[ウマ娘×TOUGHシリーズ] オグリ家と宮沢家との日常シリーズ   作:日常系好き

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この概念から生まれたラーメン屋のオチにいつも死天王を使ってしまうようになりました。
タマモクロス幼馴染概念導入。


ラーメン屋“幽玄”へ行こう

「なあタマ、ラーメン屋へ行かないか?」

「…アレか? 最近のお前の行きつけで店長(オッチャン)の名前とたまに姿を表す店員がやたらと気合いの入っとる…」

「ああそうだ この前、家のポストにこのトッピング無料券が入っていて二名までと書いていたから良ければタマも一緒にと思ってな」

「…んん? いや待てや! この券明らかに手書きやん!? どう考えてもお前とお前のアニキ宛でウチはお呼びで無いやろ!」

「いや、そんな事は無いだろう タマも邪険にされるどころか、よくサービスして貰っているじゃないか」

「あのオッチャン、付き添いで行ったウチが何度も『小食です』って説明しても仏頂面でラーメンに具材追加してくんのはホンマ、なんなん? まぁ無料(タダ)やし文句を言った事は無いけどな…」

「多分、タマとキー坊の話し方が似てるから親近感が湧いているんだろうな」

「ちょちょちょちょーい!! 言うに事かいてキー坊(アレ)とウチの喋りが似てるなんて冗談キッツいわー、上品さが天と地程も違うやん?」

「…変わらなくないか?」

「オグリィ! お前、たまには気ぃ利かせんとホンマに友達失くすぞ!!」

「すまない、タマ…それでラーメン屋だが、その…どうする?」

「…しゃーない、この流れでオグリ一人を行かすのも後味悪いし、ウチも付き合うたる」

「ありがとう、タマ!」

「ほな、行こか…ラーメン屋“幽玄”」

 

 こうして向かったラーメン屋“幽玄”、そこで行われたのはオグリによる食事という名の“蹂躙”とそれを微笑ましそうに見る店長の姿であった。

 

(もっ もごもご ぷっ)「覚吾さん、おかわりを頼む トッピングは全部乗せでな」

「ううん ドンブリごと行くとは、いつ見ても圧巻な食べっぷりだ 分かった、直ぐに作るから待っていなさい」

「オグリ、お前まだその食い方やっとんのか 親父(おとん)お袋(おかん)からやめるよう前から言われとったやろ?」

「って普通にキー坊も来とるんかーいっ!!」

「タマ、お前も相変わらず声がデカイのぉ キャンキャンキャンキャンとポメラニアンか」

「あぁん!? お前、誰がポメラニアンやねん! 昔馴染みの年上やからって会う度に兄貴風吹かしおって、しまいにはいてこますぞ!?」

「…訂正するわ 凶暴さで言ったらむしろチワワやな」

「上等やん…表出ろ! 町内一周で決着(ケリィ)付けたる!!」

「おうっ、腹ごなしには丁度エエな お前も芝に行ってから随分と活躍しとるようやが、ワシも灘神影流の現当主としてウマ娘にも負けんっちゅう事を教えたるわ」

「よっしゃ言うたな!? 静虎のおっちゃんには悪いがキッチリ完勝したるさかい、吐いた唾飲むなや!! …あ、騒がしくしてすんません ウチ等、先に帰りますんで」

「タマとワシの分は先に払っとくんで その…今日も、美味かったです」

「……ありがとう また、いつでも来なさい」

「いや、何で毎度自然とキー坊が払う流れになっとんねん!」

「何言っとんのや 妹分の面倒見んのが兄貴の務めやさかい、当たり前やろ」

「キー坊、お前…ホンマそういう所やぞ まぁ、これで女からモテへんのが笑えるんやけどな」

「うっさい! 早よ行くぞ!」

「ちょ、待てや! ごちそうさまです! オグリも早目に切り上げるんやでー!」

 

 二人が店を出るとすっかり静かになった店内、残された店長とオグリとの間に気まずい空気…は流れない物の、店長は少しだけ歯切れ悪そうに出来上がったラーメンと共にオグリに話を切り出した。

 

「おかわり、お待ち(ゴトッ …あの二人は仲が良いのかい?」

「うん タマは昔こっちに越してきて私とキー坊と出会ったんだけどウマが合うのか、たまに三人で遊びに行くんだ」

「私も君達のレースを見せて貰っているが彼女は強いな アスリートとしては小柄ながらも高い瞬発力を持った脚質と決して勝ちを諦めない執念…ある意味、己の命を顧みない姿勢に私も世界中を回っていた時の頃を思い出すよ」

「そう言えば…覚悟さんも格闘家だったね」

「熹一に敗けて憑き物が落ちた今、こうして店を構えているが存外…悪くない気分さ」

「覚悟さんも、よくお父さんの言っている“与える側”に成れたんだな」

「そうだな…だがオグリ、君に比べれば私などまだまだだ」

「そうなのか?」

「純粋に走ることに特化したウマ娘の中でも、君の走りには言葉に出来ない“清廉さ”がある…未だに私の心にある汚い物を君が一瞬で溶かしてくれていると感じるんだ」

「……私はそんな事を考えて走っていない けど、覚吾さんに元気を与えているなら良かったよ」

「うん、君はそのままで良い ただ、私にとってそう感じる事が出来た女性は君が“二人目”でな…今度こそ、伝えておかねばと思っただけなんだ」

「覚吾さん、それってキー坊を生んでくれた…」

「いや、すまないな…急におじさんの感傷に付き合わせてしまって おかわりも冷めてしまったし、作り直そうか」

「いやいいよ、覚吾さん達が私を想って作ってくれたんだ 頂いてからおかわりを頼む」

「そうか…ところでオグリ…その…君が良ければで良いんだが…」

「? 何だ、覚吾さん」

 

 数多の戦場を渡り歩き、修羅場を経験してきた“拳聖”日下部覚吾…現在、彼にとって未だかつてない緊張が走っており、その姿を彼の元弟子である4人“幽玄死天王”がバックヤードで固唾を飲んで見守っていた。

 

「なぁ春草 覚吾さん、今回こそオグリに言えると思うか?」

「大観……まぁ、『宮沢熹一と夫婦になってくれないか?』なんていきなり言っても普通は無理だと思うよな」

「無理なら無理であの子はきっと引きずらねぇし、その時は変わらず俺達はあの子を推し続けるだけよ…大蛇はどう思う?」

「いや待て鼬、材料がそろそろ尽きそうだ トラック運転してる金城に急ぐよう連絡を入れてくれ しゃあ───(湯切り」

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