機動戦士ガンダムSEED カガリの兄様奮闘記   作:水玉模様

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作者が色々語る回です。
作品のことではありますが、作品ではありませんので、興味ない方は読まなくても大丈夫です。

本作の作成秘話的なやつです。興味ある方だけどうぞ。


あとがき

 

 

 

読者の皆様。

本作 カガリの兄様奮闘記

読了いただき、誠にありがとうございました。

 

投稿開始が去年の6月22日という事で。怒涛の勢いで執筆してきた気がします。

しんどいと言うか、書く時間が取れない時期もありましたが、偏に読者の感想に支えられてここまで駆け抜けて書くことができました。

改めて感謝いたします。

基本的なシナリオの流れはプロットができてたけど、会話や戦闘シーンなんかは頭でぐるぐる思い描いてたのを捻り出していたので、もう寝ても覚めてもこの作品の事ばかり考えていた気がします。

 

 

 

・本作を書くにあたって

さて、本作の裏話的なのを少々という事で、まずはなぜこの作品を書くに至ったか。

 

『桑島キャラを救いたい!』

 

まぁ、こんな理由から本作は生まれてきました。

ひょんな事から観直したガンダムSEED。やっぱり好きで惹き込まれて行って。

どうしてもナタルやフレイが助かる世界を描きたかった。

こんな理由です。

あぁ、もう一つありました。

作者が大好きなカガリに『兄様』と呼ばせたかった、ですね。

 

二次創作らしく、作者の欲望に塗れた稚拙な作品として構想を練り始めました。

 

もちろん、オリキャラが都合よく活躍して無双して、助けたぜ。みたいな作品は作りたくなかったので、じっくりとプロットは練りました。

 

フレイの闇堕ち回避と、その後の動き。

ナタルのついては、ドミニオン艦長としてそのままに、以下にらしい流れを持って主人公に入らせるか。

 

同時に、残念ながら犠牲となったオリキャラ、サヤについても。

本来なら犠牲となる彼女達の代わり……と言うと少々嫌な言い方ですが、主人公とキラに傷を遺し、その上で最後の一押しをする。その役割として、早いうちに展開が決まっておりました。

兄を心底愛しているサヤでしたが、その兄の弟としてキラを認め、そして兄のためにキラを頼った。

そんな彼女の死であったからこそ、主人公とキラは最後の戦いを制することができた。

そんな最後の戦いを定める役割でした。

 

最初と最後の展開は決めて。間の骨組みとなるシナリオを決めて、そうしてスタートしていきました。

 

 

 

・主人公について

カガリに兄様と呼ばせたいがために生まれた主人公。彼の設定は大いに悩みながら出来上がっています。

SEEDの物語に加えていくキャラクターとして、やはりパイロット能力がある人間にしたかったし、もちろんオーブの人間である必要もあった。

さらに、強くて頼りになりすぎては、キラやムウの存在を完全に潰してしまう。

カガリに兄様と呼ばせながらも、年上でなく双子で同い年。そして後々オーブで専用機を作らせる事から技術士官である設定となっていきました。これが一つ上の年齢のお兄さんとなると、作中の泣き虫で頼りない感じは許せなくなるかなと思った次第です。

ですが、原作設定として双子にはキラがいますし、実際に彼を双子としてあの世界に生み出すわけにはいかない。流石にヒビキ夫妻の子で3つ子は無いだろうと。

そこで出てくるのが万能調味料の人工子宮。

でも被験体にはアストレイで出てくる彼もいたので、素直に同じ存在とするわけにもいかず。その上でカガリの双子の兄として出演させるためにさらに一手間。また時間をかけて設定を組み上げていきました。

そうして生まれた主人公。皆様に愛されて事、嬉しく思います。

 

 

・ヒロインについて

もう今となってはわかっていますが、ナタルと、そしてサブヒロイン的にサヤとなっています。

執筆理由である桑島キャラを救いたいに併せて、彼女は最初からヒロインの予定として考えていました。

アークエンジェルにいる内は、主人公と少しづつ惹かれあっていく流れを。後半は離れながらも、その思いを自覚し募らせていく様に描いてきました。

その上で、物語後半に主人公を支える存在として、サヤがサブヒロインとして描かれています。

作者が、カガリとならんで好きなキャラクターで、原作で非業の死を遂げてしまうことから。彼女とのやりとりもじっくり描いてきたと思っています。

アサギ、マユラ、ジュリについてもかなり深い仲としては描かれていましたが、メインヒロインに彼女を据えている以上、作中で描かれた様に、あくまで教官と教え子。師弟以上恋人未満の関係でした。

まぁその他にも、アイシャやエリカ、一応敵役であったユリスも妹属性として出てくるなど、色々思わせるキャラクターがたくさんいました。ミリアリアとも少し絡むことがあったり、天然のタラシ感は否めないかもしれませんね。

 

 

 

 

・終わらない明日について

本作最終回。書くのはそこそこ以前から書き始めていました。

と、言うのも。あの次々と場面が変わり視点が変わり、話が進んでいく感じと。戦いの雰囲気やアニメで流れるBGMカウントダウンが魅せるハラハラ感を、小説でどう表現していくか。試行錯誤をしました。

本作はキラとアスラン、さらには主人公まで動いているので、会話の掛け合いを軸に、少ない描写でまとめて、大事なところにだけ地の文で場面の詳細を描き、スピード感を損なわない様に書き上げました。

あの切羽詰まった雰囲気を表現できて、読者の皆さんが感じていただけてれば幸いです。

 

 

 

・今後の カガリの兄様奮闘記

え〜残念ながら、すぐにdestiny編にはいきません。

作者も少し疲れたので、ちょろちょろと日常編を描いて、主人公を休ませてあげようかと思います。

何より、ずっとシリアスでしたので、イチャイチャさせたいです。ほのぼのしたいです。

なので、続編をご期待の皆様には申し訳ありませんが。しばらくはお待ちいただきたく思います。

 

 

 

最後に、少しオリキャラ紹介を記して、本作のお別れといたしましょう。

 

 

タケル・アマノ

年齢:16歳。(キラとカガリより数ヶ月早い生まれなので、作中肉体的には17歳にはなっている)

身長:162cm(作中で165cmに)

体重:61kg(エピローグでは55kg)

最高のコーディネーター、その被験体。出生の時期がキラやカガリと近かった故にカリダ夫妻に預けられ、そこからウズミへとカガリと共に養子に出される。

しかし、その能力の高さから事情を知っていたウズミは、ブルーコスモスを恐れて護衛で固めるより彼自身に生き残る術を与える為タケルが10歳を迎えた時にオーブにおける軍門の名家アマノの家に引き取らせる。

オーブ軍総括であった養父ユウキ・アマノによって虐待紛いの教育を受け、持って備えていた能力を十分に開花させるも、生来の気質もあって卑屈で臆病に。また、共に育ってきたカガリから引き離されアマノへと養子に出された事で捨てられたと思い、身内に対して捨てられる恐怖に極端に怯える様になった。

現在は父達の想いを知り、自分の生まれを知り、少しだけ今の自身に誇りを持っている。

 

同年代より少々小柄。髪色は金と橙の中間の様な色合いで、瞳は群青。

 

アバター作製アプリ?で作者のイメージを形にしてみましたので、作者のツイに画像置いておきます。

 

 

 

サヤ・アマノ

年齢:14歳

身長:148cm

体重:44kg

ナチュラルでありながら、類稀な才覚でコーディネーターを軽く凌駕するユウキ・アマノの実子。

その遺伝子を見事に受け継ぎ、更にユウキから十分な教育を受けた見事なユウキ・アマノ2世。

心身共に強く、14歳でありながら国防軍所属の曹長。生身でもMSでも国防軍の訓練では負け無し。

その上、容姿端麗に頭脳明晰と、タケルからは贔屓目抜きに完璧超人と称されている。

しかし、その中身は極度のブラコン。タケル以外の存在などいらないと言わんばかりに兄であるタケルを崇拝し、異性として愛している。

その結果想いが暴走すぎて、残念美少女になることもしばしば。

年齢を考えれば身長は普通だが小柄なタケルよりも小さい為、少し見上げる形となる位置関係が実はお気に入り。

見た目はまんま黒髪美少女。

 

こちらもツイにイメージ画像をあげておきます。

 

 

 

 

ユリス・ラングベルト

年齢:15歳

身長:160cm

体重:55kg

タケルと同じ受精卵から生み出されたクローン。タケルの後に生まれた最後の被験体。

医療の発展のために回収された人工子宮2号機。そこでブルーコスモス監視下の中産み落とされた。そして最高のコーディネーターの被験体であったことから人間兵器として徹底した洗脳と教育を受けさせられる、連合が秘密裏に進めていたブーステッドマンの1人として仕上げられる。

しかし、処置が必要ないほど高い能力もあって、脳内インプラントの処理も初期段階で終了。投薬も行われず、洗脳部分以外は比較的まともであった。

戦場でラウと出会い、彼女に興味を持った彼から全てを聞き及び、彼同様世界を憎む様に。それはそのまま、同種の存在でありながら今を生きる、タケルヘの憎悪にも繋がった。

洗脳による影響でやや精神年齢が幼い為か、ラウよりも憎悪への対象がタケルやムウ、キラと言った個人へ向ける色が強い。

 

見た目はそのままタケル・アマノ女体化ver。

 

 

ボルト・ミュラー

年齢:54歳

身長:178cm

地球軍准将。元々はユーラシア連邦の将校であったが、ハルバートンの第8艦隊が失われた事で次なる月艦隊を任され、その編成のためにアラスカ基地にいた。

ナタルを引き抜きドミニオン艦長への抜擢や、終戦後を見据えてフレイの境遇を利用するなど、ハルバートン同様に先見の明がある。また、ハルバートンとは軍学校時代の同期であった。

 

 

 

 

こんなところでしょうか。

 

もし、読者から聞きたいことがなどがあればメッセージや感想などで受けて、こちらに追記していくつもりです。

 

それでは、今後は少し短編を書き連ねていきます。

 

どうぞこれからも、お楽しみいただければ幸いです。

 

 

本当に、本当にありがとうございました。

本作の魅力として1番大きいのは?

  • シナリオの展開
  • 描かれるキャラクター
  • MSと戦闘シーン
  • どれも好き

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