にじさんじ異世界決闘録   作:七倉八城

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行き当たりばったりでストーリーを進めているので、皆さんの感想からアドバイスをめちゃくちゃ頂いています。

このライバーを出して欲しい、こんなデッキが合うんじゃないか?など
感想やご指摘、評価お待ちしております。
できればTwitterの方にもフォローしていただけると嬉しいです。



BATTLE.5『覚醒せよ! 大いなる力!』

「【青銅の剣士】でダイレクトアタックです!」

 

ハンターを倒すと、額の汗を拭う。

 

「はぁ……はぁ……何とか倒せましたか」

(情けないですね…………遊我さんにエクストラデッキを数枚、渡してしまっただけでこんなに苦戦するとは……)

 

「ハヤト! レンがやられた!」

「白神さんがッ!?」

「くっ……」

 

レイもハンターを倒し、加賀美と合流する。

 

「ハヤト……レンを連れて逃げぇ」

「っ!? 何を言っているのですか!!」

「ヤツは強い。レンより弱いウチが勝てるわけも無い……でも、時間稼ぎくらいならどうってこともないで」

「ですが……」

「ほぉ、次の相手は貴様か」

 

加賀美の背後にいつの間にかランスが立っていた。二人は慌てて後退する。

そんな二人を見たランスは無言で近づく。

 

「早くせぇ!」

「くっ…………こうなったら!」

 

加賀美は突然、走り出しランスに突っ込んだ。

 

「……っ」

 

突然の行動にランスもバランスを崩した。

 

「ハヤト!?」

「南雲さん! 白神さんを連れて逃げてください!」

「何を言っているんや!」

「それはこっちのセリフです! 遊我達にはあなたと白神さんが必要なんです! 私なんかよりもずっと一緒にいるあなた方の方が大切なのです!」

「……ハヤト」

「邪魔だ」

 

ランスは加賀美を蹴り飛ばそうとするが、加賀美はランスにしがみついて動きを止めていた。

 

「早く行ってください!」

「…………あぁー! くそ! くそが!」

 

レイは声を荒げながら倒れたレンを担いだ。

 

「絶対に向かいに来る! 耐えるんやで!」

 

レイはレンを担いでグラウンドを出た。

ランスは加賀美を振りほどくと立ち上がった。

 

「逃がさん」

「貴方の相手は私です!」

 

加賀美は泥だらけになりながらもデュエルディスクを構えた。

 

「その勇気ある行動に敬意を表する。……だが、命令は遂行する。貴様を掃討する」

 

ランスはデュエルディスクを構えた。

 

「「デュエル」」

 

加賀美ハヤト LP:4000

 

vs

 

氷獄のランス LP:4000

 

「先攻は貰います! 私はモンスターをセット。カードを2枚伏せて、ターンエンドです」

(相手はカウンターを置いて展開するデッキ。なら、ここが盤面を固めるのが吉です)

「なるほどな。確かにセットしていれば、俺はアイスカウンターを置くことはできない。……だが、それは愚策に過ぎない。私のターン、ドロー。…………私は手札から【氷騎士の宝札】を発動」

 

氷騎士の宝札

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1度しか発動できない。

○手札の水属性モンスター1体を墓地に送ることで発動できる。相手フィールドに「氷騎士トークン」(戦士族・水・星4・攻/守1000)を1体を守備表示で特殊召喚する。その後、自分はデッキから2枚ドローする。

 

「手札の【フローズン・ゴーレム】を墓地に送ることで、貴様のフィールドに【氷騎士トークン】を特殊召喚する」

「私のフィールドにモンスターを?」

 

加賀美のフィールドに氷の鎧を纏った騎士が現れた。

 

「そして、2枚ドローする。貴様のフィールドに表側表示のカードが存在するということは」

「しまった!? アイスカウンターを置けるモンスターが!!」

「【氷騎士の宝札】の効果で墓地に送られた【フローズン・ゴーレム】の効果で貴様の【氷騎士トークン】にアイスカウンターを置く。さらに私は手札の【ブリザード・イーグル】の効果を発動」

 

ブリザード・イーグル

レベル4/水属性/鳥獣族/攻1500/守備1300

このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。

○相手フィールドの表側表示のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターにアイスカウンターを1つ置き、手札のこのカードを特殊召喚する。

 

「貴様の【氷騎士トークン】にアイスカウンターを置き、手札の【ブリザード・イーグル】を特殊召喚する」

「くっ……どんどんカウンターが」

「私は【氷白の怪僧】を召喚」

 

氷白の怪僧

チューナー/レベル4/水属性/魔法使い族/攻1000/守備1800

○このカードが召喚に成功した時、フィールドのアイスカウンターを任意の数を取り除くことで発動できる。取り除いた数と同じ数だけ自分のデッキからドローし、取り除いた数と同じ数だけ手札のカードを墓地に送る。

 

「【氷白の怪僧】の効果で2つのアイスカウンターを取り除くことで、2枚ドロー。そして、2枚を墓地に送る」

「……チューナーということは」

「私はレベル4の【ブリザード・イーグル】にレベル4の【氷白の怪僧】をチューニング。シンクロ召喚。レベル8【青氷の銀世龍(ブルーアイス・シルバーワールド・ドラゴン)】」

 

青氷の銀世龍

シンクロ/レベル8/水属性/戦士族/攻3000/守備2500

水属性チューナー+チューナー以外の水属性モンスター1体以上

○このカードを対象とする魔法・罠カードが発動した時に発動する。その発動を無効にし破壊する。

○1ターンに1度、アイスカウンターが置かれたモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力を0にする。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

4つの光の玉と4つの光の輪が現れ、交差すると一筋の光となった。光から猛烈な吹雪が吹き荒れると、フィールドが一瞬で銀世界に変貌した。フィールドの豹変に加賀美はあたりを見回し、頭上を見ると、そこには氷の身体をもったドラゴンが天空を舞っていた。

 

「バトルだ。【青氷の銀世龍】で【氷騎士トークン】に攻撃」

(……ここはどういたしましょうか……【氷騎士トークン】を守っても起点にされるだけ……なら、ここは)

「そのまま通します!」

 

【青氷の銀世龍】が口から冷気を纏ったビームを放つと【氷騎士トークン】は一瞬で凍り付き、そのまま破壊された。

 

「私はカードを3枚伏せ、ターンエンドだ」

「私のターンですね。ドロー! よし、いいカードを引きました! 私は手札から【黒鉄の魔法陣】を発動! デッキから【黒鉄の魔術師】を特殊召喚します!」

 

加賀美の前に魔法陣が展開されると、そこから黒いローブで全身を覆い隠した黒ずくめの魔法使いが現れた。その手には黒い鎖を持っており、鎖の先端には水晶が取り付けられていた。

 

「【黒鉄の魔術師】の効果を発動します! 【青氷の銀世龍】の効果を無効にして、さらに攻撃力を下げます! 【青氷の銀世龍】は魔法・罠カードの耐性はありますがモンスター効果は別です! 『チェーン・マジック』!!」

 

【黒鉄の魔術師】が鎖は振り回す。遠心力により振り回されている鎖の回転速度が上がり、それに合わせて取り付けられている水晶も輝きだした。【黒鉄の魔術師】が【青氷の銀世龍】に向かって鎖を投げ飛ばすと、一緒に飛ばされた水晶から無数の光の鎖が放たれ、一瞬で【青氷の銀世龍】を拘束した。

 

青氷の銀世龍 攻撃力:3000→2000

 

「さらに私はセットしてあったモンスターを反転召喚! 出てきなさい! 【ガントレット・ガードナー】! そして、私は【ツインランス・ドラゴニュート】を召喚します!」

 

加賀美のフィールドに3体のモンスターが現れた。

 

「アローヘッド確認! 召喚条件は効果モンスター2体以上! 私は【黒鉄の魔術師】、【ガントレット・ガードナー】、【ツインランス・ドラゴニュート】の3体をリンクマーカーにセット! サーキットコンバイン! リンク召喚! 現れろ! リンク3【デコード・トーカー・プロミネンス】!!」

 

粒子の嵐の中から青い剣士が現れた。青い剣士が加賀美の目の前に着地すると、天空に輝く太陽から光が放たれ、青い剣士を照らす。すると青色だった剣士の身体が赤く変わり、背中から炎の翼を羽ばたかせた。

 

「【デコード・トーカー・プロミネンス】はリンクマーカー先のモンスターの数だけ攻撃力が上がります! リンクマーカー先には貴方の【青氷の銀世龍】がいます」

 

デコード・トーカー・プロミネンス 攻撃力:2300→2800

 

「警戒せずに突っ込んでくるとは、無謀だな。リバースカードオープン。【永久凍土の落とし穴】を発動」

 

永久凍土の落とし穴

○相手モンスターが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。そのモンスターにアイスカウンターを1つ置き、そのモンスターの攻撃力を半分にする。

 

「これにより、貴様のモンスターにアイスカウンターが置かれ、攻撃力も下がる」

 

デコード・トーカー・プロミネンス 攻撃力:2800→1400

 

「なっ!? くっ……まだです! バトルです! 私は【デコード・トーカー・プロミネンス】で【青氷の銀世龍】に攻撃! 『灼熱のデコード・エンド』!!」

「ほぉ、攻撃してくるのか」

「リバースカードオープン! 【英雄の一撃】!」

 

英雄の一撃

○自分フィールドのEXデッキから特殊召喚されたモンスターが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。その自分のモンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。

 

「これで【デコード・トーカー・プロミネンス】の攻撃力は【青氷の銀世龍】の攻撃力分アップします!」

 

デコード・トーカー・プロミネンス 攻撃力:1400→3400

 

【デコード・トーカー・プロミネンス】は剣に炎を纏わせ、炎の翼で天高く飛び上がった。燦燦と輝く太陽を背に【青氷の銀世龍】に向かって急降下し、【青氷の銀世龍】を一刀両断した。

 

氷獄のランス LP:4000→2600

 

「よし、【青氷の銀世龍】を撃破! リンクマーカーにモンスターがいなくなったことと【英雄の一撃】の効果で【デコード・トーカー・プロミネンス】の攻撃力は下がります」

 

デコード・トーカー・プロミネンス 攻撃力:3400→1100

 

「どうやら貴様の事を甘く見ていたようだ」

「私はこれでターンエンドです」

(よし、これならいける! 勝てる見込みもあります!)

 

加賀美は確かな手応えを感じていた。

 

「だが、貴様は私には勝てない。エンドフェイズ時にリバースカードオープン。【氷天獄の儀式】を発動」

 

氷天獄の儀式

このカード名のカードは1ターンに1度しか発動できない。

○相手フィールドにアイスカウンターが置かれたカードが存在し、自分の墓地の水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚し、相手フィールドのアイスカウンターが置かれたカード1枚を破壊する。

 

「墓地の【青氷の銀世龍】を復活させる。 再び、現れよ」

 

ランスにフィールドに倒したはずの【青氷の銀世龍】が現れた。

 

「そして、貴様の【デコード・トーカー・プロミネンス】を破壊する」

「デコード・トーカー・プロミネンスが!?」

(カード1枚で逆転された!!)

「私のターン、ドロー。ここまでだな。私は手札から【サルベージ】を発動。墓地の【ブリザード・イーグル】と【氷白の怪僧】を手札に加え、【氷白の怪僧】を召喚」

「……また、チューナーということは」

「このカードでとどめを刺してやろう。私はレベル8の【青氷の銀世龍】にレベル4の【氷白の怪僧】をチューニング」

 

10つの光の玉と2つの光の輪が現れ、交差すると一筋の光となった。

 

「凍てつく嵐よ、全てを飲み込み絶対零度の世界を作り出せ。シンクロ召喚。レベル12【極氷結晶の双槍騎士(パーフェクトクリスタル・ツインランサー)】」

 

一筋の光から強烈な吹雪が吹き荒れると、そこから四足歩行の氷の竜が飛び出してきた。竜の上には白銀の騎士が跨っており、両手には大きな槍を2本構えていた。

 

「……あれは白神さんを倒したカード……」

 

加賀美は思わず唾をのんだ。

 

「さらに私はリバースカードオープン。【メタバース】を発動」

「ここで!? ですが、貴方の【氷天獄の霊峰】を発動させても意味は……」

「誰が【氷天獄の霊峰】を発動すると言った。【メタバース】の効果で私はデッキから【氷天獄の禁域】を発動」

「別のフィールド魔法だと!?」

 

氷天獄の禁域

フィールド魔法

このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。

○自分フィールドの水属性モンスターの攻撃力・守備力は800アップする。

○このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、相手フィールド上にモンスターが特殊召喚される度にその時に特殊召喚されたモンスターにアイスカウンターを1つ置く。

○フィールドのアイスカウンターを1つ取り除くことで発動できる。自分の墓地のレベル4以下の水属性モンスター1体を特殊召喚する。

 

【氷天獄の禁域】が発動されるとグランドが一変し、薄暗い雪原になった。

 

「【氷天獄の禁域】により【極氷結晶の双槍騎士】がアップする」

 

極氷結晶の双槍騎士 攻撃力:3500→4300

 

「攻撃力4300!?」

「この一撃で貴様を葬ろう。バトルだ。【極氷結晶の双槍騎士】でダイレクトアタック」

「‥‥………だ」

「何?」

「……まだ負けいません! 手札の【盾クリボー】の効果を発動!」

「っ」

 

勝利を確信していたランスの表情が一瞬、曇ったように見えた。

 

盾クリボー

レベル1/地属性/悪魔族/攻300/守備200

○相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードはこのターンのエンドフェイズ時まで戦闘・効果では破壊されない。

 

「私を守ってください!」

 

加賀美のフィールドに大きな盾を持って甲冑を被ったクリボーが飛び出してくると【極氷結晶の双槍騎士】の槍を盾で受け止めた。

 

「【極氷結晶の双槍騎士】は【青氷の銀世龍】同様、魔法・罠カードには強いですがモンスター効果は発動できます!」

「この攻撃を防ぐか。だが、【氷天獄の禁域】の効果で貴様のモンスターにアイスカウンターが置かれる。…………私はこれでターンエンドだ」

「私のターン、ドロー!」

 

ドローしたカードを確認すると加賀美の表情が曇った。

 

(……ここでこのカードですか。本来であればエクシーズやシンクロに繋げられるカードですが……このままでは次のターンで確実に負ける……どうすれば)

 

何か打開策がないか模索する。

 

「おや? お困りのようだね」

 

ふと、どこからか声が聞こえてきた。

加賀美とランスは声が聞こえた方向を見ると、そこには迷彩柄のジャケットを着た無精髭の中年男性が立っていた。

 

「あ、貴方は?」

 

加賀美が恐る恐る声を掛けると、男性はニカっと笑いかけ、加賀美に近づいた。

 

「あれ? レイから話聞いてない? 俺の名前は五十嵐遊代」

「あ、貴方が南雲さんたちのリーダーの!!」

「そ、ジョーとレイから状況は聞いてるから安心して」

「と、いう事は南雲さんたちは合流できたようですね。良かった」

 

加賀美は安どの息を漏らした。

 

「でだ、加賀美君。この盤面をどう切り開くつもりかい?」

「……そうですね。切り開きたいのは山々ですが……如何せん打開策が……」

「そんな君にはこれをあげよう」

 

遊代はポケットから4枚のカードを取り出すと加賀美に渡した。

 

「このカードは?」

「俺が世界中からかき集めて来た伝説のカードさ」

「伝説って?」

「あぁ」

 

遊代はただ頷いた。

 

「まぁ、物は試しだ。使ってみてくれ」

「何かはぐらかされたような気もしましたが……良いのですか?」

「何、息子を助けてくれた礼でもあるしさ」

 

まっすぐ見つめてくる遊代を見た加賀美は貰ったカードをデッキに加えた。

 

「五十嵐遊代……貴様はいつも邪魔をしてくれるな」

「そう怒るなよ、ランス」

 

睨みつけてくるランスに遊代は大袈裟なジェスチャーをしながらランスを落ち着かせるようにした。

 

「さぁ、加賀美君! その大いなる力で進化するんだ!」

「はい! では、行かせていただきます!」

 

先程まで暗くなっていた加賀美の顔つきが変わり、ランスは警戒した。

 

「私は手札から【黒鉄の秘術】を発動します!」

 

黒鉄の秘術

速攻魔法

このカード名のカードは1ターンに1度しか発動できない。

○自分フィールドのモンスター1体をリリースすることで発動できる。手札・デッキから【黒鉄の魔術師】または【白金の魔術師】1体を特殊召喚する。

 

「私は【盾クリボー】をリリースすることで、デッキから【白金の魔術師】を特殊召喚します!」

 

白金の魔術師

レベル4/光属性/魔法使い族/攻1000/守備1000

○このカードが特殊召喚に成功した時、以下の効果から1つを選択して発動できる。

●墓地の【黒鉄の魔術師】1体を特殊召喚する。

●デッキから【黒鉄の魔法陣】1枚を手札に加える。

 

加賀美の前に魔法陣が展開されると、そこから白いマントを羽織った魔法使いの少女が現れた。手には水晶が埋め込まれた杖を持っており、杖の柄の部分には鎖が繋がれていた。

 

「【白金の魔術師】の効果を発動! 墓地の【黒鉄の魔術師】を復活させます!」

 

【白金の魔術師】が杖をかざすと、そこから魔法陣が展開され【黒鉄の魔術師】が飛び出してきた。

 

「そして、再び【黒鉄の魔術師】の効果を発動! 【極氷結晶の双槍騎士】の効果を無効にして、さらに攻撃力を下げます! 『チェーン・マジック』!!」

 

今度は魔法の鎖で【極氷結晶の双槍騎士】の動きを封じた。

 

極氷結晶の双槍騎士 攻撃力:4300→3300

 

「遊代さん! 頂いたカードを使わせていただきます! 私はレベル4の【黒鉄の魔術師】と【白金の魔術師】をオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築! エクシーズ召喚! 現れろ、No.39! 我が戦いはここより始まる! 聖なる剣で世界を救え! 光の使者、【No.39 希望皇ホープ・セイヴァー】!!」

 

2体のモンスターが光となり、渦となって一つとなる。やがて光の渦が輝きを増すと、そこから巨大な白い剣が現れた。白い剣から光が溢れだすと、剣は姿を変え人型の姿へと変形した。

両肩には白い盾が、背中には剣のような翼が付いていた。

 

No.39 希望皇ホープ・セイヴァー

エクシーズ/ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守備2000

レベル4モンスター×2

○自分のモンスターの攻撃宣言時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。そのモンスターの攻撃力を2500アップさせる。

 

「【氷天獄の禁域】の効果でそのモンスターにもアイスカウンターが置かれる」

「構いません! 私は手札から【ドラゴナイト・シンクロン】を召喚! 【ドラゴナイト・シンクロン】の効果で墓地の【ガントレット・ガードナー】を特殊召喚します!」

「……まさか」

「えぇ、そのまさかです! 私はレベル4の【ガントレット・ガードナー】にレベル4の【ドラゴナイト・シンクロン】をチューニング! 集いし願いが、未来を切り開く閃光となる! 光さす道となれ! シンクロ召喚! 飛翔せよ! 【スターダスト・ライトニング・ドラゴン】!!」

 

【ガントレット・ガードナー】が4つの光の球体となり、【ドラゴナイト・シンクロン】が4つの光の輪となる。球体と輪が交差し、交わると一筋の光の道となった。光の道から閃光が飛び出しと、その閃光はドラゴンへと姿を変えた。白いドラゴンは黄金に輝く翼を羽ばたかせていた。

 

スターダスト・ライトニング・ドラゴン

シンクロ/レベル8/光属性/ドラゴン族/攻2500/守備2000

チューナーモンスター+チューナー以外のモンスター1体以上

○フィールドのカードを破壊する魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードをリリースして発動できる。その発動を無効にし破壊する。

○このカードの①の効果を適用したターンのエンドフェイズに発動できる。その効果を発動するためにリリースしたこのカードを墓地から特殊召喚する。その後、相手フィールドのカード枚を選んで破壊する。

○1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。自分のデッキの上からカードを5枚めくる。その中からチューナー以外のレベル4以下の戦士族または魔法使い族モンスター1体を選んで特殊召喚できる。残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。

 

「シンクロ素材になった【ドラゴナイト・シンクロン】の効果で【スターダスト・ライトニング・ドラゴン】の攻撃力が上昇します」

 

スターダスト・ライトニング・ドラゴン 攻撃力:2500→3300

 

「【氷天獄の禁域】の効果でアイスカウンターが置かれる」

「まだまだ止まりません! 【スターダスト・ライトニング・ドラゴン】の効果発動! デッキの上から5枚めくります」

 

加賀美はデッキからカードを5枚引き、中身を確認した。

 

「私は戦士族の【Ex・HERO(エクストラ・ヒーロー) フュージョン・ワン】を特殊召喚します!」

 

Ex・HERO フュージョン・ワン

レベル4/光属性/戦士族/攻1000/守備1000

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

○このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。融合モンスターカードによって決められた、このカードを含む融合素材モンスターを自分の手札・フィールドから墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

○このカードが「HERO」融合モンスターの融合召喚の素材になり、墓地へ送られた場合または除外された場合に発動できる。デッキからレベル7以下の通常モンスター1体を手札に加える。

 

「【Ex・HERO フュージョン・ワン】の効果を発動! 私はフィールドの【Ex・HERO フュージョン・ワン】と手札の【俊足のズバッとナイト】で融合! 大いなる力が1つになった時、はるか大宇宙の彼方から、伝説の戦士を呼び覚ます! 来い! 【E・HERO アメイジング・ネオス】!!」

 

上空に銀河が映ると、そこから流星が流れ落ちてきた。流れ落ちた所には土煙が巻き起こり、そこには白い戦士が立っていた。青いコアが胸に埋め込まれており、両腕からは光の刃が溢れ出ていた。

 

E・HERO アメイジング・ネオス

融合/レベル7/光属性/戦士族/攻2500/守備2000

「HERO」モンスター +戦士族モンスター

○このカードの攻撃力は自分の墓地のモンスターの数×300アップする。

○このカードが戦闘でモンスターを破壊した場合に発動する。そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。

 

「【氷天獄の禁域】の効果でアイスカウンターが置かれる」

「【Ex・HERO フュージョン・ワン】の効果発動! 融合素材として墓地に送られたのでデッキから【オッドアイズ・ブラック・マジシャン】を手札に加え、そのままペンデュラムスケールにセッティングします!」

「何?」

 

オッドアイズ・ブラック・マジシャン

ペンデュラム/レベル7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守備2000

【Pスケール:青8/赤8】

○1ターンに1度、自分のフィールドのモンスター1体を対象として発動できる。このターンのバトルフェイズ終了時まで、そのモンスターが相手モンスターとの戦闘で相手に与える戦闘ダメージは倍になる。

○相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。その攻撃を無効にし、Pゾーンのこのカードを特殊召喚する。

【モンスター情報】

幻想的で美しい、神秘の眼を持つ奇跡の魔法使い。その二色に輝く眼は、天空に描かれし軌跡を映す。

 

加賀美の横に赤と緑の二色の目をした魔法使いが現れた。魔法使いは黒いローブに身を包み、軽快に魔法のロッドを振り回した。

 

「これが伝説のカード! これなら勝てる!」

「自惚れるな」

「このまま押し通らせていただきます! 【E・HERO アメイジング・ネオス】は墓地のモンスターの数だけ攻撃力が上がります! 墓地には7体のモンスターがいます!」

 

E・HERO アメイジング・ネオス 攻撃力:2500→4600

 

「【極氷結晶の双槍騎士】の攻撃力を上回ってきただと?」

「さらに【オッドアイズ・ブラック・マジシャン】の効果を【E・HERO アメイジング・ネオス】に付与させます! これにより戦闘ダメージは倍に! バトルです! 【E・HERO アメイジング・ネオス】で【極氷結晶の双槍騎士】に攻撃! この瞬間、【No.39 希望皇ホープ・セイヴァー】の効果発動! X素材を1つ取り除くことで、【E・HERO アメイジング・ネオス】の攻撃力をさらに上昇させます!」

 

E・HERO アメイジング・ネオス 攻撃力:4600→7100

 

「攻撃力7100だと」

「【E・HERO アメイジング・ネオス】と【極氷結晶の双槍騎士】の攻撃力の差は3800。【オッドアイズ・ブラック・マジシャン】の効果で戦闘ダメージは倍、つまり7600の戦闘ダメージを与えます!」

「そして、【E・HERO アメイジング・ネオス】の効果か」

「その通りです! 【E・HERO アメイジング・ネオス】は戦闘で破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与えます!」

「【極氷結晶の双槍騎士】の元々の攻撃力は3500……つまり総合計11100のオーバーワンショットキルか」

「行け! 【E・HERO アメイジング・ネオス】! 『ソニック・オブ・ネオス』!!」

 

【E・HERO アメイジング・ネオス】の両手の光の刃が輝きだし増幅されると、その大きな光の刃をかざして【極氷結晶の双槍騎士】に突っ込んだ。【極氷結晶の双槍騎士】は2本の槍を【E・HERO アメイジング・ネオス】に突き刺す。光の刃で受け止めると、そのまま槍を光の刃で切断した。その衝撃で【極氷結晶の双槍騎士】がよろめき、その一瞬の隙で【極氷結晶の双槍騎士】の懐に潜り込んだ。

光の刃が【極氷結晶の双槍騎士】を切り裂こうとした。

 

「私とて、命令を遂行させる義務がある。負けるわけにはいかない。リバースカード」

「そこまでだ。ランス」

 

【E・HERO アメイジング・ネオス】が【極氷結晶の双槍騎士】を切り裂こうとした瞬間、何者かが光の刃を受け止めていた。

光の刃を受け止めたのは大きな2本の角に炎のような形をした痣がある厳格な雰囲気を漂わせた中年男性だった。

 

「ヴァルカン総司令!」

 

ランスは男性の姿を確認した瞬間、跪いた。

ヴァルカンと呼ばれた男は受け止めていた光の刃を強く握ると、【E・HERO アメイジング・ネオス】をそのまま投げ飛ばした。

 

「なっ!? 生身の人間がモンスターを投げ飛ばした!!」

 

ありえない光景に加賀美は驚愕した。

 

「加賀美君。あれは人間じゃない、インベリアンだよ。アイツの名前は『炎将軍ヴァルカン』。この星を攻めて来た軍の総司令さ」

「あれが敵の親玉ですか」

 

遠くから見てもその圧倒的な威圧感を感じ取れた加賀美は冷や汗を流した。

 

「ターゲットは既に逃走している。これ以上の戦闘は無意味だ」

「……かしこまりました」

 

ヴァルカンの言葉にランスは従うとデュエルディスクをしまった。

 

「五十嵐遊代、それと名の知らぬ人間よ。申し訳ないがデュエルは中断させていただこう」

「ちょ、ちょっと待ってください! 勝負はまだ」

「ダメだ、加賀美君。君の目的はレイたちの時間稼ぎだろ? 目的は既に達成済みだ。それに……」

 

遊代はランスが伏せていたカードを見つめた。

 

(あの伏せカードはおそらく攻撃反射系の罠カード。ヴァルカンが中断させていなければ加賀美君が負けていた可能性が高かった。命拾いしたな)

「それに? どういたしましたか?」

「いいや、何でもないさ。さ、俺たちも退散しますか。それで良いですよね? ヴァルカン総司令様?」

「好きにしろ。行くぞ、ランス」

 

ヴァルカンはそう言い残すと姿を消した。

ランスもヴァルカンの後を追うように動こうとしたが、一瞬、動きを止めて加賀美の方を向いた。

 

「貴様の名を聞こう」

「……加賀美ハヤトです」

「加賀美ハヤト。次に会った時は確実に倒してやる。貴様は危険だ」

 

ランスはそう告げるとヴァルカン同様に消え去ってしまった。

 

「ふぅー、一大事だったね」

「えぇ……だいぶ疲れました」

 

加賀美は緊張の糸が切れたのか、ため息を漏らしながらデュエルディスクをしまった。

 

「先ほどは助力感謝いたします。このカードはお返しします」

「良いって。そのカードは君が使って」

「ですが……」

「レイたちを助けたいんだろ? なら、もっと強くならないと」

「……そうですね。では、このカードは使わせていただきます」

「さてと……」

 

遊代は加賀美に近づくと、背中を強く叩いた。

 

「さ、皆の所に帰ろう」

「そうですね!!」




加賀美ハヤト
にじさんじ所属バーチャルライバー 兼 加賀美インダストリアル代表取締役。
南雲レイや白神レンなどのレジスタンスの皆と出会い、インベリアンと戦うことを決意。遊代から貰ったカードも加わり、より高みへと目指していく。

伝説のカードはそれぞれ遊戯王の歴代主人公が使っていたカードが時間や時空を超えて形を変えたもの。
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