TALES of RE: ABYSS テイルズ オブ リ アビス   作:酎はい人形

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目が覚めたら、テイルズオブジアビスの主人公である『ルーク』になっていた
夢なのか現実なのかよく分からないまま、物語が急に始まってしまった


2 目が覚めたら聖なる焔の光になってた 後編

 

 

 

あー、まだ夢見てんのかな?

とりあえず頬を引っ叩く

・・・明晰夢でも何でもないわ

何故こうなった

昨日ちょっとだけジアビスやったからこんなことになってるんか?

いやそんな訳ないだろ!

そりゃ昔はすげぇやったけどさ・・・

まさか・・・こんな事になるとは・・・

窓から見える空を眺めながら考え込む

俺・・・どうすりゃいいのよ・・・

今後の展開とかまあ微妙に覚えてるよ?

とりあえず一旦部屋から出るか

 

 

ルーク「・・・気のせいか?」

 

 

今若干頭痛がした気がしたんだが・・・

いやぁ、これアレでしょアレ

まじか・・・これ本当にそのままストーリー展開されるやつか?

俺流石にルークのセリフ1字1句覚えてないぞ・・・

まあ頭痛は気の所為みたいだしな

とりあえず出るか

 

 

 

 

外に出ると見覚えのある景色が広がる

中庭は綺麗に整備されている

固定された視点しか見た事なかったけど、こう見るとほんと綺麗だな

ふと花壇の方を見る

あ、あの人って・・・

 

 

ペール「こんにちはルーク様。いい天気でございますな」

 

 

なんてこった

話しかけられちまったヤバイヤバイ

ルークなんて言ったっけな・・・

 

 

ルーク「お、おうおはようペール。今日も花壇の手入れありがとな」

 

 

言ってて思った

絶対ルークのセリフと違うわ

だってこのおじいちゃん驚いてるもん

というかこの人確かペールだったよな?

これで違ったら普通に失礼なやつや

 

 

ペール「と、とんでもない。これがワシの仕事でございますから」

 

 

ふぅー、何とかセーフか?

ギリギリの所立ち回ってる感がヤバい・・・

 

 

ペール「わしの育てた花で、公爵様やルーク様をお慰めできるならこれ以上の幸せはありません」

 

 

なんて心の綺麗なおじいちゃんや・・・

こういう歳のとりかたをしたいよ

 

 

ルーク「そっか。まあここの花も良いけど外の花とかも見てみたいもんだ」

 

ペール「お屋敷の中に軟禁状態ではなかなかそうも行きませんからな」

 

 

・・・あ、やべ

ルークのロールプレイしないと・・・

いやもう今更か

普通に会話を楽しんじまったよ・・・

 

 

ペール「しかしこれも陛下のご命令。御成人までの辛抱でございますよ」

 

 

中身もう27ですよペールさん・・・

言えないけども

 

 

ペール「見慣れたものかも知れませぬが、この花がルーク様のお心をお慰め出来れば幸いでございます」

 

 

いかん、このままではボロが出そう・・・

会話をそうそうに切り上げないとヤバいわ

 

 

ルーク「気持ちはありがたいけど無理しない程度にな」

 

ペール「ルーク様・・・ありがとうございます」

 

 

右手を上げながら颯爽と去る

・・・まあルークロールプレイとしては0点だな

そもそも初期ルークの真似なんてできるわけが無い

コレいよいよヤバいな・・・

あんま変なこと言って物語の結末変わんなきゃいいけど・・・

 

 

 

中庭を抜け、玄関に通じる廊下に入る

こう見るとでかいのなこの屋敷

俺からしてみたら羨ましい限りなんだよルーク君!

・・・でも実際軟禁されちまったらそうもいかないんだろうな

 

 

メイド「ルーク様、おはようございます」

 

 

うっわびっくりした!

アカンアカンちょっと待ってよ

全然心の準備出来ていませんよ

 

 

ルーク「お、おはよう。今日もいい天気だな」

 

 

・・・

もう素の俺です・・・

ごめんねルーク

 

 

メイド「ええ本当に。雲ひとつ無い爽やかな朝ですね」

 

 

メイドさんニッコニコですね

普段のルークって何て返してるのだろうか

そんな事を考えながら何となしに玄関の方に向かう

 

 

 

 

 

 

 

玄関もまた豪華絢爛

ここだけで余裕で住めるんですが・・・

 

 

ラムダス「おぼっちゃま」

 

 

右から急に声を掛けられる

誰がおぼっちゃまや

あ、俺か

 

 

ルーク「お、おう!どうした?」

 

 

・・・どうも安定しないな・・・俺・・・

 

 

ラムダス「ただいま、ローレライ教団詠師ヴァン・グランツ詠将閣下がお見えです」

 

 

うえ!?

嘘やろヴァン!?

なんか聞き馴染みの名前が出たけど安心出来ねぇ・・・

しかしヴァンが来たということはつまり?

 

 

ルーク「あれ、今日剣の稽古の日だったっけ?」

 

ラムダス「いえ、火急の御用とか」

 

ルーク「そっか」

 

 

出来ることなら顔をなるべく会わせないようにしたいんだが

 

 

ラムダス「後ほどおぼっちゃまをお呼びするとの事でしたので、お部屋にてお待ち下さい」

 

 

どうやら回避不可能のようだな

おいおいまじかよ

これは絶対ボロが出ちゃう

でもさっきのペールとの会話を考えると多少セリフが違くても問題ないのでは説がある

勝負に出るか・・・

それはそれとして・・・

 

 

ルーク「所で、そのおぼっちゃまって言うの勘弁してくれないか。すっごいむず痒いんだけど」

 

ラムダス「いえ、二十歳の御成人まではおぼっちゃまと呼ばせて頂きます」

 

 

本当に勘弁して欲しいんだが・・・

呼ばれ慣れないというか普通に恥ずかしい

まあ無理強いは出来んし・・・最悪我慢するけどさ

 

 

ルーク「・・・へいへい、んじゃ部屋に戻ってるよ」

 

 

入ってきた扉に向かう

 

 

ラムダス「それからおぼっちゃま」

 

 

ヒエ・・・

背中痒い

 

 

ルーク「・・・どうした?」

 

ラムダス「くれぐれも庭師のペールにお言葉をかけるのはおやめ下さい」

 

ルーク「何でよ」

 

ラムダス「あれはおぼっちゃまとは身分が違います」

 

 

は?キレそうなんだが

 

 

ルーク「いいだろ別に世間話くらい」

 

ラムダス「本来ならお言葉を交わすことすら許されない身分なのです」

 

ルーク「理由になってないだろ。庭師だろうがなんだろうが、この屋敷にいる以上は大事にしてやりてぇんだよ」

 

ラムダス「おぼっちゃま・・・失礼致しました」

 

ルーク「・・・もう行くぞ」

 

 

足早にその場を去る

実際問題どうなんだろうな

公爵子息っていう身分がそれを許さないのかもしれないよな

・・・ペールの迷惑になっても可哀想だしな

アイツの目が届かないところでなら話そうかな

まあしかしここまで縛られてたら性格もねじ曲がるわ

 

 

 

 

 

 

部屋に戻りながら少しだけ考える

俺がルークになったからには、しっかりストーリー進行をしなければならない

必然的に俺はなんにも知らないフリをしなければならないんだよな・・・

出来ることなら・・・誰も死なせたくないんだよな

でもそれをしたら、ストーリーが捻じ曲がる

すげえジレンマ・・・

部屋の扉を開けて一息つこうとした時だった

 

 

『 ルーク・・・・・・我がた・・・・・・・・・れよ・・・・・・声に・・・』

 

 

頭痛だ

しかもかなり痛いやつ

次いでに幻聴も聞こえてくる

 

 

ルーク「・・・いってぇ・・・っ!やっぱりさっきの・・・」

 

 

膝から崩れる

正直立ってられない

 

 

ガイ「どうした、ルーク!また例の頭痛か!?」

 

 

うお!?

この声もしや・・・

窓の方に目をやる

 

 

ルーク「ガイ・・・か・・・」

 

 

頭痛も痛いけど感動の方が強いんだが

いやマジかよマジかよ

生のガイじゃねぇか

男ではあるがこの男は本当に推せる

 

 

ルーク「大丈夫・・・治まってきた」

 

 

あとサイン下さい

 

 

ガイ「また幻聴か?」

 

ルーク「あぁ、全然聞き取れなかったけどな」

 

ガイ「このところ頻繁だな。確か、マルクト帝国に誘拐されて以来だから・・・・・・。もう七年近いのか」

 

ルーク「せめて頭痛だけでもどうにかなんないもんなのかなぁ」

 

 

声だけならともかく頭痛は勘弁して欲しい

何回も来たら頭割れちゃう

 

 

ガイ「まあ、あんまり気にしすぎない方がいいさ」

 

 

何この唯一無二の親友感

推せますね

男だけど惚れちゃいそうや

 

 

ガイ「それより今日はどうする?剣舞でもやるか?」

 

 

え!?剣舞!?

そういえば俺剣なんて使った事ないんですが!?

この世界が剣と魔法の世界観だったこと忘れてたわ!

どうしよう・・・

今更剣術とかちょっとわかんないっすね〜・・・とは言えないし

あ、そういえば・・・

 

 

ルーク「いや、ヴァン師匠が来てるっぽくてさ。後で呼びに来るらしいんだ」

 

ガイ「ヴァン様が?今日は剣術の日じゃないだろう?」

 

ルーク「火急の用事なんだってさ」

 

 

ーーーコンコン

扉をノックされる

 

 

メイド「ルーク様。よろしいでしょうか」

 

ガイ「おっとまずい。ここにいるのは秘密なんだ」

 

 

慌てて窓の方に飛び乗るガイ

 

 

ガイ「見つかる前に失礼させてもらうよ。じゃあな」

 

ルーク「あぁ、また後でな」

 

 

ガイが窓から飛び降りる

なんて身体能力なんだ

まそりゃ剣から斬撃飛ばせる時点で色々超人か

 

ーーーコンコン

もう一度ノックされる

 

 

メイド「ルーク様?」

 

ルーク「ごめんごめん、いいよ入って」

 

 

部屋の扉が開く

 

 

メイド「失礼致します。旦那様がお呼びです。応接室へお願い致します」

 

ルーク「了解、伝達ありがとな」

 

 

一礼して部屋を後にするメイド

なるべくボロが出ないようにルークを演じるしかないか・・・

どう考えてもバレる気しかしない・・・

 

 

ルーク「・・・考えても埒が明かないな、行くか」

 

 

応接室へと向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーコンコン

応接室の扉をノックする

 

 

ファブレ公爵「入りなさい」

 

ルーク「失礼します」

 

 

面接の時のような緊張感があるなおい

ここ自宅だよな?

まあ俺にとってはアウェーな環境なんですがね

 

 

ルーク「ただいま参りました、父上」

 

ファブレ公爵「うむ。座りなさい、ルーク」

 

 

とりあえずヴァンの隣に座る

・・・あー、やだなぁ

 

 

ルーク「・・・隣、失礼します」

 

 

軽く挨拶をしておく

一応仲がいい様に取り繕わないといけないのに・・・

なんかよそよそしくなっちまうな

 

 

ヴァン「剣術の稽古は怠っていないか?」

 

 

急に話しかけてくるやん

少なくとも『 俺』はやってないけど・・・多分ルークならやってたんだろうな

 

 

ルーク「まあ、ぼちぼちですよ。一人でやる稽古にも限界がありますから」

 

ヴァン「それなら、後で見てやろう。だがその前に話がある」

 

 

やめてぇ・・・

話ならいくらでも聞くから剣術は勘弁してくれよ・・・

 

 

ファブレ公爵「グランツ謡将は、明日ダアトへ帰国されるそうだ」

 

ルーク「そうなんですか?」

 

ヴァン「私がローレライ教の神託の盾の(オラクル)騎士団に所属している事は知っているな」

 

 

神託の盾の騎士団って、確かローレライ教団が総本山のダアト自衛ってことで持っている独自の軍隊ってやつだったよな・・・

うろ覚えだけども

 

 

ルーク「はい、確か師匠は首席総長でしたよね」

 

ヴァン「そうだ。私の任務は神託の盾の騎士団を率いて、導師イオンをお護りすることにある」

 

ルーク「導師イオンって・・・」

 

シュザンヌ「ローレライ教団の指導者ですよ」

 

 

おっとお母様

もちろん存じ上げてますよ

というかヤバいヤバい

知らん振りしとらんと・・・

 

 

シュザンヌ「導師のおかげでマルクト帝国と我がキムラスカ・ランバルディア王国の休戦が成立しているのです」

 

ヴァン「先代の導師エノベスがホド戦争終結の功労者なら、現導師イオンは今日の平和の象徴とも言える御方」

 

ファブレ公爵「そのイオン様が行方不明なのだそうだ」

 

 

あー、そうそうそうそう

なんか思い出してきたかも

 

 

ヴァン「私は神託の盾の騎士団の一員として、イオン様捜索の任につく」

 

 

まあ、そうは言ってますがね・・・

何も言わないけどさ・・・

 

 

ルーク「なるほど、そうでしたか。そうなると稽古は・・・」

 

ヴァン「私がキムラスカ王国に戻るまで、部下を来させよう」

 

ルーク「あ、ありがとうございます師匠」

 

 

いや、有難くないんだがな・・・

バレちゃうじゃないか

 

 

ファブレ公爵「・・・嫌に素直じゃないかルーク。また我儘を言うのではないかと思ったのだがな」

 

ルーク「師匠が忙しいのであれば仕方ないですし、それに部下の方が来てくれるなら剣術の稽古も出来ますしね」

 

 

いやルークロールプレイどうした俺

これ我儘言っとくべきだったか・・・

 

 

ファブレ公爵「グランツ謡将はいずれ戻られる。それまでは剣術の稽古を怠ることのないようにしなさい」

 

 

何でちょっとだけ口調強いのかしら

 

 

シュザンヌ「あなた!この子はさらわれた時に怖い思いをして、心に傷を負ったんですのよ」

 

 

お母様や・・・急にフォローしてくれるやん

しかしながら杞憂が過ぎるのでは?

 

 

シュザンヌ「そのせいで子どもの頃の記憶まで失って・・・・・・可哀想だとは思いませんの?」

 

ファブレ公爵「シュザンヌ。おまえは少し甘やかしすぎだ」

 

ヴァン「ですがお屋敷に閉じ込められたこの生活は、けして恵まれた物でもないでしょう」

 

 

急に俺の話になるじゃん・・・

 

 

ルーク「・・・まあ確かに、国王の命令とは言え、外くらいには出させて欲しいですけど・・・」

 

シュザンヌ「それは兄上様がおまえの身を案じておられるからですよ。あと三年で自由になれるのです。もう少し我慢なさい」

 

 

身を案じる・・・ねぇ

まあそういう事にしておこう

 

 

ヴァン「元気を出せ、ルーク。しばらく手合わせできぬ分、今日はとことん稽古に付き合うぞ」

 

 

え・・・

それはちょっと・・・

ヴァンが立ち上がる

 

 

ヴァン「では、公爵。それに奥方様。我々は稽古を始めますので」

 

ファブレ公爵「頼みましたぞ、グランツ謡将」

 

 

こっちを見るヴァン

 

 

ヴァン「私は先に中庭に行く。支度がすんだらすぐ来るように」

 

 

一礼をして応接室を後にするヴァン

終わった・・・

いよいよバレるカウントダウンが始まったか・・・

とりあえず木刀取りに行くか・・・

部屋にあるだろきっと

続いて応接室を出ようとする

 

 

シュザンヌ「おお、ルーク。くれぐれも怪我のないようにね」

 

 

心配性もここまで来ると大変だな・・・

こりゃルークグレちゃうよ

 

 

ルーク「大丈夫ですよ母上。行って参ります」

 

 

会釈をし、応接室を後にする

 

 

ファブレ公爵「・・・ルーク、随分と大人びたようだな」

 

シュザンヌ「えぇ、あの子も公爵子息としての自覚が出来てたということなのでしょうか」

 

ファブレ公爵「・・・ふむ」

 

シュザンヌ「なればこそ、あの子には危険な真似はさせたくないのですが・・・」

 

ファブレ公爵「・・・」

 

 

考え込むファブレ公爵

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルーク「木刀・・・木刀っと」

 

 

確かルークのスタイルって後ろに剣をさしてたよな

 

 

ルーク「・・・こんな感じか」

 

 

腰の後ろに帯刀する

ふと、ベッドに置いてあったブレスレットを見つける

何この装飾のブレスレット・・・すげえ豪華だな・・・

稽古には必要無いけど、お洒落がてら持っていくか

とはいえ、稽古中は着けるのはやめとこう

普通にヴァンに怒られそうだからな

ブレスレットをポケットにしまい、中庭に急ぐ

 

 

中庭にはヴァンとガイが居た

 

 

ガイ「なるほどねぇ。神託の盾の騎士団様も大変だな」

 

ヴァン「だからしばらくは、貴公に任せるしかない。公爵や国王、それにルークの・・・」

 

ペール「ルーク様!」

 

 

声をかけられる

ペール、そんな一礼なんてせんでもいいのに

 

 

ルーク「おう、悪いな仕事中に」

 

 

ペールに声をかける

またラムダスに小言言われるかもしれないな

まあそん時はそん時だ

 

 

ルーク「お待たせしました師匠。あれ、ガイ何してるんだ?」

 

ガイ「ヴァン謡将は剣の達人ですからね。少しばかりご教授願おうかと思ってね」

 

ルーク「そんな感じには見えなかったよ」

 

 

不意に妙な悪寒が走る

 

 

ルーク(・・・なんだ?何か・・・来る?)

 

 

なんだっけ・・・何が来るんだったっけ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー玄関

 

???「トゥエ レイ ズェ クロア リョ トゥエ ズェ」

 

 

1人の侵入者が現れた

歌の旋律により、兵士達が次々と眠りにつく

 

 

???「・・・」

 

 

黙々と歩き進める

ただ一つの目的の為に・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー中庭

 

ヴァン「・・・ルーク!聞こえないのか!」

 

 

うお!?

 

 

ルーク「あ、はい!」

 

 

いかんいかん、マジでボーっとしてたわ

 

 

ヴァン「準備はいいのか?」

 

ルーク「大丈夫です」

 

 

ベンチに歩みを進めるガイ

 

 

ガイ「それじゃあ俺は見学させてもらおうかな。頑張れよ、ルーク」

 

ルーク「おう、任せとけ」

 

 

・・・と強気を見せるものの

ヤバいよヤバいよこれ

とりあえず構えておくか・・・

 

 

ヴァン「・・・?」

 

 

え、何その目は

おかしな事言ったかな俺・・・

 

 

ヴァン「ルーク、いつから利き腕を矯正した?」

 

 

言われてハッとした

ルークそういえば左利きだぁ!!

さてどう言い訳するぅ?

 

 

ルーク「あぁ、まあ何かと右利きの方が利便性もありますし、テーブルマナーとかでも右利きの方が良いですし・・・えーっと」

 

 

ダメだ・・・都合よく良い言い訳出てこねぇよ・・・

 

 

ヴァン「感心したぞルーク」

 

 

あら?セーフ?

危ねぇ危ねぇ・・・

 

 

ルーク「なので、コレからは右手でやってみようかと」

 

ヴァン「なるほど。おまえなりに考えたのだな。良いだろう」

 

 

どうやら身バレ回避のようだ・・・

さてと、ここからどうすっかな・・・

 

 

ヴァン「それでは早速だが、技の訓練に移る」

 

 

早速オワタ・・・

いきなり過ぎるだろ・・・

 

 

ヴァン「ルーク、準備はいいか?」

 

 

良い訳がないだろ・・・しかし・・・

ええい!ままよ!

 

 

ルーク「・・・いつでもいけます」

 

ヴァン「お前に教えた技は『 双牙斬』だ。覚えているな?」

 

ルーク「はい、師匠」

 

 

いいえ、師匠・・・

出来る気がしないです・・・

 

 

ヴァン「よし、では早速やってみなさい」

 

 

腹括るか・・・

確か振り下ろして切り上げながらジャンプするアレだよな

初期技だからこそめっちゃ覚えてるよ

後はやれるかどうかだが・・・

ヴァンが用意した人形に向かって走る

 

 

ルーク「双牙斬!!!」

 

 

気合いと共に斬りつける

斬り下しと斬り上げの2段攻撃は案外普通に出来た

しかもゲームで見たあの動きで

 

 

ルーク「・・・うぉ、出来たわ・・・・・・」

 

 

あ、声に出てたかも・・・

 

 

ヴァン「よし、いいぞ」

 

 

微笑みながらヴァンが語る

 

 

ヴァン「よくぞ体得したな。すでにその技はおまえのものだ」

 

 

正直びっくりしたわ・・・

中身が違くても体はルークそのものだから出来たのか・・・

これはルークに感謝だな・・・

 

 

ルーク「ありがとうございます、師匠」

 

 

俺の心配は他所に何だかんだで稽古が進んだ

どうやらヴァンの指導は普通に上手いようだ・・・

超初心者の俺でも理解出来るように解説を入れてくれる

これはルークもヴァンを慕うわけだ

・・・と感心していた時だった

 

 

???「トゥエ レイ ズェ クロア リョ トゥエ ズェ」

 

ルーク「!」

 

ヴァン「この声は・・・・・・!?」

 

 

ヴァンが膝から崩れ落ちる

 

 

ルーク「体が・・・動かねぇ・・・」

 

ペール「これは譜歌じゃ!お屋敷に第七音素術士(セブンスフォニマー)が入り込んだか!?」

 

ガイ「くそ・・・、眠気が襲ってくる。何をやってるんだ、警備兵たちは!」

 

 

この声といい、この譜歌といい・・・恐らくこれは・・・

間違いない・・・

屋根の方に目をやる

 

 

???「ようやく見つけたわ。・・・裏切り者ヴァンデスデルカ。覚悟!」

 

 

遠目とはいえ・・・可愛いな・・・

さっすがジアビスのヒロイン・・・

って言ってる場合じゃないよなこれ・・・

 

 

ヴァン「やはりおまえか、ティア!」

 

 

ギリギリの所でティアのナイフを躱すヴァン

おぉ、流石ヴァン

やるやんけ

・・・じゃなくて!!

 

 

ルーク「おい!やめろって!」

 

 

無意識に木刀をティアに振るう

何故そうしたのかは分からない・・・

でも体がそうさせたような気がした

 

 

ヴァン「いかん!やめろ!」

 

 

それに気付き、ティアが木刀を止める

その時だった

 

 

『 響け・・・・・・ローレライの意思よ届け・・・・・・開くのだ!』

 

ルーク「うっ!また声が・・・!」

 

ティア「これは第七音素(セブンスフォニム)!?」

 

 

その瞬間だった

2人は爆発音と共に飛ばされてしまった

 

 

ルーク「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ティア「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

その場に2人の姿はなかった

 

 

ヴァン「しまった・・・。第七音素が反応しあったかっ!」

 

 

こうして、聖なる焔の光(パチモン)の物語は始まった

どうして俺がルークとして生まれたのか・・・その意味が全く分からないまま・・・

 

 




人物帳

ガイ・セシル
本名: ガイラルディア・ガラン・ガルディオス

ファブレ公爵家に仕える使用人で、ルークすらも一目置くほどの剣の腕前を誇る
ルークの子守訳として召し抱えられて以来、屋敷から出られないルークにとって、欠かすことの出来ない兄貴分兼親友となっている
ルーク(パチモン)がゲームをプレイしていた際、ルークより使っていた
その為か思い入れも強く、男でありながら惚れ込んでいる
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