「・・・・・・・・はぁ」
疫病神になりそうな勢いで雪音は落ち込んでいた。原因は言わずもがな、白夜叉
との一件に端を発する。流石にここまで落ち込んだ相手に突っ込むほど四人と一匹
は不躾では無かった。
「おちこんでいるわね」
「・・・・・・・・うん」
「ま、無理無いだろ、長年どうにかしようとしていたことが水泡になっちまたんだから」
「ですが、雪音さんのギフトは一体何なのでしょうか?白夜叉様は圏境を武術体系だと
仰っていましたし」
「そう言えば、圏境は技術なのよね?たしか”気”を使うんだったかしら?」
「でしたら、雪音さんのギフトは武術の達人などでしょうか?」
「いや、多分違うだろ。もし武術に関するギフトならギフトカードに出るはずだ。
例えば武芸百般や武の達人みたいにな。だが、雪音のギフトカードには色々と虫食い
の物が多かった。多分その中のどれかが当てはまると思うぜ」
落ち込んだ雪音の前、遠くから歩いている四人が話しているのは白夜叉に止めておけ
と言われた彼女のギフトについてである。若干一名お通夜モードに入りかけているが
無情にも時間は進む。噴水の広場を超え暫くして、彼らのコミュニティであるノーネ
ームの本拠地の前についてしまった。
「・・・・・・・・少しショックな光景が見えると思いますがご容赦ください。これも
前に進むためなのです」
「ショックなこと?」
「YES!それは、戦いの名残なのですよ。とりあえず、中にお入りください」
黒ウサギに促され門の中に入る。
「・・・・・・・おい、黒ウサギ。その魔王と戦ったのは何百年前なんだ?」
「・・・・・・・・僅か三年前でございます」
「ヤハハ、そりゃ面白い。断言するぞ、どんな力がぶつかってもこんな風化した街並み
が残るなんてありえない」
そう、眼前には風化した街並み。それも、全てがつい先ほどまで誰か住んでいたと
思わせるものであった。そして、忽然と人だけがその場で消えたとも錯覚する光景
が広がっていた。
「見て、ベランダにティーセットが出ているわ。まるで、人がフっと消えたみたいね」
「・・・・・・生き物の気配も感じない。人が住まなくなって整備もさせれていないのに」
「これは、私の力ではどう頑張っても一部しか復活させることができなそうです」
「お、復活したか」
「雪音さん、さっきの言葉は本当でございますか!?」
「ああ、準備を整えたらできると思うけど・・・・・・」
先ほどまで死んでいた雪音は、周囲を見渡しながらそんなことを呟き黒ウサギがその
話に食いついてきたので少し驚いてしまった。
「あら、蘇ったのね」
「あの、勝手に殺さないでくれますか飛鳥さん。私はまだ死んでいませんよ」
「でも、さっきは相当気配が死んでいたわよ?」
「それは・・・・・解決の糸口がいきなり消えたのですから気配も無くなりますよ。
ですが、いつまでも落ち込むわけにいきませんので切り替えただけです」
「前向きじゃない。そう言うの、私は好きよ。所でさっきの話は本当なのかしら?」
「ありがとうございます。それについては、色々物資を集めて儀式をするんですよ」
「・・・・・・その儀式ってなに?」
「私は元々巫女の家系でもあるので神楽を舞うんですよ春日部さん」
「・・・・・・耀」
「へ?」
「耀ってよんで。お願い」
「わかりました。耀さん」
「・・・・・・・それで良い」
儀式について疑問を持っていた飛鳥達に説明をしつつ雪音は今後のことや材料の事を
考えていた。
※
ノーネームの構成員は子供が多く、約二百人ほどの子供+ジンや黒ウサギといった
構成であったが今回の召喚により、新たに四人のプレイヤーを有することになった。
その夜、雪音は皆に言い飛鳥達より先にお風呂に入って先に寝室で休んでいた。
「それで、とこよ。この力の事について約束通り聞かせて貰いますよ」
〚分かったのじゃ。その力は雪音の嫌、雪代の家系は代々刀を使う巫女の家系だと
雪音は知っておるな?〛
「ええ、知っていますよ。その延長線上で政府のお偉いさんと縁があったり裏の仕事
をしている事も」
〚ああ、そうじゃ。わしは代々雪代を支えてきた神じゃ。今の主さまがいまだ旧姓の
皐月雪音を名乗るのは良いのじゃがちとめんどいの。どうじゃ、これを機に仕事で
だけでは無く日常でも雪代を名乗らんか?〛
「はあぁぁぁ。またですか。何度言えば良いんですか?私は好きでこの名を名乗って
いるんです。まあ、雪代も好きですがそれはそれ、これはこれ、と言うものです
喧嘩売ってんですか?ホントに。もういいです。私はもう寝ます」
そうぶつくされながら雪音はとこよとの問答を終えて眠りにつこうとした。
その時・・・・・
ガアァァァァァァン!!
強い衝撃と共に遅れて音が聞こえてきた。雪音は眠気も覚めて、何事かと寝室の窓から
一階まで飛び降り音の発生源まで駆け足で急ぐのだった。
「何事ですか!?襲撃で・・・も。・・・・・・い、十六夜さん?何をしているんですか?
それに、貴方方は?」
「おお、雪音じゃねえか。今は”フォレス・ガロ”の連中が侵入して来たんで、石を投げて
そこの草むらから出てきて貰ったとこだ。そう言う雪音はどうしたんだ?そんな急いで?」
フォレス・ガロの団員だと思わしき沢山の亜人を指さしながら、十六夜が状況を説明していた。
団員達が隠れていたであろう草むらは、無残にも木々がなぎ倒され何人か気絶している者も見
受けられる。本当に、どんな馬鹿力なのだろうか。急いでいる理由を聞かれた雪音は、その
光景に天を仰ぎ、言葉を失った。
「・・・・・・・・急ぐ理由を作り出した十・六・夜・さ・ん?なぜここにフォレスガロの団員
が居るのか、教えてくれま・す・よ・ね?」
「オイオイ、そんなに怒「く・れ・ま・す・ね?」お、おぅ、分かった、分かったからそうカッカ
すんなよ」
〚・・・・・・・主さま、そんなに怒らんでも・・・・・〛
(ちょっと黙って貰えますか?)
〚なっ!そんな事言わ(黙れ!!!)・・・・・・・・ハイ〛
こうして雪音は、十六夜に半場強制的な形で何故ここにフォレス・ガロの団員が居るのか説明させ
たのだった。途中で騒ぎを聞きつけたジンも合流する形で内容を確認する。
内容としては、要約して話すと、私達を人質と共に助けて欲しいと言うものだった。人質に関して
は、ジンが来る前に十六夜がキッパリと人質はもうこの世に居ない事を告げた。また、ジンが来た
際にノーネームが魔王討伐をしてやると勝手に宣言して、ジンが頭を抱えていた。暫くの間ジンの
ストレスはマッハで溜まることだろう。雪音は話を聞いてフォレス・ガロの団員に同情はせず、
ただただ、こいつらは馬鹿の集まりなのかと、ジンとは別の理由で頭を抱えるのだった。
「十六夜さん。その話は本当なんですか?」
「ん?ああ、本当だぜ。因みに明日のゲームで負けたら、俺はノーネームを脱退するからな?」
「そ、そんなの困りますよ十六夜さん!?雪音さんも何か言ってください」
「私から言えるのは一つだけです。脱退されたくなかったら自分を磨いてください。これだけです」
「そう言うこった、それじゃあ精々頑張ることだなジン坊ちゃん」
そう言うと十六夜は何処かに消えてしまった。雪音はジンを慰めながら、言い過ぎた事を謝りなが
ら寝室に向かい、明日の準備をしてから今度こそ眠りにつくのだった。
「そう言えば何か忘れているような?・・・・・・まあ、考えても仕方ありません。もう遅いです
ので寝ましょう。ふあぁぁぁぁ、明日は早・・・い・・・・・zzzz」
結局ギフトモドキの説明を聞かずに寝る雪音であった。
どうも、ユキネコネです。今回は雪音さんの本来の名前が少し出てきました。
今後も名前やコードネーム、肩書を公開していきます。詳細は随時設定が追加
されていきます。それではまた次の話で。
作品に一回でも登場させる武器
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Bloodborne
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fate/FGO
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魔法少女リリカルなのは
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ありふれた職業で世界最強
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タイタンフォール
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東京喰種