オーブ首長国連邦政庁。
オーブ政府に突き付けられるのは、ロード・ジブリールの引き渡しと言う寝耳に水な事実。
ザフトと各国の同盟軍が領海に迫り、オーブが世界の敵となった今この時。緊急の事態に政府の者達は一堂に会して議論を進めようとするが、混乱する事態と議員達をまとめるだけの力はウナトには無かった。
「代表、どうするのです」
「とにかく今は通告への回答を」
「だが何と返せば良い? そもそも奴等の言っている事が事実かどうかも定かではないと言うのに」
音頭を取る者がおらずに、紛糾する議員たち。
しかし、彼等を責めるのも酷と言う物だ。ウナトの手引きで密かに入国したジブリールの存在など彼以外は知る由もなく、そんな人間を引き渡せと言われてもどうして良いかなど、皆目見当もつかないだろう。
「(無様なものだ。自ら考える事を放棄して、アスハやセイランへと流されて来た者達は。尤も、私も同じ穴のムジナではあったが)」
そんな中、1人静かに議場で構えるのはタツキ・マシマ。
この中で唯一、事態の今後が見えている彼はただ静かにその時を待っていた。
「いやぁ、待たせてしまって申し訳ない諸君!」
この場を収めるに相応しい人物の登場を。
ユウナ・ロマ・セイラン。代表首長ウナトの息子にしてオーブの宰相の座につく男である。
「ユウナ、どこへ行っておった!」
「この事態に遅れてくるとはどういう──」
「はいはい、どうか落ち着いてもらいたい諸君」
父ウナトの声も何のその。芝居がかった口調に、マシマは小さく鼻を鳴らした。
事態が事態だ。もったいぶらずに進めろと言わんばかりである。
ユウナから小さな目配せが飛んでくると、彼はそれに静かに頷いた。
仕込みは、十分だと告げる合図であった。
今この場には、集まれていない議員たちが少なからず居る。
この事態に際し、議員等に危険が及ばぬ様にとの偽報を受けて、地下シェルターの議場に案内されている者達が。
その誰もが、大西洋連邦寄り……いやこの場合は反アスハと言うべきだろうか。そちら側の議員達だ。
仕込みは十分。残るは彼女が舞台に立てば、幕は上がる。
「──さて、代表。この事態に我らが取るべきはどのような道か。お聞かせ願いたい」
ユウナは静かに父へと問いかけた。
「どのような道、か……決まっておる。ジブリールなど居ないと突き返すべきだろう」
「ですが、彼等はそれで納得しますまい。居ると決めつけて、ここまで来たのです。それなりの確証はおありでしょう」
「ユウナ、何が言いたい?」
明確な叛意……それをウナトは目の前の息子から感じ取っていた。
常に父の背中しか見ていなかったはずの息子が……だが、密かに寝返っていた事をウナトは知っている。
何を言ってくるか。それを待ち構える様にウナトは視線を向けた。
「父上、素直に引き渡すなら今なのですよ」
「バカを言うな。居ないものをどう引き渡すと言うのだ」
「ではあくまで、白を切ると?」
それは2つの意味での問いだろう。
ジブリールを引き入れた事……そして、デュランダルに対して彼はオーブに居ないと突き返す事。
そしてその答えにウナトは。
「我が国は、ロード・ジブリールなる人物を受け入れてはいない」
否定した。
その疑いを。賭けられた疑念を。なんの信念も持たぬ軽い口で。
瞬間に、ユウナはほくそ笑んだ。
「聞いたかな、諸君? 今代表はロード・ジブリールが居ないと宣言してくれた。代表がこう言った以上、我が国が彼等に突き付ける答えは、同様にすべきだろう────だが、その前にこれを見て欲しい」
1つの写真を、ユウナは掲げた。
そこに映るのは、ジブリールと密談を躱すウナト・エマ・セイランの姿。
「なっ、バカな! 一体どうやって──はっ!?」
驚愕に目を見開き、そして思わず口走ってしまった言葉が証明であった。
「諸君。今の言葉でこの事態の発端が誰なのか。そして今オーブがどのような窮地に立たされているかが、皆にはお判りになっただろう」
口々に、ウナトへの罵声が挙がった。
何と恥知らずな。
国賊め!
よくもこのような事態を!
叩きつけられる罵声と共にウナトは近くに居た国防軍の将兵に抑えつけられる。
ユウナはそんなウナトを見据えた。その胸中で、心の底からユウナは愚かな父を嗤う。
彼が掲げた写真は合成である。デュランダルが公表したロゴスメンバーの画像からジブリールとウナトをそれっぽく掛け合わせただけだ。
元より、ウナトがいつどこで彼を引き入れたかなど、ユウナたちには知る由が無かった。
ただ、デュランダルが確証無くこんな動きをするわけもないと、彼等の通告が事実であることに賭けたのである。
事態が急を要するものとなった今、既に領海線上にはザフトと同盟軍がひしめき、ここで写真の真偽を問う暇など無い。仮に合成だと疑いが出ようとも、今オーブに迫る窮地こそが、この写真を肯定してくれる。
ウナトが失言を溢さなくても、この結果に代わりは無かった。ただ、父ウナトはユウナが思うよりずっと愚かだったと言うだけの話だ。
「父上、まことに残念です。息子である僕が自ら、父上の首を絞める事になるとは」
「ユウナ、貴様!」
「さて諸君! 事態はこれで終わりではない!」
憤慨するウナトを尻目に、再びユウナは芝居がかって見せた。
そう、ここまでは唯の断罪に過ぎない。本題は、ここからである。
「ご存知の通り、今オーブは窮地にある。2年前と同じく、我等は攻め込まれようとしている────そこで問題だ。今ここで代表から国賊へとなり替わった愚か者のせいで、こんな時こそ必要な代表首長の座が空席となってしまった」
ユウナが何を言いたいかを理解して、首長達は次々と視線を背けた。
既に、事態は最悪に近い。
余りにも急な事態に国民の避難など進んでいないし、ジブリールを引き渡そうにもその所在は現在の所不明だ。
戦火は、避けられない。
こんな事態の責任等、誰も背負いたくは無いだろう。そんな意識がありありと皆の顔に浮かんでいた。
そんな予定調和な展開に、ユウナはまたも胸中でほくそ笑んだ。
「あぁ、ご安心を諸君。何もここで誰かに任命しようなんて事を言いたいのではありません。ただ諸君には、この場にて決議だけ録って頂きたいのです──」
大きな音を立てて、議場の大扉が開かれる。
狼狽えていた議員達も、近くの国防軍に取り押さえられていたウナトも、扉の先で待っていた人物に目を見開いた。
「彼女────カガリ・ユラ・アスハの代表首長復帰をね」
茜の瞳が、議場を支配するべく睥睨していた。
何カ月ぶりであろうか。
直ぐ後ろに付くアスランの気配を感じながら、カガリは嘆息した。
静かに、カガリは議場へと足を踏み入れていく。
装飾も豊かなオーブの式服。代表として表舞台に立つときの正装である。
それに袖を通し、そして議場へと1歩1歩踏み入っていく。
その双眸には様々が込められて茜の色が揺れていた。
カガリはまず、抑えつけられているウナトの眼前に立った。
「──ウナト」
ウナトは、向けられる怒りの視線から逃げる様に目を背ける。
「お前とは意見は違えど、国を想う気持ちは同じだと思っていた」
心根からの言葉である。
考えの足りない己を補佐する、大切な幕僚であると。
このような裏切りをするなどとは、カガリは考えたくは無かった。
だがその甘さが、国をここまで追い詰める事となった。
「事実なのだな、ウナト。ジブリールを手引きしたのは?」
酷く冷淡に、ただ事実だけを確認する問い。
愚者にかける時は無い。ただ必要な事だけを確認したかった。
「この期に及んで、まだ国を裏切り続けるか?」
「────事実だ」
沈黙から数秒。
観念したか。自棄になったか。ウナトは小さく溢した。
瞬間、議場がざわつきかけるがそれをカガリは手で制する。
抑えつけられたウナトの眼前までしゃがむと、カガリは他に聞こえない声でウナトへと告げた。
「私が居ない間、オーブを護ってくれたことには礼を言おう────ありがとう」
淡々とそれだけを告げると、カガリは立ち上がった。
「ウナトを連れていけ。ジブリールの居場所を何としても吐かせろ!」
抑えつける将兵たちに指示を下し、ウナトが連れていかれるのを見届けてから、カガリは議場を見渡す。
驚き、焦燥、不安。様々に揺れる首長達の表情を見渡してから、カガリは頭を下げた。
「──皆、まずは謝罪と感謝を。大変な時に国を空けてすまなかった。そして私が居ない間オーブを護ってくれて、ありがとう」
深く頭を下げるのは、想いの深さの表れか。
投げられた謝罪と感謝に、無粋な声は挙がらなかった。
「そして今この時。祖国の窮地に際して、今一度私が皆の代表となる事に……どうか賛同を頂きたい」
再び、カガリは深く頭を下げた。
既に政治から離れた者の代表首長への就任。本来であれば異例の話である。
だが、先と変わらず無粋な声は挙がらなかった。
否の声は聞こえなかった。
「私は、アスハ代表を支持します」
「私も同じです」
「私も」
「賛同いたします!」
仕込みであったタツキ・マシマの声を皮切りに、次々と上がる声。
ユウナはまた胸中で……先とは別の意味で笑った。
万全を期する必要等無かったのだ。
彼女の声と言葉。それだけで、容易に万全となってしまうのだから。
あくせく裏で動いていたのが、まるで意味のない光景であった。
仕込みなど無くても、満場一致で賛成なのだから。
「どう、カガリ?」
「感無量だ、ユウナ────ありがとう」
「まだそれは早いよ。本題はここからなんだから」
「あぁ……確かにそうだな」
ここまでが……前提条件である。
問題はここから。事態をどう収めるか。
カガリは緩んだ気と表情を引き締めた。
「早速だが、通告に対する回答を決めたい。皆、意見を──」
芯が通った議場には、先程までのまとまりのない騒がしさから一転。力強い声と意見が飛び交う。
こうして、オーブの獅子は祖国へと帰還を果たした。
アークエンジェルの艦橋にて。
キラと共に艦橋へと上がったサヤは、マリュー達との挨拶もそこそこに、状況を確認していた。
「ではやはり、ロード・ジブリールがオーブに居ると言うのは……」
「この動きからして、まず間違いないわね」
「国民の避難は? 国防軍はどう動いていますか?」
「ミリアリアさん、状況は?」
「はい。つい先程ですが、指示が出たみたいです。護衛艦群も用いて、国民の国外輸送を始めている模様」
「とは言っても、間に合うとは思えないわね」
「全てはこのような事態を招いた政府の責任……そして、そんな無能共の責任を取るべく、カガリ・ユラ・アスハは代表になるという事なのでしょう?」
サヤは睨みつける様に、マリューへと視線を向けた。
このような事態。招いた時点でその責任からは免れない。
ここからどのような起死回生を狙おうとも、全てが終わったのちに追及はされるだろう。
そんな針の筵の上に、カガリは座ろうとしているというのだ。
「まるで人身御供ではありませんか。貴方達はそれで良いのですか!」
「良いも悪いもないよサヤ。それがカガリの意思なんだから」
「くっ、そうやって本人の意思だからと聞き分けの良い事を……この軟弱者」
「えぇ……それは酷くない?」
何故かサラリと罵倒されたキラは意気消沈。思わず視線を落とした。
「えっ……これ……艦長! エターナルからメッセージです」
ミリアリアの報告に、艦橋がざわついた。
「エターナル? ラクスさんからかしら?」
「はい────“キラは、カガリさんとアスランの御傍へ。事が起これば宇宙から剣をお渡しします”と」
「それって……」
兼ねてより進められていた自分達の機体。その完成と譲渡を意味するメッセージ。
この危急の事態において、正に朗報である。
キラやマリュー、ナタルの顔には喜色が浮かんだ。
「ヤマト、カガリは今政庁にいるはずだ。急げ」
「はい、直ぐに向かいます」
そう言って艦橋を出ていくキラを、サヤはどことなく疎外感を感じながら見送った。
今この時、力が欲しいと言うのに、自分にはもう剣が無い。
兄が国に居ない今、アマノの人間として父からの教えを全うする時だと言うのに……彼女の剣は既に失われていた。
「あっ……ラミアス艦長」
しかし、サヤは思い至った。
この国にはまだ、自分が扱える剣が眠っている事を。
自身が乗るに相応しい。否、サヤ・アマノが手にしたい剣が……まだ残されているはずであった。
「えっ、サヤさん……なにかしら?」
「モルゲンレーテとはコンタクトを取れますか?」
「えっと、それは勿論。私は一応社員としての立場もあるし、取れるけど……」
「今のサヤは認識票も無く、戦死していた身。己を証明するものがありません。ですが、この有事の時にサヤが燻っている事などできましょうか。
故にサヤも、モルゲンレーテに眠っているであろう剣を取りに行きたいのです」
「眠っている剣って……」
サヤが言う剣が思い当たらないマリューが惑う中、ナタルは何かに気が付いたように表情を変えた。
「そう言う事か。ならばサヤ、私が同行しよう。モルゲンレーテならマリューより私の方が顔が広い」
技術開発設計局のトップであったタケルの身内。モルゲンレーテの技術スタッフであったマリューと比べれば、ナタルの方が余程顔が利く。
軍部と設計局の両面で、ナタルはタケルの秘書官としてモルゲンレーテにも入っていたのだから。
「えっ、ちょっとナタル」
「ありがとうございますお姉様。急ぎ同行をお願いいたします」
「あぁ。そういう訳なのでマリュー、少し艦を空けます」
「え、えぇ……それは良いけど」
とんとん拍子で話を進めていく2人に置いて行かれて、マリューは完全に呆けてしまった。
「ふふ、それでは行きましょう、お姉様」
「あぁ、急ぐぞサヤ」
艦橋を出ていく2人を、マリュー含めクルー達が少しあ然としながら見送った。
「何故かしら……随分仲良くなったわね、あの2人」
「そう、ですね」
同意するノイマンの小さな呟きが溶けていく。
数秒の硬直をした後、彼等は改めてモニターに映る状況の推移を見守り始めるのだった。
オーブ政府に動き有り。
発信される電波に載せられて、領海線上の同盟軍にその声は届けられた。
『私はオーブ首長国連邦代表、カガリ・ユラ・アスハだ。
我がオーブの領海線上の集結したザフト及び各国同盟軍の通告に対し、オーブの代表として回答させてもらう』
力強い声音。
代表を退いていた筈のカガリ・ユラ・アスハの登場に、同盟軍には僅かなどよめきが起こる。
『貴殿等が要求するロード・ジブリールについて、一部の閣僚による手引きがあった事を確認している。その為、現在は総力を挙げて氏の捜索を進めている状況だ。
従って、我がオーブ政府は、氏の捜索に24時間の猶予を所望したい。必ず氏を見つけ出し引き渡すことを約束する。以上がオーブ政府の回答だ────どうか、協議を願いたい』
真っ直ぐな言葉。その声音だけで信じさせるだけの力を備えたカガリの声は……しかし、ギルバート・デュランダルには届かなかった。
「ふむ……茶番だな。既にその様な要求を受け入れられる状況ではないのだよ、アスハ代表」
何故なら世界は、オーブから引き摺りだされるジブリールの姿を望んでいるのだから。
彼を引き入れたオーブは、このまま世界の敵でなくてはならない。
「通信を繋げてくれ」
「はっ!」
近くの士官に呼び掛けて、デュランダルもまたカガリ・ユラ・アスハとの直接対決へと躍り出た。
『同盟軍司令官、ギルバート・デュランダルです。まずはアスハ代表の復帰を喜ばせて頂きましょう。
しかし、そちらの要望を吞むことはできません。貴国には前科がおありだ。
嘗て、ヘリオポリスにて貴国が連合に加担し兵器を開発した過去。また、領海へと不時着した連合の艦船を匿い、ザフトの部隊を追い返した過去。
これらから我々は、先程の要求はジブリール氏を逃がす算段である疑いを払拭しきれません。
我等が求めるのは氏の即時引き渡し。これ以外に譲歩は無い────引き渡せぬのなら、我らの手で引き摺りだすまでだ』
カガリとはまた違う、それ以外を許さないという強い声でデュランダルも返した。
両陣営のトップ同士がやり取りするそれを、当事者────即ち両陣営の軍部の者達は固唾をのんで見守った。
『随分と事を急くな、議長』
『その理由がわからぬようでは、貴方に代表など務まりますまい』
言外に、この事態を招いたオーブにもうその信用は無いという事。そして、ここでジブリールを逃がすような事になれば、今度はプラントが危険だという事。
そのくらいは分かるだろう……デュランダルはそう言っているのだ。
だが、カガリからすれば逆に、どうあってもオーブを攻めたい。その姿勢が見え隠れしている気がした。
ラクスから、カガリは聞き及んでいる。ギルバート・デュランダルが、この争いの先で何かを目論んでいる事を。
そしてその計画の中で、カガリやオーブは障害になるのだと踏んでいる。だからこそ、譲歩はないという訳だ。
ならば、ここで潔く討たれる道などありはしないだろう。
先の大戦と同じく、退けるより他に道は無い。
通信越しに、カガリは彼へと覚悟の声を挙げた。
『残念だが議長。私が掲げる事は変わらない。オーブの理念は変わらない。
他国を侵略せず、侵略を許さず、介入しない────ロゴスの打倒を叫ぶのは勝手だが、オーブを巻き込むのは看過できない事だ。
我々を信じられないからジブリールを引き摺りだす……その為に、我が国に軍を差し向けると言うのなら』
数秒。流れる静寂が、事が起きる事を予感させた。
『我等は再び、祖国を守る為に剣を取ろう』
────宣戦布告。
居並ぶ同盟軍を前に、カガリ・ユラ・アスハは来るならば来て見ろと言わんばかりの声を挙げた。
ジブリールは見つかっていない。デュランダルがいくら叫ぼうとも、無い袖は振れない。
その為に、彼がオーブを攻めると言うのであれば……それが避けられぬ事態であるのなら。
2年前の再現をしてみせるぞ、という訳だ。
これを挑発と取れるか────否である。
少なくとも、通信を聞いていたミネルバ艦長タリア・グラディスはこの時嫌な予感を禁じ得なかった。
名実共に伝説となったオーブ戦役。
絶対的な敗北しかなかった戦いを、痛み分け……ともすれば実質の戦勝にまで持って行った、その主役である彼女が言ってのけたのだ。
万全の準備を配してデュランダルが手にした、黒を白と変える力────カガリ・ユラ・アスハはそれを、武力で以て可能としている。
『では、交渉は決裂の様ですね』
『気が早い事だ議長。ならば我々は、必ずジブリールを見つけ出して、再び交渉の席につかせて見せよう』
嵐の様な交渉は終わった。
通信が途絶え、世界に幾ばくかの静寂が過った。
デュランダルは静かに、この場に集った軍人達に思いを馳せながら口を開いていく。
「全軍に通達、ロード・ジブリールをオーブから引き摺りだせ!」
ロード・ジブリール捕縛作戦────オペレーション・フューリーの開幕である。
こんなのユウナじゃないって人にはごめんなさい。
多分本作で最も輝いてる時間だったよユウナ。
アスランが影薄い……君の活躍はここからだから許して。
ここからいよいよオーブ戦役。
ヒロイックな展開になります。どうぞお楽しみに。
感想、どうぞよろしくお願いします。