初代及び三代目・五代目のプロローグ。
ちなみに二代目は『104、始まり』で、四代目は『EX、日常』でした。
2024/10/11に完結しました。
よう実メイン部分は5章まで、終章はほぼオリジナルの結末に向かう展開ですので、よう実だけが目当ての方はお気をつけください。
1、高度育成高等学校
キャットルーキーという漫画をご存知だろうか?
全部で3部作のプロ野球の傑作漫画で、以前とある事情でヒキニートをしていた期間のあった俺が読みふけっていたお気に入りの一つだった。
その作品の連載中は漫画やアニメといったものをそれほど見られない境遇だったので、落ち着いた状況になって初めてハマった漫画だった。
1部では雄根・神童といったピッチャー、2部では四方という野手、3部では寅島・三日月のバッテリーが主役になり、2部からは順にトムキャッツに入団してそれぞれのワンシーズンを描いた個人的にはとても面白い作品なのでぜひ人にお勧めしたい。
なぜ冒頭から唐突に漫画作品の宣伝をしだしたのか、察している人も多いかも知れないが、よければ俺の話にしばらくお付き合い願いたい。
前の人生、新卒でブラック企業に入社してしまって約7年。
週半分は深夜どころか会社に泊まりこみになり、もう半分である定時より多少遅れるくらいの日でも、食べて寝るだけの生活だった。休日は泥のように眠り、何とか夕方や夜に起き出して洗濯や最低限の掃除をするのが精一杯。
それまで持っていたはずの趣味や交友関係はほぼ消え失せた。というか、学生時代の友人達や何が好きだったのかすら思い出せなかった。
入社直後からしばらくは毎日のように上司から怒鳴られて凹んだり反論したりしていたが、だんだんと慣れてくると諦めて無反応になっていった。
『辞めよう』と『死のう』とかそんな少しでも前向きな思考は、元気や気力といったモノがないと湧いてすらこないことを2年目に知った。
後は惰性のように、死んだ目で通勤して仕事をしていただけだ。
そして、30歳を目前に控えたある日。
いつもの電車に乗ろうとホームで待っていると、違うホームの発車ベルを聞いた途端に前触れもなく吐いてしまった。何故か体も震えていて、吐瀉物の処理や汚いと思うよりも前に、自分でもわけがわからずホームから逃げ出してしまった。
次に気づいたら自宅の玄関に倒れこんでいて、ドアが開けっ放しだったので何とか閉めると、もう限界だったのか立ち上がることも出来ずにドアを背にへたり込んで動けなくなっていた。
♪~♪~
どれくらいそうしていたのか自分でもわからないが、スマホの着信音で僅かに正気が戻ってくる。しかし表示される上司の名前に固まってスマホが手から滑り落ち、着信音が止まってもその日に俺が再度動き出すことはなかった。
ちなみに無断欠勤したことに思い至ったのは、手遅れにも程がある次の日の朝である。
そして無断欠勤から数日後。
俺は会社を辞めた。
会社を辞めてからは自堕落に過ごした。
ネットや最近のは微妙に合わないのが多くて古い本ばっか読んでみたり、elonaで無駄にマクロを組んだりして廃人クラスに上り詰めようとしたり、中古ショップで買った天体望遠鏡で月や星を観察したり、エ○動画を漁っていつの間にか薄くなっていた性欲を復活させようとしたり……。
そして1年が過ぎ、2年が過ぎ、貯金が百万を切った頃。
俺は、この天体観測旅行を最後にいい加減就職しようと行った山で遭難して死んだ。
正直、特に悔いはないが人生は失敗したな。
最後の瞬間に思ったのはそれだけだった。
そんな経験から、ブラック系だけはなるべく避けるように動くのが俺の基本方針となるのは、自然な流れだったのだろう。
左京 夢月(さきょう むつき)。
それが今の俺……僕の名前だ。
僕は創作や二次創作などでいう転生者というものなのだろう。
転生という事象に遭遇したようだというのは、幼少期から理解していた。
なにせ名前が前と同じだし、両親が若く、二つ上の兄もまだ同じ家に暮らしていた時点で、生まれ変わったというよりも生まれ直したと早いうちから判断が出来たのだ。
不思議と前の人生の記憶はあるが、学業が多少楽になる程度でたいした影響はなかった。
ただ自分も外見は子供だが、子供達に混じって遊ぶのは考えていたよりも苦痛だったのは誤算である。
その苦痛に我慢できなくなり、小学校を卒業した時にこの事を両親や兄に打ち明けたり、単独行動が多くなってしまったり、どうしてか勘が良くなりすぎていて不可思議な経験をしたりもしたのはそういう事情だ。
ただそうした特殊事例以外は、普通に優秀程度の子供時代だったと自分では思う。
とはいえ社会人経験を持つだけに、幼少期から小学生までの生活は本当に苦痛でしかなかったので、家族も打ち明ける前から不自然には思っていたかも知れない。
何よりタバコとコーヒーへの制限がもう耐え難かったから、後から自分でも不自然に思えるくらいに子供でも飲めるコーヒーへのこだわりが強く出てしまった。
銘柄が選べないこととドリップコーヒーが自由に作れないのが我慢できず、ある年のお年玉全額をコーヒーセットに費やして後悔していたのは、子供として大層おかしかっただろう。
当然のことながら、タバコは最低でも大学生になるまでリスクを負って隠れて吸うか、我慢するかの二択しかないため、泣く泣く我慢するしかなかった。
中学に上がってからは自由が増えた分いくらかマシになったが、タバコが吸えない問題は後数年は解決しない。なので、高校はいっそどこかの寮に入って、魔が差してタバコを吸わないように物理的に離れる計画を立てたり妄想して誤魔化している自分がいた。
そんな苦痛はありつつも平穏な日々ではあった。
僕の転機は、中学校の修学旅行で京都に行った時の事だ。
その時はそれほどたいした事だと感じていなかったが、後になるほど思い出される印象深くなる出来事だった。
いつものように自由行動になるやいなや、僕は気配を殺して集団からある程度距離を取り、ダッシュして単独行動の自由を得る。
後で怒られようと、同じ班の奴等に迷惑をかけようとこれを改めるつもりは今のところない。
一応、班の奴等には単独で動く旨は伝えてあるし、問題は少ししかないだろう。正直、余り物として入れられた班なんだし、おそらく全員が僕を邪魔に思っていたはずだ。
そうして一人で京都の洛中をふらふら廻っていると疲れてきた。
なので、休もうと観光地から離れた喫茶店をスマホで検索してのんびり向かう……途中で、既視感を覚える占い師っぽい人物を見かけた。
その人は小さな店舗に机や椅子に筒のようなものに棒?が詰まっている道具を設置し、軽く掃除してから店前に看板と料金表を広げていた。
個人的には、占いとか信じていないのだが、その人の和服や半分閉じられたような目、尻尾みたいに後ろでくくった髪型、料金表に書かれている『四方 陣一』という名前が気になって仕方なかった。
ヒキニート時代に読んで面白かった漫画の主人公の苗字も四方だったし、容姿もなんだか似てる気がする。
折角の不思議な縁、ここで見てるだけってのもアレだし、一度占い体験してみようと思い立ち、僕にしては珍しく他人に興味が湧いたのも手伝って、試しに進路でも占ってもらう事にしたのを覚えている。
「すいません。この料金表の通常コースで占ってもらいたいんですが」
「おや? 学生さんかい?」
「はい」
「ああ。修学旅行のシーズンだからなぁ。でも、うちみたいな所に来る学生さんは珍しい」
四方さんは、僕がイメージしていた占い師とは少し違っていた。
なんというか気さくというか話しやすいというかで、話しかける直前にふっと浮かんだ浮世離れしててズバズバ内心を当ててきたり不安を煽ってくるような言動はなかったのだ。
だから口下手気味な僕も話しやすく「進路についてです。お願いします」と言うだけでよかった。
「おまえさんには3つの道があるようだ。
赤の道は、北に進むことで巻き込まれる。
青の道は、動かない事で進んでいく。
緑の道は、東へ薦められる事で始まる。
まぁ易ではこう出たが、参考程度にして信じすぎないようにな」
他にもちょいちょい話したりしたが、本題の進路についてはいまいちわからない赤青緑の三色の道だった。
四方さんによると、占い(彼は易と言っていた)にははっきりわかる言葉はあえて使わないとのこと。
当たってるかどうかは置いておいて、赤と緑はまだよくわからないが、青の道は前の人生に近いブラック企業~ヒキニート~死亡ルートのような確信めいたものを感じる。
そうなると当然青の道だけはない。
前々から、地元で進学すればまずいような気がしていたが、この占いは最後の一押しをしてくれた。いっそ外れていてもかまわないから、地元以外への進路に絞ろうと思う。
僕は四方さんにお礼を言うと近くの蕎麦屋に入り、昼食を食べながら思索に耽った。
まず赤の道は、岐阜(陶芸)・長野(機械)・山梨(宝飾)の三県にあるそれぞれの職人・技術者への進路を指していると思われる。
近い将来の一人暮らしと自分の手札を考えて、若年でも大丈夫な何らかの職人か技術者を希望していたからだ。しかし巻き込まれるものにもよるが、危ない事は勿論、ブラック部活やブラックバイト等の仕事に関係する場合、精神を病む事が早まわしにされることを考えざるをえない。
青の道よりはマシに感じても、次点にしておくのが無難かもしれない。
最後の緑の道は、先日進路相談で挑戦してみないかと学年主任から言われた『東京都高度育成高等学校』ではないかと思う。
進路の候補は他にもあったが、薦められた高校で僕の希望がある程度叶う地元ではない寮制度がある高校というのはここ以外はなかった。
ただ完全入寮制で、入学から卒業まで外部と完全遮断。
先生に聞いたり、ネットで情報を漁ってもほとんど出てこない秘匿性。
僅かに出ている情報は、進学率100%とか他にも胡散臭いを通り越してありえないデマとしか思えない情報のみ。
こちらはこちらでヤバそうな匂いがぷんぷんしている。
特に都合の良い情報しか出さずに、外部との連絡を遮断するあたりにブラック企業のやり方を連想してしまう。
そこで決断の決め手(四方さんの占いを100%信じるわけではないが)になったのは、赤の道の『巻き込まれる』に対して、緑の道の『始まる』というワードである。
青の道も含めて、どうせ全て嫌な予感があれど未知なら、深く考えずに印象が一番マシっぽいところでファイナルアンサーしてもいいんではなかろうか?
僕は進路という重要でありながら面倒臭い問題をとりあえず半分占い、半分勘に委ねることにした。
判断材料がない未知ならば、こうするのが『後悔する可能性』を踏み越える最適解だろう。
こうした経緯で約半年後、僕は高度育成高等学校へ入学することになったのである。
東京都高度育成高等学校への入学の前日に泊まっていた近くのビジネスホテルから、かなり余裕を持って出発した。
地元が名古屋な為、前日には現地近辺にいる必要があったからだ。大都会のど真ん中にあるのだから、遠方の生徒に対する配慮もほしいものである。
下調べした道順は、駅前のホテルで一泊。そこからは翌朝にバスで高度育成高等学校前という停車場で降りるらしい。
混むのが嫌だった僕は、8時ちょうどの便で行こうとバスを待っていた。
ちなみに学校初日の指定登校時刻は9時で、僕の泊まったホテルの最寄駅からはバスで約20分程とのことだ。なので、15分おきに出ているバスの最終便2本前ならそれほど込まないだろうという計算である。
バスの座席に滑り込み、あと3年は見れなくなりそうな景色を窓越しに眺めていると、やはり見えなくていいものがちらちらと視界に入る。
務めて無視するようにしてはいるが、あまり見えて気分がいいものでもないことがほとんどなので車内側に視線を動かす。
車内は混むのが嫌だった僕と似たような考えなのか、同じ制服を着た者達もちらほらいる。一般の客含めても、立っているのはほんの数人だ。
この時間でこの人数ということは、これ以上出発を遅らせていたらぎゅうぎゅう詰めの車内で娑婆での最後の時を過ごす事になっていたかもしれないと思い、少しほっとした。
立つのくらいは問題ないが、満員状態は僕の精神に多大なダメージを与えてくる。
避けられるなら避けたほうが無難だろう。
と、その時だ。
近くに立っていた僕と同じ制服の男子が少しふらついた。バスの揺れが原因ではなさそうなのが顔色から判断できたので、席を譲ることにする。
満員状態でさえなければ立つのに否やはない。
「気分悪そうだし、よかったらどうぞ」
ふらついていた男子にそう声をかけ、気を使わせないように少し離れたところまで進んでで手すりに掴まる。
前の座席に座っていた大柄なハゲ……スキンヘッドの奴も腰を浮かせていたので、僕が動く必要はなかったかもと思いつつも、視線を外に戻しておとなしく到着を待つことにした。
それからおよそ15分後、料金を支払ってバスを降り、これから通うというか住むことになる高度育成高等学校を見回してみる。
すると、最初にクラス表を見て自分のクラスへ行け的なことが案内板にあったので、とりあえず置かれていた案内の矢印に従ってそこに向かうことにした。
「お~い」
門をくぐってすぐにあった警備室っぽい場所の物々しさにビクッとはしたが、自分に問題はないはずであるため気にしないことにする。
少し早足になってしまったのは職質とかが怖かったから仕方ないのだ。
「お~い、って!」
門から少し進んだところ、なにやら肩を叩かれ、声をかけられた。
「ん?」
振り返ってみると、同じ制服の男子二人。
片方はバスで見かけた気がする大柄なハg……スキンヘッドで、もう片方は特に印象に残らない感じの奴。
なにか僕が忘れ物か落し物でもしたのを届けたりとか、そういった話だろうか?
「えっと、何でしょう?」
スキンヘッドの存在感におもわず敬語になってしまったが、多分というか確実に同級生だよな。僕と同じ学園外から来たわけだし……。
「あ~、やっと追いついた。バス降りてから呼んでたのに、振り向きもせずスタスタ行くし」
「ああ、ごめん。一応、声は聞こえてたけど自分だと思ってなかったわ」
「まぁいいか。さっきはありがとな」
「?」
何故か印象薄い方の奴に礼を言われた。
「いや、バスで席を譲っただろう」
僕が不思議そうな顔をしていたのか、スキンヘッドが気づいてフォローしてくれ、ようやく思い出した。
「重ねてごめん。気にしてなかった」
「謝んなって! 座って休んだら気分良くなったし、ホント助かった」
「良かったよ。初日から不調だと大変そうだもんな。今は…大丈夫そうだな」
顔色も良いし、少し休んだ程度で回復するなら貧血か軽い乗り物酔いだったのだろう。特に気にしてたわけでもないが安心した。
彼らと少し話した結果、クラス表を一緒に見に行こうと誘われ、自己紹介することになった。
「僕は左京夢月」
「俺は戸塚弥彦だ。よろしくな!」
「葛城康平という。こんななりだが、同級生なので敬語は必要ない」
彼ら二人はそれぞれ薄い奴が戸塚弥彦、スキンヘッドが葛城康平と名乗った。
戸塚はともかく。葛城は……苦労してそうだ。
僕も思わず敬語使っちゃってたけど、長い付き合いっぽい戸塚との初対面時はどうだったんだろう?
葛城の自己紹介の一言に、内心勝手に悲哀と諦めを感じてしまいながらも、僕たちは雑談しながらクラス表まで向かうのだった。
何気に、勝手に長い付き合いと思い込んでいた葛城と戸塚もあのバスが初対面だと聞いた時は意外すぎて、思わず「何でそんな馴染んでんの?」と聞いてしまった。
二人とクラス表のところまでたどり着くと、直ぐに葛城と戸塚はAクラス、僕はBクラスに名前が見つかった。
ここら辺は特に思うこともなく、別れ道で二人と「んじゃあ、またな」と声をかけ合ってから、再び一人に戻って歩を進める。
だいぶ時間に余裕が出来ように登校したが、それでも結構な数の生徒が既に居ることに驚きながら、1年の4クラスを通り過ぎ、2・3年生の区画に軽く寄り道して教室内の誰かに目を向けられたら移動をする。
移動教室で使いそうな部屋や非常口の位置を早いうちから把握しておくと後から楽が出来るので、時間が空いた時に生活空間の把握するのは昔からの僕の癖なのだ。
まぁ、理科室や視聴覚室などは別の棟にあるのかまたの機会になりそうだけども。
そんな感じでふらふら練り歩いていたら登校時刻の10分前になったので、1年Bクラスの教室へ向かう。
向かう途中にAクラスがあったので覗いてみると、既に葛城がリーダーみたいな感じで中心に立ちつつなんか言ってて不思議と笑えてきた。彼は学級委員にでもなるつもりなのだろうか。そう想像してみたら、意外としっくり来て笑いは収まった。
予定時刻の5分前くらいに、Bクラスに辿り着いた。
もうほとんどの生徒が登校していて、おかげで空いている席が自分のだとわかりやすくなっているのは助かる。アウェーじゃないはずなのに、アウェーに感じてしまう陰キャは極力モノを尋ねるとかをしたくないのだ。
教室前に貼ってあった座席表からすると、僕の席はあの緑髪の女子の後ろのようだ。
教室真ん中らへんの後方。
まぁ悪くないポジションなんじゃなかろうか。目立たない位置ゆえ、逆に教師からの注目もありそうなので個人的には微妙な位置といえなくはないが、最前列や人気者の近くでなければ最悪どこでもいい。とりあえず静かに自分の席に座っていることにしよう。
しかし思考を割かれてしまう事柄もまた存在する。
それは残りの待ち時間で、緑髪の後ろ頭を眺めていると沸いてくる、とても今更ながら前の人生で通った学校との違いだ。
具体的には。
他の奴等、髪色冒険しすぎじゃね!?
なんでこんな脱色にしてもおかしい髪色があふれてんの!?
生物学的に、薄いピンク髪はまだしも緑とか紫とかありえないんじゃね!?
派手に染めてんのか!? あんな真面目そうなのに!?
僕は内心でそのように混乱しながら、前の席の緑髪や教室前方にいるピンク髪、ふらふら歩いてた時に見かけた他所のクラスだろう紫や真ピンクの髪に、異次元に来てしまったかのような心細さを感じていた。
ようキャを読む際の注意点。
・主人公はブラック企業やそれに類するモノへ、ほぼ内心だけとはいえ強い嫌悪感を持っています。ゆえに大人やそれを匂わせる人物に当たりが強い場合があります。
・恋愛色が極薄です。最終章の一部以外、ヒロインはいないと思った方がいいかも。
・何人かの天才達とは、わかりにくい(らしい?)会話や伏線もそれなりに存在し、唐突に思えるナニかが不意討ちしてくる可能性もあります。
あと完結の活動報告にも載せましたが、各章のテーマ。
1章、主要人物の登場と紹介、伏線バラマキが主なため確たるテーマなし。あえていうなら、自分はけして変わらなく、人には変化をもたらす左京夢月という主人公の在り方を描く。
2章、後に効果を発揮してくる夢月の行動とその結果、及び一之瀬・龍園・葛城達や生徒会組への存在認知。
3章、ブラックな組織における「信じる」の重要性と扱い。
4章、誰が敵なのかという問題提起と「疑う」必要性。
4・5章、勝負の本質と夢月が「大事」にしているモノ。
5章、「実力」とはなにか。
終章、主要人物それぞれに現れた変化と結果。