にじさんじ異世界決闘録   作:七倉八城

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お久しぶりです。
七倉八城です。

遊戯王×にじさんじのクロスオーバー第二弾です。
FGOの方の執筆が上手くまとまらず、悩んでいましたが別のモノを書こうと思い、こちらを投稿しました。FGOの方も行く行くは書いていくつもりです。

今回もオリカ満載です。
ハチャメチャな効果は基本、付けないと思いますが、「これはやり過ぎだろ……」などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

デュエルのプレミや間違いがありましたらすみません。


どうぞ、最後まで読んでいただけると助かります。
感想やご指摘、評価お待ちしております。
できればTwitterの方にもフォローしていただけると嬉しいです。


BATTLE.1『加賀美ハヤト、異世界へ!?』

とある日。

 

にじさんじライバーである加賀美ハヤトは自宅で配信を行っていた。

 

「では、皆さん。お疲れさまでした」

 

配信を切り、伸びをする。

長時間配信で凝り固まった体を解す。

 

「ふぅ……疲れました。流石に3時間ぶっ続けで遊戯王配信はやりすぎましたか……」

 

Twitterに配信の感想を呟くと再び、遊戯王アプリの画面を表示させた。

 

「もう少しでダイヤに昇格できますね……もう少しやりますか」

 

マウスカーソルを動かし、デュエルと表示されているボタンをクリックする。

その瞬間、PCから眩い光が放たれた。

 

「っ!? な、何ですか!! この光は!?」

 

強烈な光で目を瞑り、視界が暗転した。

 

 

 

 

 

―――――――――。

 

 

 

 

 

数秒間……感覚的には10秒も見たいない、ほんの一瞬だけ目を閉じた。

再び、目を開くと風景が豹変していた。いつもの自室ではなく、街中に突っ立っていたのだ。

 

「…………はい?」

 

突然のことでフリーズしてしまう。

辺りを見回すと街中と言ってたが建物は瓦礫と化し、炎が燃え広がり、黒煙が立ち上っていた。

真っ先に思い浮かんだのは戦場だった。

 

「ど、どこですか!?」

 

見知らぬ街並みに困惑する。

すぐさまスーツの内ポケットからスマホを取り出す。しかし、スマホは虚しくも圏外を表示していた。

 

(……圏外……ということは、ここは日本ではないのですか?)

 

スマホを戻し、周辺を捜索するために歩き出した。

土煙や硝煙で鼻が燻る。瓦礫で足場が不安定なため、バランスを取りながら慎重に進む。

周辺を見て回っているが人の姿を確認できなかった。

 

「ここがどこか知るためにも住民に会わなくては…………っ!!」

 

ふと、どこからか声のようなものが聞こえた。

耳をよく済ますと呻き声のような声が瓦礫から聞こえてきた。慌てて駆け寄り、瓦礫を掘り返すと、そこにはボロボロになった少年が横たわっていた。

少年を抱き抱え、様子を伺う。意識はないが息はしていた。

 

「息はしている……大丈夫ですか! しっかりしてください!」

 

他にも人がいないか確認すると、数メートル先に倒れている老婆と少年よりも幼い少女が倒れていた。二人とも少年同様にボロボロになっていた。

少年を抱えたまま、二人の元に駆け寄ると二人も気絶しているだけだった。

 

「流石に3人を抱えるのは難しいですね……どういたしますか……」

 

今後の方針を考えていると、壁の反対側から足音が聞こえてきた。

新たな住民だと思い、足音の方へ駆け寄ると、そこにいたのは住民でもなければ人間でもなかった。そこには人型のロボットがいた。

 

「なっ!? ロ、ロボット!?」

 

後退りすると、こちらに気が付いたロボットが加賀美の方を向いた。

 

『生命体を発見。直ちに排除します』

「排除!?」

 

ロボットから物騒な音声が聞こえるとロボットから距離を取る。

 

(……明らかに敵意がありますね。ただ、この3人を連れて逃げることは難しいですね)

『これよりデュエルモードに移行します』

 

ロボットの左腕が変形し、デュエルディスクに変化した。

 

「デュエル!? デュエルなら勝てる見込みもありますが……デュエルディスクもデッキもありません……どうすれば」

 

困惑していると先ほど、圏外だったはずのスマホから通知音が流れた。

慌ててスマホを取り出すと、入れた覚えのないアプリがスマホにインストールされていた。疑心暗鬼になりながらもインストールされたアプリをタップした。

するとスマホが輝きだし、手元にデュエルディスクとデッキが現れた。

 

「これは……。どうして、デュエルディスクが現れたか不明ですが……これで戦える!!」

 

デュエルディスクを装着し、デッキをセットさせた。ロボットもデュエルディスクを構えた。

 

「デュエル!」

『デュエル』

 

加賀美ハヤト LP:4000

vs

謎のロボット LP:4000

 

「先攻は貰います!」

 

手札を確認すると見慣れないカードばかりだった。

 

「あれ? これ、私のデッキではありません!! ど、どうしましょう……?」

 

一枚一枚、テキストを確認する。

 

(えーと……このカードはこういう効果で……このカードは……先攻に向いていませんね。なら、このカードで様子見ですかね)

「私は【青銅の剣士(ブロンズ・ナイト)】を召喚します!」

 

青銅の剣士(ブロンズ・ナイト)

レベル4/地属性/戦士族/攻1000/守備1500

○自分・相手のバトルフェイズ時に発動できる。このカードの攻撃力は1000アップする。

 

フィールドに青銅の鎧を身にまとった剣士が現れた。青銅の剣士は同じく青銅で出来た剣を構える。

 

(このカードは実質、攻撃力2000のモンスター。戦闘では早々に破壊されないでしょう)

「私はこれでターンエンドです」

『ドローします。スタンバイフェイズに移行。メインフェイズに移行。私は手札から【ドラゴンの強襲】を発動します』

 

ドラゴンの強襲

通常魔法

○手札のドラゴン族モンスター1体を墓地に送ることで発動できる。墓地に送ったモンスターよりレベルの低いドラゴン族モンスター1体をデッキから特殊召喚することができる。

 

『手札のレベル4【ダイナマイト・サラマンダー】を墓地に送ることで、デッキからレベル3【アーミー・ドラゴン】を特殊召喚します』

 

アーミー・ドラゴン

レベル3/闇属性/ドラゴン族/攻1200/守備1000

○このカードがリリースされたターンのエンドフェイズ時に発動できる。デッキから【アーミー・ドラゴン】1体を手札に加えることができる。

 

ロボットの目の前に迷彩柄のドラゴンが現れた。両肩にはロケットランチャーが装備されていた。

 

『墓地に送られた【ダイナマイト・サラマンダー】の効果を発動します』

 

ダイナマイト・サラマンダー

レベル4/炎属性/ドラゴン族/攻0/守備1800

○このカードが墓地に送られた時に発動できる。相手に500ダメージを与えることができる。

 

『相手に500ポイントのバーンダメージを与えます』

 

加賀美の足元が爆発が起こり、爆風に巻き込まれた。

現実世界のデュエルとは異なり、実際に爆風の熱が感じ取れた。肌が焼き付く感覚。スーツの端が焼け焦げる。これは自分が行っていたデュエルと異なる。ということを再認識せざる負えなかった。

加賀美の頬に冷や汗が流れ落ちる。

 

加賀美ハヤト LP:4000→3500

 

「くっ!? ですが、攻撃力は1200! 私の青銅の剣士の方が攻撃力は上です!」

『私は【アーミー・ドラゴン】1体をリリースします』

「何ッ!?」

『手札から【ツインマシンガン・ドラゴン】をアドバンス召喚します』

 

ツインマシンガン・ドラゴン

レベル6/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守備1800

○このカードがアドバンス召喚に成功した時に発動できる。相手フィールドのモンスターを2体まで選んで破壊することができる。

 

ロボットのフィールドの【アーミー・ドラゴン】が消滅すると、そこに両腕がマシンガンと化したドラゴンが飛び出してきた。

ドラゴンが咆哮を放つと、その衝撃で周辺の瓦礫や木々が吹き飛んでいった。

自分も吹き飛ばされないように足に力を入れて踏ん張った。

 

『【ツインマシンガン・ドラゴン】の効果を発動します。【青銅の剣士】を破壊します』

 

【ツインマシンガン・ドラゴン】が【青銅の剣士】を睨みつけると両手のマシンガンの銃口を【青銅の剣士】に向けた。そして、両手のマシンガンの銃口が回転し、銃弾を乱発した。

その破壊力は凄まじく、一瞬で【青銅の剣士】を粉砕した。

 

「くっ! 私のモンスターが!」

『バトルフェイズに移行します。【ツインマシンガン・ドラゴン】でダイレクトアタックです』

 

【ツインマシンガン・ドラゴン】の銃口は今度は加賀美に銃口が向けられた。そして、無数の銃弾が加賀美に襲い掛かる。

襲い掛かる銃弾を受け止めるが着弾する度に体中に激痛が走り回る。

加賀美は歯を食いしばりながら攻撃を耐えた。

 

加賀美ハヤト LP:3500→900

 

『メインフェイズ2に移行します。カードを1枚伏せてターンエンドです。エンドフェイズ時にリリースされた【アーミー・ドラゴン】の効果を発動します。デッキから2体目の【アーミー・ドラゴン】を手札に加えます』

「はぁ……はぁ……これがデュエルですか……」

(痛みで気を失ってしまいそうです……ですが、負けるわけにはいきません)

「私のターン、ドロー! よし、これなら! 私は【ガントレット・ガードナー】を召喚!」

 

ガントレット・ガードナー

レベル4/地属性/戦士族/攻1600/守備1800

○守備表示のこのカードは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。

 

「さらに私は手札から【戦線同盟】を発動します!」

 

戦線同盟

通常魔法

○自分フィールドのモンスター1体を対象に発動できる。自分の墓地から選択したモンスターと同じレベル・種族のモンスター1体を特殊召喚する。その後、この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は800アップする。

 

「私はフィールドの【ガントレット・ガードナー】を対象に! 墓地から【青銅の剣士】を特殊召喚します! さらに【青銅の剣士】の攻撃力を上昇させます!」

 

青銅の剣士 攻撃力:1000→1800

 

「これで相手のモンスターを突破できる! バトル! 【青銅の剣士】で【ツインマシンガン・ドラゴン】に攻撃!」

『リバースカードを発動させます。トラップカード【竜の気迫(ドラゴン・プレッシャー)】を発動します』

 

竜の気迫

通常

○自分フィールドのドラゴン族モンスター1体を対象に発動できる。選択したモンスターより元々の攻撃力が低い相手フィールドのモンスターを全て破壊する。

 

『フィールドの【ツインマシンガン・ドラゴン】を選択し、元々の攻撃力2500以下のモンスターを全て破壊します』

 

【ツインマシンガン・ドラゴン】が咆哮を放つと、ロボットが伏せてあった【竜の気迫】が共鳴するように咆哮を増幅させ、衝撃波として加賀美のフィールドの【青銅の剣士】と【ガントレット・ガードナー】を粉砕させた。

 

「くっ! 私のモンスターが全滅……。仕方ありません。カードを一枚伏せて、ターンエンドです」

『ドローします。スタンバイフェイズに移行。メインフェイズに移行。【アーミー・ドラゴン】を召喚します』

 

【ツインマシンガン・ドラゴン】の隣に2体目の迷彩柄のドラゴン。【アーミー・ドラゴン】が現れた。

 

『バトルフェイズに移行。【ツインマシンガン・ドラゴン】でダイレクトアタックです』

 

この攻撃が通れば加賀美の敗北が決まってしまう。

 

「まだです! まだ諦める訳にはいきません! リバースカードオープン! 罠カード【絶対無敵の盾】を発動!」

 

絶対無敵の盾

通常罠

○相手のモンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターはこのターンのエンドフェイズ時まで戦闘・効果では破壊されない。

 

「甦れ! 【青銅の剣士】! 【絶対無敵の盾】の効果で【青銅の剣士】は破壊されません」

『バトルフェイズを終了させ、メインフェイズ2に移行。カードを一枚伏せてターンエンドです』

(ライフは空前の灯火。この手札では次の相手の攻撃を防ぐことは難しいでしょうね…………このドローで全てが決まる)

「…………私のターン、ドロー!」

 

勢いよくカードを引き、そのカードを確認した。

 

「来た! これで勝利の方程式は整いました! 私は手札から【黒鉄の魔法陣】を発動します!」

 

黒鉄の魔法陣

通常魔法

○デッキ・手札から【黒鉄の魔術師】1体を特殊召喚することができる。

 

「私はデッキから【黒鉄の魔術師】を特殊召喚します! 現れなさい!」

 

黒鉄の魔術師

レベル4/闇属性/魔法使い族/攻1500/守備1500

○このカードが特殊召喚に成功した時、相手フィールドのモンスター1体を対象に発動できる。選択したモンスターの効果を無効にし、攻撃力を1000ダウンさせる。

 

加賀美の前に魔法陣が展開されると、そこから黒いローブで全身を覆い隠した黒ずくめの魔法使いが現れた。その手には黒い鎖を持っており、鎖の先端には水晶が取り付けられていた。

 

「【黒鉄の魔術師】の効果を発動します! 【ツインマシンガン・ドラゴン】の効果を無効にして、さらに攻撃力を下げます! 『チェーン・マジック』!!」

 

【黒鉄の魔術師】が鎖は振り回す。遠心力により振り回されている鎖の回転速度が上がり、それに合わせて取り付けられている水晶も輝きだした。【黒鉄の魔術師】が【ツインマシンガン・ドラゴン】に向かって鎖を投げ飛ばすと、一緒に飛ばされた水晶から無数の光の鎖が放たれ、一瞬で【ツインマシンガン・ドラゴン】を拘束した。

 

ツインマシンガン・ドラゴン 攻撃力:2500→1500

 

「まだです! 私はレベル4の【青銅の剣士】と【黒鉄の魔術師】の2体でオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚! ランク4【魔鉱石竜 フルバスター】!!」

 

魔鉱石竜 フルバスター

エクシーズ/ランク4/地属性/ドラゴン族/攻2500/守備1500

レベル4モンスター×2

○墓地の魔法カード1枚を除外することで発動できる。このカードの攻撃力を500アップする。この効果は1ターンに2度まで発動できる。

○1ターンに1度、このカードが戦闘で破壊される時に発動できる。代わりにこのカードのX素材を1つ取り除くことができる。

 

2体のモンスターが光となり、渦となって一つとなる。やがて光の渦が輝きを増すと、そこから全身、光る岩で出来たドラゴンが飛び出してきた。岩のドラゴンは自身の翼を羽ばたかせながら着地すると、地響きのような振動と衝撃が放たれた。

 

「【魔鉱石竜 フルバスター】の効果を発動します! 墓地の【戦線同盟】を除外することで攻撃力を上昇! この効果は2回使えます! 今度は【黒鉄の魔法陣】を除外することで攻撃力を上昇! 【魔鉱石竜 フルバスター】の攻撃力は3500!!」

 

魔鉱石竜 フルバスター 攻撃力:2500→3000→3500

 

「そして、私はまだ通常召喚を行っていません! 私は【ドラゴナイト・シンクロン】を召喚!」

 

ドラゴナイト・シンクロン

チューナー/レベル4/風属性/機械族/攻1200/守備1000

○このカードが召喚に成功した時、墓地レベル4以下のの戦士族モンスター1体を対象に発動できる。選択したモンスターを効果を無効にして、特殊召喚することができる。

○このカードが戦士族Sモンスターまたはドラゴン族SモンスターのS素材として墓地に送られた時に発動できる。そのSモンスターの攻撃力を800アップさせる。

 

 

「【ドラゴナイト・シンクロン】の効果で墓地の【ガントレット・ガードナー】を特殊召喚! 私はレベル4の【ガントレット・ガードナー】にレベル4の【ドラゴナイト・シンクロン】をチューニング! シンクロ召喚! レベル8【ペンタグラム・クルセイダー】をシンクロ召喚!」

 

ペンタグラム・クルセイダー

シンクロ/レベル8/光属性/戦士族/攻3000/守備500

チューナーモンスター+チューナー以外の戦士族モンスター1体以上

○このカードがS召喚に成功した時、相手フィールドのセットさせたカード1枚を対象に発動できる。選択したカードを墓地に送る。この効果の発動に対して相手は対象のカードを発動できない。

 

【ガントレット・ガードナー】が4つの光の球体となり、【ドラゴナイト・シンクロン】が4つの光の輪となる。球体と輪が交差し、交わると一筋の光の道となった。光の道から黄金に輝く鎧を身にまとう騎士が現れた。黄金の騎士は2mは超える巨大な剣を構え、その胸には五芒星が描かれていた。

 

「シンクロ召喚した【ペンタグラム・クルセイダー】の効果を発動! 伏せカードを墓地に送ります」

 

【ペンタグラム・クルセイダー】の持っていた巨大な剣が輝きだすと、そのまま剣を振り払い、光の斬撃を放った。光の斬撃はロボットが伏せていたカード。【聖なるバリア-ミラー・フォース-】を一刀両断した。

 

「さらに【ドラゴナイト・シンクロン】の効果で【ペンタグラム・クルセイダー】の攻撃力が上昇します」

 

ペンタグラム・クルセイダー 攻撃力:3000→3800

 

「バトル! 【魔鉱石竜 フルバスター】で【ツインマシンガン・ドラゴン】に攻撃!!」

 

【魔鉱石竜 フルバスター】の身体の岩が青白く輝きだすと同時に口も大きく開く。すると口にも青白い光が漏れだした。【魔鉱石竜 フルバスター】は溢れだす光を【ツインマシンガン・ドラゴン】に向かって放つ。その光は熱光線となり、【ツインマシンガン・ドラゴン】の肉体を焼き尽くし灰燼と化した。

 

 

ロボット LP:4000→2000

 

「そして、【ペンダグラム・クルセイダー】でダイレクトアタックです!!」

 

【ペンダグラム・クルセイダー】の剣と胸の五芒星が輝きだし、巨大な剣を構える。巨大な剣は光が蓄積されたことにより、一回り大きな光の剣となった。【ペンダグラム・クルセイダー】はそのまま光の剣を振り下ろした。

光の剣はロボットを飲み込んだ。

 

ロボット LP:2000→0

 

光に飲み込まれたロボットは力尽きたように倒れ込んでいた。

加賀美は緊張が解けたのか、ため息を漏らした。そのままロボットに近づき様子を伺う。ロボットは電源が切れたようにピクリと動かなかった。

 

「ふぅ……勝ったようですね」

 

デュエルの決着がつくと装着していたデュエルディスクが光の粒子となって消え去った。

 

「そういえば、さっきのデュエルディスクとデッキは何だったのでしょうか……あ、そいえば子供たちは!?」

 

加賀美は慌てて気絶していた子供たちと老婆の元に駆け寄った。

瓦礫で足元が悪い中、急いで駆け寄るとそこには白いジャケットを身にまとった青年が少年を抱き抱えていた。

白いジャケットに白髪の青年。年齢は加賀美よりも少し若い程度に思えた。

 

「あ、申し訳ございません! この子たちを見ててくださったのですか?」

「…………」

 

青年は無言で少年を地面に寝かせた。

 

「……貴様か?」

「はい?」

「貴様が……遊我(ゆうが)を!!」

 

青年は加賀美を睨みつけた。

真紅の瞳には憎悪が籠っていた。

 

「お、落ち着いてください! 何か勘違いを!」

「黙れ! 見慣れない顔だ。……インベリアンの新手か?」

「インベリアン……? 私はただ、その少年と……あと少女が一人とご老人が……」

「なっ!? ……未来(みく)とトメ子さんも貴様がッ!!」

「だから、違いますって!!」

 

青年は怒りで加賀美の話を碌に聞いていなかった。青年はジャケットのポケットから小さなキューブのような機械を取り出す。

 

「貴様は! この俺が断罪するッ!! デュエルモード、オン!」

 

キューブのような機械が輝きだすと、デュエルディスクとなって青年の左腕に装着された。

 

「俺とデュエルだ!」

「ま、またデュエルですか!?」

(あー……どういたしましょう……話は聞いてくれないようですし……ここは……)

 

加賀美は飽きられたようにスマホを取り出した。スマホの画面を確認すると先ほどのデュエルでインストールされていたアプリが表示された。

何かを察した加賀美はアプリをタップすると、スマホが輝きだし、デュエルディスクとデッキが現れた。

 

(やっぱり、このアプリでデュエルディスクとデッキが出てくるのですね)

 

デュエルディスクを装着し、デッキをセットする。

 

「良いでしょう……私が勝ったら話を聞いてください!」

「さぁ、処刑の時間だ」

 

 




加賀美ハヤト
にじさんじ所属バーチャルライバー 兼 加賀美インダストリアル代表取締役。
普段のデッキはアドバンス召喚を主軸とした【魔境絶唱】(※詳しくは『にじさんじ決闘王』にて)を使用しているが異世界先では戦士族・魔法使い族・ドラゴン族モンスター主体の混合デッキ(イメージ的にはゼアルの遊馬)を使用している。
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