TALES of RE: ABYSS テイルズ オブ リ アビス 作:酎はい人形
話が纏まった瞬間に敵の襲撃に遭う
艦内で黒獅子のラルゴと対面し、戦闘になるがジェイドの槍により致命傷を与える
目の前で人が刺されるという非現実を目の当たりにするルーク(パチモン)は、頭が混乱しながらもタルタロス奪還に向け動き出した
ーーータルタロス甲板
ルーク「・・・」
ティア「ルーク?」
声をかけられる
む、顔にまた出てたか?
ルーク「お、おう。どうした?」
ティア「大丈夫?」
完全に心配かけられてるな・・・
いやまあ、さっきの出来事引きずってるのは事実だからな
ルーク「ラルゴってやつの事がな・・・死んじゃったのかな、てよ・・・」
ストーリー的には生きてるはずだけど・・・改変の影響が出てるとしたら・・・有り得なくはないからな・・・
ジェイド「殺すつもりで攻撃をしましたけどねぇ。まだ生きてると、少々厄介ですよ」
そんなあっさりと・・・・・・
ルーク「・・・」
ジェイド「下手な同情は自分の寿命を縮めますよ?」
ルーク「分かってるさ・・・切り替えねぇと」
自分の頬を叩く
でも簡単には切り替えられねぇよ・・・
ティア「無理してはダメよ?」
ルーク「ああ、ありがとう」
ティア先輩・・・優しいっすな・・・
ティア「それと大佐、封印術の方は、その・・・大丈夫ですか?」
封印術について気にかけるティア
ラルゴにやられたやつだな
ジェイド「ええ。まあマシな動きくらいはできると思います」
ルーク「結構影響出てるか?」
ジェイド「そうですね。今の段階では下級譜術程度しか扱えないですね」
それでも譜術を使えることに驚きよ
そもそも食らったことがないだけにどこまで辛いのやら・・・
ジェイド「なのでお二人の活躍に期待してますよ?」
ほくそ笑むジェイド
ティアはともかく俺に期待するのやめーや
頑張るけどさ・・・
ルーク「・・・おう」
腹は括るさ・・・
この現状をスルーは出来ないからな
ティア「わかりました。全力を尽くします」
敵の奇襲を警戒しつつ移動する
ルーク「どうやって艦橋に潜入する?」
ジェイド「通常ルートで直行するほどおろかなことはしませんよ」
ティア「罠にかかりに行くようなものですからね」
そりゃそうだよな
ジェイド「ここのちょうど上にあたるアーチ状の甲板から艦橋へ行くことができますから、そちらのルートで進みましょう」
ルーク「わかった。それで行こう」
梯子を登り、アーチ状の甲板を歩く
いやこっわ!!
ルーク「ティア、足元気をつけろよ?」
ティア「ええ。大丈夫よ」
何となしにティアを気遣う
ジェイド「中々紳士的ではないですか」
なーんでこの人はすぐ茶化すんですかねー
ジェイド「私にも優しい言葉をかけて欲しいものですね」
ルーク「軍人が何言ってんだ」
ジェイド「それはティアも同じでは?」
おっと正論パンチやめーや
ルーク「ティアは軍人でも女の子だろ?」
ティア「!」
ジェイド「なるほど、さすが公爵子息様ですね~」
ルーク「・・・今の話に子息云々関係ないだろ」
何とも緊張感が・・・
ティア「二人とも、お喋りは良いから警戒をして!」
釘を刺すティア
ルーク「ごめん・・・」
ジェイド「これは失礼しました。先を急ぎましょう」
そんな話していると扉の前に兵士がいるのを確認した
あの装備・・・神託の盾の騎士団か
ジェイド「ティア、任せました」
ティア「はい」
そういうと、ティアが譜歌を歌う
程なくして兵士が倒れる
ルーク「見事な寝っぷりだな」
ミュウ「ティアさん、すごいですの!」
ジェイド「タルタロスを取り返しましょう。ティア、手伝って下さい」
ティア「はい」
そう言うと二人は艦内に行く
えー!俺は!?
ルーク「俺はどうする?」
ティア「見張りをお願い」
ルーク「・・・了解」
・・・なんか戦力外通告受けてるみたいで悲しい
と言うか一人って超心配何だが・・・
ルーク「しかし、あの譜歌一つで何で寝ちゃうんかね」
ミュウ「ティアさんの譜歌は第七音素ですの」
ルーク「うん」
・・・え!?
解説無いの!?
ルーク「何かすんごい解説してくれるのかなって期待しちゃったじゃねぇか」
ミュウの耳を手でポンポンしながら話す
ミュウ「ご・・・ごめんなさいですの!」
そんな話をしている時だった
兵士の腕が動いた気がした
ルーク「ミュ・・・ミュウ!下がってろ!」
剣に手をのばす
すると兵士が起き上がり、剣を振り下ろしてきた
ルーク「うお!?」
寸前で何とか躱す
ミュウ「ご、ご主人様!」
ルーク「くっそ!起きやがった!」
当たり前と言えば当たり前か
隣でこんだけ話してたんだからな・・・
兵士「し、死ね!」
殺意を持った言葉
ただの暴言ではない
明確な殺意がある言葉だった
ルーク「く、来るなっ!」
剣を抜き、切っ先を向ける
他がその手は震える
兵士「うぉぉぉぉ!!」
雄叫びと共に切りかかる兵士
剣でそれを受け止め、鍔迫り合いになる
ルーク「やめろ!!死んじまうかもしれねぇんだぞ!!」
兵士「黙れぇ!!」
容赦なく襲いかかる兵士
ルーク「やめろっつってんだろ!!」
無我夢中に剣を防ぐ
少しでも気を抜けば殺される
怖い
怖い
怖い
怖い
怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
殺される殺される殺される殺される殺される
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
足が縺れ、倒れる俺
ルーク「や・・・やめろぉぉぉぉぉ!!!」
剣を突き出すと感触があった
それは人を刺す感触
普通の生活ではまず経験をしない不愉快な感触
肉を貫く感触だった
兵士「ごふ・・・」
吐血する兵士
さっきまで動いていた兵士が徐々に鈍くなる
後ろに倒れ、動かなくなった
ルーク「・・・お、おい」
兵士に近寄る
ルーク「おい!しっかりしろ!」
兵士をに声をかける
ルーク「おい・・・」
生きている希望がないのはわかってた
自分の両手が真っ赤に染まっていた
ああ・・・覚悟なんて口ではどうとでも言えるな
なんにも足りなかった
俺は
人殺しだ
ティア「な、何が起きたの!」
騒ぎを聞きつけてティアが走ってきた
ジェイド「まずい・・・。今の騒ぎで譜歌の効果が切れ始めました」
茫然自失とし、周りが見えない
剣に付着した血を見て更に実感する
俺は・・・
ルーク「俺が・・・殺した・・・」
???「人を殺すとこが怖いなら、剣なんて棄てちまいな。この出来損ないが!」
誰かが叫ぶ
だが耳に入ってこない
すると頭上から氷の譜術が襲う
ティア「危ない!」
ティアが俺を突き飛ばす
直撃は間逃れたが少し被弾する
ジェイドは間一髪に躱すが・・・
???「さすがは死霊使い殿。しぶとくていらっしゃる」
ジェイド「・・・」
兵士がティアと俺に剣を突きつける
兵士「隊長、こいつらはいかがしますか」
???「殺せ」
その一言に近くにいた女性が声をあげる
???「アッシュ。閣下のご命令を忘れたか?それとも我を通すつもりか?」
舌打ちをするアッシュ
アッシュ「捕らえてどこかの船室にでも閉じ込めておけ!」
そう言ってアッシュがその場を後にする
あれ・・・
俺・・・殺されたのか?
わかんねぇ・・・
なんもわかんねぇ・・・
俺・・・何してるんだっけ・・・
何したんだっけ・・・
何がしたいんだっけ・・・
『 ルーク・・・我が声に・・・!ルーク・・・!』
また・・・幻聴か・・・?
やめてくれ・・・
ティア「ルーク!」
ティアの声に驚き、起き上がる
ルーク「・・・ティア」
ティア「・・・よかった。うなされていたから」
うなされてた・・・?
あぁ・・・
ルーク「・・・ここって?」
ジェイド「タルタロスの船室です」
ルーク「そうか・・・」
正直言うと今の状況がどうだろうとどうでもよかった
それよりも何よりも・・・
ルーク「・・・っう!」
頭を抱える
人を殺したという現実が受け入れられない
ジェイド「さて。そろそろここを脱出して、イオン様を助け出さなければ」
ティア「イオン様はどこかに連れて行かれたようでしたけど・・・」
ジェイド「神託の盾の騎士団たちの話を漏れ聞くと、タルタロスへ戻ってくるようですね。そこを待ち伏せて救出しましょう」
当たり前のように話が進む
ルーク「・・・戦うのか?」
ティア「避けては通れないわね」
ルーク「・・・人が死ぬかもしれないのにか?」
ティア「・・・それも仕方ないわ」
この時俺は初めてティアに恐怖心を抱いた
人が死ぬかもしれないという現実を仕方ないの一言で済ませてしまうティアに
ティア「殺らなければ殺られるもの」
ルーク「そんな簡単に・・・!」
ジェイド「そうですね。人の命は大切なものです」
ジェイドが、割って入る
ジェイド「でもこのまま大人しくしていれば、戦争が始まってより多くの人々が死ぬんですよ」
ティア「今はここが私たちの戦場よ。戦場に正義も悪もないわ。生か死か、ただそれだけ」
元の世界が如何に平和だったか思い知らされる
そうだった・・・
彼女らはそうやって幾度の死線を乗り越えてきたんだ
ルーク「・・・お前らは、そんな危険な目に何度もあってきたんだよな」
二人に語る
ルーク「俺、そんな環境で生活してなかった。だから考えが甘かったんだよな・・・。盗賊に魔物、そんなのがいくらでもいる・・・」
ティア「・・・えぇ。戦える力のあるものは子供でも戦うことがあるわ。そうしなければ生きていけないから」
立ち上がり、二人に向き直る
ルーク「二人とも・・・ごめん。俺・・・足引っ張ってばかりだな」
頭を下げる
ジェイド「・・・人を殺すことを馴れろ、とは言いません。ですが、忘れないでください」
ジェイドを見る
ジェイド「生きたいと思うのであれば、あなた自身の力を振るいなさい」
ルーク「俺の・・・力・・・」
ジェイド「そうしなければ、あなたもあなたの周りも何も助けられないのですから」
何故だろうか・・・
その言葉が俺の胸に刻まれたような気がした
そうか・・・
躊躇ったら、周りが死んじまう
・・・当たり前の事実だ
ルーク「・・・ありがとう、ジェイド」
ジェイド「さて、時間が惜しいです。動きましょう」
ティア「はい」
???「非常昇降口を開け!」
兵士「了解」
女性がそう言うとハッチが開き、階段が現れる
扉を兵士が開く
ルーク「ミュウ!」
ミュウ「はいですの!」
ミュウを抱えてファイアを放つ
兵士「うわぁぁ!!」
それに驚き階段を転げ落ちる
うーん、これはこれは・・・
見事な落ちっぷりっすな
それに気づく女性
・・・ん?
あの人・・・え!?
全然視界に入らなかったけど・・・
そう思っているうちにジェイドが飛び出し、女性に向け槍を投擲する
それを避けるがそれを読んだ上で槍を突き付けるジェイド
???「さすがジェイド・カーティス。譜術を封じても侮れないな」
ジェイド「お褒め頂いて光栄ですね。さあ、武器を棄てなさい」
そう言うと女性は銃を棄てた
ふぉ・・・ふぉ・・・フォーーーーーー!!!
リグレットじゃないの!?
もう全然気付かなかったよ!
いやそれどころじゃなかったんだけどな俺・・・
ジェイド「ティア!譜歌を!」
リグレット「ティア・・・?ティア・グランツか・・・!」
ティアの方を見るリグレット
ティア「リグレット教官!」
そう叫ぶティアだが、背後にライガが現れる
チーグルの森にいたライガ・クイーンよりも小型のライガ
ルーク「後ろだ!!ティア!!」
俺の声に気づき、魔物の攻撃を避けるティア
それと同時にジェイドの槍を振り払い、銃を拾うリグレット
牽制で数発撃ち込むリグレット
リグレットの背後にはイオンがいた
ミュウ「ご主人様、囲まれたですの・・・」
ルーク「くっそ・・・」
兵士に剣を突きつけられる俺
ヒェッ・・・
リグレット「アリエッタ!タルタロスはどうなった?」
アリエッタ「・・・」
え!?
アリエッタ!?
ルーク「色々マジかよ・・・」
ミュウ「ご主人様、あの子がアリエッタですの?」
あ、いかん
それは本当に内緒の話のやつ!!
ルーク「・・・あぁ」
アリエッタ・・・気の所為か知らんけど俺を見てる気がする
いや・・・あの・・・初対面です・・・
リグレット「聞いているの?アリエッタ!」
アリエッタ「・・・制御不能のまま。このコが隔壁、引き裂いてくれてここまでこれた・・・」
リグレット「よくやったわ。彼らを拘束して・・・」
そう言った瞬間だった
上方から誰かが落ちてくる
リグレット目掛けて落ちる人影
そのままリグレットを蹴り上げる
リグレット「っぐ!」
その隙にイオンを救出する
起き上がりながら銃を撃つリグレット
それを弾く、金髪クールガイ・・・・
ガイ「ガイ様、華麗に参上」
ルーク「華麗過ぎるってガイ!」
つい声が出る俺
アリエッタ「きゃっ!」
隙をつき、ジェイドがアリエッタに槍を突き付ける
リグレット「アリエッタ!」
ジェイド「さあ、もう一度武器を棄ててタルタロスの中へ戻ってもらいましょうか」
そう言うと、素直に従うリグレット
うーん、とってもお綺麗ですな・・・リグレット・・・
・・・やっぱ俺ってジアビス好きなんだな
こんな時でも脳内お花畑よ・・・
ジェイド「さあ、次はあなたです。魔物を連れてタルタロスへ」
アリエッタ「・・・イオン様・・・。あの・・・あの・・・」
イオン「言うことを聞いてください、アリエッタ」
物悲しげにイオンを見て、それに従うアリエッタ
あと気のせいかな?俺を見た気がした
おいおい俺自意識過剰になってんのかな・・・
ジェイド「しばらくは全ての昇降口が開かない筈です」
ルーク「良いタイミングに来てくれて助かったよ、ガイ!」
ガイに駆け寄り、話す
ガイ「やー、探したぜぇ。こんな所にいやがるとはなー」
ジェイド「ところでイオン様。アニスはどうしました」
イオン「敵に奪われた親書を取り返そうとして、魔物に船窓から吹き飛ばされて・・・」
ルーク「え!?それ無事なのか!?」
イオン「ただ遺体が見つからないと話しているのを聞いたので、無事でいてくれると・・・」
ジェイド「それならセントビナーへ向かいましょう。アニスとの合流先です」
セントビナーか・・・どんなとこかちょっとうる覚えなんだよな・・・
ルーク「わかった。そこに向かおう」
ガイ「そちらさんの部下は?まだこの陸艦に残ってるんだろ?」
それに対し、首を振るジェイド
ジェイド「生き残りがいるとは思えません。証人を残しては、ローレライ教団とマルクトの間で紛争になりますから」
ルーク「・・・何人、乗ってたんだ?」
ジェイド「今回の任務は極秘でしたから、常時の半分ーー百四十名程ですね」
ガイ「百人以上が殺されたってことか・・・」
・・・マジかよ
ティア「行きましょう。私たちが捕まったら、もっとたくさんの人が戦争で亡くなるんだから・・・」
ルーク「・・・ああ」
俺たちは歩き始めた
・・・でも・・・ちょっとだけ・・・
俺は後ろを向く
ティア「・・・ルーク?」
手を合わせ、祈った
せめて、安らかに眠って欲しいと願って
ティア「・・・」
ルーク「ごめん、今行くよ」
四人の元へ急ぐ
死人を出したくない
当たり前だが、俺はそう願ってる
それを許してくれないのが運命だったりする
・・・でもそれを言い訳にしたくない
助けられるのであれば助けたい・・・
・・・それは六神将も例外じゃない
・・・六神将・・・か・・・
ルーク「・・・何とか助けられねぇのかな」
ガイ「ん?どうしたルーク」
フォー!!
声に出る癖ホント直さないと・・・!
ルーク「な、何でもないって!急ごう!」
ガイ「?」
俺の中での当面の目標はなんとなしだが決まった
やれるかどうかはわっかんねぇ・・・
・・・でも可能性はゼロじゃない
やってみるか・・・
六神将全員生存ルートってやつを・・・
人物帳
リグレット
本名 : ジゼル・オスロー
譜銃(音素のエネルギーを射出する銃)の名手で、その驚異的な銃さばきから魔弾のリグレットと呼ばれている。六神将随一の鋭い洞察力と判断力を活かして、ヴァンの右腕的存在として活躍する。もともと、弟を殺したヴァンを倒すために接近したが、ヴァンの思想と人となりに惹かれ、今では忠実な部下となっている