>>1「すべてのポケモントレーナーは孵化厳選をやめろ」   作:一宮 千歳

9 / 11
宝探し、開始!

ガチバトルって言ってもまあたかだかレベル一桁の御三家での1on1のバトル。

そんなもんは元々のタイプ相性が全てであり、俺とニャオハはひのこ2発で負けた。しかもホゲータは指示出された時にくりんとアオイの方を向くのは治ってないにも関わらず。

 

「あっけな……」

「まあこっちがタイプ相性で不利だからなあ」

 

同レベル帯相性不利タイマン、勝てる奴いるぅ? いねえでしょ。ポケモンバトルにおいてタイプ相性は重い。

 

「タイプ相性で不利な相手とは戦わないで、有利な相手と戦う、そうするべきだな」

「え、でもげーたとニャオハじゃそっちが不利じゃん。なんでバトルしたの?」

 

まあ相性不利相手とはバトルすんなって言いながら俺が不利なホゲータ相手にバトルしてるもんな、そりゃ不思議だろ。

 

「ポケモンバトルそこそこできた方が男女問わずモテそうじゃない? アオイのトレーニングのためだよ」

「えっ……やさし……」

 

やさし……じゃないんだよ。初心者を導くのは先を行くものの義務だろうが。あと他にも理由はある。

 

----

 

さて、一週間ほどかけて必修の「ぼうけんのこころえ」が終わった。明日から宝探しが始まるらしい。

パルデア各地の地名とか、ジムのある街とか、ほんとに初心者向けなところではポケモンセンターやフレンドリィショップの使い方、タイプ相性とかを教えてもらった。ほとんど知ってる事とはいえ普通に有用なことを教えてるのは関心したし、特にわざマシンマシンなるものの存在は知らなかったから使い方教えて貰ったのは素直にありがたかったな。ポケモンの落とし物、積極的に拾っていくことにしよう。

 

「ところでウチ、バトルするの不安だからお嫁さん探しの街から街の間はルバートにくっついてこうと思うんだけど」

「正気か?」

「そこまでのこと!?」

 

いやなんか前世の感覚からするとこの年頃の男女2人旅って…大丈夫か? という気になるんだが。ポケモン世界では普通か。そっか。

 

「いやだって、バトル関連の知識が豊富じゃん? 野生のポケモンとか不安だから、そこで頼りにしてるんだよ。 あと男除けもしてくんないかなーって。 ……ウチのお嫁さん探しを応援するって言われたの、覚えてるからね」

「……言ったな……え、そしたら俺パルデアにいる間中アオイのお守りをしなきゃならんのか?」

「言い方ぁ! え、ウチと旅すんのそんなに嫌!? 結構美少女だと思うけど!」

「美少女ってのは関係ないかな……」

 

旅ってのはさ、誰にも邪魔されず、自由で何というか救われてなきゃあダメなんだよ。アオイが美少女っていうのはまあおいとくとして、2人旅とか想定してなかったわ。

 

「毎日サンドイッチ作るからぁ! お願い!」

 

聞きやしねえ。あとここ教室です。みんなに聞かれとるがそこはいいのか。毎日ご飯作るとか告白かー? とか思っちゃうんだけど、それは俺が前世合わせてもこれまで生きてて彼女できたことがないからの可能性があるな。言ってて悲しい。気にしないことにしよう。

 

----

 

毎日サンドイッチ作るから発言の翌日。

朝イチにグラウンドでクラベル校長の追い出しの挨拶を受けて、宝探し開始と相成りました。

 

俺が探す自分だけの宝物、それはダイゴに対抗できるだけのポケモンバトルの総合力だ。

 

まあ多分、先生方の意図としてはこの宝探しってのは決め打ちで探すものじゃないんだけどな。旅を通じて得た思い出や経験がかけがえのない宝物とかそんなの。

本編シナリオだと存分にアオハルしたり壁にぶつかったりするんだろう。……あ、アオイとハルトってアオハルから来てる? 

 

あと、結局アオイは俺の旅についてくる事になった。

拒否する材料が薄すぎたのが敗因。

さて、俺はジム巡りをする、アオイはそれについてくるということで、まず俺の都合だけで最初に向かう街の相談をしてるわけなのだが。

 

「1番近いセルクルジムは虫タイプでスターミーとの相性が良くない、かといって二番目に近いボウルジムも草タイプでこれも相性が良くない。

直線距離で三番目のベイクジムは登山が必要になるからなんならそらとぶタクシー使う事になるがそれは旅の始まりとしてなんか良くない、ならばとその次に近くてジムのある街としては1番でかいハッコウに行くにしても電気ジムでこれも不利ぃ……?」

 

ジムベースで決めると何処も都合が悪くて難航している。これ以上遠いと歩きをする俺たちの心が折れるが、スターミー、タイプ相性見るとパルデアジムに全然不利なんだがどうすんだこれ。

誰だよスターミー1匹でパルデアに来ようとしたやつ。俺だよ。

転生者掲示板で言われた「引き返して手持ち揃えろ」、あれ間違ってなかったんだな……指示厨がよ、とか思ってごめん。

 

しかもバッジ一個も持ってないから多少の加減はしてもらえる……ということはなく、元ジムトレーナーという経歴からいきなりバッジ3つ持ち級、レベル30〜35ぐらいのバトルは要求されるだろう。そういう規定があるもん。

だからスターミー一体で全抜きとかは正直厳しい。

 

「こうなればやることは一つ、ニャオハを特訓する…!」

「ニャッ!」

「具体的には最終進化させる…!」

「ニ゛ャッ!?」

 

ニャオハがやる気だ。嬉しいね。

 

「どこも相性不利っていうのは変わってないと思うけど、いいの?」

「何のために相性不利のホゲータとバトルしてたと思ってる、相性不利相手にも立ち向かっていく勇気を育てるためだよ……!」

 

アオイに対し俺は力説する。バトルにおける勇気の大切さを。勇気があればなんでもできる!

 

「根性論かあ……」

 

そうともいう。まあともあれ、ニャオハのレベルを上げましょう。




ルバートの現時点のてもち
スターミー lv44
ニャオハ lv9
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。