深夜、三時半   作:出負けした人

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処女作です。拙い部分しか無いと思います。


深夜、三時半

「はい。お疲れ様でした。」

 

私は今バイトを終えた所だった。変わらぬ作業に見知った顔しかいない、まぁ単純で代わり映えしない日々。

 

会社から出て、どこに向かっているかも分からない車を横目で見ながら歩き出した。

 

ここら辺は客観的に見ても田舎と都会の中間だと思う。少し歩けば小洒落たビルや都会特有のビルの最下層のコンビニがある建物、息の詰まる様な景色が周りを囲んでいる。

 

私の家がある所は俗に言う、郊外だ。畑が遠目で見ても広がっており山はそびえ立っている。

 

私は別にそれに付いて何も思ったことは無い。空気は綺麗だし、何より人混みは嫌いなのだ。極力私は気を使いたくはないし。

 

「ふぅ........」

 

一息付くともう家はもうすぐだった。考えが纏まらない頭は今すぐ睡眠と食べ物を要求している。

 

落ち着け、と言い聞かせても脳は言う事を聞かないので、早足になりながら歩く。

 

──────ふと、視線を感じた。

魂が凍るような、それでいて不躾で何処か私を見定めている様な。後ろを振り返っても何もいない。当たり前だろう。まぁ疲れているし、良く人間にはこういう脳のバグ?が発生する時があるのだ。だから気にせずにまた歩き出そうとしたその時。

 

遠く、遠目で見ないと分からない所に、何かヒトでは無いものがそこに居た。

 

「何あれ、いや、そもそもなんで私は」

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

バッと布団から勢い良く飛び出す。

 

「ハッ.......あれ....?私......」

 

状況が上手く読み込めなかった。ロードの遅い昔のゲームの様に。

 

服に汗が張り付きとても気持ち悪い、しかしその思考すら今の私には認識が出来なかった。

 

「さっき......帰り.......?」

 

纏まらぬ思考を掻き集めようとしても一向にピースは集まらない、腑に落ちないが今日も仕事はあるので準備する事にした。

 

朝日が眩しく部屋を照らしている。

 

「〜〜昨日の午後〜〜が〜」

 

テレビが煩い程耳に刺さる、これ程腹の立つ物だっただろうか?それとも私が変わったんだろうか?

 

ピッ。無機質な音を立てテレビは暗転した。これでいい。やっと落ち着ける。

 

冷蔵庫から昨日の残り物の肉じゃがと卵を取り出し、それらを全て茶碗に盛り付けて置いたご飯にぶっかける。これが早くて一番美味いのだ。

 

そういえば、昔父親が言ってたのを思い出した。確か、

 

「鰹節があればより美味い。それは不完全だな。」

 

と笑みを浮かべながらとてつもない量の鰹節を朝かけていたのを思い出した。今思えば凄い量だなと。何故あの食生活でまだピンピンしてるのだろう?まぁ、尿管結石には良くなるが.........。

 

朝ご飯を食べ終わり、歯磨きや身支度を整え、今日も出勤である。体はまだ睡眠を求め項垂れているがそうはいかない。金が無ければ今の社会生きていけないのだ。

 

「ふぁ〜.........」

 

「........大きな欠伸。やっぱ眠いもんは眠いよ。」

 

あぁ、布団にダイブして今すぐ眠りたい。

 

 

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

 

 

「はい。お疲れ様でした。」

 

私は今バイトを終えた所だった。昨日の変わった所は客がクソだった事ぐらいだ。腹は立つけれどもう慣れてしまった。慣れない方がおかしい。

 

何処に行くかも分からない車を横目で見ながら最近私は思う。

 

「羨ましいな........」

 

ポツリ、と漏れ出す気持ち。それは偽物でも無く純粋な願望だ。

 

今の私になんの意味が、あるのだろう?ただ生きているだけにしか思えない。親の為?いいや、違う。だって感謝も恩も覚えて返したいとは思うけれどそれを軸に生きてる訳では無い。

 

何も変わらない。ずっと変わらない。恋人も居なければ友人もいない。小学生、中学生、高校生...........。

 

私は私だった。人と関わろうとしなければ無気力な訳でも無い、夢は何かと聞かれたらただ死にたくは無いと答える女だ。自分から見てもつまらない、酷く無機質な女だと思う。

 

だから、夢を追い掛けてる人や何かに熱中出来る人間が私は羨ましかった。

 

「だって──────

 

言いかけたその瞬間、遠くで何かが起きた。

 

 

 

 




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