機動戦士ガンダムSEED カガリの兄様奮闘記   作:水玉模様

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作者の愚痴に察して色々と応援いただけた事、感謝いたします。

お披露目となったオリジナルアストレイ2種の設定資料です。


参考資料 アストレイ

 

 

ORB-03 機体名:アストレイ-F(フリーダム)

 

双子の姉であるカガリと、少々複雑だが兄に当たるタケル。2人と共にオーブを守る力を欲したキラの為に作られた新たな機体である。

ヤキン・ドゥーエ攻防戦でほぼ大破に至ったフリーダムを回収、解析し、タケルとキラの設計の下製造されたオーブ謹製のフリーダム。

内部フレームは高速高機動を目指したシロガネのものを流用しながら改善を加え、剛性を高め耐久力を確保している。

基本的な使用感を変えない為、各兵装はZGMFのフリーダムを参考にしながら、兵装の基本技術をブラッシュアップ。元々の威力が十分であった各兵装のエネルギー効率を向上させ継戦能力を高めている。

フリーダムを再現する上で最大の問題となる動力の確保には、より高出力となったパワーエクステンダーと併せて、後述するMCSによる緊急チャージを用いて解決している。その為、エネルギーをドカ食いするPS装甲も組み込んだままである。

当初はキラの意向で継戦能力を下げるPS装甲をオミットする予定ではあったが、タケルより断固拒否の上シミュレーターでボコられて、被弾するからPS装甲は改良してでも組み込むと押し切られた。(相変わらずシミュレーターではSEEDに入れないキラと、入れるタケルの差である)

無論、継戦能力の重要性も熟知している為PS装甲には改良を加えており、接近する動体反応や近距離における動体反応に即応して装甲面に電流を流す制御システムを構築。

RPS(レスポンスフェイズシフト)装甲と呼ばれ、装甲のオンオフを制御する事で大幅なエネルギーロスの削減に成功。被弾と接近戦さえしなければ、PS装甲によるエネルギー消費を理論上ゼロにできる。

その為、被弾がなければ常時PS装甲部材の灰色装甲となってしまうので、嘗てのフリーダムのカラーリングで塗装していたりする。

 

 

 

武装

 

・12.5mm近接防御火器×2

シロガネのものを流用した頭部のバルカン砲。基本的に出番はあまりない。

 

・72Z式ビームライフル×2

フリーダムのルプスビームライフルとシロガネのビャクヤを参考にキラの意見を取り入れて新規開発したビームライフル。

軍事訓練を正式に受けていないキラは機動力に任せた接近戦はできても、タケルやアスランの様に機体の四肢を扱う文字通りの近接戦闘は不得手である。

その為、シロガネのビャクヤを参考に小型化しつつも、銃身の長さを確保し射程と精度を両立。

中遠距離戦により重きを置いた設計思想の下、敵の接近を許さずに制圧するフリーダムのメインウェポンとして仕上げている。

これに合わせて、アンチビームシールドを手持ちのタイプから腕部に装着されるバックラータイプへと変えている。

 

・クスィフィアスレール砲×2

基本的にZGMFと大きな変化は無し。一部シュンライの実践データからエネルギー効率を向上させている。

 

・バラエーナプラズマ収束ビーム砲×2

背部ウイングに格納されたもので、こちらも大きな変化は無し。

技術向上に伴いエネルギー効率と、若干だがウイングや機体の軽量化に合わせて砲身部分での軽量化を行っている。

 

・ラケルタビームサーベル×2

こちらも大きな変更は無し。ビームライフル2本が腰に備えられる形となった為、サーベルは腰から肩へとマウント位置を変更されている。

 

 

・MCS(マイクロウェーブチャージシステム)

オーブ国防において必須となるMSの継戦能力の確保。その為に開発された、戦域内エネルギー供給システム。

艦船の機関部エネルギーを、専用砲門からマイクロウェーブ送電システムでMSへと照射。

MS側に備えられたリアクターで受ける事で、戦闘中における即時のエネルギー充填を可能とした。

エネルギー変換機構と送電機構、受信機構にもそれなりにコストがかかる為、現在では旗艦となるオーブ艦船のタケミカヅチやアークエンジェル等一部の艦船と、シロガネやフリーダム、アサギ達のカゼキリなどエース級の機体にしか搭載はされていない。

 

 

 

 

 

ORB-02 機体名アストレイ-A(エリアル)

 

アストレイ-Aは正式名称。通称カゼキリや単にアストレイと呼ばれることが多い。

オーブ国防の新たな戦術ドクトリンに合わせて設計された、空戦用高機動量産MS。

敵侵攻勢力に対して、沿岸部での防衛ではなく海上へと討って出る防衛を主眼に開発されており、基本的な設計はシロガネからの流用である。

シンプルな武装で機体性能を突き詰めたシロガネの流用なだけあって、こちらも非常に簡素な設計となっており、その分欲しいスペックを突き詰めている。

その上で、量産機としての高い汎用性を確保するため、マルチウェポンラック機構を採用。

機動性の為に大型化されたバックパックと機体各部に備えられたジョイント部分に、多種多様な武装の後付けができる様に設計されている。

後付け武装については、サーベルなどの近接武装からビームスナイパーといった遠距離武装はもちろんのこと、追加装甲に追加スラスター、更にはアカツキのアメノイワトを参考にした光波シールド発生装置など、正に多岐に渡り、パイロットは1人1人手ずから自身と機体の適性を作り上げていく事になる。

もちろんこれは簡単な事ではないが、それを可能とする為に用意されたのが、モルゲンレーテに増設された大型シミュレーションルームである。

アサギ達と同様に、パイロットには十分な訓練環境を用意する事で適性を見出し、パイロットに100%合わせた機体を量産機で作り上げる。

タケル・アマノが目指した設計思想の体現である。

 

 

武装参考資料

 

・カゼキリ アサギ機

 

腰部、脚部に追加スラスター

肩部ビームサーベル

ビームライフル

腕部装着型アンチビームシールド

背部バックパックに中型ビーム砲塔×2

 

ちょっと欲張ったシロガネがコンセプト byアサギ

機動力の向上をメインに考えながら全距離対応できる兵装を装備。その分装甲面は必要最低限でオミット。本格的にシロガネを模倣し始める。

被弾したら確実に終わるこのスタンスは、タケルの胃痛の種になっている。

 

 

・カゼキリ マユラ機

 

腕部装着型ビームサーベル×2

胸部、肩部に光波シールド発生装置

ビームライフル

脚部ビームブレイド×2

 

我、敵陣貫く一矢とならん byマユラ

牽制用のビームライフル以外は、近接武装と接近時のシールドのみと言う突撃仕様。

彼女の反応速度と、敵機の攻撃を掻い潜るセンスのお陰で本格的に戦い方がタケル2世になりつつある。

被弾する事請け合いな戦い方はやっぱりタケルの胃痛の種である。

 

 

・カゼキリ ジュリ機

 

ビームライフル

狙撃用大型防楯

ビームスナイパー(カートリッジ式)

肩部ミサイルポッド×2

背部大型ビーム砲塔×2

脚部追加スラスター

脚部ビームブレイド×2

 

私がアマノ三佐の不安を取り除きます byジュリ

安心安全の後方支援スタイル。

ジュリの射撃能力の高さもあり基本的には敵を近づけない装備。

が、接近された時に銃を手放したくないので脚部ビームブレイドで応対すると言うまさかの発想。

やはり、タケル・アマノの胃痛の種となる。

 




おいおいおい、死ぬわアイツ(胃痛で
もうちょっと教官の気持ちを考えてあげて

VPSの設定がふんわりしてると言うか、PS装甲と比べてエネルギー効率が大きく上がる様には思えなくて。
必要な場所に必要な量の電圧をかける事でロスを減らしてるって認識でいいのかなあれ?
でもその程度じゃそんなに変わらんくない? って思ったので、キラのパイロット能力をより活かせる方向性のものを開発しました。

カゼキリはいわゆるファーストガンダム仕様。
機体スペックを突き詰めて、後付け武装でバリエーションを持たせる機体に仕上げました。
seed編でタケルが言ってた様にMSに求められるのは最強なMSではなく、(パイロットにとって)最高なMSというわけですね。

次回からまたお話を進めていきます。どうぞお楽しみください。

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