そこらかしこで人々が殺し合う。まさに地獄絵図と言う言葉が相応しい。今もなお嫌な笛
の音が響いている。そんな中突如黒い雲が集まり雷が轟く。そして黒ウサギの声が聞こえてくる。
『ジャッジマスターの発動が受理されました。これにより、ギフトゲーム”The PIED PIPER of HAMELIN”は一時中断し審議決議を執り行います!プレイヤー側、ホスト側は共に交戦
を辞め速やかに交渉テーブルの準備に以降してください!』
こうして両者一時停戦の状態で交渉を始めた。
「それでは、ギフトゲームThe PIED PIPER of HAMELINの審議決議及び交渉を始めます。まず、ホスト側に問います」
「不備は無いわ」
「!?受理しても宜しいので?黒ウサギのウサミミは箱庭の中枢と繋がっています。嘘をついてもすぐに分かってしまいますよ?」
「その上で言うわ、私達は無実の罪でゲームを中断されているわ。こちらが言っている事。
分かるわよね?」
「不正が無かった場合、そちらに有利な条件でゲームを再開しろと?」
「新たなルールを加えるかは後で交渉しましょ」
「わかりました。黒ウサギ?」
「ハイ!」
キイィィィィィィィイン!
黒ウサギが箱庭からの回答をまって数分たった。
「箱庭からの回答が届きました。此度のゲームは不備不正はありません。白夜叉様の封印も正当な手段で作られた物です」
「当然ね、じゃあルールは現状維持。問題のゲーム再開の日取りなのだけれど?」
「日取り?日をまたぐのですか?」
「ジャッジマスター、ゲームの日取りは最長何日かしら」
「最長ですか?今回の場合だと一か月位かと」
「じゃあ一か月後で」
「待ちな/待ってください」
十六夜とジンが何やら説明などをするようだ。それを要所以外聞き流しながら雪音は今後
奥の手を使うかを考えていた。その時だった―――――
「貴方達がグリモワールハーメルンの傘下に入るの。そうしたら他は見逃してあげる」
「「「「!?」」」」
「そう言えば貴方のお仲間、そうそこの彼女。私達に寝返ったみたいよ?」
「!本当なのですか?答えてください!?」
「・・・・・・・・・・」
「おい、そこの小娘どういう事だ!!」
「馬鹿を言わないでください。貴女を止めなかったのはそれが最善だったからです。それに貴方方のような屑のコミュニティに入るほど私は腐っちゃいない!!」
そこから雪音はマンドラの言った言葉以外では交渉に口を出さなかった。それで会議は
終了した。
キイィィィ、ガチャン。
「耀さん。起きてますか?」
「うん、起きてる」
「十六夜君は何処に行ったの?」
「何かゲーム解決の糸口が見つかったってさっき出て行ったよ?」
「入れ違いでしたか。耀さん今から治しますが安静にしていてください」
「分かった」
雪音は両手を交差させて耀の寝ているベッドの上に浮かせた。
『宝具、疑似展開!本物には劣りますが、アヴァロン!!』
すると耀の体を暖色系の色が包む。耀は気持ちよさそうに寝ている。安心したように雪音は耀の髪をなでてから自分に貸し出された部屋に戻る。そしてゲーム再開日当日。
「私は一人で行動するので許可願いたい」
「了解しました。ですが、信じていますからね」
「分かった」
チッチッチッゴオォン!ゴオォン!
「ゲーム再開」
その言葉でゲームは再開された。ゲーム参加者で動ける者は全員ネズミの書かれたステンドグラスを割っていく。
「あららぁ?どうやら謎がとかれたようですよ?」
「構わないわ、いざという時には皆殺しにすれば良いもの。その為にヴェーザーに神格を与えたのだから」
「ちぇえ、なんでヴェーザーに」
「さて、謎が解かれた以上温存しておく必要は無いわね。ハーメルンの魔書を起動する」
区画全体がハーメルンの街に変わっていく。雪音は一人奥の手を使う決意をした。
「あっちでは十六夜が始めたか。私もやるとしよう。コード、エクスキューショナーシフト』
≪了解、コード承認。エクスキューションシフト、オールリミッターブレイク。≫
ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥンン!!
≪番外武装深骸を展開、全行程を終了。大出力によるバックファイアまで、5、4,3,2,1≫
ピイィィィィィィ!!
「ッ!?―――――?!―――――はっ、はっ、あぁ。ふう、殲滅、いや今回は守るためだ今は軍での任務じゃない。カリバーンでやるか」
そうして不知火を腰に、カリバーンを右手に構え雪音は赤い閃光を走らせながらレティシアの下に向かう。
「久しぶりだとなれませんねぇ」
「ナビをお願いします」
〚了解しました、マスター〛
ズガアァァァァァン!!
「あれは、飛鳥か?随分とでかいな。加勢しにいこう」
そこには巨大な赤い巨人、ディーンを操る飛鳥が居た。加勢しにいこうとしたがすでに
決着はついていたようだ。
「あら、雪音さん。奇遇ね?」
「どうやら終わっているようだから私は他へ行くよ」
「そう、がんばってね雪音さん」
「ありがとうございます」
そうして雪音はペストの下に向かう。途中十六夜が敵と仲良くなっているのを見て雪音は
存外自分も似たものだと思うのだった。
「もう止めた、時間稼ぎは終わり。白夜叉だけ手に入れて皆殺しよ!」
「な、耀!?ムーンビーク
〚了解しました。ムーンビーク、レーゼン。〛
≪自己加速開始≫キュイィィィィン!
「届いた!カリバーン!!」
バアァァァァァァ!
カリバーンで切り伏せるがすぐに迫ってくる。雪音は大丈夫でも後ろにいる耀達が危ない。雪音は鞘を使う決心をする、
『番外武装深骸を停止、来たれ我が聖剣!!』
≪コード、エクスキューショナーを停止致します≫
雪音の姿は先ほどの漆黒の鎧とは打って変わって西洋の騎士を彷彿とさせる騎士鎧を身に着け、髪は白色に、目は空色に変わり目の前には純白の剣と鞘が浮いていた。
『真名解放。力を貸してください、私は守りたいんです!第一宝具展開。』
剣を胸の前に構えその鞘を使う為の準備をする。
『束ねるは星の息吹、輝ける命の灯よ。このひと振りはかの厄災を穿つ。友を、仲間を守る為の一撃。
聖剣の輝きが強まる。そして雪音は自身の最大の宝具を放つ。
『宝具改定。第二宝具展開。友はもう居ない。それでも歩みを止めないで、それがたとえ彼方の夢でも。』
誰かの声が聞こえてくる。そして雪音は剣を鞘に納めながら真名を叫ぶ。
『
ゴオォォォォォォ!!
「雪音!?」
「耀さん、今の内に!」
「うん!」
シュバ!シュバ!シュバ!
「黒ウサギ!?」
「よそ見すんなよ黒ウサギ!!」
ガァァン!
間一髪のところでよそ見をしていた黒ウサギを十六夜が助ける。雪音は宝具連続使用による疲労で戦おうとしたら強制で黒ウサギに注意された為にジン達の所に戻っている。そして後は十六夜達が魔王を倒してこの最悪なギフトゲームが幕を下ろしたのだった。
数日後
”ノーネーム本拠地”
雪音達は農地に来て飛鳥のところにいるメルは無理と判断したので雪音が復活させたりと
色んなことがあった。そして、今は子供たち以外の人に集まって貰っている。理由は自分の旅についてだった。
「皆さんに集まっていただいたのは私に関する事です。皆さんは白夜叉から聞いたでしょうが、私はこの箱庭をでて旅を続けたいと思います。本当にもうしわけありません」
「なあ、その旅っていますぐじゃなきゃ駄目なのか?」
「そうでは無いですが、やはり私には旅をするほうが性に合っているんです」
「確かその刀とかの問題を解決するためとおっしゃっていましたよね?」
「あぁ、それは思わぬ形で解決しました」
「そうでございますか」
「解決したのならここにいられない?」
「ですので私も一つ考えたんです」
「「「「「「何を?」」」」」」
「リーダー、これを保管しておいてください」
「これはお守り?」
「お守りね」
「お守りだな?何々、神薙神社安全祈願とこれは、鈴か?」
「はい、そのお守りは私の神社のお守りです。ちゃんとみんなの分ありますよ。それでこの鈴はギフトの様な物です」
「そうなのですか!?」
「これは定期的に自動で鈴が鳴り響きます。この鈴が鳴っていればその場所に鳥居を通して跳ぶ事ができます。なので、これで離れていても定期的に会えます」
「雪音さん、ありがとうございます。コミュニティを代表してお礼を言わせてください」
「はい、どういたしまして。それと本来の名前を名乗っておこうと思います。基本、仕事で使っている名前なのでこの名前を覚えた後も雪音でよろしくお願いします」
「「「「「「分かりました」」」」」」
「こほん。改めて自己紹介を、私は17代目雪代家当主の雪代 祐奈と申します。軍属で階級は少佐です。よろしくお願いします」
「祐奈って名前だったのね」
「よろしく」
「では、もう行ってしまうんですか?」
「はい!いってきます!」
「「「「「「行ってらっしゃい!」」」」」」
どうもユキネコネですさて、今回で問題児編終了です。今回は色々と大盤振る舞いで明かしていきました。終了と言っても番外編や雪音さんオリジナルのエピソードで再登場しますのでよろしくおねがいします。次に行く世界は投稿されてからのお楽しみです。それでは、また次の世界でお会いしましょう。