TALES of RE: ABYSS テイルズ オブ リ アビス 作:酎はい人形
だが辻馬車が向かう首都はマルクト帝国の首都グランコクマへ向かっていると聞く
それはさすがにマズいと言うことで、辻馬車が経由するというエンゲーブで降り、バチカルへ向かう方法を考えることにした
ーーー食料の村エンゲーブ
馭者「ここがエンゲーブだ」
おぉ!
ホント長閑でいい村だな!
こういうファンタジーな世界観の村大好き
馭者「キムラスカへ向かうなら、ここから南にあるカイツールの検問所へ向かうといい」
ルーク「検問所か・・・」
馭者「それじゃ、気をつけてな」
ルーク「おう!おっちゃんもありがとな」
馭者に手を振る
何だかんだええおっちゃんやな
助かっちまったよ
ティア「検問所・・・。旅券がないと通れないわね。困ったな・・・」
ルーク「旅券って簡単に発行してもらえるもんなんかな・・・」
ティア「うーん・・・」
まあまあとりあえず難しい事は後で考えるとして・・・
その前にやる事があるっしょ!!
ルーク「まあややこしい事は後々考えるとして、ちょっとこの村探検してみないか?色々見てみてぇよ!」
ティア「・・・探検はともかく、出発前の準備は必要ね。今日はここに泊まりましょう」
と・・・泊まる・・・だって・・・?
ティアと・・・2人で・・・
おいおいおいおい!
なんというビッグイベントや!
ルーク「そうだな。野宿になるかもとか思ってたけど、そんな心配要らないもんな」
ティア「お屋敷暮らしのあなたにとっては、野宿は辛いでしょ?」
野宿はさすがにした事ないけど、キャンプならあるな!!
・・・ある種似たようなもんかもな
ルーク「別に抵抗はないな。何なら面白そうだし」
ティア「・・・意外な反応ね。もっと嫌がると思ったのだけれど」
ルーク「野宿か宿かって言われたらそりゃ宿の方がいいけどな」
ティア「それは私も同じよ」
・・・そりゃそうだ
ふかふかのベッドか硬い地面の所に寝袋かって言われたら満場一致でベッドですわな
ルーク「しかし、色んな食材があるんだなぁ」
ティア「ここは農作物の栽培や家畜の飼育をしている村なのよ」
ルーク「村の人達も活き活きしてる訳だな。豊かな自然や環境っつうのは人の心も豊かにするってもんだ」
ティア「・・・ねぇルーク」
ルーク「なんだ?」
ティア「あなたって本当にお屋敷育ちなの?」
・・・しまった
当たり前だけど『俺』はワンルームのアパート育ちだからな・・・
正直お貴族様の感覚なんてわっからん・・・
ルーク「いやそうだけど、なんだよ・・・」
ティア「考え方の感覚が、何と言うか庶民的と思ったのよ」
すぅーー・・・
庶民ですぅーーーー!
ルーク「悪かったな庶民的で・・・」
ティア「いいえ・・・ごめんなさい、悪く言っているつもりはないのよ」
ルーク「・・・の割に顔笑ってんぞー」
顔を手で隠すティア
しょうがないだろ!
金持ちの感覚なんて分かるわけが無いだろ!
ルーク「失礼な奴だなーお前は」
ティア「でも、とても良い事だと思うわ。同じ目線から物事を捉えられるというのは、誰でも出来ることじゃないわ。特に貴族や王族とかわね」
ルーク「そういうもんなのかね」
ティア「そういうものなのよ」
歩きながらそんな会話をしている最中、宿屋で人集りができているのに気づいた
何かあったのか?
ルーク「なんだなんだ?」
ティア「これじゃあ宿屋に入れないわね」
ルーク「落ち着くまで村を回ってみるか」
とりあえず村をぶらつく方向にシフトチェンジ!
いや寧ろこれがメインまである!
いやいや良いねー良いねー!
・・・ティアと一緒にお泊まりの方がメインか?
いやまあそれはさておき・・・
ルーク「お!美味そうだな、このリンゴ」
商人「おうさ!採れたて新鮮だよ!」
ルーク「ティア、お前も食べるか?」
ティア「私は平気よ」
あら残念
こんなに美味しそうなのに
あ、ていうかちょっと待てよ・・・
ルーク「そういえば金持ってねぇわ・・・」
商人「おいおい兄ちゃん。タダって訳にはいかないぞ」
ティア「魔物が落としたお金ならあるわ」
おぉ・・・そうだった危ねぇ危ねぇ・・・
危うく盗っ人よ
これじゃあ序盤のルークと殆ど変わんなくなっちまう
・・・あ、いや俺ルークじゃん
リンゴ食っとくべきだったか・・・?
・・・ちょっとそれは出来ねぇな
ルーク「すっかり忘れてたよ・・・おっちゃん、幾ら?」
商人「一つ34ガルドだよ」
ルーク「うっし、じゃあコレで」
ガルドを渡す
・・・そういえば深く考えなかったけど、何で魔物がお金落とすんやろ
その辺は考えない方がいいか
頭バグる
ルーク「ティア、ナイフ持ってるか?」
ティア「ええ」
ティアからナイフを受け取る
ナイフを使ってリンゴを半分に切る
ルーク「ほら、お前の分」
切った片方のリンゴをティアに渡す
ティア「いや・・・私は」
ルーク「なんか俺だけモリモリ食ってんの気まずいしな。それともリンゴ嫌いか?」
ティア「いや・・・嫌いじゃないけど」
ルーク「なら、ほら食べな。半分こってヤツだ」
差し出したリンゴを受け取るティア
ティア「・・・ありがと」
小声でお礼を言うティア
オジサンは聞き逃さなかったぜ・・・
可愛いったらありゃしないわホント
ルーク「うんま!めちゃめちゃ甘いしジューシーじゃん!」
ティア「ええ、本当」
リンゴを二人で頬張りながら宿屋の方を覗く
まあごめん。次の展開もう知ってんだ・・・
多分食料庫の食材が・・・
ケリー「駄目だ・・・。食料庫の物は根こそぎ盗まれてる」
村人「北の方で火事があってからずっと続いてるな」
村人「まさかあの辺に脱走兵でも隠れてて食うに困って・・・」
村人「いや、漆黒の翼の仕業ってことも考えられるぞ」
ですよね・・・
さてと・・・どうしたものか
ルーク「漆黒の翼の奴らって、何でも盗むもんなのかな」
ティア「盗賊団ならやりかねないと思うわ」
・・・またこのパターンや
言うべきか言わざるべきか
でも言って信じてくれるもんなのかな
聖獣の仕業ですよーなんて・・・
ルーク「なぁなぁ。本当に漆黒の翼って奴らの仕業なのか?」
ケリー「ん?なんだお前たちは」
ちょっと喧嘩腰やないですか・・・
もっと冷静にですね・・・
ルーク「いや、もし魔物の仕業とかだったら何か痕跡みたいなもんとかあるんじゃねぇのかなってさ。もっと冷静になった方が良いと思うぜ?」
村人「俺たちが一年間どんな思いで畑を耕してると思ってる!!冷静にいられるわけないだろ!!」
ヒェッ!!
そんなに怒らんでも・・・
あ、いや・・・そりゃそうか
当事者じゃないとどうしたって他人事みたいになっちまうな・・・
コレは俺が悪いな・・・
商人「なあ、ケリーさんのところも食料泥棒が来たって?」
あらさっきのリンゴ買った商人の人やん
ちょっとこの可愛そうな俺を助けて
商人「おまえ、さっきの奴らじゃないか!怪しいと思ったが、まさかお前が食料泥棒なのか!」
ナ・・・ナンダッテー!?
ケリー「何だと・・・まさかあんたがうちの食料庫を荒らしたのか!」
村人「泥棒は現場に戻るって言うしな」
おいなんだこの感じ!
完全に泥棒を見る目やん!
ルーク「待て待て待て!何で俺が泥棒になっちまうんだよ!」
商人「うちの店先ん時の様子が怪しかっただろ!」
ウッソだろ!?
どんだけ俺に厳しい世界だよ!
お金持ってねぇかと思ってキョドっただけですやん!
ティア「待ってください!!私たちはさっきこの村に着いたばかりです!ルークも悪気があった訳ではありません!」
あぁティア・・・
この空間で味方はキミだけだよ・・・
つーか俺そんなにおかしい挙動してた?
ルーク「いやホントそれよ!お金が無いかもって思って焦ってただけだってば!」
ケリー「いや!確かに怪しいヤツらだ!役人につきだしてやる!」
・・・いや、逆にチャンス到来か?
これなら・・・
ティア「そんな!私たちはーーーー」
ルーク「ティア、大人しく連行されよう」
ティア「・・・!!でも!!」
ルーク「実際俺たちは犯人じゃねぇんだ。疑いを晴らしてくれねぇ限りこの村で滞在もしにくいだろ。すぐに誤解だって分かってもらえるさ」
ティア「ルーク・・・」
ルーク「大丈夫だって。俺を信じてみろ」
ティア「・・・わかったわ」
ーーーローズ夫人邸
ドカッ!!
蹴り入れられる俺
お前らホント・・・
これ俺じゃなかったらブチギレ案件やで?
村人「ローズさん、大変だ!」
ローズ「こら!今、軍のお偉いさんが来てるんだ。大人しくおしよ!」
床にぶっ倒れてる俺の首根っこを持ち上げる
ワシは猫か!
ケリー「大人しくなんてしてられねぇ!食料泥棒を捕まえたんだ!」
ルーク「いや、完全に人違いなんですけどね・・・」
村人「ローズさん!こいつ漆黒の翼かもしれねぇ!」
村人「きっとこのところ頻繁に続いてる食料泥棒もこいつらの仕業だ!」
こいつ『ら』って!!
いつの間にかティアまで泥棒扱いになっとる・・・
おまえら・・・俺のジャスティス・クリティカル・レイディアント・ハウルぶっぱなすぞこら
ルーク「俺もティアも泥棒なんてするかっての!!」
というか俺だけならともかく、複数形でティアまで泥棒扱いは普通にキレそうだがなおいコラ
ルーク「俺だけならともかく!俺の連れまで泥棒扱いしてんじゃねぇよこら!!」
ティア「ル・・・ルーク・・・」
ローズ「おやおや、威勢のいい坊やだねぇ。とにかくみんな落ちついとくれ」
???「そうですよ、皆さん」
俺たちに近づきながら話す
この声は・・・
ローズ「大佐・・・」
振り向くと、眼鏡をかけた長髪に軍服の男がいた
まあ声だけで分かったよ
ルーク「あなたは・・・」
ジェイド「私はマルクト帝国軍第三師団所属、ジェイド・カーティス大佐です。あなたは?」
ルーク「お・・・おう、俺はルーク・フォーーーーーー」
ティア「ルーク!!」
自己紹介を寸前で止めるティア
というか・・・ティアさん?
首入ってる入ってる!!
ティア「忘れたの?ここは敵国なのよ!あなたのお父様ファブレ公爵はマルクトにとって最大の仇の一人。うかつに名乗らないで」
ルーク「・・・ホントごめん。マジで流れで名乗りそうだった・・・」
ジェイド「どうかしましたか?」
俺たちに問いかけるジェイド
俺の代わりにティアが応える
ティア「失礼しました大佐。彼はルーク、私はティア」
冷静に対応するティア
・・・任せた・・・ティア先輩
ティア「ケセドニアへ行く途中でしたが、辻馬車を乗り間違えてここまで来ました」
ジェイド「おや、ではあなたが彼の言っていた『連れ』ということですか?」
ティア「そうです。そもそも私たちは漆黒の翼などではありません」
そうだそうだー!
言ったれティア先輩!!
ティア「本物の漆黒の翼は、マルクト軍がローテルロー橋の向こうへ追いつめていたはずですが」
そうだそうだー!
俺たち危うく巻き込まれるところだったんだぞー!
ジェイド「ああ・・・なるほど。先ほどの辻馬車にあなたたちも乗っていたんですね」
ローズ「どういうことですか、大佐」
ローズ夫人がジェイドに問いかける
ジェイド「いえ。ティアさんが仰った通り、漆黒の翼らしき盗賊はキムラスカ王国の方へ逃走しました」
そうだそうだー!
俺何にもしてない・・・・・・
ダサすぎ・・・
ジェイド「彼らは漆黒の翼ではないと思いますよ。私が保証します」
イオン「ただの食料泥棒でもなさそうですね」
ジェイド「イオン様」
いや急に話に入ってくるやんけ!
いつから居たねんイオン様!
イオン「少し気になったので、食料庫を調べさせて頂きました。部屋の隅にこんなものが落ちていましたよ」
ローズ夫人に近寄るイオン
何かを渡す
・・・毛っすよね確か
ローズ「こいつは・・・聖獣チーグルの抜け毛だねぇ」
イオン「ええ。恐らくチーグルが食料庫を、荒らしたのでしょう」
ふぅ・・・これで一件落着か
全然解決してないけどな・・・
ローズ「どうやら一件落着のようだね。あんたたち、この坊やたちに言うことがあるんじゃないのかい?」
ローズがケリーたちを睨む
ケリー「・・・すまない。このところ盗賊騒ぎが続いて気が立っててな」
村人「疑って悪かった」
村人「騒ぎを大きくしたことは謝るよ」
ローズ「坊やたちも、それで許してくれるかい?」
・・・うんうんうん!
間違いを認めて素直に謝れる大人!
素晴らしい!
謝れるということは本当に良いこと!
ルーク「俺も・・・悪かったよ。ちょっと言い過ぎたところもあったし」
・・・そうだな
まあ俺だけならともかく、ティアまで悪者扱いは頭にきちゃうよ
・・・完全に頭に血が昇ってたな
ローズ「そいつはよかった。さて、あたしは大佐と話がある。チーグルのことは防衛手段を考えてみるから、今日のところはみんな帰っとくれ」
村人たちが続々と夫人邸を後にする
それに続いて俺とティアも夫人邸を出た
出る前に何気なしにイオンの方を見る
・・・微笑まれた
頭を掻きながら扉を閉めた
ティア「ねぇルーク」
ルーク「どうした」
ティア「咄嗟に庇ってくれて・・・ありがとう」
すぅー・・・
何したっけ俺・・・
庇ってくれたの寧ろティアの方なのでは?
ルーク「・・・なんか言ったっけ俺」
ティア「・・・いいの。それより・・・」
ティアの言いたいことは分かる
そこだよな
ルーク「導師イオンが何でここにいるんだ・・・」
ティア「ええ、そうね・・・」
ルーク「俺が聞いた話だと、導師イオンは行方不明だって言ってたぞ・・・」
ティア「そうなの?初耳だわ。どういうことなのかしら ・・・。誘拐されてる風でもないし」
ルーク「・・・さすがに今お邪魔して本人に聞くのもアレだよな」
ティア「・・・ええ。大切なお話をしているみたいだから、明日以降にしましょう」
ルーク「そうだな」
一先ず最初の目的地であった宿屋に向かう
・・・宿・・・屋・・・・・・?
はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・
いかんいかん・・・意識をしっかり保て俺!!
幾ら俺でも16歳の少女をそげな目で見ることは許されん・・・ッ!!
とりあえず自分の頬っぺたぶん殴っとこ・・・
ティア「・・・何してるの?」
一連の行動を見られてた・・・
やめて恥ずかしい・・・
ルーク「あ、いや・・・気合い入れだよ」
ティア「・・・?」
こんな内情とは知られてはいけない・・・
ティア「・・・それよりも、マルクト帝国のジェイド大佐・・・。どこかで聞いたことがある気がするわ」
ルーク「え?そうなのか?」
・・・嘘です
本当はバッチリ知ってます
・・・こんな嘘つきオジサンを許して
ティア「ええ・・・誰だったかしら・・・」
そんな会話をしながら宿屋の扉を開ける
受付に見覚えのある少女が話をしていた
あの特徴的なぬいぐるみといい・・・この子は・・・
???「連れを見かけませんでしたかぁ!?私よりちょっと背が高い、ぼや~っとした男の子なんですけど」
ケリー「いや俺はちょっとここを離れてたから・・・」
???「も~イオン様ったらどこ行っちゃったのかなぁ」
ルーク「導師イオンならローズ夫人の所に居たぞ?」
俺たちの方を向く少女
こう見るとやっぱ可愛いな
???「ホントですか!?ありがとうございます♪」
駆け出す少女
ルーク「あぁ、ごめんちょっといいかな?何で導師イオンがここにいるんだ?行方不明って聞いたぞ」
???「はうあっ!そんな噂になってるんですか!イオン様に伝えないと!」
勢い良く扉を開けていった
・・・扉くらいちゃんと閉めなさい
ルーク「訳、聞けなかったな」
ティア「そうね。でも彼女は導師守護役(フォンマスターガーディアン)みたいだから、ローレライ教団も公認の旅なんだと思うわ」
ティアが語りながら扉を閉める
ルーク「導師守護役・・・。信託の盾の騎士団の特殊部隊だったよな」
ティア「ええ」
ルーク「まあ明日のどっかのタイミングで訳を聞ければ良しとするか。何だかんだ色々あって疲れちまったな」
受付にはさっきのケリーがいた
ケリー「あんたたち。さっきは済まなかったな」
ルーク「もう大丈夫だって。疑いも晴れたんだしさ」
ティア「気にしないでください」
ケリー「在らぬ疑いかけちゃったんだ。今日のところはタダにしておくよ」
ルーク「え!?ホントに!?」
ティア「ありがとうございます」
コレはありがてぇ・・・
幾らだったか覚えてはないけど、これからの旅路だ
ちょっとでも節約してかねぇと
リンゴ食べちゃったけどな・・・
部屋に通された俺たち
ベッドが3つ・・・
ふむ・・・
まあ・・・これなら・・・
ティア「明日はカイツールの検問所へ向かいましょう。橋が落ちた状態では、そこからしかバチカルには帰れないわ」
ルーク「あとは、旅券をどうするかだな」
ティア「そうね。そこが一番の悩みね・・・」
ベッドにお互い腰掛けながら語る
配慮の為、一応一つ間隔をあけて
・・・つーかそうしないと緊張で寝れない
ルーク「話変わるんだけど、ティアはチーグルの事知ってるのか?」
ティア「東ルグニカ平野の森に生息する草食獣よ」
ルーク「確か、ローレライ教団の象徴だったよな」
ティア「ええ、その通りよ」
ルーク「そんな聖獣って言われてるような奴らが、食料を盗むとはねぇ・・・」
・・・まあ理由は知ってますよ
こう・・・何も知らない事を装うのも一苦労よ
・・・象徴の事も言うんじゃなかったな
ティア「ちょうどこの村の北あたりが住処だと思うわ」
ルーク「なら、明日行ってみよう」
ティア「行ってどうするの」
理由は・・・ストーリー的に?
違う違う・・・そうじゃなくて
ルーク「聖獣って言われてるくらいなんだ。きっと知能だってそこそこある筈だろ?何かしらの理由があるんじゃないかと思ってさ」
ティア「それはそうかもしれないけど・・・」
ルーク「対話が出来るかどうかは分かんねぇけど、駄目元で行ってみたいんだ」
ティア「・・・そうね。なら私も付き合うわ」
付き・・・合う・・・だと?
それはつまり・・・彼女としてかい!?
・・・なんて馬鹿な事言ったらナイフでぶっ刺されちまうな
ルーク「本当なら危険だからって言いたいところなんだけど、来てくれると助かるよ」
ティア「ええ、そのつもりよ」
ルーク「・・・悪ぃな」
ティア「ルークって、結構お人好しなのね」
多分序盤のジアビスのルークに絶対言われないセリフランキング1位や・・・
コレは・・・マズイか?
ストーリー的な意味で!
ルーク「べ、別にそんなんじゃないって!」
ティア「ふふ、そうね」
ルーク「か、揶揄うなよな!もう寝るぞ!」
掛け布団に潜る
・・・向こうに・・・ティアが・・・
ど・・・ドキドキで寝れねぇかも
ティア「・・・」
ベッドに座りながら、今日の事を振り返っていた
本当に色々ルークに助けられてしまった・・・
ルーク『大事なもんなんだろ、それ』
渓谷での出来事・・・
ルーク『それはちゃんとしっかり持っておけ』
あの時そう言われなければ、私はコレを売り払ってしまっていた
母の形見である・・・コレを・・・
ペンダントを取り出し、ティアは思う
ティア「・・・」
ルーク『俺だけならともかく!俺の連れまで泥棒扱いしてんじゃねぇよこら!!』
自分の為ではなく、他人の為に怒れる人
私は・・・
ティア「・・・」
そっとルークに近づく
寝顔は子供のようだった
ティア「何か・・・お礼になるものを・・・」
ふと、ルークの傍に置いてあった木刀を見た
ボロボロで、今にも折れそうだった
木刀の傷跡は、今日の戦闘と彼の剣術稽古の努力が物語っていた
ティア「・・・そうだ」
ポツリとティアが言葉を零した
明日の早朝に買い物をしよう
せめて、お礼とこれからの旅路の為にも・・・
人物帳
ジェイド・カーティス
旧名: ジェイド・バルフォア
マルクト帝国軍に所属する軍人。譜術と槍術のエキスパートで、皇帝の『懐刀』とたとえられている
つねに笑みを浮かべており、物腰も柔らかだが性格はよく言えばしたたか
悪く言えばイヤミで冷酷