終わり無き異世界への旅路   作:ユキネコネ

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パーキングの一角、丁度可奈美さん達の死角に位置する場所で息を殺して話を聞く。

 

 

「――――てくれて。さっき、姫和ちゃんの剣を受ける時思ったんだ。姫和ちゃんの剣は重たいって。相手を斬るってことで言えば昨夜の紗耶香ちゃんの方が上だと思うし、威力ならさっきの大太刀のこの方が上だと思う。でも、姫和ちゃんの剣は・・・・・一番重たい」

「何が言いたい?」

「姫和ちゃんの剣は強い意思が乗ってるんだって思った。目的を成し遂げよう、ていう強い意志が」

 

 

可奈美さんはそれから十条さんの事を雨が止むまで話していた。

 

 

(十条?てことは姫和ちゃんは篝の娘さん!?)

「私が折神紫を倒す理由・・・・話したくなったら話せといったな?」

「うん、言ったよ」

「あの日、二十年前に起きた大荒魂の事件を知っているか?」

「相模湾岸大災厄?江の島に現れた市場最悪の大荒魂を、折神紫様と今の五箇伝の学長達による特務隊で討伐された?」

(よりにもよってその話ですか・・・・・)

「そして、その特務隊の中に私の母も居た。記録に残されていない、当然だ。世に知れ渡っている事件の顛末は、何もかもが虚偽の報告だからな」

(つらかったでしょうね・・・・・でもそんな言いかたしないでほしいですね)

「どう言うこと?」

「全ての真実は、これに書かれている。英雄折神紫の正体は、討伐されたと伝えられた大荒魂そのものだ」

「!?」

「そして、数多いる刀使の中でゆういつヤツを討ち滅ぼす力を持っていたのが私の母だ」

 

 

その話から数時間たち雨が止んだころ、可奈美達の目の前にびしょ濡れのエレンと薫が現れた。雪音は可奈美達がエレン達に集中している隙に抜け出した。

 

 

「やっと見つけマシた。こんな所で仲良く雨宿りしてたんデスね?」

「さっきの!?」

 

カチャ、カチャ。

 

スゥ、パーン!パーン!

 

 

クラッカーが突然鳴り響く、可奈美達は何が何だか分からず固まっている。

 

 

「おめでとうゴザイマース!」

「お前ら合格ー!」

「ねー!」

「へ?」

「ふざけるな!これ以上邪魔すると言うのなら」

「落ち着いてくだサイ!そんなに急がなくても石廊崎は逃げませんヨー」

「!?なぜ私たちがそこに向かっていると」

「お答えするその前に・・・・・このゴミを片付けちゃいマスネ!」

「山でもポイ捨て、駄目、絶対」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてぇ、何処まで話しましたか?」

「まだ何も話してないので早急に本題に入り出発してください」

「「!?」」

「Oh!雪音さん!貴女も雨宿りしてたなんて」

「あの、エレンさんと薫ちゃんでしたよね?合格ってどういうことですか?」

「待て、オレはエレンと同い年だぞ!」

「あ、私もエレンちゃんが良いです!」

「うん!エレンちゃん、薫ちゃん!」

「ちきしょう、確定しちまった」

「合格っていうのは文字通り二人は舞草のテストに合格したって事だよ」

「あの、貴方は・・・・」

「あぁ、自己紹介してなかったね。エレンからも言われてたけど皐月雪音だよ、好きに呼んでくれていいから」

「わかりました、雪音さん!」

「説明はよろしく!」ビッ!

 

 

説明が一通り終わった後、ねねが森の中に行ってしまった。何処からか大量の荒魂が出てきたので応戦する。

 

 

「これは、不知火を使った方が良さそうだね。不知火、写シ!」

 

キィィィィィィィ、シュイィン!ボウ!

 

 

不知火を使い写シを使用すると刀身の赤が濃くなり目が更に赤く光る。不知火が周囲の荒魂を問答無用で吸い取っていく。そのまま走り続けてある程度ノロが溜まりより黒くなった不知火を抜き身で担ぎ可奈美達の方に行く。

 

 

「よっと、此処にいましたか、ねね、エレンちゃんを助けに行きたいの?」

「ねねー!」

「あ、雪音さん!なんで刀を二本も?」

「これは奥の手だから緊急時に使うものだよ、ほら、薫いくよ?」

 

タッタタッタ。

 

「いた!薫、やれ!」

「おう。生きてるな、エレン?」

「ハイです!」

「じゃあ金剛身」

「へ?」

 

ブオン!ガキィン!

 

「ホームラン!」

 

エレンは金剛身を使わされ吹っ飛んだ。金剛身とは体を金剛石のように固くする防御技の一つだ、この術を使うと一時的に体が金色になる。これで今回の解説は終了だ。

 

 

「バッバカー、おう!?」ズザー!

「だっ大丈夫?エレンちゃん」

「カナミン!なぜこんな所に居るデスか?」

「ヒヨヨンも居るよ!」

 

 

エレンが前を見ると左から姫和、雪音、薫の順に夜見と戦闘をしている。そんな中ヒヨヨンと言われた姫和が喋る。

 

 

「変な勘違いをするな、私は、私が戦うべき相手を見極める為に来たんだ」

「私達でこいつを止める!先に行け!」

 

 

順当に荒魂の数を減らした時だった。夜見は懐から計八本のアンプルを取り出した。

刺す気だろう事は分かっていたので雪音は貯めに貯めた一撃をお見舞いする。

 

 

「おい、二人ともすぐに離れろ!でかいの一発叩き込む!」

「な!?」

「分かった。離れるぞ」

 

 

二人が離れ夜見と二人になった雪音は最大の一撃を放つ。放たれた物は赤い斬撃だった。夜見も負けじと荒魂を更に放つが斬撃に全て喰われてしまう。

 

 

「夜見、それだけはやるなと言っていたはずだ!」

 

バアァァァァァン!!!

 

 

瞬間凄い轟音が響き渡る、結果夜見は倒れた。だが不知火がまだ納刀できない。足りないようだ。仕方ないので夜見の右目を除去するのに力を無理やり使い納刀した。反動で吐血したが何とか堪えエレンの下に向かった。

 

 

「カフッ、何とかなりましたね。」ビチャビチャ。

「おい!エレン、早く手配しろ!?」

「そうデスね。至急タクシーを手配してください。緊急事態デス!」

「大丈夫か?」

「ええ、大丈夫で?!ケホ、ケホ、ゲホ!」ゴボォッ!ビチャビチャ!

「全然大丈夫じゃ無いだろ!安静にしてろ!!」

「わ、分かりました。す・・・少し待てば回復しますから、ケホ」

 

 

その後タクシーと言う名の潜水艦で舞草に向かう。雪音はその途中に気を失うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”潜水艦内”

 

 

「まだ起きないデスね・・・・・グランパ、いつ起きますか?」

「そうだね、今の雪音くんは何かリスキーな物を無理やり使った反動で体調が優れていないだけさ。すぐ起きるだろうから、説明をしよう」

 

フリードマンにS装備や折神家についての説明をしていた。そして雪音はと言うと、

 

 

「うぅん、ここは・・・・・狭間?」

「そうだよ、無茶をしたねぇ雪音?」

「師匠・・・・・そうだね、久しぶりに無茶をしたね、たとえもうあの災厄は起きないっていうのに」

「でも、友達を守ろうとしたのは素直に褒めるよ?でも無茶したのはダメ!」

「分かった。なるべく無茶をしません!」

「そこは素直にやめて欲しかったなぁ?・・・・・・そろそろ着いた頃だろうから起きてきな!」

「うぅうん?此処は、・・・・・・菊一文字は・・・・・あった」

 

カチャカチャ。

 

 

雪音は寝ぼけた目を擦りながら服を着替え御刀を装着して辺りを見渡す。

 

 

「行かなきゃ」

 

ギシ、ギシ、ギシ。

 

 

ある一角で足を止める。丁度皆が集まって話し始めたようだった。雪音は少しボーっとしながらふすまをあけた。

 

スゥ――――、トン。

 

「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」

「雪音ちゃん、もう起きて平気なの?」

「大丈夫です。二十年前の話でしょう?あかねさん、続けてください・・・・・・・フリードマン、紗南。久しぶりですね」

「あ、ああ久しぶりだね」

「では話を続けよう。お前が十条姫和で、そしてお前が衛藤可奈美だな?」

「はい?」

「あの日の事は、まるで昨日の事の様に思い出せる。私たちがこうして此処に居られるのはお前たちの母親のおかげだ」

「お前たち?」

「そうです。大災厄のあの日、大荒魂を鎮めるべく奥津宮に向かった四人。一人は私の姉、折神紫。一人は姫和さんのお母さんの柊篝。そしてもう一人、可奈美さんのお母さん、藤原美奈都」

「「「「「!?」」」」」

「ヒヨヨンのママがカガリンで、」

「可奈美ちゃんのお母さんが美奈都さん?」

「そうです」

「何故言わない!?」

「だって聞かれなかったし、それに藤原は旧姓で今は衛藤美奈都だから」

「それでも自分の母親だろうが、刀使だった頃の話位聞かなかったのか?」

「お母さんとそういう話をする機会が無かったんだよ。でも、そっか・・・・・お母さんが」

「確か、可奈美ちゃんの最初の剣の先生がお母さんなんだよね?」

「うん、小っちゃい頃から毎日しごかれてた」

(変わってないですねぇ・・・・・・・)

「あかねさん?最後の一人は誰なんデスか?」

「最後の一人は・・・・・「最後の一人は藤原美奈都、柊篝、折神紫を最後の最後まで支えて、その後三人と特務隊を残し一人で行方不明となり、その後も捜索活動虚しく見つかることのなかった雪代祐奈です」

「なんで雪音が知っているんだ?」

「そして、彼女は旧姓で羽島江麻学長に連絡を入れています。その名は・・・・・」

「その名は?」

「皐月雪音・・・・・・私です」

「へ?」

「私は折神紫と同じく年を全くとっていません。それに、美奈都さんの葬儀には参加したんですよ?」

「そうだったんですか」

「相模湾岸大災厄の大荒魂を鎮めた本当の英雄は、あなた達のお母さんと祐奈さんです」

「そしてそんな英雄に何も報いる事が出来なかった」

「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」」」」

「そして、改めて皆さんに行っておかなければならない事があります。あの時、二十年前の大荒魂討伐はまだ終わっていません。しかも、大荒魂はあの頃よりもはるかに力をまし強大になっているはず。そして何時でも二十年前の大災厄を引き起こせるはずと私たちは考えています」

「まさか、それが可奈美ちゃんが見たっていう」

「そう、可奈美が見たのが大荒魂、タギツヒメ。あかねさんの姉、折神紫だ」

 

 

その後、あかねが色々と説明をしそして最後、タギツヒメを鎮めた方法がかたられていないことを皆に伝える。

 

 

「タギツヒメ。それを鎮めた方法は、かたられたことはありませんでした。紫は大災厄後折神家の当主の座に就き、」

「そして、私達特務隊はその後、大荒魂討伐の英雄として五箇伝の各学長に就任した。そこに、美奈都先輩、篝先輩、祐奈先輩は居なかった。」

「美奈都さんと篝さんは命こそ助かったけれど刀使として戻ることはありませんでした。二人はその後家庭を持ち穏やかな日々を過ごしていました」

「私はその後雪代家の当主になり、ずっと隠してきた皐月の性でフリードマンに協力しました。美奈都の死去を聞いた時、篝は自分のせいだと自身を責めていたそしてあかねが真実を知る決心をしました。」

 

 

説明はまだ続く―――――

 




ユキネコネです。字数を増やしたら話数が足りなくなってきました。なのでほどほどに造ります。今回は二十年前の真実が語られました。次回も説明が続きます!それでは、また次のお話で

刀使ノ巫女の世界はいつまで滞在する?

  • ゲーム版の最終回まで居る!
  • アニメ版の最終回だけで良いかな。
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