終わり無き異世界への旅路   作:ユキネコネ

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朝、今日は剣術大会が開催する日だ。雪音は羽島学長から特別枠で観戦しに行く事になっている。切符は帰りに買っていたので時間まで御刀である菊一文字の手入れをする。すると江麻から電話がかかってくる。

 

 

プルルルル、プルルルル。

 

「電話だ、江麻ちゃんからだ!」

 

プルルルル、ガチャ!

 

「もしもし、何か用かな?」

『もしもし、はい実は祐奈さんを特別枠で招待したいのですが』

「かけてきた理由は分かったけどまだなにかある?」

『はい、入場証を取りに学院に来てくれませんか?』

「まあ、美炎ちゃんと一緒に行くし、丁度良いから行くよ」

『早速仲良くなったんですね?それにしても安桜さんですか。そう言えば美奈都先輩の娘さんが出場しますので良ければ話してみてください』

「へぇ、美奈都が・・・・・・分かりました、会ったら話してみるよ、ああ、何かあったら私を刀使として投入してもらって構わないよ?」

『まだ使えるの!?それなら緊急事態になったらお願いするわ』

「じゃあ今から向かうね」ガチャ。

 

 

ギターケースから帯刀用ストッパーを取り出し腰に取り付ける。その上からパーカーを着た後にいつでも御刀を出せるようロックに細工をして美濃関学院に向かう。

 

 

「よいしょっと、帯刀ギミックが干渉するなぁ。仕方ないかぁ、御刀本体に取り付けておこう」

 

 

帯刀用ストッパーは刀使の使う御刀を帯刀するための物でサイズを手動で変えることで壊れるまでは何年でも使える物だ。帯刀ギミックと呼ばれるパーツがついており装着する際は利き腕に関係なく御刀及び帯刀ギミックは左に装備する決まりになっている。帯刀ギミックで履いた御刀は基本的に立てて装備しており、抜刀時には倒し一般的に刀を抜刀する体制になる。抜刀した後は再び帯刀ギミックを立て、鞘が邪魔にならない様にする。帯刀ギミックは先ほど雪音が実演したように腰にギミックを着けたまま御刀だけ着脱するかギミックを着けたまま着脱するかに分けられる。雪音の場合は不自然な凹凸でばれてしまうのであらかじめ菊一文字にギミックを取り付け、戦闘の際に御刀ごとストッパーにとりつける形にした。さて、説明が終わった所で美濃関学院に着いたようだ。

 

 

「江麻ちゃん、わざわざ降りてこなくても良いのに」

「いえ、安桜さんは先ほど駅に向かいましたので、丁度良いんですよ」

「そうだったんだ。受け取り完了しました、それでは楽しんできます」

「はい。楽しんできてください所でそのギターケースにはやはり・・・・」

「菊一文字が入ってるよ。腰にストッパーもつけてるからいざという時にやるよ。それじゃ、またねー」

 

 

雪音は手を振りながら駅に急いで走る。何分か走り駅に着くとそこには美炎と智恵が話している所だった。どうやら間に合ったようなので声をかける。

 

 

「やあ、間に合ったかな?」

「ああ!雪音さん、惜しかったですね、今ちょうど可奈美達が新幹線で行ったばかりなんですよ?」

「切符が使い物にならなくなったな・・・・・・・」

「そ、そうですか。そんな時もありますよ」

「ありがと、それで美炎ちゃん、可奈美って言うのは誰かな?」

「美炎ちゃん?雪音さんはさっき来たばっかりで知らないんだから教えてあげて」

「ヒィ!?ちぃ姉、怖いよ」

「み、美炎ちゃん、雪音さんの前でその呼び方はやめて!?雪音さんもなんで笑ってすんですか!」

(にぎやかだなぁ)

〚そうじゃな?〛

 

 

それから可奈美さんのことを聞いたりした後美炎ちゃんと別れて一足先に鎌倉に向かう。

 

 

ブオォォォォォ!

 

「ここを右に曲がれば鎌倉に向かう高速に乗れるね」

〚マスター、少し待ってください。〛

「何?」

〚高速に乗る前の森に荒魂が居ます。迂回しますか?〛

「大きさは?」

〚小型かと思われます〛

「特別祭祀機動隊はいますか?」

〚いえ、いませんが?〛

「・・・・・・・・・殲滅して行きましょう。操作を変わります」

 

 

雪音がギターケースを持ってバイクを降りる。普通なら倒れるはずのバイクは雪花による外部からの操作により円を描いている。

 

 

ガチャ、カチャカチャ。ジャコン!

 

 

ギターケースから出した菊一文字をストッパーに取り付け構える。

 

「抜刀、写シ!」

 

カチャ、ヒュン!キイィィィィ、シュイィィン!

 

 

写しという言葉と共に雪音の体をぼんやりと白い膜のような物が包む。これは刀使が共通して持っている御刀を使った特殊な能力だ。写しと呼ばれ現世(うつしよ)と呼ばれるこの世にある実体を隠世にある幽体に置き換えることで致命傷を精神力で肩代わりする防御術だ。精神力が尽きるまで何度でも張る事ができ、雪音は不老不死であるが為に通常の刀使が二から最大四回なのに対して五から最大で七回張ることができる。無茶をすればある技で精神力を無視して何回でも張ることができる。その他にも色々な能力があるが、説明はその能力が使われた時に説明しよう。

 

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

キイィィン!キイィィン!ザシュ、ザシュ!

 

『ガアァァァァァァ』

 

バシュウ、バシュウ、バシュウ。

 

「これで全部ですね。三体を残して行きましょう」

〚操作を変わりますよ?〛

「了解」

 

ブオォォォォォォ!

 

 

こうして少しのトラブルはあったが無事に鎌倉に着いたのだった。そして次の日、御前試合当日。雪音は菊一文字が入ったギターケースを持って鎌倉市街を探索していた。チラホラと御前試合に出場するであろう生徒も見受けられるが、そのまま歩いていると荒魂出たらしく美炎が戦っているようだった。

 

 

「そこの嬢ちゃん、早く逃げな!」

「お気遣いありがとうございます。ですが、心配は要りません。貴方こそ逃げてください」

「何でい、嬢ちゃん刀使なのか?」

「ええ、そのようなものです」

「気をつけろよ!」

 

 

そのまま美炎に向かって歩いていく。途中にあった傘を拝借していく。すると長船女学園の制服を着た二人組が向こうから走ってくる。

 

 

「デンジャラスでしたね!危機一髪デス!」

(あれは、長船の生徒ですか。あの御刀は何でしょうか、凄いデカさですね)

「古波蔵エレン、と益子薫。義により助太刀デスね!御前試合に行かなくちゃ行けないので、ベリーベリーハリーではありマスけれど今はこっちが大切です!」

「ん?オイ!そこの一般人!」

「何!?・・・・・・て、雪音さん!?」

「貴女、ココで何をしているんデスか?早く逃げてください!」

「そうは行かない、私も戦うよ」

「何を言ってるんですか!早く逃げてください!」

「おいそこの錬府女学院の生徒!そんなに荒魂が好きなら飛ばしてやるから切れ!」

「え、え!?なにしてるんですか!?」

 

 

雪音は途中に拾ってきた傘と長い角材で荒魂を空中に浮かせてホームラン形式で何体かを打ち出す。傘は牽制に使っている。

 

 

「ウワーオ、凄いですねあの人。確か雪音さんでしたか?」

「どうやってるんだ、あれ?」

 

 

そうこうしていると機動隊が到着したようだ。雪音はきりの良い所で打ち出しを止めてエレン達の方に合流する。

 

 

「それでは皆さん私はこれで」

「待っていただけますか?なぜ一般人がこんな所にいるのか聞かなくてはいけませんから」

「その前に私のギターケースって何処にありますか?」

「雪音さん、これですか?」

「美炎ちゃん!ありがとうね。さっきから思っていましたが私は一般人ではありませんよ?」

「そうですか、それは後で聞きますから、今は誘導と包囲が最優先です。皆さん、手早い避難誘導と殲滅、ありがとうございました。付近住民に変わり、感謝いたします」

「感謝しろ」

「薫は黙っててクダサイ。その、機動隊の方、感謝なんてとんでもないデス!」

「俺達は当然の事をしたまでだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

機動隊の方が荒魂の包囲と周辺住民の避難が遅れていないかの捜索を行っている。

 

 

「包囲完了!周辺住民に逃げ遅れている者がいないか捜索、確保せよ!」

「手際良いよね・・・・機動隊の人達、流石プロだ」

「ちぇ、おもしろくねぇ。せっかく好き放題やれると思ったのに、おうあんたありがとうな取り合えず満足できたぜ!後、私の名前は七之里呼吹だ!覚えとけよ!」

「分かりました。七之里さん」

「お二人共、ありがとうございました。おかげで市民の安全は守られました。それで、申し訳ないのですが貴女のお名前をお聞きしてもよろしいですか?」

「はい、皐月雪音と言います。少し待ってもらえますか?」

「はい、分かりました」

 

 

美炎達は御前試合に向かったので捕まっている雪音は急いで江麻に連絡する。

 

 

プルルルル、プルルルル、ガチャ。

 

『もしもし、祐奈さん?』

「江麻ちゃん?少しヘルプ」

『どうしたの?』

「実は―――――」

 

かくかくしかじか

 

『そう言うこと。もう、祐奈さんも美奈都先輩も問題ばかり起こしますね』

「ごめん、でも後悔したくないから」

『なら、機動隊の人に変わってくれる?』

「了解、機動隊の方少しこの電話に出てくれます?」

「わかりました、はいただいま変わりました。はい、はい、わかりました。雪音さんお時間いただきありがとうございます。今回の協力ありがとうございます!お返ししますね」

「こちらこそありがとうございます。ではもう行きますね」

 

 

こうして雪音は急いで御前試合に向かった。到着した時にはもう後数秒で決勝が始まる時間になっていた。自分の席に座り試合を観戦する。

 

 

「もう始まってましたね。あの子が可奈美であの子が十条さんかぁ・・・・・・・・ん?

あの御刀は、もう運命としか言いようが無いね」

 

 

御前試合が始まり数分、両者は動かずに隙を伺っていた。可奈美と呼ばれてい子の御刀は千鳥、十条さんが持っている御刀は小烏丸、あの二人が使っていた御刀だ。あの子達が娘かな?などと考察しながらどう動くか観察していた、その時だった―――――

 

 

「お、あの子紫に突撃するね」

〚そうじゃな〛

〚どうしますか?〛

「多分紗南が動くだろうから江麻ちゃんに頼んで先回りする」

 

 

決めたが吉日。雪音は閉鎖される前にすぐにホテルに移動してチェックアウトを済ませバイクに乗りながら江麻に電話をして調査隊に協力することにした。すぐにバイクを走らせて青砥館(あおとかん)に向かうのだった




どうも、ユキネコネです。今回は雪音さんの刀での初戦闘でした。ゲーム版とアニメを交互にやりたいですが、どうもゲーム版メインになりそうなのでご了承ください。それでは、また次の話でお会いしましょう

刀使ノ巫女の世界はいつまで滞在する?

  • ゲーム版の最終回まで居る!
  • アニメ版の最終回だけで良いかな。
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