是非とも感想のほど、よろしくお願いします!
さて、卑怯な真似をしようとしたBクラスの刺客が襲来したというハプニングはあったものの、私の愉悦……ゲフンゲフン、策略によってあっさりと撃破。
とりあえず吉井君と瑞希は前線に戻り、秀吉君も前線に加わる。私と雄二は再び教室へと戻った。イタズラの後処理も済ませたし、私は彼らの悲鳴を聴けたし、満足満足☆
「私はここでのんびり待ってますか」
とりあえずお茶を一服。はぁ〜美味い!一仕事終えた後のお茶は格別だぁ〜!
「大変だ!島田が人質に取られた!」
え?美波捕まったの?ちょっとそれは予想してなかったなぁ……。何で捕まった?
「心配すんなマリ。そのうちすぐに戻って来る」
何か軽いノリでそう言うけど、そんな簡単に戻ってくるわけ……
しばらくして……
四時になったので、協定通り今日はここまで。それに伴って皆が戻って来たよ。ボコボコにされた吉井君を引っ提げて。十中八九島田さんがボコボコにしたんだろうなと、容易に想像がつく。
「聞いてよマリ!吉井ってば、ウチの事を偽者って言って攻撃したのよ?!」
「ん?偽者ってどういう事?」
とりあえず吉井君を瑞希に預けて、私は文化部の部室で美波の言い分を聞く。
美波によると、自身がBクラスの罠に掛かって捕まって、今すぐ退かないと美波の召喚獣を倒すと脅しに来たのだとか。だけどどういうわけか、吉井君は捕まった美波を偽者呼ばわりして攻撃を仕掛けたのだ。
結果的に美波は助け出されたけど、偽者呼ばわりされた本人からすればたまったものではない。美波が怒るのも頷ける。
「ん?そういえばさ、何で捕まったの?」
「その、吉井が怪我をして保健室に運ばれたって聞いて……それで駆けつけたら……」
何を言っているんだこの人?まさか吉井君を保健室送りでは足りないからトドメを刺しに?!
「違うわよ!本当に心配したんだから!なのに……なのに吉井は……」
え?涙ぐんでる……?まさか美波って、吉井君の事?でも何で自己紹介で趣味は吉井君をボコすことって、満面の笑みで言ったのかな?ツンデレにしては、バイオレンスなツンだし……
「確認するけど……美波って、吉井君の事が本当に好きなの?」
「な、なななな!」
ヤバい、美波が顔を赤くしてる。そして何で言っているか分からない。明らかに英語じゃないよね?
だけど、このリアクションから好きっていうのは間違いないね。
だとしても……吉井君が美波を偽者呼ばわりするのも頷ける。いつも嬉々として暴力を振るってくる相手が急に優しくしてくれるなんて怪しまれても仕方がない。
「美波。今からでも遅くはないから、吉井君に素直になりなさい」
「え?!な、何で?!」
「何で?!ではなーい!」
いくら好きでも暴力を振るうのは良くないと思います。というより常識です。
「とにかく、ちゃんと二人で話すんだよ!好き人を取られたくないならなおさら!」
「だ、だからウチは……」
分からず屋の言い分を聞いてやる程、私は優しくない。けど置いていくのは可哀想だから一緒に部室から出てFクラスの教室に戻る。もう皆帰っちゃってる頃だろうし、吉井君もそろそろ起きる頃でしょ。
「あ、島田さんに須川君。ちょうど良かった。Cクラスまで付き合ってよ」
「待って吉井君。何でCクラス?Bじゃなくて?」
「それが……」
吉井君に話を聞くと、どうやらCクラスが試召戦争の準備をしていると、土屋君が情報を仕入れてくれたのだという。
試召戦争中はルールによって、戦争中のクラスに宣戦布告する事は出来ないが、それ以外であれば可能になる。つまり勝利したクラスが苦労して上位設備を手に入れた途端、それを横から掠め取ろうと狙って来るという事だ。
「このタイミングでCクラスが動くの?」
Aクラスの設備を狙うならまだしも、それよりワンランクダウンの設備を狙おうとしている。Cクラスの代表もなかなか賢いと見える。
雄二はCクラスと協定を結ぼうと、吉井君、瑞希、土屋君とCクラスに行くところだという。
「ふーん……」
「どうしたマリ?浮かない顔だな」
「別にー?」
確かにおかしな流れは無い。無さすぎて逆に怪しく感じる。
「じゃあ私は教室で待ってるから、協定なんとかしてよねー」
「おう。留守は任せた」
手を振ってCクラスへ行くみんなを見送った。
「さて、秀吉君。私はこの使ってない消火器を持って渡り廊下で待ってるわ」
「浦方!お主また良からぬ事を……」
「念の為だよ。思い過ごしなら、それに越した事はないし」
まだ二本未使用のやつがあるからそれを抱えて渡り廊下で待っている。けど、流石に二本は重いなこれ。さあて、待ってる間は何してようかなー
「逃がすな!坂本を討ち取れ!」
物騒なセリフが大声で聞こえてきた。やっぱり罠だったか。誰の声か分からないけど、Bクラス連中なのは間違いないね。
「さて、撤退の援護をしますか」
一本の消火器のピンを抜いて、結んであるホースを解いて持って構える。
すると、Cクラスから逃げ出した雄二達がこっちに向かって走って来た。その中には須川君だけがいない。恐らくCクラスに残ったのだろうが、こうなっては助けられない。
「雄二!早くこっちへ!」
「マリ?!何でこっちに来た?!」
「良いから早く!」
「姫路さん!」
しまった!瑞希が逃げ遅れている!
運動が苦手な瑞希では雄二の全力疾走にはついていけない。しかも、Cクラスから出てきたBクラスの連中、数学の長谷川先生を連れて来てる……!
今日の試召戦争、数学で戦ってた。瑞希はAクラスレベルとはいえ、前線で戦ってかなり消耗してるはず。これでは瑞希が袋の鼠だ……!
咄嗟に消火器を投げ捨てた私は急いで瑞希の方へと走った。あんなもの抱えて行っても邪魔なだけだ。
「浦方さん?!まさか?!」
「吉井君達はさっさと逃げる!」
「待って!ウチも行くわ!」
吉井君に構わず走る。その際に美波も一緒について来てくれた。
「Bクラス工藤信二、召喚を……」
「ちょぉっと待ったああァァ!!」
何とか間に合った!瑞希を守るように、私達は追ってきたBクラスの連中の前に仁王立ちする。
「こっからは私らを倒してからにしてもらおうか!」
「誰も通さないわよ!」
「マリちゃん?!美波ちゃん?!」
瑞希はもう体力の限界だ。こうなったら私が撤退まで稼ぐしかない。
「あいつ、Fクラスに転入したっていう奴だ!」
「Fクラスならアイツもバカだ!さっさと倒してしまえ!」
「……あぁっ?!」
流石にキレたわ。
「カッチーン……」
「マリ?!落ち着きなさいって!」
邪魔しないで美波。今の私、マジで機嫌が悪いから。
さて、
「行くぞ!
「Fクラス浦方真梨香、
互いに召喚獣を召喚した。
私が出した魔法陣からは練習の時とは違い体操着ではなく、全身にスパイスーツのような黒いボンテージ風の忍び装束に、手には棘鉄球付きの鎖鎌を持っている。
Fクラス 浦方真梨香 VS Bクラス 工藤信二
265点 VS 159点
「う、嘘ぉ?!ウチより高い!」
「な、何だこの点数はぁ?!」
今日まで隠して来たけど、もう必要ないよね。
私の意思に合わせて動いた召喚獣が、工藤信二ってやつの召喚獣を鎖鎌の刃で両断した。
「そ、そんな……」
討ち取られた工藤信二はその場にへたりこんだ。まあ相手が悪かったね。恨むなら私を敵に回した自分を恨むんだね。
「さあて、さっき私の事バカって言ったよね?すぐに討ち取れるんだよね?ほら、掛かってきなよ」
「む、無理だろ!Fクラスに姫路以外の奴がいるなんて、聞いてないぞ!」
高得点もあって私が威圧的になると前線にいるBクラス連中が後退る。よし、ここは揺さぶりを掛けるか。
「何で逃げようとするのかなぁ〜?まさかFクラスに負けるのが恐いのかなぁ〜?そりゃあそうだよね〜!いくらこんな可愛い女子に、しかも最下位クラスのFクラスに負けるなんて、そんな汚点残したくないもんね〜!仕方ないか〜!しょせんBクラスはAクラスに入れなかった、敗北者じゃけぇ〜!」
敵に対しては徹底的に挑発する。特にBクラスは最後に言った事はかなりのコンプレックスになってるだろう。そこを煽ってやれば……
「敗北者……?取り消せよ、今の言葉ぁ!」
「おいお前ら!挑発に乗るな!」
おや、どうやら一番後ろにいる男子が冷静になるように指示を出してるね。黒髪で短く刈り揃えたあの男子……あいつかな?Bクラスの代表の根本ってやつは?
だけど余計な事をされては困るから、もっと盛大に煽ってやるか。
「取り消せだって〜?断じて取り消すつもりはなぁい!Aクラスになれずに、Bクラスに甘んじる。終いには卑怯な代表の命令に従う忠実な犬。その代表を守る為に鬼の補習送り。実に空虚じゃありゃせんか?ほら、美波も何か言ってやって」
「え?!そ、そうよ!アンタ達何かウチらの敵じゃないんだから!」
「悔しかったら掛かって来なよ!ゴミ山代表敗北者ー!オーッホッホッホッ!」
「お前ら!そんな子供騙しの煽りに引っ掛かるな!」
無駄だよ根本君。たとえKGBが戒厳令を引いたところで、民衆の不満はもう抑えられないさ!
っていうか、そうであってくれないと逆に困る。
「やっちまええぇぇーー!」
「容赦するなーー!」
よし、掛かった。
「逃げるよ美波!」
「えぇっ?!」
急いで美波の手を取って逃げる。向かう先は教室……ではなく渡り廊下の階段!
「何で逃げるの?!っていうか教室に行くんじゃ?!」
「そのまま逃げたって面白くないからさ!少しからかってやるんだよ!」
急いで階段を降りて、一階の廊下を走る。後ろから物騒な声が聞こえるけど、こんな狭い所で足並みも揃えずに追いかけても遅くなるだけ!
「美波!この窓を飛び越えるよ!」
「そ、そんないきなり?!ってえぇっ?!」
追いつかれない内に窓を開けて庭へと飛び込む。って何をしてるの美波?!
「早く!
「わ、分かったわよ!ええい!」
指示通りに
「いたぞ!外に逃げた!」
「逃がすなぁ!」
私達を見つけたBクラスの一人が庭に飛び込んだ。
「え?」
飛び込んだ瞬間、足場が消えた。当然そこに出来た穴へと落下した。
「プギャァァァーハハハ!バーカ!まんまと掛かったなぁ!」
そこの足場は予め落とし穴に変えておいたのよ!そこは
「俺達に散々偉そうな事言いやがって!お前こそ卑怯者じゃないか!」
窓越しから何か吠えてるけど、あんなショボいやり方しか出来ない奴と一緒にするな。それにあんな挑発にバカ真面目に乗った方が悪い。
「さてどうする?もう下校の予鈴まで時間がないよー?」
試召戦争だってずっと出来るわけではない。先生だって忙しいんだから、いつまでも付き合っているわけにはいかない。
「だったら他の窓から飛び超えればぁっ!」
私がそれを考えてないと思っていたのかい?そこにも落とし穴が仕掛けてあるから、飛び込んだ男の子は落下した。しかもそこには……
「臭えええぇぇぇぇーー!!」
「ギャッハハハハハハ!!そこは激臭雑巾が入ってるから超臭いよアハハハハハ!!」
ヤバいwwwお腹がよじれるwww呼吸困難だよwww
「臭っ!何これ?!」
「激臭雑巾。常温放置しておいた牛乳やくさや、納豆を混ぜたものに雑巾を染み込ませたやつ」
少し離れているとはいえ、流石にここまで臭うからちゃっかり鼻に洗濯バサミを挟んで鼻の気道をを塞いでおく。
「美波もつける?」
「ウチはいいわ……。ねえマリ……あんたって、おっかないわね……」
「今頃気づいた?」
そう言っている内に下校時間を知らせる予鈴がなった。これで今日の試召戦争は本当の意味でお預けとなった。
「じゃあ美波、帰ろっか」
「え、ええ……」
一仕事終えた私達は何事も無かったかのように教室に入った。ちなみに教室につくまで美波は顔を引きつっていた。
平気で洗濯バサミを鼻に挟んだり、夜○月並のゲス顔になったりするヒロインなんてなかなかいないでしょうなw
おまけ
浦方真梨香の召喚獣
衣装
首まである全身ボンテージ風の黒い忍装束。金の胸当てと篭手、具足。首には紫のマフラー
武器
棘鉄球付きの鎖鎌