バカとアクマと召喚獣   作:レーラ

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シンフォギアの方も着々と進行してます。

今回は何故真梨香がFクラスに入ったのかが明らかになります。


第一問 自己紹介

 ここ文月学園では他の学校にはない世界初の教育システムが導入されている。

 

 その一つは「試験召喚戦争」

 

 最先端技術で実現された、召喚獣によるクラス間の戦争である。召喚獣の強さは個人の成績によって大きく変動し、得点が高ければ召喚獣の戦闘力が高くなり、逆に低ければその戦闘力は貧弱なものになる。

 

 そしてもう一つが成績累進式の教室設備である。1年の終わりにクラスの振り分け試験を受け、そこでの成績によっては最上位のAクラス、最下位のFクラスまでの6段階のクラスに振り分けられる。

 

 浦方真梨香はその1年の終わり際に転入する事になり、通常の振り分け試験の日とは別で彼女にだけ振り分け試験が行われた。

 そして、2年生から新たに通う事になった文月学園最初の登校日。真梨香は盛大にやらかした。

 

「どうしてだよおおおおおぉぉおぉーーーー!!」

 

 新世界の神にも勝るとも劣らない絶叫をあげながら真梨香は走って学校へと向かっている、いつも使っている時計がどういうわけか5時を指したまま動かなくなっていた。一度その時間に起きたのだが、早すぎるとという事で二度寝した結果がこれだ。

 しかも両親は共働きで、父親は県外へ出張、母親は大事な会議があるという事でいつもより早く出てしまった事で、真梨香を起こしてやる人間がいなかったのである。

 

「もう出る前に起こしてくれたって良いじゃない!」

 

 母親はちゃんと声を掛けたが、真梨香は爆睡していたので気づいていなかった。結果的に8時20分に起きた事に気付いた真梨香は、慌てて制服に着替えて学校へと走っている。4月の始まりという事もあり、道路には桜が

 

「そんな事どうでもいいから!」

 

 あ、はい。そうですか。とにかくそんな満開の桜を眺める暇もなく、全力疾走していた。曲がり角の出会い頭に気付くのが遅れるくらいに。

 

「「え?」」

 

 その刹那、出会い頭に衝突した時、真梨香と相手の胸同士が衝突、その反動によって真梨香だけ大きく吹き飛ばされた。

 

「だ、大丈夫ですか?!」

 

 相手の少女が吹き飛ばされた真梨香を身を案じて駆け寄ってくれたのだ。

 

「だ……大丈夫……。」

 

 その少女は同じ文月学園の制服を着ていた。桃色のふんわりとしたロングヘアー、その横にうさぎの髪止めがされていた。一目で可愛いと認識出来るが、真梨香が注目したのはそこではない。

 

「な、なる程……豊かで張りのある……ナイスおっぱい……。私じゃなきゃ……見逃しちゃうね……。」

 

 あの一撃で満身創痍になっているにも関わらず、自身を上回る少女の巨乳を見て、原因を判断した。少女は何の事か分からないのもあるのだろうが、それよりも倒れた真梨香を心配している。

 

「あの……お怪我は……」

「大丈夫大丈夫。よっこいしょ。」

 

 すぐに立ち上がると、制服に付着した砂埃や桜の花びらを叩いて落とす。

 

「あの……本当に」

「本当に大丈夫だから!」

(だからそんな今にも泣きそうな目で見ないで!何か逆に申し訳なくなるから!)

 

 少女は今にも泣きそうな上目遣いで真梨香を見ていた。故に謎の罪悪感に苛まれそうになる。

 

「それよりも……早く行かないと遅刻じゃない?」

「あっ……。」

「とりあえず……急ごっか。」

 

 二人は駆け足で学園へと向かった。

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 多少遅刻したが学校に到着した。二人は既に息絶え絶えだった。

 

「遅いぞ!」

「て、鉄人……」

「西村先生と呼べ!」

 

 疲労でつい見た目で思った事を言ってしまった。この筋肉モリモリマッチョマンの大男は生活指導の西村教諭。趣味はトライアスロンという事から鉄人と呼ばれているのだが、真梨香はそんな趣味は知らないはずであるにも関わらず、真っ先に鉄人という2文字が出てきた。

  

「姫路、浦方、これがお前達のクラスだ。」

「なんで封筒で……?」

 

 西村が二人にそれぞれ封筒を渡した。真梨香が受け取った封筒には大きく浦方真梨香と書かれている。こういうものは掲示板に貼って発表するものでないのかと疑問があるが、真梨香は封筒の中身を確認するために封を開けた。その中には一枚の紙。

 真梨香の成績は悪い方ではない。英語と物理は致命的と言えるくらいに苦手であるが、それでも社会系は得意中の得意であり、ぶっちぎりのトップを飾れるくらいだ。自己分析で良くてB、悪くてDだと推測していた。そして四つ折りになっている一枚の紙を広げると

 

「……F?」

 

 無情にも大きくFと明記されていた。つまり、真梨香は最下位であるFクラスになったのだ。

 

「え……F……?Eの間違いじゃなくて……?」

「現実を見ろ浦方。お前はFクラスだ。」

 

 自己分析から大きく離れた、しかも最下位のFクラスであるという結果に悲しみと不満から手が震えている。

 

「な、な、な、何でじゃあああああああぁぁぁぁーーー!!」

 

 真梨香の汚い叫びが響いた。

 

「何でですか?!私日本史と世界史、地理、現社はぶっちぎりの高得点は間違いなく……」

「それなんだがな。」

 

 西村は真梨香の講義を咳払いで遮ると、その訳を話す。

 

「確かにお前の各科目の中にはAクラスに匹敵するものがある。ところがな、日本史と世界史以外の教科の氏名欄には、お前の名前が書かれていなかった。」

 

 試験において如何に解答が合っていても、名前が書いていなければ問答無用で0点になる。真梨香はそんな初歩的な所から過ちを犯してしまっていたのだ。

 

「嘘……あ……あ……」

 

 

 

 

 ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ァァァァァァァーーーーーーー!!

 

 

 

 

 

 真梨香が汚く叫んだ後、彼女は姫路と並んでFクラスの教室へと目指すが、真梨香のその足取りは重かった。

  

「私って……ホントバカ……。」

「ま、まあそんなに落ち込まなくても……。私もFクラスなんです。」

「あ、そうなの?って事はクラスメイトか。」

 

 まさかの同じFクラスであると知って、闇落ちしそうな雰囲気から元に戻った。

 

「そうだ。名乗ってなかったね。私、今日からここに転校して来てきた浦方真梨香。マリって呼んでよ。」

「はい。私は姫路瑞希です。瑞希って呼んでくださいマリさん。」

「オーケェーイ!」

 

 いつものテンションの真梨香に戻ると、二人はFクラスの教室まで走った。その時、Aクラス教室の中から、その前を通った真梨香に向けられた一つの視線があった。

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 吉井明久は退屈していた。このFクラスには馬鹿しかいない。それに加えてこのクラスの殆どが男。知り合いはFクラスの代表である屈強な体格を持つ坂本雄二、ムッツリーニこと土屋康太。

 ただ約1名美少女と女子はいる。前者は木下秀吉。一見美少女と見間違えるが列記とした男子である。しかし、明久の中では美少女である。そして問題なのは後者の方である。

 島田美波。1年にドイツから転校してきた帰国子女。彼女のモデルのような体型なのだがいかんせん胸が残念なくらい小さい。そして暴力的で、先程の自己紹介で『趣味は吉井明久を殴る事』と言われてしまったのだ。

 まともな女子は秀吉(男です)だけというのに不満を募らせる中、ガラッと襖が開くとそこにいたのは、本来であればここにいるはずではない女子生徒がいた。よく見ると、もう一人がその後ろにいる。

 

「あの、遅れて……すみません……」

「すみません……遅れました。いやぁ……転校初日から遅刻にこの設備……最先悪いなぁ……。」

 

 その場にいるFクラスの生徒がざわつき始めるが無理はない。何故ならこの学園では有名人なのだから。その中で数少ない、平静なFクラス担任の福原が二人に話す。

 

「ちょうど良かったです。今自己紹介をしている所なので姫路さんと浦方さんもお願いします。」

「じゃあ私後で良いから、瑞希からどうぞ。」

「は、はい!姫路瑞希と言います。よろしくお願いします……。」

 

 教壇の横に立って自己紹介をする。Fクラスには似合わない可憐な姿が、より一層注目されているのが傍から見ても分かる。そんな時、一人の男子生徒が手を上げた。

 

「はい、質問です!」

「は、はい。何ですか?」

「何でここにいるんですか?」

(うわ……失礼な人……。)

 

 真梨香は内心毒づくがこれは全員が疑問を抱くものなのだ。

 姫路瑞希。学園次席の成績の持ち主であり、常に順位は一桁に名を残す優秀者。そんな彼女がこの最下位であるFクラスにいるなど、普通は考えられない事なのだ。

 

「その……振り分け試験の最中、高熱を出してしまいまして……」

 

 それを知ったFクラス連中はなる程と頷き、愁傷様と真梨香は思った。いかなる理由があろうと、途中退席は0点になる。しかも最後まで受けられなかったのだからいずれの教科も無得点となってしまう。

 

「そう言えば俺も熱の問題が出たせいでFクラスに……」

「ああ化学だろ?あれは難しかったな。」

「俺は弟が事故に遭ったと聞いて実力を出しきれなくて……」

「黙れ一人っ子。」

「前の晩、彼女が寝かせてくれなくて……」

「今年一番の大嘘をありがとう。」

 

 姫路の訳を聞いたFクラスの生徒が聞くに耐えない言い訳の声が上がる。福原は咳払いでそれを静める。

 

「では次に今日からこのこの学園の仲間になる転校生を紹介します。浦方さん、入ってください。」

「はい。」

 

 福原の指示で、真梨香は教室に足を踏み入れ、教壇の横に立つ。女子の転校生というだけで数人を除いた男子生徒達は発狂するような歓声を挙げる。

 

「転校生!しかも女の子だぁぁぁぁーーー!」

「女神だぁぁぁぁーーー!!」

「付き合ってくださぁぁぁーーい!」

 

 

 一瞬、告白のアプローチが聞こえが真梨香はそんな熱狂に動じる事なく笑顔を皆に見せ

 

「今日からこの学園に転入しました、浦方 真梨香です!マリって呼んでください!」 

 

 拍手喝采と共に、歓声の熱が更に高まった。そんな中、明久だけが一人顔が青褪めていた。

 

「どうした明久?」

「う、ううん!何でもないよ!」

(何かあったなあいつ。)

 

 雄二の問いに明久は慌てて恍けると

 

「よ、吉井君?!」

 

 明久の声に反応した姫路が隣に明久がいた事に驚いた。ちなみに姫路の席は左に雄二、右に明久と挟まれている。

 

「姫路、明久がブサイクですまん。」

「そ、そんな事ないですよ!目もぱっちりしてるし、顔のラインも細くて綺麗だし……」

 

 明久への罵倒同然のフォローに対して姫路は健気に明久の良い所を言っている間に、真梨香の自己紹介が終わり自分の席を探している。

 

「えーっと……空いてる席空いてる席……あっ、雄二じゃん!久しぶり〜!」

「おう。」

 

 自己紹介を終えた真梨香が席を探していると、雄二を見つけて驚いた。そんな雄二は素っ気なく返事をするが、随分と親しげのようだ。

 

「へぇ〜この学園にいたんだね〜。でも何で神童の雄二がFクラス?」

「色々あんだ。」

「え?雄二ってこの人と知り合いなの?」 

「ああ。小学校が同じでな……って何だお前ら?!」

 

 転校生の知り合い、しかも小学校からの馴染みと聞いた他の男子達が激しい憎悪の目を雄二に一点集中している。

 

「あ、君はあの時の!やあやあ久しぶり〜♪」

 

 今度は明久の方を見ると、右手で何か揉むような動作を見せつける。その意味を知っている明久は、あの一連の出来事を思い出して恐怖した。

 

「ん?何だ明久、お前知り合いなのか?」 

「よ、吉井!どういう事?!アンタ彼女と知り合いなの?!」

「マリさんとはどういう関係なんですか?!」 

「島田さんも姫路さんも落ち着いて!そんなに問い詰められるような関係じゃないから!」

 

 そして今に至るのであった。

 




バカテスト

以下の英文を訳しなさい。

This is the bookshelf that my grandmother had used regularly

姫路瑞希の答え
[これは私の祖母が愛用していた本棚です。]

教師のコメント
正解です。きちんと勉強してますね。

土屋康太の答え
[これは        ]

教師のコメント
訳せたのはThisだけですか。

吉井明久の答え
[☆●◆▽﹁♪*✕]

教師のコメント
出来れば地球上の言語で。

浦方真梨香の答え
[これは私の祖母が見せてくれたエロ本です。]

教師のコメント
未成年になんてものを見せてるんですか。


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