今回は嫌な話もありますが、これからを考えれば作者にも読者にも避けては通れぬ道と、書き連ねました。
申し訳ありませんが、是非一読していただきたく思います。
長い作品になりました。
SEED編がおおよそ8ヶ月。約100万文字。
運命編はまさかの2年連載。約150万文字。
連載も文字数も1.5倍ですね。本当に驚きです。
それでも、満足いく作品として作者は書き上げることができました。感無量な心地です。
偏にこれまで応援してくれた読者の皆様のおかげです。
本当にありがとうございました。
・本作について
さて、まずは本作の制作秘話というか作者の裏話を少し。
SEED編のあとがきでも触れていましたが、本作の書き出し目的は
「桑島キャラを救いたい」
これでした。
皆さんご存知の通り、ミッションはコンプリートであります。
そんな目的の中で、私の創作感として目指していたのは、とにかくキャラクターを魅力的に。そして生きたキャラクターを描くことでした。
オリキャラも複数いる中、原作とは違った経験を経た全てのキャラクター達が。
創作の都合を感じさせない、作品世界の中で正に生きている様な動きをする。
これをずっと意識して描いてきたつもりです。
それともう1つ、本作において大事な根幹部分があります。
それは、作者自身が納得できなかった原作部分を、出来る限り納得できる形に描く事、でした。
具体的にはSEEDの解釈。そして運命編で描かれたデスティニープランの展望と、その先にある答え。
具体的な設定はなかったSEED。何となくで否定され、なんとなく戦い、なんとなく終わったプラン。
当時そんな印象であったSEEDdestinyの話を、作者の見解で塗り固め全力で納得できる様な展開を描き出しました。
読者の皆さんが納得できたかはわかりませんが。作者としては、説得力のある展開を描けたと思っています。
・シナリオと主人公タケルについて
まず第一に、運命編は中々賛否が有りました。
国を軽々しく離れた主人公とか。これまでの戦いを全部無意味にする主人公とか。
作者としては彼の行動に十分な理由付け、説得力を持たせてきたつもりでしたが、理解してくれない人も多かったです。
本作執筆に当たって、主人公が運命編でザフト側に回るのは既定の話でした。
作中でも語られていたように、彼はもう一人のラウ・ル・クルーゼという役柄を宛てられ、それでも彼とは違う答えを見出し、戦い続けました。
人類と世界に絶望し、それでも破滅では無く平和を求めた姿が、ギルバート・デュランダルを変え、その先の戦いも変える事となった。
まぁ、プランに対する反対も賛成もいまいち語られなかった原作に代わり、確りとこの部分を描く為でもあったわけですが……主人公がザフト側に回った展開には、やはり批判の声も多かったです。
最終的には戻ってきた主人公ですが、彼の行動が世界に与えた影響は決して小さく無かったのではないかと思います。
・運命編のスポットキャラについて
主人公はタケル・アマノ、ではありますが。
SEED編ではキラとアスランにもフォーカスしていたように。運命編ではシンとサヤ。この2人が物語に大きく関わる事となりました。
これもプロット段階で決まっていた話で、続編作品で前作主人公が出張るのは、ちょっと作者の矜持に反するところがありました。
故に、キラとアスランは頼れる先達のポジションにおいて、余り前には出さないよう意識したつもりです。
そして、原作主人公であった(これ大事)シン・アスカ。その等身大の相棒兼ヒロイン枠として、生きていたサヤ・アマノの2人が本作のサブ主人公と言った立ち位置で、物語を綴る事となりました。
遺伝子が齎す究極の相性。引き寄せ合う様に、高め合う様に至るSEED。
2人の成長と戦いは、運命編でも多く描かれた大切な要素だったと思います。
サヤちゃん、本当に人気でした。(愛してくれてありがとうございます)
・今後の展望について
ここから少し、皆さんにとって嫌な話を綴ります。
まずは続編(FREEDOM)について。周知はしておりましたが作者はまだ劇場版を未観賞です。
この作品のプロットを組んだのが2022年6月なので、劇場版に影響されない様にと、ずっと完結まで見ないで来ました。
よって、これから観賞し書くかどうかを決めます。
はい、執筆するかどうか……これはまだ未定です。
鑑賞後に続編を書きますとは……今の作者には言い切れません。
正直な所、運命編終盤から完結までは、本当に執筆が辛く苦しい日々でした。
原因は1つ。読者からの反応が薄れて来たからです。
流行り廃りがあるのはわかりますが、それでも盛り上がってくるはずの……少なくとも自分ではそのつもりで書いている終盤の展開に、ほとんど反応が返ってこなくなり
何度も何度も、執筆を辞めようかと頭を過っていました。
好きだから書いてるんじゃないの? 反応がなきゃ描けないの?
と言われる方もいるかもしれませんが、それは読者がつくまで、執筆開始の最初だけの話だと思います。
書いて、読者が付いて、楽しんでくれてーーーーそうなったらもう、創作は自分の為だけにはなり得ません。
自分の作品に全力で打ち込んで、創作するのには多分なエネルギーを必要とします。
商業作品なら、お金という報酬がありますが、二次創作における報酬は読者の反応しかありません。
作品は勝手に湧いてくるわけではありません。作者が必死に紡いで生み出しているのです。
書いても反応が無く、読んで楽しんでいる人がほとんどいないのなら、必死に書き上げる意味なんかありません。自分の頭の中で完結してしまいます。
私は、寝ても覚めてもこの作品の事ばかり考えて、連載期間をずっと執筆に打ち込んできました。
でももう、この作品の続きを書き出して、また反応の返ってこない中同じ気持ちで完結までを書き続けるのは。もうきっと不可能です。
アンケートには劇場版を希望する声が多かったですが、私の感想を求める声にはほとんど返事がありませんでした。
それで、作者が次を書けると本当に思いますか?
続編を希望すると言うのなら、読者の熱をちゃんと届けて欲しいです。
希望する声をちゃんと形にしてください。
それが無ければ、もう私に続きは書けません。
もう私は次の展望としてオリジナル小説のプロットも考えています。
長編と中編の2つ。長い挑戦になる予定です。
この作品の経験を糧に、私はもう次なる目標を定めております。
読者の皆様が本作の続きをもし望むのなら。読みたいと思ってくれるのでしたら。
私のこの目標に並ぶくらい、作品に対する声を。想いを形して届けて欲しいです。
お願いします。
最後に、熱心に感想をくれていた一部の読者の方。
完結できたのは貴方のお陰です。そのお声が無ければきっと完結を断念していました。
どうぞ、応援し続けたご自身を、私がカガリの兄様奮闘記を完結させたんだと誇ってくださいませ。
本当にありがとうございます。
最後の最後に、ようやく出番が来た主人公機の設定を載せて置きます。
ORB-0000 シロガネ・コクウ
アマノ邸跡地にてエリカ・シモンズが発見したデータメモリーから製作された、初のオーブ製核動力搭載MS。
元はタケル・アマノが嘗てフリーダムに抱いた憧憬から、機体動力の制約を全て無視しタケルの設計思想であるパイロットの為の最高の機体ではなく、最強の機体として空想し、設計したアンリアルなシロガネの設計データである。(とどのつまりは趣味の産物)
エリカがターミナルの技術をも吸収して改修。来るべき時にタケルが乗る為の決戦MSとして開発される事となった。
装甲は全身をPS装甲に置き換え、尚且つ鏡面装甲ミカガミの技術をPS装甲表面にコーティングとして施すハイブリッド型として技術を確立。対物理・ビーム両面において高い防御性能を確保。
背部バックパックは元のシロガネと同様に可動製多角スラスター型を採用しているが、ビャクライユニットの運用データも合わせた新設計のバックパックを開発。後述するドラグーン兵装の新規技術により背部ビーム砲塔のキョクヤをオミットし、バックパックの大型化とドラグーン兼サブスラスター端末を増設した。
機体の背中に大きな花を背負う様な形で、ビャクライユニットよりはコンパクトに背部をまとめつつ十分な推進力を確保。シロガネの根幹である高い機動性をこれまで以上のものとしている。
またヴォワチュールリュミエールも搭載しており、ドラグーン接続部より光の翼を噴出させる。その形状から、展開時は光の翼と言うより、大きな光の花を背中に咲かせる様になる。
動力には当然ながらハイパーデュートリオンを採用。核動力による半永久的なエネルギー持続と、バッテリーによる瞬時出力の確保。
フリーダムやジャスティスと比べても何ら遜色のないハイエンド機へと仕上がった。
名称のコクウは虚空から。転じて、タケル・アマノが制約無しで最強の機体をと妄想した空想のシロガネであることから来ている。
武装
・多目的ビームライフルショーティ:ビャクヤ×2
変わらずとなるシロガネのメイン武装。
取り回しのためのグリップの改良や、サーベルの励振装置の位置。出力など技術面でのブラッシュアップを施されている。
また、後述するドラグーンにおける新技術に合わせて、2本のビャクヤを連結する機構やドラグーン端末を装着するアタッチメントなどが追加された。
・背部サブスラスター兼ドラグーン機動兵装ブレード:ジンライ×6
・背部サブスラスター兼ドラグーン機動兵装砲塔:ビャクライ×6
本機シロガネの兵装において、大半を担う新基軸のドラグーン兵装。
ドラグーン兵装としての機能は当然ながら十分であるが、サブスラスターとして機能させる為、少し大型化した端末全てに、小型バッテリーとジェネレーターを搭載。各端末が十分なエネルギーを持つ様になり稼働時間の長期化に成功。また、空力特性を考慮して作られたジンライは大気圏内での切り離しを可能とし、空気を受けて発生する揚力で飛行させることができる。宇宙空間の様に鋭角機動はできず戦闘機の様な動きにはなるが、ドラグーン最大の弱点である大気圏内での使用不可に対する一つの解答となった。
・新マルチウェポンラック機構:オーバードーズシステム
本機における戦力の大半を担うドラグーン兵装。それ等が構築する全領域対応型武装化システム。
カゼキリに採用されたマルチウェポンラック機構を参考に、機体とメインウェポンであるビャクヤの随所にドラグーン端末の接続機構を設ける。これにより単なる機動兵装であったジンライとビャクライを、多目的兵装へと引き上げた
ジンライを脚部に接続してのビームブレイドとしたり、ビャクヤとビャクライの接続によって砲身を伸ばしライフルとしての出力を引き上げたり。その運用は千変万化と言える程多岐に渡る。
ジンライとビャクライの運用次第で、至近距離での格闘戦から、超遠距離での狙撃戦までこなせ、どのような状況下でも適する兵装を生み出せる、夢の様に馬鹿げた順応性を持つ機体へとシロガネを昇華させた。
更に、ドラグーン端末に備えられたジェネレーターとバッテリーによって、必要に応じた出力の調整が可能。機体本体からのエネルギー供給と、ドラグーンに搭載されたジェネレーターからの供給によって、場合によっては過剰出力にまで至らせた攻撃をも可能としている。これがシステム名称のオーバードーズの由来でもある。
・腰部姿勢制御スラスター兼ドラグーンシールド×2
スカートアーマー状の姿勢制御用スラスター。端末にビームシールド展開装置を備えており、主には防衛対象の守護を目的としているが、上記マルチウェポンラック機構により機体各部への装着も可能としている。
・胸部臨界出力荷電粒子砲:ゴウライ
前述のオーバードーズシステムによって、機体エンジンとビャクライ端末のジェネレーターを全て直結。胸部発射口にジンライ6基による磁場フィールドで砲身を展開して放つ、超出力の荷電粒子砲。
その威力は凡そMSが搭載する規格を優に超え、艦船の陽電子砲ですら超える。。
使用後はドラグーン12基が一時的に充電時間を必要とし使用不可になる他、砲身展開中は身動きが取れない等、制限は重く大きい。
しかし艦船と違い取り回しが良く、命中精度を十分に確保できるMSに持たせる超火力としては、完全に規格外であり、その有用性もまた高い。
余談ではあるが、ゴウライは元々タケルの設計データには含まれておらず、エリカ・シモンズがオーバードーズシステムの搭載に併せて独自に加えたものとなっている。
着想はユニウスセブンの落下阻止作戦から得ており、高い命中精度で発射できる超高出力火砲の必要性を感じた事から設計された。
ORB-0000-T テンライユニット
シロガネに更なる機動性を付随する為に作成されたビャクライユニットと、フリーダム等専用ミーティアを参考に生み出された、シロガネ・コクウ専用の大型アームドモジュール。
接続時にはシロガネ本体からビャクライとジンライを切り離し機体各部へと接続。剥き出しとなったヴォワチュール・リュミエール推進機関を覆う様に背後からテンライユニットがドッキングする形となる。
背後から機体全体を覆うような形状となっており、イメージとしては外部接続のフルアーマーユニットに近い。(わかる人にはわかるビーダマンのOSギアのイメージ)
シロガネのヴォワチュール・リュミエールを背面へと一点収束し、莫大な推進力を得る一方で、機体とモジュール各所に接続されたサブスラスターとなるドラグーン兵装によって機動性も両立。
シロガネが誇る高速高機動を、究極の領域へと押し上げるユニットとなった。
搭載される火器は何れもシロガネには本来不釣り合いな高い火力を有しており、これらは搭乗するアイシャによってコントロールされることとなる。
・肩部アーム兼大口径プラズマ収束砲ホムラ×2
シロガネの肩部を覆う形で接続されるユニットアーム。
装甲を展開すれば内部には150mmプラズマ収束砲と、大型ビームブレードの複合兵装を内蔵する。
・エリケナウス対艦ミサイル×44
ミーティアに搭載されているものと同様。高い誘導性を誇る対艦ミサイル。
・大型ドラグーンビーム砲塔テンライ×4
シロガネとのドッキング前にはスラスターとしての役割を果たす、テンライユニットのメイン兵装。そのサイズはケルベロスやアグニの様な大型ビーム砲塔と同等のサイズを有しており、ドラグーン兵装としては規格外な威力を誇る。
搭乗者をアイシャと想定してドラグーン制御のシステムを構築し、タケルのシロガネとの複座式となり、機体制御の必要が無くなった時こそ真価を発揮する。
読後感をぶち壊してしまい大変申し訳ありません。
ですが、語ったのは紛れもなく作者の本心でございます。
これを見て、アンチになるも離れるも出てくることは覚悟の上で。
今後の作品を書くために綴らせていただきました。
改めて
ここまで読了いただき、本当にありがとうございました。
完結後、読みたい話は? (どれから書くか参考までに)
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企画:タケルユリスinOO世界