モルゲンレーテ地下ドックにて。
修理を進めているアークエンジェルを前にしてマリューとナタルは、マードックと顔を会わせて整備状況の報告を受けていた。
「マードックさん、全ての作業が終わるまでに後どれくらいかかりそう?」
「んー、エンジンに電気系に補給……せめて今日一日は欲しいですが……」
「もう少し、急ぐことはできないのですか? ザフトは領海に向けて進軍中です。このままでは、間に合わない可能性が」
「言っても仕方ないわ、ナタル。不完全な状況で出ても的になるだけよ」
「それはわかっていますが…………」
「副長。俺達もできる限り作業は急ぎまさぁ」
「あぁ……頼む」
遣る瀬無い思いを表情に出してその場を後にしていくナタルを見送り、マリューとマードックは視線を合わせた。
「焦ってるわね」
「そうですねぇ……気持ちは分かりますが」
先日、ビデオメールと共に判明したタケル・アマノの生存。ネオからの話があったとは言え、あぁして目に見える形で生きている姿を確認出来て、ナタルは心の底からホッとした。
だが、直後にはこの事態。再びオーブには戦火が迫りつつあり、その準備は2年前と比べても明らかに足りない。
再び訪れたオーブの危機に何もできないとあっては、ナタルはタケルに合わせる顔が無いと言う所だろう。
嘗てオーブへと攻め込んだ大西洋連邦に所属して戦い続けてしまった過去が、ナタルに焦燥を募らせていた。
「MSに乗れるのなら、飛んで行ってしまいそうね」
「そこまで自棄になる人じゃないでしょう。まぁ、危うい気はしますが……」
「とにかく、作業を急いでください。本当に、間に合わなくなる」
「了解です」
気を引き締める様な表情と共に、マードックも作業へと戻っていく。
修理が進んでいくアークエンジェルを見上げながら、マリューは戦いの気配をヒシヒシと感じ取るのであった。
布のこすれる音と共に、白を基調とした軍服へと袖を通していく。2年ぶりの懐かしい感触に、サヤ・アマノは僅かに口元を緩めた。
ザフトの赤服からオーブの軍服へと────名実共にヤヨイ・キサラギから、生還した国防軍のサヤ・アマノへと戻ったのだ。
「ふふ、やはりサヤには、こちらの方が着慣れています」
胸の内で沸く嬉しさに笑みを深めていく。
身体は全快とまではいかないが、日常生活で動く分には何ら問題ない状態まで快復している。
拳を握っては開いて、軽く跳躍してみても身体に痛みは走らない。
静かに身構えて……筋力を総動員して床を踏み込んだ
「ふっ!!」
「──サヤ、ちょっと良い、うわぁ!?」
乾坤一擲。自身の調子を確かめるべく振り上げたサヤの足は、入室してきたキラの眼前に突き出されて止まった。
完全に不意を打たれたキラは、その蹴撃こそ受けなかったものの驚きに腰を抜かして倒れ込む。
「キラ・ヤマト……失礼しました。身体の調子を確かめていたので」
「いてて……起き上がれる様になったばかりなのに、随分派手な確認だねサヤ」
「幾日も寝たきりでは身体が鈍ります。調子は確かめておかなければなりません」
「それも、ユウキ・アマノさんの教え?」
「と言うよりはアマノの家の者としての心構えでしょうか……サヤは良くお兄様と庭で組み手をしたものです」
「うわぁ……」
サヤの言葉に、キラは顔を引き攣らせた。
彼女が生きていると知って、アスランに頼み込み体を鍛え始めたものの、やはりキラ自身はインドア派。
生身の戦闘は、まるで彼等に及ばないのが現状だ。いくら身体能力が優れていたところで、技術は一朝一夕でしか身に付かないのである。
いつか交わした約束────サヤを生身の格闘術で下す事ができるのはいつになるのか。
いや、こうして年月を重ねて肉体的に成長していくサヤを見るに、その日は永遠に来ないのではなかろうかと、キラは思った。
「いつまでそうして尻餅をついているのです。用があって来たのでしょう?」
「えっ…あ、うんゴメン」
サヤが差し出す手を取って、キラは漸く立ち上がった。
「ありがとう。それにしても、懐かしいねその軍服姿。ザフトのもカッコいいと思うけど、サヤにはそっちの方が似合ってると思うよ」
「べっ、別に……貴方にそんな事を言われても」
「あ、あはは……まぁ、そうだよね」
小さく苦笑いするキラには、やはりどこか大人びた余裕が垣間見える、そのせいで逆にサヤは変な意地を張った様な気分になり、面白くないと言った表情を浮かべた。
「それでキラ・ヤマト、どうしたのですか?」
「あ、そうだ。サヤにも伝えておかなきゃと思ってね……」
「何か、有事でしょうか?」
「うん────今、オーブの領海線に向けて、ザフトと各国の同盟軍が侵攻中だ」
驚きに目を見開きながら……しかしサヤはそれを抑えつけて、一度被りを振った。
「目的は?」
「どうやらオーブに、ロゴスのメンバーであるロード・ジブリールが入ったみたい。真偽の程は分からないけど、侵攻してきたって事は確かな情報なんじゃないかって、マリューさん達は」
「国防軍の対応は? 国民の避難はどうなっていますか?」
静かに、キラは首を振った。
それが示すは否。つまりはまだ動きが無いという事。
サヤはキラの無言の答えに絶句する。
「えっ、ちょっとサヤ何処にいくの?」
「艦橋に上がります。仔細な情報が欲しいです。キラ・ヤマト案内してください!」
「う、うん!」
颯爽と歩き出すサヤの背中を追いかけて、らしい姿を見せる彼女にキラは笑みを浮かべるのであった。
数時間の後。
ザフト及び反ロゴス同盟軍は、オーブ領海付近で停止。
ミネルバを先鋒とした大艦隊が居並び、旗艦であるボスゴロフ級に乗艦しているデュランダルからは、オーブ政府への最後通告が成された。
内容は唯の1点────ロード・ジブリールの身柄の引き渡しである。
オーブ国防軍本部。
司令所に詰めている軍人達は、ザフト及び同盟軍の進軍を受け、大慌てとなっていた。
「政府はどうするつもりなんだ」
「国民にはまだ何も発表されてないらしい」
「報道関係も全部抑えられてだんまりだ」
口々に上がる声を聞きながら、司令所を取り仕切るソガ一佐は政府への打電を命じ続ける。
指示を下されなければ、勝手には動けない。国民の避難指示ですら勝手に動く事は許されないのが軍人で在る。
故に、指示無き今彼ができる事は、指示を下せる人間を呼び出す事ばかり。
その手に在る筈の力の弱さに、ソガはこぶしを握り締めた。
「すまない! 待たせてしまったね」
待ち人来る。
慌てた様子で指令所に顔を出してきたのは、現在の政府で国防の総括を担っている宰相ユウナ・ロマ・セイラン。
漸くの指示者の登場に、ソガの表情も少しは晴れると言う物であった。
「ソガ一佐、先に状況を聞かせてくれるかい」
「はっ、現在ザフト及び同盟軍は領海線上に展開。通告後は動きを見せてはおりません」
「通告の内容は聞いている。解答は現在政府で協議中だ。何分急な事でね────準備は?」
何を、とは聞かなくても分かった。当然ながら指示さえ出れば動き出せる準備をしておくのが彼の仕事である。
小さく頷いたソガの肯定に、ユウナは表情を変えていく。
「よし、まずは国民の避難を最優先とする。護衛艦群の半分を避難に回せ。此度はオノゴロだけの避難ではない。国外への退去をするにも時間がかかる。オロファトの市民達は政庁のシェルターに避難させろ」
「しかし、それでは海軍の戦力が……」
「国民が最優先だ。それに、あの男が突き詰めたオーブ国防“空軍”は伊達ではないさ。海軍の不足位跳ね返してくれる。何より──」
抑えられないと言わんばかりに、ユウナは口元を緩めた。
それは本心からの笑みである様に見えて、こんな時に何をとソガは訝しんだ。
「どう、されました?」
「ふふふ……君達も覚悟しておくことだね。彼女が戻ったんだ。君達はこれから存分に扱き使われるだろうさ」
「それでは、もしや」
あぁ、とユウナは頷いた。あの地下シェルターで見せたカガリの表情に宿るは黄金の意思。
亡き父の声を聞き、自らの行く道を取り戻したオーブの獅子の顔であった。
あの声が再び戦場に響き渡る。
あの燃える様な闘志と、不退転の決意を乗せた、暁の空を己の色に染め上げる声が。
きっとそれは、デュランダルの欺瞞に踊らされるザフトと同盟軍の勢いを挫くだろう。
ユウナには、それが目に見えてくるようであった。
「僕は政庁に戻らなければならない。ソガ一佐、国民の避難を最優先に。機動兵器部隊は即応体制で待機──以上だ」
「はっ!」
少しずつ沸き始める国防本部を背にして、ユウナはその場を離れていく。
続いて向かうは政庁。いよいよを以て、大切な彼女が再び代表の座に戻る時である。
再び込み上がって来る笑みを隠すこともせず、足取り軽くユウナは政庁へと向かうのだった。
オーブ領海線上へと到着したミネルバの艦内では、オーブからの回答を待って張りつめた状態が続いていた。
直近で、ヘブンズベースと言う前例があった今。ジブリールが入ったオーブは同じことをしてくる可能性が零ではない。
幸いに基地ではなく一国家が相手であり、この場が領海線上でオーブからある程度の距離を取れている為、そこまでの警戒は必要ないが、それでも艦橋にいるオペレーター達は、突然の動きが無いかと気を張り続ける必要があった。
そんな緊張感の中、シン達は休憩エリアで待機し、事態の趨勢を見ていた。
相変わらず、メディアの動きは活発でオーブ領海線上に並ぶ艦隊が、報道の中で映されている。
オーブへの通告は、2年前とは違いジブリールを引き渡すだけの要求である。
その回答に時間的期限は定める必要は無いだろう。引き渡すか引き渡さないか。回答に時間を掛ける必要は無い。
それはつまり、この状態が長くは続かない事を意味していた。
「どう出るだろうな……オーブは」
シンの隣で、レイは真剣な面持ちで呟いた。
「どうって……あんな奴、普通に引き渡してくれるだろ?」
「どうだろうな。今の世界の情勢で彼を匿う等、世界を敵に回す様なものだ。少なくとも、普通ならしない」
「回りくどいのよレイ。はっきり言ってくれる?」
理解の及んでないシンとルナマリアの視線を受け、レイは少しだけ冷めた目を向ける。
次いで、静かに口を開いていった。
「オーブは既に、ロゴスの陣営かもしれない。という事だ」
「オーブが? そんなわけ……だってあの国は2年前」
「大西洋連邦に侵攻された。ロゴスの戦力の中核となっている大西洋連邦にな。だから、そんな奴等の側につく事はあり得ないと?」
「そ、そうだと思う。少なくとも、あの代表はそんなタマじゃ」
「今のオーブにはアスハ代表も居ない。そして国防の柱であった彼もな。更に、オーブの首長の中にはロゴスのメンバーも居た。そしてジブリールの引き入れ……むしろあちら側でない方がおかしいはずだ」
「それじゃあつまり……オーブは抵抗してくるって事?」
「あぁ、ルナマリア……俺はそう読んでいる」
休憩エリアのモニターへと視線を移して、レイは映し出されたオーブの映像を睨みつけた。
「覚悟しておいた方が良い。仮に彼が居なくとも、オーブ国防軍は精強だ。その強さを、俺達は身を以て体験している」
「あぁ……覚えている」
「忘れられないわよ」
あの日、クルース・ラウラが撃墜された戦いで、彼等はオーブ国防軍の強さをまざまざと見せつけられた。
機体を乗りこなすとはこういう事だと。人機一体となって戦場を駆ける姿は正に勇士。
連合やザフトではたどり着けない境地に居る者達であった。
今はともかくとして。少なくともあの時はオーブ軍相手に彼らは防戦一方であったのだ。
反ロゴス同盟軍と言えど、決して余裕などありはしない。
「ところでシン。お前は大丈夫なのか?」
「えっ、大丈夫って何が?」
突然のレイからの問いに、シンは呆けた。
脈絡もなく気を遣われた問いに、首を傾げて見せる。
「何がって、オーブと戦う事になるかもしれないのよ。あんたの故郷でしょうが」
「あっ……そっか」
「そっかって、あんたねぇ」
「意外だな。もう少し思う所があるのかと」
レイとルナマリアに言われて、シンは数秒考えに耽った。
胸中に沸いてくるのは、故郷となる国と戦う事の悲しみ? 否、そんなものは湧いてこない。
確かに故郷ではある。だが同時にシンに取ってそれはもう大切な事ではない。
「──なんとも思ってないってわけじゃないけど。俺、どっちかって言うと呆れとか怒りの方が強いかなって」
「呆れや……」
「怒り?」
予想外な答えに、レイとルナマリアは顔を見合わせた。
「俺さ、以前は確かにオーブの事大っ嫌いだったし、そのせいで代表ともぶつかったり、その……隊長にも色々言われたりさ。はっきり言って、何もわかってないガキだったけど。今は違うって言うか……隊長やヤヨイの事を考えたら、やっぱりオーブは俺の大切な故郷だったんだなって思う様になって」
「ん?」
「だったら、何で怒りや呆れなのよ」
「だ、だから! 今のオーブは以前のオーブと違うって言うか……アスハ代表やラウラ隊長、ヤヨイが必死に守ろうとしたオーブじゃないんだって思ったら、むしろ許せないっていうか」
段々と尻すぼみになっていくシンの声に、レイとルナマリアは目を点にしながら驚いた。
随分と変わったものだ。嘗てミネルバに乗艦したカガリへ、特大の暴言を吐いたあの生意気坊主が嘘のようである。
あの時はオーブと言う国そのものを、シンは心から憎んでいた。
家族を犠牲にした国を。何も考えず戦う事を選んだ愚か者達を。シンは許すことができないでいた。
だが、現実を知った。
苦渋の末に、平和となる確かな道をとるべく選んだことを。必死に戦い、守ろうとした者達を。
そして、それらに自分が生かされたのだという事を。
弱く情けない自分を生かしてくれたのは、彼の国だ。救ってくれたのは彼等であった。
だからこそ、今この世界でジブリールを匿うような故郷は許せなかった。
そんな国は、彼等が守ろうとした国ではないと。シンにとって今のオーブは、オーブになり得なかったのだ。
故に呆れ。そして怒りが湧いてくる。
「俺、やってやる。遠慮も躊躇もない。あの国がジブリールを匿うって言うなら、俺はそんなこと絶対に許さない。隊長やヤヨイが守ろうとしたオーブは、そんな国じゃないはずだから」
「ふっ、本当に素直じゃないなお前は」
「なんだかんだ、シンって隊長やヤヨイの事大好きよね」
「な、なんだよルナ。別にそんなんじゃないっての。俺は唯、オーブの事が──」
「はいはい。隊長たちが守ろうとしたオーブが大好きなのよね」
「だぁから……あぁ、もう! 良いよそれで」
ムスっとわかり易い気配を醸し出して、シンはとうとうそっぽを向いた。
そう言う所が子供っぽいのだと気が付けないのだから、やはり目の前の少年はまだまだ成長途上の少年なきがしてならないと、レイとルナマリアは笑う。
「はいはい、ゴメンって。そんな怒らないでよシン」
「別に怒ってない」
「怒っているだろう。普段のお前ならルナマリアにはもう少し優しく応対するだろう」
「はぁ!? 何言ってんだよレイ」
「別に私とシンはそんな特別じゃ──」
シンはともかく、予想外に狼狽えるルナマリアに、レイはまたも驚きの顔を見せる。
普段ならいっそ軽く認めて冗談めかすくらいのルナマリアの慌てぶりに、レイはこれまでとは違う変化を感じた。
「そ、そうか……すまない。俺がどうこう言う事では無かったな」
一先ずの微妙な気配を纏う2人に、レイは無難に返してやり取りを終える。
どこか居心地の悪い空気を感じ取って、静かにその場を去り休憩エリアのモニターの真ん前を陣取りにいった。
残されたシンとルナマリアは、妙な空気の中見つめ合う。
「る、ルナ」
「な、何よ」
互いにぎこちない声。
周囲の喧騒がどこか、自分たちを微笑ましく笑っている気がしていた。
「その、ヘブンズベースでも言ったけど…………ルナの事は絶対、俺が守るから」
「い、いきなりとってつけたような事言うんじゃないわよ」
「ご、ゴメン!」
シンとしては、からかわれた事など怒ってないし、レイが指摘したような優しい対応ができなくてゴメン、と言ったところか。
対するルナマリアも、言葉とは裏腹にシンとの関係性を何とも思っていないわけではなく。
互いに、素直になり切れない奇妙なやり取りと空気が続くのだった。
「それは、本当なのかしら?」
ファクトリー内の医務室にて。
ステラ、アウル、スティングの3人を伴い、ユリスはどこか喜色を混ぜた声音で返した。
対面するは3人の身体検査を担当した医師。そして今、その結果と治療に関する報告を彼女は受けていた。
「はい。戦闘時に分泌される成分を抑制するナノマシン医療……これであれば彼等の治療は可能でしょう。それ程長い時を掛ける事もなく、彼等の身体は普通の生活をする分には支障のない状態まで快復する事かと思います」
「そう……それをお願いはできるの?」
「えぇ勿論。ラクス様からもできる限りの対応をと言われております。ただ──」
「ただ? 何か問題でもあるのかしら?」
折角の希望が見えたところだ。ユリスも言い淀んだ医師に、僅かに怖さを抱きながら問いかけた。
「あぁいえ、大きな問題という訳ではありませんが。このファクトリーの設備では難しく、プラント本国へ赴かなければなりません。今、治療体制の確保に動いておりますが、直ぐという訳には」
「どのくらいかかるの?」
「それ程の時間は取らせません。1ヵ月以内には」
「そう……わかったわ。ありがとう」
椅子から立ち上がり、ステラ達を伴ってユリスは退室し始める。
「良かったわねステラ。スティングにアウルも。治せるってさ」
「治る? 何が?」
「何つーか、実感わかねえよな。俺達寝てるばっかりだし」
「その間に検査とかしてたんだから当たり前だろう」
3人共に、少しだけ軽くなった空気。やり取りの中に垣間見える安堵の気配。
違う。そう思っているのは自分だけだ、とユリスは気が付いた。
いつかタケルに言った様に、ステラ達にしてみれば今が普通。治療される事の方が異常である。アウルが言う実感が湧かないとは、正しくその通りなのだろう。
治療されて、普通の人間として今後は戦う事もなく生きることができる。
そんな普通が、彼等の頭の中には無いのだ。
つくづく不快にさせてくれるものだと、彼等を生み出した元凶にユリスは胸中で呪詛を吐いた。
しかし、部屋を出ていく直前で何かに思い至ったかのようにユリスは足を止めた。
振り返り、先程の医師へと視線を向ける。
「あの……1つ、聞いても良いかしら?」
「えっ? あ、はい。何でしょう?」
「例えばなんだけど。その治療って────」
静かに、道は交錯を始めていくのだった……
オーブでの戦い。ダーダネルス以来のオールスター戦……と言うには2人宇宙ですが。
原作オールスター戦がもうすぐ開幕です。
キラ達はもちろんのこと、あの娘達も居るから活躍を描くのが楽しみですね。
どうぞお楽しみください。
感想、よろしくお願いします。