ハイスクールF×T   作:リン オクムラ

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帰還します!

 

「大好きだよ、リアス………」

 

良かった…これだけは…言えた。

そう思った次の瞬間には俺の意識は完全に消し飛んでいたんだーーーーー。

 

 

 

【X792年 フィオーレ王国、マグノリア。魔道士ギルドフェアリーテイル】

 

あれから5年が経った。いや、もっと正確に言うなら12年か。ドライグ曰く俺が気を失った時偶然グレートレッドが通りかかったらしい。この偶然のお陰で、俺はオーフィスとグレートレッドの力を借りて復活できたんだ!

だがしかし、俺は気がついたら次元の狭間でもなく、元の世界でも冥界でもない完全な異世界に居た!

マジでどんな確率だよ!って今でも思う。そして俺は元の世界に戻るための情報集めと、食ってくための日銭集めのためにフェアリーテイルに入ったんだ。

それからも色々あった。マジで色々あった。六魔将軍、エドラス、天狼島での悪魔の心臓やアクノロギア、大魔闘演武、冥府の門、そしてアルバレス帝国との戦争。それを持ち前の根性とおっぱいへの情熱をもって乗り越えて来たんだ!

そして、俺はついに帰る方法を見つけた!

 

「マスター、帰る方法が見つかったんで一旦向こうの世界に帰ろうと思う」

 

「そうか。ついに帰れるようになったか。良かったのうイッセーよ」

 

フリードに協力してもらって過去の文献読み解いて、そこから得られた時の狭間の力を使った時空転移。以前ゼレフがやろうとしたことの応用みたいなもんらしい。

 

「つってもさ帰ったらすぐ解決ってわけにもいかなくってさ…」

 

フリードと試しで赤龍帝の籠手の能力で倍加させた魔力を使って覗いて見たら向こうの世界は、大変なことになってやがった!

 

「向こうでバカみたいでけえ怪物が何体も暴れてる。俺もあっちに行ったらすぐに加勢してなんとか解決したら帰ってくるつもりだけど」

 

「しかしのぉ、それはお前さん一人でなんとかなる問題か?」

 

「つってもこっちのみんなは巻き込めねえ。帰ってこれるかも微妙なところだし」

 

「ふむ。しかしのぉ…」

 

ギルドのカウンターで話してた俺たちのところにグレイと喧嘩してたナツがくる。

 

「異世界か!面白そうじゃねえか!オレは行くぞじっちゃん!イッセー!」

 

「あのな…お前話聞いてたか?帰ってこれるかもわからないし、そもそも命の保証だってないんだぞ!」

 

「フリードから聞いたぞ、行って帰ってくることはできたって」

 

それに、とナツは付け加える。

 

「仲間が困ってるなら助けるのがギルドだろーが」

 

「でも…」

 

「でももクソもねぇ!いいから連れてけコノヤロウ!」

 

と、ナツがおれにゲンコツを喰らわせてきやがった!

 

「何しやがんだてめえ!」

 

「落ち着かんかお前たち!」

 

ごちん!と俺とナツに鋼鉄のゲンコツがさらに降ってくる。つーか俺はまだなにもしてねぇよ!

 

「エルザ!」

 

「ナツの言う通り仲間の危機は我々が救うのは通りだ。帰る手段があるなら尚更行かない理由もない」

 

「けどーーー」

 

『いいではないか相棒』

 

「ドライグ!」

 

『コイツらの強さはお前もよく知っているだろう?少なくとも相棒以外のグレモリー眷属では歯が立たないくらいナツやエルザは強い。他のチームメンバーもな』

 

まあ確かに荒ごとの多さと乗り越えた修羅場の大きさはグレモリー眷属のみんなに勝るとも劣らないし、ナツたちの強さはちょっとおかしいレベルだ…

 

「というわけでマスター。私とナツ、グレイ、ルーシィ、ウェンディ、ハッピー、シャルルがついてイッセーの元いた世界に行ってこようと思います」

 

「アタシも!?」

 

「イッセーさんの元いた世界…どんなところなんだろうねシャルル」

 

「さあ?まあここほど騒がしいところじゃないとは思うわよ」

 

「異世界か。面白そうだな」

 

「アンタはまず服きなさいよ」

 

「うお!?いつの間に!?」

 

「っていうかなんでサラマンダーたちだけなんだよ!?」

 

「術式で開ける時空の穴の維持にも限界があるからな」

 

「わたしも異世界気になるんだけどなぁー」

 

「ここは行くメンバーを実力で決めるというのはどうだ?」

 

「漢なら拳で決めるべし!」

 

「お、ケンカか?」

 

「やれやれー!!」

 

ここから誰が俺の世界に行くかで乱闘になり始める。全く騒がしいのなんのって。

 

『でも嫌いではないのだろう?』

 

最初は面食らったけどな。

 

「みんなイッセーのことが大事なのよ。あなただってこのフェアリーテイルの掛け替えのない仲間なんだから」

 

「ミラちゃん…」

 

「もちろんわたしにとっても掛け替えのない仲ーー」ゴン!

 

「ミラちゃん!?!?」

 

ミラちゃんがいいことを言おうとしたらしきタイミングで飛んできた椅子が頭に直撃した。

 

「お前らせっかくいい雰囲気だったのになんてことしやがる!」

 

と、椅子を投げたであろうやつに俺は殴りかかった。

 

「なにすんだ!やんのかコノヤロウ!」

 

「上等だ!」

 

「漢ーーー!!!!」

 

そして、俺のいた世界に行く奴を決めるための乱闘は規模を大きくした喧嘩になった。

 

『相棒もすっかりこのギルドに染まったな』

 

と、ドライグが呟く。

 

『だがこういうのも悪くない』

 

だな!

 

「皆、静まれぃ!!」

 

その大きい声で乱闘騒ぎは唐突に終わりを告げる。

 

「イッセーの世界のことについてはナツたちに任せる。ナツたちはイッセーとチームを組んでおるから、ギルドの中でも殊更に息が合うじゃろうからな」

 

っていうかついてくることはもう確定事項になってるし。

 

「決まりじゃな。行ってこいガキどもよ!そして友の世界を、友の仲間を救い『妖精の尻尾』の力を異世界に見せつけてやれ!!!!」

 

「おう!」

 

「燃えてきたぞ!」

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