

レジスタンス少女(14歳)「(そう、自爆する事をね…)」

 

そう、彼女たちは子宮に仕込まれた自決用の爆弾で自爆する事を考えていた。爆発すれば半径数キロは吹き飛ぶ威力の芥子粒大の超小型魔導回路連動爆弾で解除にはいかなる技術を用いようとも3ヶ月かかる事になるがその覚悟でやるしかないとそう思っていた

 

ガクルス「答える気がねぇならこっちだって考えがあるんだよ…」

 

怒りの悪意に満ちたガクルスは何をするつもりなのか知る由もなかった

 

一方その頃、待機していた前衛部隊の方では乗機のコクピット内で作戦内容の再度目を通す。アマネが立案した緻密かつ秒刻みの作戦概要を各部隊とのコミュニケーションを取っていた

 

ユウキ「各部隊にいる皆に問いたいんだけど状況はどうかな?」

 

モロハ『こちら遠方支援部隊、今の所異常はないらしいぞ』

 

ナガラ『こちら近接援護部隊、抜かりはないぜ』

 

ユウキ「斥候部隊が廃都市に向かわせて情報を集めている。言うなれば見回りという事になるが僕達がいつ動くか分からない」

 

トウマ『つまり斥候部隊が情報を伝えるまで動くなという訳か』

 

タクヤ『作戦を無視した独断専行はすべてを台無しにしてしまうからな…』

 

ユウキ「その通り…現状待機で」

 

モロハ/トウマ/タクヤ/ナガラ『了解』

 

モロハ達との秘匿通信を終えたユウキであるがティアナやヒマリ、そしてマルスと共に斥候部隊が向かった廃都市を目にしていた

 

ティアナ「今思えばディードを始めとしたオレイワルドスがあまりにも自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪である事がハッキリと理解しています…上辺だけ綺麗で独善的かつ同じ人間とは思えない連中がどうしても許せません…」

 

ヒマリ「気持ちは分かるけど落ち着いて、奴等が御都合至上主義者の集まりなのは確かだけど…」

 

ユウキ「シャオラン達の他にもオレイワルドスの英雄がまだいるのは確かだけど…あいつ等何を考えているのか気になるな…」

 

マルス「理解か…今までの辺境伯のやり方は君たちも目にしてたよね?間近で見てたはずだから」

 

ユウキ「わかってる…もしオレイワルドスが僕達の世界を今のレガシードルのように…」

 

キャットウォークの手摺に背を預けたマルスの指摘、潜入していた時のことがフラッシュバックし答え外部モニターに目を向けると廃墟化した都市が映る

 

ココには人々の何気ない当たり前の日常があった事が嫌がようにわかる…自分達の世界にあるグランドストライアが炎に包まれ崩れ落ち、老人や子供、乳飲み子が焼かれ殺されていく様相を幻視した時だ

 

アマネ『皆さん、先程斥候部隊との通信が途絶えました』

 

ティアナ「斥候部隊の皆に何かあったんですか!?」

 

ヒマリ「まさか…辺境伯軍に見つかったんじゃないのかな?」

 

マルス「何か嫌な予感がする…ユウキ君!?」

 

ユウキ「ダイユーシャ、出ます!」

 

マルス「待つんだ!」

 

マルスの静止を振り切りカタパルトデッキから強制発進する、生まれた突風に耐えるマルスの表情は険しい事に気づくことすらないユウキ達のダイユーシャ、直後にフラガルシオンとリュウビレイザーも待機していたマリエラ、アスカを振り切り発進したのがわかる

 

ユウキ「モロハにナガラじゃないか、まさか君達も?」

 

モロハ「成り行きという事になるな、斥候部隊との連絡がなくておかしいと思ったから捜索をする様になったんだ」

 

ナガラ「俺達の場合はこの所まだ何もしなかったからな」

 

リシア「色々あったけどな」

 

ルキナ「私も姉さんと同じです」

 

サツキ「よっぽど出番が恋しかったわね…所でシズノ、なんで黙ってるの?」

 

シズノ「……なんでもありません」

 

出番がほしい…ただそれだけで作戦配置された部隊の艦から出てきた事を咎めないユウキに対して不信感が込められた声に誰も気づいてない。やがて、廃都市に着いた彼等が目にしたのは3体の魔導諜報活動特化ビクティムの残骸だ

 

ナガラ「これって斥候部隊が乗ってたビクティムじゃねぇか!」

 

モロハ「きっと何者かにやられているに違いない」

 

ユウキ「おかしい、死体が無い」

 

激しく損壊してるモノの、コックピットハッチは開け放たれていて血の跡すらない…衣服が破り咲かれたような跡を目にした…まだ生きてると確信するも響いた雄叫びにも似た笑い声が響いた

 

ガクルス「グハハハハハ!!一足遅かったな、愚かなレジスタンス共!!」

 

モロハ「その声は…ガクルス・グバラニアだな?」

 

ガクルス「あぁん?俺様の名を知ってるとはなぁ…まさか公開処刑で俺様に殺された仲間の敵討ちにでもするもりか?あのメスガキ共を含めてそうしたいんだろう?」

 

ユウキ「…それってつまり斥候部隊の?」

 

ガクルス「もしそうだとしたらどうするんだコラァ?ま、今から面白いのを見せてやるよ」

 

地面が揺れ現れたのはガクルスの愛機ディオズワース、その前に突き立てられた3つの十字架に皆は凍りついた。十字架に縛られたのは全裸に向かれた斥候部隊の少女らだ。ガクルスはニヤリと笑いながら十字架に近づきまだ膨らみかけた胸を乱暴にわしづかみながら。首筋をべろリと舐め上げた

 

レジスタンス少女「い、痛!」

 

ガクルス「さあ、よくみろよおおおおおおおおお、女になる瞬間およおおおおおおおおおおおお」

 

ガクルスが離れらディオズワースの瞳が赤く輝き十字架へあるき出しマニュピレーター…指先から卑猥な形をした鋼鉄の棒が勢いよく前後運動し、這いずり出たワイヤーが華奢なふとももに絡みつくと開かせた

 

ガクルス「さあ、よく見なよ破瓜の時だ!俺のラグナロクで悶えやがれええええええええええ!!」

 

少女✕3「い、いぎがあああああああああああああああああああああああ!」

 

血の通わぬ鋼鉄のソレは柔らかな中、乙女の証を無惨に破り最奥へ貫いた…がくん。ガクン、身体が揺らされ内股に赤い筋がたれ落ちる様にシズノ、ヒマリ、サツキは目を逸らしコックピットの中で吐いた、だがこれで終わりじゃない

 

ティアナ「見ちゃダメです!」

 

ヒマリ「…ひ、!」

 

サツキ「…はあ、はあ!」

 

シズノ「…あ、ああ」

 

ルキナ「ひ、ひどい」

 

ガクルス「おおおおおおおおおおおおおお!どうだあ俺のラグナロクはよおおおおおおおおおおお…」

 

激しい痛み、命を育む最奥を無慈悲に犯される少女達は気づいた、しかし中が熱い…いやどんどん増していていき一気に赤熱化し焼き尽くした

 

少女「あ、あ、あがあああああああああああああ――――――――――――――――――」

 

見開かれた目から血の涙を流し叫びながら内側から火を溢れ出し、身をまたたく間に灰に変えた

 

ガクルス「逝きやがった、逝ったなあ〜流石は俺様のラグナロク・姦だぜ~次はお前らだ?俺のラグナロク・姦でぶち抜いてやる前に犯してやるぜ」

 

ナガラ「そんな事だろうと思ったぜ!お前のような鬼畜外道を許すわけには行かねぇんだよ!!」

 

モロハ「それ相応の覚悟はしてもらわないとな」

 

ユウキ「辺境伯軍の新型が相手なら僕達は…」

 

ガクルスに対して敵意剥き出しのユウキ達をよそに駆けつけた10体ずつのビクティムとカノーネがガクルスのディオズワースに武器を向けて構えていた

 

ガクルス「何なんだテメェ等?」

 

レジスタンス兵「ガクルス…その名は覚えがある、貴様は嘗てレガシードルの騎士でありながら一度の裏切りで仕えた主家の姫君を殺めた騎士崩れ…と」

 

ガクルス「ああ?俺のこと言ってんのか?」

 

ユウキ「待て!挑発したら…!」

 

ガクルス「身の程知らずがぁ!!テメェらでは俺を倒せねえよ!!おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

怒りに任せながら声を上げながらディオズワースガクルスはハイパーメガブレイドで襲い来るビクティム3体を叩き斬り、背後から来る2体も横一閃で切り伏せた。そこへ砲撃したカノーネ5体に対してメガヴァリスライフルを手にする

 

ガクルス「馬鹿の一つ覚えだなぁ!!そんなガラクタの砲撃が効くと思ってんのかコラァ!!おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 

憂さを晴らすかのようにメガヴァリスライフルでカノーネ5体へ雄叫びを上げながら迫り撃ち抜いていく

 

ガクルス「どいつもこいつも俺様を怒らせやがって…!!そんなに死にてぇのか!!ならば望み通りにしてやるよぉ!!」

 

苛立ちがピークに達したディオズワースガクルスは雄叫びをあげながらソードブレイカーは変則軌道を取りながらビクティムとカノーネを貫こうと迫る

 

ユウキ/モロハ/ナガラ「させるかぁぁぁ!!」

 

そこへダイユーシャとフラガルシオンとリュウビレイザーがベレストルカリバーで薙ぎ払いながらビクティム達に向けたソードブレイカーを破壊し、撃ち落とす…しかし捌ききれなかったソードブレイカーでダイユーシャ、フラガルシオン、リュウビレイザーはたまらず倒れた

 

ユウキ「く、パワーが上がらない、早く逃げ…」

 

レジスタンス兵「…あんたらはさっさと引け!!」

 

感謝の礼ではなく罵声が浴びせらた事にビクッと体を震わすユウキは彼等が怒る理由に気づいていなかった。彼等が挑発した理由は一つ“主力であるユウキ等を本隊へ引かせるための時間稼ぎをするためだ

 

ガクルスに陵辱にも近い女性が見たら明らかにショックを受けるだろう殺害方法にシズノ、ヒマリ、サツキが受けたショックは計り知れない。ブレイブマシンにも影響を受けていた。なんとか機体を立ち上げようとするダイユーシャユウキ達は明らかに戦力低下を招いているからこそディオズワースガクルスは高笑いした

 

ガクルス「知能が保育園児程度のレジスタンス共が…!!今度はテメェ等が相手かぁ!?」

 

ユウキ「ガクルス!お前のような外道のいい様になんかさせないぞ!!今度は僕達が相手だ!!」

 

目の前の敵を倒すことばかりに意識が向け、搭乗してるヒマリ等の精神的ショックはブレイブマシンの性能低下をまねいているのに気づかず打って出ようとしたその時、アマネからの秘匿通信が入った

 

アマネ“ユウキさん、モロハさん、ナガラさん、ビクティム、カノーネ三小隊を残し当該戦闘区域より撤退を″

 

ユウキ「アマネさん?でもビクティムやカノーネじゃガクルスには…」

 

アマネ“…今のあなた達のブレイブマシンはこちらでも確認、各コンディションが落ちヒマリさん、シズノさんも含めて″

 

ティアナ「だからって、このまま奴を放って置けばいいという事ですか!?」

 

アマネ“…もう一度言います、速やかに下がりなさい″

 

ティアナ「でも!」

 

アマネ“…下がりなさい…”

 

冷たく突き放すようなアマネの声に身を震えた…ソレはユウキ達も同じだった…後ろ髪惹かれるような思いでビクティム、カノーネ三部隊が残された

 

アマネ“ビクティム、カノーネ三部隊。フォーメーション78A、十秒持ちこたえて”

 

ビクティム&カノーネ三部隊「了解…フォーメーション78A行きます!」

 

指揮艦内で映し出したモニター…ビクティム、カノーネ、ディオズワースを示している。敵との交戦ログを流し読みし少し目を細めたドラグナを開き、損壊したビクティムの外部スピーカーとつないだ

 

アマネ“聞こえますか騎士崩れのガクルス、ああ一度の裏切りで主君たる姫をなぶり殺しにした頭の痛い武具“ラグナロク”を使う幼稚園児並の煽り耐性しか無いおバカさんですね?”

 

ガクルス「あぁ!?」

 

アマネ“あらお怒りになりましたか。沸点が低いだけはありますね?誰かのを上を取り虐げ悦に浸りたい、ユウキさん達の世界で言う“マウントクズ”で間違いないですね”

 

ガクルス「マウントクズにドアホだと…!?テメェェ!!言ってはならん事を言いやがって!!マウントクズだと!ドアホだと!おのれェェ!!俺様の事、ラグナロクを卑下する奴は容赦しねェェ!!ここにいる奴らは皆殺しだゴラァああああああああああ」

 

雄叫びを合のようにビクティム、カノーネは散解、距離を取りながらある限りのビーム、ミサイルで弾膜で形成し離れていく

 

ディオズワース(ガクルス)は罵詈雑言を浴びせながらビクティム、カノーネにジリジリ迫り、弾幕を掻い潜りながらメガヴァリスライフルで減らしていく…弾幕の厚さは相当でありがクルスの苛立ちがましていくばかりだ

 

岩山を抜け変則的軌道で追いすがる中、見渡す限り白い塊が広がるこ場所にいた、気づくとカノーネ、ビクティムが3方向へホバリングしながら引いていく様に違和感を覚えた時。カノーネが転身、砲塔をこちらに向け、しかも一騎ではなく取り囲むように並び砲口に光が漲る

 

ガクルス「テメェ等いつの間に!?」

 

アマネ“カノーネ、全機対象直下にむけ一斉射!!”

 

ドラグナが力強く振るわれ、カノーネによる一斉砲撃が岩塩湖、いやガクルスが駆るディオズワースの直下にある分厚い塩の塊へ幾条ものビームが溶かし貫いていく

 

ガクルス「何をするつもりか知らねぇが知能が保育園児程度のテメェ等の事だ!こんなものが効くと思うな!!」

 

まるでユウキ達の考えている事は保育園児程度だと思いながら逆上するガクルスだがすると乗機であるディオズワースのましたが赤熱化、いや黄金にも似た流体がマグマのように噴出し飲み込む

 

ガクルス「な…何だこれは!?俺様の機体が溶けている!?」

 

指揮艦、艦橋中央メインスクリーンでその様子を見るアマネは静かにドラグナを閉じ白亜の岩塩が割れ溶け落ちていく様を冷ややかな眼を無言のまま見つめていた

 

アマネ(……この岩塩湖はレガシードルでは禁忌の地…遥か昔来訪者“黒きモノ”が立ち入ることを禁じるほどのモノ、しかし真実は違います…)

 

ガクルス「ちくしょォオオオオ!!まさかこの俺様が奴らを…レジスタンス共をボンクラだのガラクタだのと侮ったというのかァアアアア!!」

 

アマネ(調査した結果、この数百キロの広がる塩塊は不活性化した超臨界物質が結晶化したモノ…高エネルギー再び活性化、ありとあらゆるものを溶かす高密度エネルギー流体へ変質する…ここに誘い込まれた時点でアナタの負けです)

 

墓穴を掘ったガクルスは必死に操縦桿をガシャガシャとみっともなく動かす。浮上し逃げようとするも推進機が溶け再び岩塩湖へと落ち浮かぶもグズグズと装甲が無惨に溶けていく

 

ガクルス「嫌だァアアアア!!死にたくないィイイイイ!!助けてくれェエエエエ!!」

 

ディオズワースのコックピットは真紅に染まる中、命乞いをするかのように断末魔の叫びを上げるガクルス…一度の裏切りで力に溺れ、怒りを滾らせた上で絶対と信じる幼稚な騎士崩れであるガクルス・グバラニアが見たのはハッチを溶かしきり流れ込んだ灼熱のエネルギー流体に自身が妬かれる感覚だった

 

アマネ『……各部隊、被害状況を確認。速やかに陣形再編及び進軍します…各員に伝達を密に』

 

煮えくり返る岩塩湖はガクルスを溶かし切ると同時に再び塩の塊へ変化し何事もなかったかのように静けさを取り戻していく

 

サツキ「よくわからないけどあいつにとっては自業自得とでもいう事なのかな…?」

 

シズノ「これで良いんです…あのような許されない事をした外道には相応しい最期ですから…」

 

モロハ「ああ、それよりもガクルスのような極悪人があのような惨たらしい目に遭っても微動だにしないアマネさんの考えてる事には恐れるようなものだ…」

 

ユウキ「そうだよね、僕達から見ればああなって当然なのはわかるけど何だか人の事は言えないような気がするんだよ…」

 

ヒマリ「公開処刑の一部で殺された人々や斥候部隊、それに散ってしまった皆の仇は取ったけど…」

 

ティアナ「私達はあくまでレガシードルを辺境伯軍…いえ、オレイワルドスから解放するためにもレジスタンスの皆と共に戦わなければなりません…(でも一番怖いのはアマネさんですね)」

 

死体すら残さず命を散らした少女等に軽く黙祷しながらも、巧みな戦術と地形を生かしガクルスを手玉にとり、自らの機神を用いず確実に葬ったアマネに若干恐怖を抱く…和解できず敵対していたならばユウキ達は手も足も出せずガクルスと同じ末路を迎えていたのではと言う考えを胸のうちにしまい込み、ディード辺境伯が支配するレガシードル王都へ進路を取った

 

散った少女の魂を弔うように岩塩湖に花が舞った

 

 




次回予告
ガクルス敗北

しかし、鉄拳がユウキの顔を捉える

王都、レガシードルを恐怖に陥れた元凶

道を遮るは二人…


エクシヴァルワールド ヒーローズ
死神、影神

激戦が始まる…
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