エクシヴァルワールド ヒーローズ   作:銀祐

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惨劇≒強襲(前編)

準備する間もなく難民キャンプで護衛および哨戒任務につく祐誠たちは以前、自分達が難民たちにテロリスト達を匿っていた事を理由に見境なく敵とみなした事を気にしながら任務を優先する事にした

 

「まさかまたこの場所に訪れるとは…これも任務だから仕方ないか」

 

「あの時アレスさんが暴動を鎮圧した事やヴィンゴールフでの審問を経て難民たちの亀裂は少しずつ解消してるそうだけど…」

 

「今はアレスさんの元で任務を追行しなければならない身である私達…そのためにはまず与えられた任務を実行しないとね」

 

祐誠と香澄、そして蘭穂が言った後、時間が解決するとか時間が経てば難民は忘れるのかと誰が決めたのかとそう思いながら哨戒任務を行っていく。そのために各メンバーに通信のやり取りを行う

 

「こちら祐誠、応答願う。各員様子はどうなっているのだろうか?」

 

『こちら総司、こちらは抜かりなくやってる』

 

『こちらコウタ、俺達の所も異常なしだ』

 

『こちらリョウマ、何一つ問題ない』

 

『こちらヒュウガ、大丈夫そうだけど何かあったら連絡する』

 

総司、コウタ、リョウマ、ヒュウガの順で通信で確認を終えた後、ヒュウガの方はある事を思い出しながら大いに葛藤していた

 

「こうなってしまったのも全部俺のせいだよな…あの時何でこうなってしまったんだろう…」

 

あの時自分が独り善がりの大義名分の為に愚行をしでかした事を気に掛けるヒュウガに対し、ルイジアとレオナが彼にこう言い放つ

 

「いくらその事を気にしても過去は変えられないわ。大事なのは今しかないもの」

 

「この所、あなたの問題行動が多すぎるのも以ての外よ。帰ったら大目玉食らうこと間違いなしね、それが嫌なら…」

 

「わかったよ!今はアレスさんのいう事を聞けばいいんだろ?元はといえば俺が自己中で独り善がりな事をしでかしたんだからなぁ……」

 

その事を聞かされたヒュウガはこれ以上自分のせいで状況を悪化するのが嫌になったせいか、今までの罪滅ぼしをするべくアレスのいう事を聞くようにした。祐誠はある事を気付きながら自分達のやるべき事を模索していた。それはあの時アレスが何故自分達に冷たいまなざしを向けているのか、更にヴィンゴールフでの審問における難民キャンプの人々の中にいる十歳前後の子供の事を……

 

(考えてみれば僕達は大事な事を見落としていた…大事なものを奪われ、全てを失った被害者の事を…そのような辛い現実によって復讐に近い所業をしてその結果がどうなったのか分かる気がする…)

 

思い返せば自分達の行動が正義と言う名の幻想に信じた故に相手を理解せず逃げ、事情を知らず、意見すら聞かずなまま正当化してしまう程の愚行を繰り返した結果がこうなってしまった事を気に掛けていた祐誠だった

 

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一方その頃、別の拠点では…

 

「愚かな奴らめ、この期に及んでまだ這い上がるつもりか」

 

「重度の人間不信かつ何をやっても無意味的な失望や諦めに陥ればよかったものを」

 

「大事なものを奪われ、全てを失った被害者は駆除しなければならないそうだな…」

 

目的は今のところ不明な3人組は恐るべき何かを用意していたのだった。それから祐誠達は、持ち場を離れる事なく哨戒任務を続けていたがレーダーに反応がある事を気付く

 

「これは…急いで皆に知らせないと!!」

 

そういった祐誠は仲間たちのこの事を知らせた。それから難民キャンプの至るところからに様々な昆虫、害獣などの特徴を持ち、内部にビーム発生機関、ミサイルを持つ生体人型兵器が出現した。生体兵器“が難民を攻撃したその時である。何者の銃撃が生体兵器に命中する

 

「祐誠が迅速に知らせてくれて良かったな!」

 

「ああ、これ以上アイツの好き勝手にはさせねーぜ!!」

 

そう言いながら現れたのは銃剣で砲撃したリョウマとヒュウガである。更に総司、コウタ、祐誠も駆けつける

 

「謎のMSに続いて厄祭戦のMA、今度は生体兵器か…」

 

「オレイワルドスの奴等、一体何を考えてこんな事をするつもりだろう…?」

 

コウタや総司が言った後、祐誠はある事を思いつく

 

「奴等の考えは逸脱しているが、僕達からは謂重度の人間不信かつ何をやっても無意味的な失望や諦めを無条件で悪とみなして排除するしか思ってなさそうな気がするな…とりあえずあの生体兵器を難民キャンプから遠ざけよう」

 

これ以上難民たちを不幸な目に遭わせ、酷い仕打ちをさせるわけには行かないという思いで祐誠は仲間たちと共に生体兵器を難民キャンプから遠ざける作戦を立てた

 

「要はあの化け物を難民キャンプに近づかせない為だろ?勿論そのつもりさ!!」

 

「例え俺達の行く先々が地獄であっても前に進まなければならないからな!!」

 

「強大な相手だからこそ立ち向かわなければならない時だってある!!」

 

「そういう事だ!!行くぞ!!」

 

ヒュウガとリョウマ、総司とコウタは祐誠の言葉通りに従い、5人がかりで生体兵器を難民キャンプから遠ざける作戦を行う事にした

 

幸い、持ってる武器はGクリスタルソード(太刀)にグレスガンソルド(銃剣)、ブラスティアソルド(双剣)といったグランストライア製のもので白兵戦には丁度いいそうだ。その後祐誠達は生体兵器に立ち向かっていく。しかしこの時からまだ知らなかった……オレイドワルスの索にまんまと嵌められた事に

 

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「な!…新入のクセに!」

 

「キョウジュ!落ち着けったら…」

 

歯にものきせぬフリュシューネに苛立つキョウジュをフブキ、ツムギリア、タツマキが抑え込んだ……レクス、フリュシューネは半月前、レガシードルで敗退したクロウメサイアの前に現れ、敵だと判断したシャオラン等を瞬く間に倒した…たった二人でだ

 

敵意をむき出すシャオラン等に彼等はクロウメサイアに入れろと告げたのだ…なにより二人が手土産代わりに見せたのはレガシードルで辛酸を舐めされられた機神、機神獣を目にし引き入れる事を決め今に至るが不信感はぬぐいきれなかった

 

「はいはい、いちいち頭に来たらだめよ?……レクス?」

 

『………策はある……頭が悪くても解りやすい奴がな』

 

「…俺達の事を言ってるのか…そんなに言うなら見せてもらおうか」

 

今まで静観していたレクスが取り押さえられたキョウジュ、フブキ、タツマキ、ツムギリアに近づき手を翳した…スフィアに映されたのはグランストライアを一望できる座標だ。シャオラン、サクラは作戦概要に目を見開きレクスを見たがフルフェイスヘルメットに隠され表情は解らない

 

「…サクラ、出撃するぞ」

 

「悔しいけどやるしかないわね…この作戦、認めてあげる…行くわよみんな」

 

レクスとフリュシュネーに不信感を抱くシャオラン、サクラは彼らの立案した作戦に嫌嫌従うのだった

 

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一方グランストライアにいるギンユウ、リュウジ、スミア、ナズサ、ヒイロ、チハヤがいるXVGSコマンダールームに緊急警報が鳴り響いた

 

上空から何かを察知していた事を勘づく

 

「一体何があった!?まさか襲撃か!?」

 

「間違いない、オレイワルドスだ!自分達が敗北した腹いせにグランストライアを攻撃するするなんてどうかしてるな…」

 

そう言ったギンユウとリュウジだがスミアとヒイロはある事を思いつく

 

「ひょっとして私達がオレイワルドスと同じような事をしてるんじゃないのかしら?デザストロイアで起こった審問によれば祐誠達が周りをよく見なかったせいで“怒りや憎しみに囚われた輩”を生み出た事を…」

 

「考えてみれば私達がギャラルホルンを壊滅した代償が余りにも大きかったそうね…」

 

「言うなれば私達の行いが奴等と同類みたいな事っていうの!?冗談じゃないわ!!」

 

「やはり今までの私達が間違っていたという事なのか……!?」

 

スミアとヒイロが言った後、ナズサとチハヤは自分達XVGSが何をしても許される故に才能や人脈など何もかもが恵まれ過ぎたせいで良識ある人間を理解しない状態が続いていた事を悔やんでいた

 

「将軍様があれだけ落胆しているのは他でもなく俺達自体が余りにも無知蒙昧だったからこのような事態を招いてしまった…しかしこんな所で立ち止まる訳には行かない!直ちに迎撃部隊を向かわせるんだ!!」

 

自分達の無知蒙昧さに痛感しつつも、何もしないままでは終われないギンユウは迎撃部隊を出撃させる事にした

 

黒雷、天の雷に灼かれるとは誰もが思わないだろう…ギンユウらはそれを目にするまで僅か

 

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