ようキャ   作:麿は星

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 今話のタイトルは……またやってしまいました。
 あ、二十則、十戒、九命題。と、3話連続で数字を減らしていくタイトルや使ったルールの強引な謎や暗号は、前書きにもヒントを下記に載せときます。
 V20の15、N10の9、T9の8、T9の5。
 答えは本文後半と後書きにて。



162、奇想天外

 

 坂柳さんに質問して答えてもらったクラスからの帰り道。

 神崎や網倉達の言い募る文句を聞き流し、自分自身の方針を思い出して真意に至ったと思われる一之瀬が彼らを止める言葉も右から左に流す。

 ビックリするくらいどうでもよかったからだ。

 

 しかし、僕が実行した意味と役割を一之瀬が説明し終えると、思ってもない方向へ話が転がった。妙に僕を褒めそやしてきたのだ。

 主に一之瀬なのだが、まるで僕をある種スペシャルなモノを持ってる奴だと言ってきて、付いてきたクラスの首脳陣も否定はしない。放っておくと、より厄介な事になりかねないので僕は口を挟んだ。

 

「前にも言ったが、僕をあまり高く見積もるな。低く見積もるのは笑って流せるけど、凡人をスペシャルな奴だと言われるのは聞き捨てならない」

「え、普通は逆じゃない? 左京君って優秀とは自分でも時々言ってるし」

 

 網倉が反論になってない反論(僕的には)をしてきたが、それは話の本筋ではない。

 

「僕が品行方正で優秀な生徒なのは当然の自認だ」

「品行方正? 時にとんでもない行動力で、その先に誰がいようと敵地だろうと真っ先に乗り込んでいく左京が?」

 

 今度は神崎か。変な流れは早めに断ち切っておく。

 

「……運の良さには自覚もあるから、幸運で優秀って言うのはいい。だけど、すごい奴みたく言うのはやめてもらいたい。

 僕はどこまでいっても普通の凡人だ。経験があって時間をかければ誰でもできることしかしていない。だからすごくも天才でもない」

「隠そうとするわけでもなく、自然体か……。それは謙虚な考え方だね、夢月君」

 

 一之瀬……。いや、もう全くわかってくれない。まずはその『全部わかってるんだよ』的な聖女の目をやめろ。理解の反対方向へ全力疾走してっから。

 この学校に来て1年以上。陽気で穏やかな笑みを浮かべる一之瀬を筆頭にしたクラスメイトは、なんでもないことを良い方向へ大袈裟に解釈する癖がある。

 

 今回の件だって僕が自分から関わったのは事実だ。4人の女子とクラスを結びつける決定打な役割を担ったのも認めよう。だが、坂柳さんの反応を考えれば、所詮はメンバー内容など細部に違いが出るか、遅いか早いかの違いでしかないのは明白。

 はぁ。この際、はっきり見損なってもらうしかないか。

 

「君達、こんな言葉を知っているか?」

「なんだ? また何かズレきった発言をするつもりか」

「失敬な。理屈と膏薬はなんにでもくっ付く、という言葉を贈っておくだけだ。たまたま僕と理屈が上手いことくっ付いても、それ自体には膏薬程度の意味しかない、ってな」

「にゃはは。でも膏薬は大事な役割を果たしてるよね。喩え通り、夢月君が4クラスの縁を繋いだんだよ? あの坂柳さん相手にしてね。思い至ったのは遅れたけど、本当にありがたい提案だったんだから。これからもこうしてくれると」

「暗に再び重要な役割を押し付けようとするんじゃない。ほらな? こういうことを言う僕、無責任だろ? そういう系の凡人なんだ。だから僕を見損なえ、見くびれ。事実にそぐわない評価は居心地悪いから、まだそっちの方がマシだ」

 

 くっ、ここまで無責任な発言をどうしてそう受け取る? コレガワカラナイ。

 今こそ清隆を召喚して、常時自分に発動している凍てつく波動をコイツらにブッパするべきじゃなかろうか。

 しかし、すんでのところで端末へ手が伸びかけるのを堪える。

 

 あの常識のない男・清隆を呼んだらどうなるか……黒より黒く、闇より暗き漆黒に、我が真紅の混交を望み給う覚醒の時来たれりするの? 凍てつく波動ってか、エクスプロージョンするの? めぐ○んもいない現代に爆裂狂を作る真似なんかアホすぎるだろ。ってなったからだ。てか、なに考えてんだ、僕は。

 

 ともかく駄目だ。清隆と一之瀬を考えた場合、お互いの相性が悪すぎて良すぎる。某国民的ゲームで例えるなら彼らはゾーマと竜の女王なのだ。矛盾するようだが、噛み合ってしまった時は予測が不可能になる気がする。

 

 最強最悪のヒモとDV彼女なカップルになるか、清隆がお花畑脳に汚染されるか、未知の結末になるか、狂気渦巻く二人(個人的感想)なだけに全然想像できん。自然にそうなるなら邪魔する気もないが、意図的に彼らを繋げかねない案はなしだ。

 頭を軽く振って、アホな思考を『幻想』に戻す。愛里がいなくても、なんか最近これができるようになったのだ。

 

「というか、理屈と膏薬、だと? 聞き慣れない言葉だ。やっぱり感性がズレてるじゃないか……」

「ホントに思いつくまま動くよね、左京君って」

「ああ、予想できないな。何らかの病名でも付くんじゃないか? 診察からも逃げ続けてたせいで判明してないだけで、本当に常時どうかしてるんじゃないか」

 

 うん、どうかしてるな。神崎達の認識能力が。可哀想に。

 

「なんてことを言うんだ。その何らかの病名とやら、もし疑いっぽいのがあったら健常者の診断が出る方が怖いだろ」

「……違う、そうじゃない。唐突な奇行をたびたび起こすのが良くも悪くもあると言ってるんだ。病気云々はこの際どうでもいい」

「でも夢月君の奇行のおかげで助かってる部分は大きいよ。勿論、今回のこともね」

 

 社畜とは! 木を見ずに、森を見る者! でないとずっと食い物にされるからな。

 ゆえに、もうこのわからず屋どもの妄言は気にしない、ド畜生!

 

「だからいいんじゃないかな……私にはそういうやり方はできないから」

「奇行って部分をフォローすると見せかけた追い打ち、ありがとう。一之瀬は僕5人分、神崎達は僕3人分のイロモノ共だよ。そう、確信した」

「…………どういう基準なんだ、いったい」

 

 そんなの僕が知るか。ノリだ。

 と、そう返そうとしたが、その前に一之瀬が慈悲深きドヤ顔のままで流れを続行させた。

 

「なんで夢月君がこんな事に本気で反論するのかわからないけど……うん、わかったよ。仮に夢月君がこれまで多く異変を解決してきたのが、実力者だからじゃなくて幸運だから、ということにしよう」

 

 仮にとか付けなくていいから。そもそも、それって話のすり替えだから。僕がその説に乗るとでも思ってんのか。

 

「だけど、事態をなんとかどこかへ無事に不時着……夢月君曰く、膏薬をくっ付けることができるのは、それ自体が一種の才能だよ。蒔いた種が森になるかは運にしても、最初のきっかけと森になるまで補助しながら守るのは、誰にでもできることじゃないと私は思うな」

 

 む、ちょっとそう思わなくもない。一理ある、のか?

 いや、一理あるからと言って一之瀬の言い分を認めるわけにはいかない。話の流れから考えて、認めれば何らかの面倒事をやらされかねない。そんなのは御免だ。

 

「それは暗に僕を実力者だと? いやぁ、隠しきれないオーラが漏れ出しちゃったか。はっはっは。参った参った」

「違うの? だいたい、夢月君はほとんど何も隠さないじゃない」

 

 冗談を本気で取るな。

 

「全く違う。理屈がわからないな。一之瀬の誤解なんじゃないか?」

 

 一之瀬はマジで何をもって、こんなにしつこく僕を持ち上げてくるんだ。余裕ありげな態度で返す以外は、周囲に同意と取らせてくるよう誘導まで織り込んでくるとは。もっと違う事に頭を使え。

 

「誤解じゃないよ。多分、夢月君がこの『理屈』をあまり考えてないからだね。夢月君って、自分への客観視が足りてないもの」

 

 それはそう。僕の自覚する数ある欠点の1つがこれだ。

 他人が僕をどう見るかなんて、基本的にどうでもいいからな。せいぜい気の合う友達に愛想を尽かされたくないとか、愛里にフラれないようどうするか程度。まさか一之瀬に指摘されるとは思ってなかったが。

 

 ただ、本当の事ではあっても、改めて指摘されると、なんかこう……微妙に悲しく感じたりする。

 しかし、それでも内心を抑えて僕は胸を張る。ここで突っ張れなくて何が男だ。

 

「ふん、そこまで一之瀬が言うなら、何か僕にお題を出せ。そう簡単に異変など解決できるものじゃないと証明してやるよ」

「実力者と評価されるのを否定してまで『できない』と証明したがるとは、左京の思考回路は本当にどうなっているんだ……」

「……ホント、左京君ってノリと勢いで生きてるよね。実は自分でも何をしてるかわからなくなってるんじゃ?」

 

 神崎と網倉、うるさい。僕だってなんでこんな自分から一之瀬と勝負するみたいな事に言い出したかわからないし、その場のノリに理解など求めるな。

 なにより、これは自分の人生設計に関係することだ。退くことはできない。

 

「お題……これは私も面白い、って思ったのかな? 自分の気持ちなのに不思議とわからない。それに、どういうお題がいいのか……」

 

 どんなお題が来ようと、別にかまわない。一之瀬の面倒な性格上、彼女の持つ好奇心を充足へ逸らすのが妙な話をぶった切る最適解だ。

 くっくっく。相変わらず詰めが甘い。上等な料理にハチミツをぶちまけるような甘さだ。この甘い心根がいかに勝利を遠ざけ、思想の純性を損なうこととなるか。数々の論戦に大人の経験をプラスした僕を目に焼き付け…とくと知るがいい。

 

…………言い訳になるが。この日、僕は連戦だったことでそれなりに精神的疲弊をしていた。

 会話の先にあるモノを見れないほどに。

 結果は割愛するが、一之瀬とのこの会話以降、何故か僕に憑り付く勝負狂いが2人に増えた。もう1人である早苗は置いても、奇想天外な発想ばかりの一之瀬が次々に申し込んでくる勝負のきっかけになってしまった会話は、僕の記憶……には残らなかったが、一之瀬に刻み込まれた模様。

 

 我がクラスの聖女に浄化される危機感と日常的接触がもたらされる未来を、一時の話題誘導成功にかまけたこの時の僕は、頭の片隅にも全く想像すらしていなかった。

 なんちゅーことをしてくれたんや。これに比べたら坂柳さん達女子トップグループの結成を早めた僕なんてカスや。

 すごいとか実力者だとかおだてられたけど、やっぱり僕は先走ってポカをする凡人だったと再認識した事例である。

 

 

 

 無人島サバイバルの初手を曲がりなりにもなんとかこなした僕は、そこから数日間を交渉行脚に費やす。

 あらかじめ早苗には了解を取った愛里のグループについても、ここで話した。そして、愛里を見ることで少しでも精神を安定させておく。

 

「ところで……愛里ー。無人島サバイバル、まだグループ決まってないんなら、早苗と長谷部さんと組んでくれね? 長谷部さんにはまだ頼んでないけど、早苗にはオッケーもらってるよ。返事は今じゃなくていいからさー。頼むよ」

「……私、普通にこの場にいるんだけど」

「うん、知ってる。だからいま言った」

「なんだかなぁ……というか今更だけど、左京君って行動力がヤバすぎじゃない? 試験内容が発表された次の日に乗り込んで来るって」

「波瑠加ちゃん。悟りだよ、悟ることで道は拓かれるんだよ、きっと。わたし、詳しいんだ……」

「それ、愛里も変な感じになってない?」

 

 一部抜粋するとこんな感じである。

 関係ないが、この時は龍園・櫛田の直後だったからか、言うこと言ったらMPとスイッチが切れた。てか、人と話して疲れた結果……飽きた。

 しかし、言ったように特に必要というわけでも、焦ってるわけでもないが、衆人環視の中心にいるのがもの凄く疲れる。愛里のマイナスイオンによる癒しは必要だ。

 それさえあれば、たまに向けられる「なにしに来やがったんだよ、コイツ」みたいな異物を見る目もどうということはない。

 

 ともあれ、まず早苗&綾小路グループと話して、早苗・愛里・長谷部の3人グループ、その内定をもらった。内定なのは、早々に確定すると問題が起こった時に軌道修正が難しくなると思ったからだ。

 綾小路グループの残りメンバーである幸村と三宅は戦力価値が高いとのことだったので、平田を加えて櫛田のメイン支援グループへ推薦しておいた。

 

 支援グループとは、彼女らで話し合って決めた無人島サバイバルで各クラス毎のトップを狙いに行く主力グループのことだ。

 Dクラスならいま挙げた平田・幸村・三宅、Cクラスならアルベルト・金田・石崎、Bクラスなら橋本・鬼頭・吉田、Aクラスなら柴田・神崎・源といった万能型、あるいは特化型の男子で長所と短所を補い合う構成がされている。

 なぜなら彼らにポイント獲得に専念してもらうための支援が、女子リーダー格の者達を同じグループにした目的だからでもある。勿論、逆に退学圏内に入りそうな奴らへのフォローも兼ねているらしい。

 

 僕や四方に配られた『先行』や『追加』などのカードも、彼らを優勢して集めているらしい。一応補足しておくと、僕のもらった『先行』カードは開始時ポイントが1・5倍になり、四方の『追加』カードは金額報酬を2倍にする効果だ。

 何気に学年に1枚しかないという3種の特殊カードのうち2枚は、僕とも近しい清隆に『試練』、網倉に『増員』が配られていた。

 

 ちなみに本来の主力級が何人かここに入っていないのは想定内だ。能力が高い奴ほど協調性のない自由人かコミュ障がほとんどだからな。まったく困った奴らだ。

 現に、この交渉・調整の行脚中に椎名と一緒に話した龍園は独自のプランをすでに考えていたらしく、栄一郎との2人グループを組むとのこと。ただ、支援グループを作るのに反対されたわけでもなく、勝手にしやがれと黙認された形だ。流石、コミュ障の頂点に立つ男である。

 しかし、だからこそ椎名とともにアルベルト達3人で支援グループを作るのにも口添えしてくれた。やるやん、ありがとうドラゴンボーイ(華麗なる手のひら返し)。

 

 あと身勝手なのを承知の上で、僕自身と四方もあえてここから外すように一之瀬に頼んである。勿論、四方には2人グループで初期を想定しつつ、あわよくばの手を打つ策の同意はもらった。

 その策とは、僕達が清隆と高円寺についてはダメ元で初期グループ最後の枠に入ってくれないか頼んでみるというものだ。

 というわけで、僕はこの事前準備ともう1つの理由で、6月20日の放課後にも再びDクラスへ訪れて開口一番、言い放った。

 

「きっよたっかくぅ~ん、ろっくすっけく~ん! 決闘して遊びましょっ! 僕が勝ったら次の無人島でお前らのどっちかは僕と四方のグループメンバーだっ!」

 

 ただ当然のことながら、今回は最低限の根回しはした上での行動だ。坂柳さん・葛城のクラスに乗り込んだ時こそ半ば思いつきと勢い任せだったが、その後に他クラスや生徒会に事情説明しに行った時や先日の愛里のグループの件も、きちんとクラスリーダーである龍園や櫛田にアポを取っている。

 しかも清隆達のことだし用件を察してはいると思うのに、あたかも知らぬは本人ばかりなりな反応だ。社会人としても常識ある僕の行動は、何故かいつも変に受け取られることが多い気がする。

 

「……夢月、途中経過を省きすぎて話がわけわからなすぎるぞ。結論だけじゃないか」

「ふっ、綾小路ボーイ。見たまえ、これが『凡人』であり“粋を解する男”の振る舞いだ」

 

 窓際の自席から帰宅するところだったらしい清隆に、たまたま近くに座っていた高円寺が話しかけているのが見えた。僕の誘いを受け取ってもらえたようで嬉しい。

 でも清隆にはあれかもだが、やっぱり高円寺はわかってるな! 粋な男は少し過分だけど、凡人なのは認めてくれる。

 清隆に勝負を申し込むなら同じクラスの高円寺にも、って思ったけど正解だった。坂柳さん達のクラスで交渉してからというもの、いつにも増して一之瀬達が話しに来るのもあって余計に安心する。

 

 しかし、今回も疲れた顔をしながらまた何人か付いて来てしまっているが、7月初旬にあるという期末テストは大丈夫なんだろうか。坂柳さんと話した次の日から南雲→龍園→櫛田のところへ順々に殴り込んだ(比喩)あたりから、一之瀬達の必死さがより増してる気がする。だってなんか担任まで付いてくるのをけしかけてんだもの。

 でもテストの成績がこれで下がったとしても、いわゆるコラテラルダメージというヤツだな。目的のための致し方ない犠牲だ。退学ラインさえ下回らなければ、よしとしておこう。

 今は清隆周りが優先だ。

 

「今日も信仰の夜明けが来ましたよっ!! さあ、愛里さん! 波瑠加さん! 無人島では私と組みましょうそうしましょう! さあ、さあさあ!」

「今、放課後なんだけどな。夜明けってなんなんだ」

「……まぁ、こういう時もある。ドンマイ、清隆」

「…………どうなってるんだよ、夢月。何もかもわからないままじゃないか」

 

 早苗は昨日にグループを確定しなかったのが気に入らないのか不安なのかで、愛里を押しに押しまくって勧誘しているが。あ~あ。清隆はおろか、高円寺の言葉も遮ってるじゃないか。何事にも明快な早苗なら高円寺は不快に思わないだろうけども。

 ま、先日の放課後に愛里と2人きりになった時、すがり付いて頼み込んでおいたのでここは滅多なことで崩されはしないだろう。

 

 僕は坂柳さんから無人島での特別措置について話を聞き出すと、次に月城さんともコンタクトを取っている。僅かな時間とはいえ、いきなり電話したのに労を割いてくれたのには感謝である。

 コンタクトの結果、無人島当日に『普段不摂生せず、健康管理に問題がないのに』やむを得ない体調不良で参加できない生徒には、坂柳さんに近い特殊な待遇も選択肢として考慮してくれることになった。この問題がない場合の基準値は、4月に全生徒で行った健康診断から参照するらしい。

 

 本来は、ほぼ坂柳さん専用だったと思われる元々の措置は、半リタイアみたいな形となり、安全で医師も常駐するスタート地点から離れられない代わりに、試験問題などは遠隔でグループメンバーと解くことも助言とかも可能。また最後の1人となったら問答無用のリタイアになる、というもの。

 まぁ、四方の腹膜炎の術後なら、学校も適用してくれるだろう。条件付きで。

 

 その条件とは、綾小路清隆を相手に“お遊び”で何らかの命名決闘を申し込み、学内にそれを広く宣伝した上で1年生への命名決闘のデモンストレーションをしてほしい。という勝ち負けや要求の有無はなしの好意的条件を出された。

 これが先程のここへ来たもう1つの理由だ。

 

 なので月城さんとの交渉がまとまったので、早速、今度は2年Dクラスへ乗り込んで清隆と高円寺に決闘ごっこを申し込んだのである。上手くすれば、どっちかの天才級をグループメンバーにもできるゴキゲンな手だ。

 ノリとはいっても、僕単独では盛り上がりに欠けるので本人達への了承をもらい、龍園や“生徒会”を通して栄一郎と七瀬さんという戦力は確保できている。まぁ、ここには連れて来てないが。

 

「うん、夢月……お前。お前な……いつもいつも、マジでいっつも唐突でわけわからなすぎなんだよっ!!」

「あ、そういうのいいから」

「全然良くない!!」

「とにかく明後日の放課後、バスケで勝負しよう。スリーオンスリーのハーフコート形式で場所はすでに借りてる。清隆と高円寺も受けてくれるなら、メンバーは合計で3人連れてきてな? じゃないと、不戦勝やハンデ戦になっちゃう」

「……バスケ、だと?」

「おうよ。なんか僕の他のメンバー、栄一郎と七瀬さんがそこそこ得意だって言うから、それにしてみた。どうしても嫌ってんなら体育館でできる他の競技や知識系でもいいぞ。あ、それと僕の勝利報酬はさっき言ったけど、清隆達は自由に要求してもいいからなー」

「ふっ」

「なんなんだ、その執着のなさは」

「返事はできるだけメールで頼む。清隆でも高円寺でもいいからさ」

 

 そもそもバスケ部のエースらしい『須藤の前』で、同じクラスの清隆達にバスケで挑むこと自体が、勝敗を気にしないただの遊びの誘いだとわかるだろう。断ることも簡単だし、気分が乗ったら高円寺まで加わってくれる。

 

「あ、でも別に断ってもいいよ? そしたら、明日からしばらく清隆に命名決闘を連凸で申し込み続けるわけだけども」

 

 ついでにこれを言っとけば、この2人なら真意の裏まで伝わるだろう。

 利害や変な思惑とかがない勢いだけで押すと、持ち前の思考力と洞察力で勝手にいらん事まで見抜くため、清隆は意外と押し弱い面がある。高円寺も彼にしては珍しい生暖かな視線を清隆に向けてるし、スルーするか、あわよくば乗ってくれそうだ。

 ふぅ。用件を言い切ったし、もうスイッチ切ってもいいかな。いいな。いいに違いない。よし、切ろう。

 

「切り替えが急すぎる!? オレが返す前に脅迫にシフトチェンジしないでもらえるか!?」

 

 脅迫とは人聞き悪い。視線を大量に送られて怖じ気づいたから、せめて簡単には諦めない事を示しただけである。

 

「無理だ、僕は人前だとやらなくていいことはやらない主義になるのでな。清隆に関しては、決闘ごっこを打診した時点でやらなくていいことに僕議会で認定された。だからお前と次に会うのは勝負の時だ」

「コ、コイツ……! こんなことしておきながら、今更思いきり人見知りを発症させてやがる! 目くらい合わせろよ!?」

 

 だから無理だ。僕の精神は数日間、派手に動き回り続けたことで限界を迎えている。人前スイッチも切ってしまったから尚更だ。

 幸い、僕が来てからのDクラスは付いてきてしまった連れも含めて、なんか静けさに満ちている。堀北さんまでいつになく大人しいのだ。あらかじめ根回ししておいた櫛田がなんかしてくれているからかもしれない。

 それでも清隆単体や友達オンリーな場ならまだしも、自分のクラスでもないアウェーで大半が知らない奴らの中でキョドらないなど、陰キャにはありえない。ふえぇ、早くおうちに帰りたいよぉ。

 

「というわけで、んじゃサラバ」

「はぁ!? 待て夢月! まだ返事もしてないのに、なに普通に去ろうとしてんだ!?」

「……」

 

 来た時からずっと扉付近に立ちっぱなしだったから、Uターンすればすぐ帰れる。この2人ならこれだけで十全の理解もしているだろうって信頼もある。

 うむ、そうと決まれば一刻も早く帰ろう。

 僕はその誘惑に抗えなかった。

 

「むっ、無言のまま本当に帰っただと!!? 言いっぱなしか!? お、おいっ、実は扉の外にいるんだろ夢月! なあ、そうなんだろ!? 頼むからそうだと言ってくれ!」

 

 帰り際、なんか清隆の声が聞こえてたが、歩みを進めるたびに小さくなっていったので追いかけては来ないだろう。返答すら待たず、僕に付いて来た奴らさえ付いて来れない速攻の帰宅は1年間の逃走スキル向上の集大成だ。今の僕はあらゆる方法を模索し、場に最適な逃走を可能としている。

 これにて一件落着だしな。まだ勝負してないけど、何人たりとも僕の平穏は乱させない。

 愛里や早苗すら置いて去るのは、その覚悟の表れである。

 

 

 

 そのまま寮に帰ろうとしたが、ふと癒しが必要なんじゃないかと思い至り、図書館にいるだろう友達の元へ足を向けた。愛里がいま去ったばかりのDクラスにいるため、椎名への用事を考慮に入れて彼女に癒してもらう目論見である。

 ああ、椎名や櫛田などへの説明はすでに終わって理解と同意も得ている。だから役割とかではなく、単純に話しに行くだけだ。何気に今のところ僕が話すだけで癒されるのは愛里と椎名の2人なので、実に貴重な友達である。

 

 はたして椎名は図書館のいつもの場所にいた。司書室近くの人通りはあれどあまり人が留まらないスペースに、何故か椎名は好んでよくいるのだ。

 僕としては、不思議とあの司書さんに既視感みたいなのがあって、何度か話してもいまだに印象が一定しない。バイト先のオーナーである青娥さんと同じ青髪だからかもしれないが、掴みどころのなさそうな雰囲気まである。“顔は違うのに”いっそ同一人物なんじゃ? と僕の勘が囁いてくるのでなんか混乱するのである。

 

 ともかく、挨拶もそこそこに僕は椎名に気分転換で書いていた十戒・二十則・九命題のリアル日常推理小説『奇想天外』を見せてみた。

 まぁ小説とはいっても、数日前の愛里達との話&椎名も関わる坂柳さんのグループ決め兼情報収集の話に、文章化して謎を付け加えただけっていうモノだが。

 

 約30000字のそれに目に不思議な色を乗せつつ、読み進めている。勿論、物語の他に推理要素があるとはあらかじめ言っておいた。

 愛里とは別の意味で、眺めるだけでも静かで癒される女子だ。愛里をマイナスイオンとするなら、椎名はホットココア的な存在だろう。

 

 リラックスしつつ見守っていると、2週目が終わったくらいだっただろうか。ハッとした様子で『奇想天外』という短編を猛然と捲り出す椎名。考えをまとめながら、引っ掛かりを確認しているのだろう。考えが煮詰まってきた椎名に稀にある癖だ。

 それが落ち着いたのを見計らって、僕は椎名に問い掛けた。

 

「気づいたか」

「ええ。わかりました。試しに泳がせてみただけです」

 

 いや、なんか変なこと考えてんだろ、コイツ。明確な答えがわかったって感じの発言じゃない。

 

「……それは嘘だな」

「いえ、泳がせてみましたよ?

 そう―――自分の目を……」

「めっちゃ動揺してんじゃねぇか。わからないなら、素直にそう言えよ椎名」

「……そもそも推理小説や暗号を自作する左京君がおかしいんですよ。私には、天体が答えなんだろうなぁ、とぼんやりわかるだけです」

 

 それがわかるなら謎の7割は解かれてるんだが。

 また無駄に幻惑させられた。

 クソ、なんでこんな良い感じに波長が合う女子は全員イロモノなんだよ。

 

「それで解決編はどこです? わからない箇所がいくつかあってモヤモヤと……私、気になります」

 

 コイツ、わかって言ってんのか?

 その台詞を出されると僕は向いてない探偵役になりかねないし、椎名がワトソン役だぞ。逆の方が良さそうな配役じゃないか。

 なにより───。

 

「ないよ」

「え?」

「だからないって。だいたい数日前の実話に、僕が作った謎を付け加えただけの日常物語に解決編なんかあるわけがない。僕の自己満足だから誰からも解決編は求められてないし、文中の愛里や鬼龍院先輩、天沢とかも全くこれには反応してなかっただろ。あの時点では全く影も形もない謎だったんだよ」

「なら、私が求めます。あっ、あれですよ! この前のグループの借りをこれで返してください! このままだと気になって夜しか寝られません!」

 

 珍しく大きく目を開いてねだってくるな。

 

「……お前の好奇心とミステリー好きは、もはや病気だな。このくらいのネタバラシなら借りを使うまでもなく、時間さえかければ自分で解けるだろうに」

「起承転結の問題です! これだと結の部分だけがない尻切れトンボじゃないですか!」

「あー、わかったよ。

 で、えーと、天体関係が答えってのはわかるんだよな? 他になんか気づいたことは?」

 

 ちょっとそれもそうだな、って思ったので椎名との今の会話も絡めて解決編っぽいのを編集して付け加えとこう。素人とはいえ、他人の天沢が来たことをきっかけに思い付いた物語でも、完結させないのは美学に反する。

 

「と言っても、不自然に天文部の名前が出てきたり、二十則・十戒・九命題の作者名。それにだんだんと数が減っていくことから、なんとなく連想しただけですよ? おそらく暗号に関しても、言われてなかったら気づけたかわかりません」

「良いところを突いてる。ただ、天文部云々は現場では考えてもなかったからな。本来は天沢が謎のとっかかり『でも』あったりする」

「天沢さん……時々天文部に来ているあの可愛らしい1年生、でしたか?」

「うん、天体が関係するんじゃないかな、って発想のとっかかり」

 

 てか、天沢を可愛らしいとは、椎名は肝が据わってるな。最低一度は会って話した風なのにそんな印象を持つなんて。

 苦手な相手でこそないけど、僕なんか逃げたくなる時もあるくらい怖いんだが。いや、早苗に取り憑かれてる時点で今更か。

 

「そして文章化した時に不自然に天体を想像させたのは、数字とアルファベットから連想させるためだ。天体にはこれが付き物だからな」

「ああっ! それが前書きのV20の15、N10の9、T9の8、T9の5ですか!」

「正解。この4つの本編タイトルや本文に登場させた人名・数字から割り出せる文字が『どってん』。本来、キーボード配置から浮き上がる文字は『とつてん』なんだが、天体のヒントでこちらも連想できる……はず。いま考えると、ここは少し無理矢理だったかもしれん」

「あら? でもこれだとノックスとチャンドラーは……いえ、ローマ字の訓令式ですか。これなら、ノックスはKじゃなくNですし、チャンドラーはCじゃなくてTになりますね」

「暗号を解く鍵が、通常の表記だけじゃなく、ローマ字方面からもできるってヒントのつもりだった。AからZ、つまり───」

 

 そしてわからなかった部分のとっかかりさえ教えてしまえば、椎名の頭脳なら繋げていくのも難しくないか。

 椎名は僕のネタバラシの続きを引き取って、いとも簡単に残った正解を導き出す。

 

「前のキーワードと話の中に散らばる文字。ここへ天文部らしい語呂合わせを合わせると、水金地火木土天海冥の『どってん』。なるほど。ここで更に数減らしというキーワードが後ろという意味へと置き換わり、候補の土星と天王星のうち後ろが答えとなる。

 すなわち、答えは天王星……に対応する『天沢』さん、ですね」

 

 ここが図書館なので少し控えめな拍手と賞賛を僕は送る。

 

「Congratulation!

 すげぇな、椎名。暗号を解く部分以外は完璧じゃん。わりと真面目に、僕のネタバラシとかいらないレベルの探偵っぷりだったぞ」

 

 正直、人物・学校すらほぼ関係していない答えを、暗号部分のヒントだけでこうも速く導き出せると思ってなかった。

 日頃から天才の部類と評しておきながら、微妙に彼女を侮っていた面もあったかもしれない。

 だって自己分析すると、他の友達とかマジで即座に答えを見つけそうで嫌だから、気づくか気づかないかギリギリのラインっぽい椎名を最初の読者に選んだ。つまり一段下に見ていた気がするからだ。

 

 なんで答えを見つけられるのが嫌かって? 当たり前だろ。そこそこ苦労して暗号まで作って文章への出題すら潜ませ……ここまでセコい真似しておいて、瞬時に答えを導き出されたら劣等感に苛まれるじゃないか。少しは考え込ませたい。

 だから読むか読まないかは別にして、高円寺と清隆にこの『奇想天外』という作品を見せるのは最後だ。せめて変化球が苦手だと思われる愛里や四方。推理とかあまり適性なさそうな早苗、櫛田、鬼龍院先輩あたりの友達連中の誰かがあわよくば匙を投げるまで優越感に浸らせてほしい。

 

「……私が探偵、ですか。では、日常の実体験に推理小説の要素を加えて物語にまでしてしまう左京君は、『奇想天外』での鬼龍院先輩が評した作家か黒幕ですね」

 

 椎名になんかボソッと付け加えられたが、取りようによっては試金石みたく扱ったからだろうか。どちらかと言うと、こんな癒し会話が付属するなら別に見抜かれてもかまわない相手って意味が強いんだが。

 しかし椎名が持ち上げてくれるなら、僕も喜んで乗ろう!

 

「ふはははっ! 作家たる僕を称えよ。近いうち、この日この場でのことも執筆するから、僕のことは作家先生と呼んでくれてもよいぞ」

「ふむ。……作家先生様、図書館ではお静かにお願い致します。おおっ。これはお気づきになりませんで。ささっ、こちらへどうぞ。わたくしめにお近づきください。私のお手で作家先生様のお口をお塞ぎ致しましょう。そして一刻も早く執筆を。さもなければ私も作家先生様の各クラス捕縛部隊に加入して、貴方様をお狩りになるやもしれません」

「……調子乗ってマジすいませんでした。書くし謝るから、その『お』がゲシュタルト崩壊しそうな妙な言葉使いと呼び方はやめて? 椎名にやられると、なんか謎のダメージが嵩む」

「ふふっ。左京君、良くも悪くもそのすぐ態度を翻すところですよ? 少なくとも私は……ね」

 

 それ、誉めてんの? 自分では無様にしか感じないと思うんだが、どっちの意味にも聞こえる。

 まぁ、椎名と話して僕としては良い気分転換になったし、椎名も一応は声を弾ませてるから喜んだと取っていいはずだ。友達歴も約1年、椎名検定3級くらいの僕の判定だ。間違いなどあろうはずもない。

 結果的にWINWINになるなら、たまにはこういう日があってもいいだろう。

 

 ね? 100%勘で悪いが、隠れて話を聞いてたどこぞの人もそう思わないか?

 





 というわけで、今話タイトルは左京夢月の作品『奇想天外』ってことになりました(事後報告)。
 小東方高育桜、ようキャ(ようこそキャットルーキーの前日談だと思っている学園へ)に続く作中主人公の作品3作目ですが、そろそろいっつも彼女が最初の読者…的なワンパターンに見えるラインかと心配しつつ、またやってしまいました。

 あと後書きに載せると前話で予告っぽいことをしてましたが、せっかくミステリー好きな人物がよう実にいるので、本編に組み込んだ会話に解説と答えを混ぜてみることにしました。よかったら、彼女とともに楽しんでもらえたら幸いです。

 さて、改めて本編にも載せたほぼ関係ない推理物っぽい部分の短編解説と答え。
 タイトルと内容にちょっとした連続する謎を仕込んでありましたので、読み返した時の自分が忘れた時のためにも簡単な種明かしをしておきます。本文の椎名との会話でも明かしたのは、なんというか……ノリです。

 あ、暗号の詳細は何気に説明できるかわからず、そこそこ複雑で長文になりかねないので割愛しました。前置き・文中のあのアルファベットと数字の暗号を真面目に解くと、答えは『とつてん』となり、翻って『どってん』になります。
 ここから推理小説の規則なタイトル前3話の文中に混ぜ込んだ水金地火木『土天』海冥に繋げて、それぞれで対応する人物名になります。そして、どってん→土星・天王星→後ろの『天王星』に対応する『天沢』が最終的な答えになるのは本文会話の通りです。
 別に彼女は犯人でもなんでもありませんし、椎名が最初に答えた天王星も正解ですが、人物名が暗号の答えになる方が推理物っぽいためです。

 他にわかりにくそうな例だと、坂柳を表す『冥』府の使い。言うまでもなくこれが冥王星に対応。星之宮を表す『海』に船出で海王星など。暗号が示すのは天沢のみでも、基本的に話の鍵を持つ者が太陽系の各惑星に対応してました。

 ちなみに一応、学内地理情報とか佐倉の「空から女の子が」とかそういう変な部分も補完材料です。やりすぎかと思いましたが、私は作った後に暗号とかを忘れそうなのでいくつかヒント的なワードを散りばめてあります。
 所詮は適当に作った自己満足ですけど、本筋とは別でこういう特に意味のない遊びを考えるのもなかなか楽しかったです。



 あと後日談更新まで日が開いて、すっかり忘れてた現時点までのようキャの各クラスCP推移。
※学年末~ペア試験。自分用メモ。

 学年末のチェス試験後。
A、一之瀬(左京)クラス 1126CP (勝ち+100)
B、葛城(坂柳)クラス 861CP (負け-100)
C、龍園クラス   633CP (勝ち+100)
D、堀北クラス   412CP (負け-100)

 進級直後の減少(風紀の乱れ・油断関係の負けイベ?)。
A、一之瀬(左京)クラス 1071CP (-55)
B、葛城(坂柳)クラス 780CP (-81)
C、龍園クラス   571CP (-62)
D、櫛田(堀北)クラス 328CP (-84)

 B(坂柳)クラスは、学年末試験後に再びリーダー決めで少し揉めたため。結果は、以前の左京の助言通り、わりと好きにやらせてくれた葛城を坂柳が認めたためもあって葛城がリーダー続行。
 Dクラスは平田・堀北の争いのため。リーダーが櫛田となり、綾小路が平田・堀北の事後をケアしたことは以前の話で述べた通り。

 ペア試験結果。
A、一之瀬(左京)クラス 1081CP (3位+10)
B、葛城(坂柳)クラス 830CP (1位+50)
C、龍園クラス   571CP (4位)
D、櫛田(堀北)クラス 358CP (2位+30)

 2年生編初期では何故か原作の一之瀬クラスの平均点が悪いので左京達3人を加味した上(だからギリギリ3位)で平均点を下方修正。逆にDクラスは、櫛田がリーダーになった直後のある意味で理想的な状態なため上方修正してます。
 尤も、原作の一之瀬クラスは学年末前後からの影響かもしれないから、ほぼ大過なかったようキャと関係ない可能性も考えたけど一応。
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