このライバーを出して欲しい、こんなデッキが合うんじゃないか?など
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レジスタンスのメンバーは難波親子の案内で工場の応接室に案内されていた。
甲斐田は人数分のお茶を用意して、テーブルに湯呑を置く。その様子を加賀美はチラチラと眺めていた。
「んで、ハヤト。そこの兄ちゃんはアンタの仲間なんやな?」
「え、えぇ……そのはずです……本物ですよね?」
「えぇ!? まだ疑ってるんですか!?」
お茶を置き終わった甲斐田は涙目になりながら加賀美の方を振り向いた。
「だ、だって! こんな所で会えるなんて!」
「僕だって異世界で社長に会えるなんてッ! 気が付いたら変な所にいるし、一文無しで野宿したり、意味不明なロボットとデュエルしたり……もう大変だったんですよー!」
加賀美に泣きながら抱き着く。加賀美は甲斐田の頭を撫でる。
「んで、ハヤト……この人とはどういった? それに社長って」
「あー、そうですね」
加賀美は今までの経緯、元の世界で何をしていたのか全て話した。
「ほぇー……きちっとしたスーツ着てたから何者かと思ってけど、お偉いさんかい」
「お偉いさんってわけでも……」
「それに『にじさんじ』?っていう配信? ……よぉ、分からんが」
「では、改めまして……にじさんじ所属バーチャルライバー兼、加賀美インダストリアル代表取締役。加賀美ハヤトでございます」
「肩書が多いなぁ……まぁ、これでハヤトのこともしっかり知れて良かったわ!」
レイは頭を下げている加賀美の背中をバシバシ叩いた。
「それでレジスタンスの皆さんはこれから?」
「そうですね」
虎徹は腕を組み、遊代はお茶をすすりながら今後の事を考える。
「可能であれば、ここを拠点にしていきたいと考えております。もちろん、お世話になるわけですから難波重工さんを全面的にバックアップさせていただきます。資金源は難波重工さんの方があると思いますが、戦力としてはこちらの方が上かと思いますので」
「直球で言ってくるか」
虎徹は自分の顎を触り、長考させていた。
「貴虎」
「はい」
「難波重工はお前が引っ張っていくことになる。今後の事も踏まえ、どういった選択肢が最適か述べよ」
「はい。現在、難波重工は武器の販売もあり、依然と同じ業績を保っています。今まではそれで充分でしたかが、今は戦争中。我々に足りないのは戦力です」
「そうだな」
虎徹と貴虎が話し合いをしている中、加賀美はレイに近づき、耳元で話をした。
「南雲さん。難波重工の従業員って何人くらいいるのですか?」
「えーと……確か……」
「300人よ」
加賀美とレイの話し合いにアカリも加わった。
「300人……それだけいると従業員の給与やこの工場の維持費も馬鹿にはなりません。ですが、先程の会話を聞くと資金源は問題なさそうですね。逆にそれだけの人数で戦力不足というのは」
「ここは工場や。武器を作れても使える人がおらへん」
「それにデュエル自体、やっている人も少ないわ。難波重工で一番強いのは貴虎君ですし」
「なるほど……先ほどのデュエルを見る限り、南雲さんと同じくらい。それに300人の従業員を守りながら1人で戦うのは」
「えぇ、無謀に近いわ。おそらく、難波重工が欲しいのは戦力になる人材」
「白神さんと南雲さんですね」
「十中八九そうやな」
加賀美はお茶を飲みながらあることに気が付いた。
「そういえば白神さんや他の方々は?」
「遊我君達は未来ちゃんが工場見学したいっていうので着いて行ってるわ。レンは……」
「アイツは部屋に籠ってるわ。全く……氷獄のランスに負けたのが悔しんやろ」
「そういえば……あのインベリアンと白神さん、何か因縁でも?」
「あー……それは……」
レイが話しかけようとすると、アカリがレイの口をふさいだ。
「ごめんなさい。それはもうちょっと時間が経ってからでもいいかしら?」
「え、えぇ」
(これは深追いはダメですね)
加賀美はこれ以上の追及をせず、貴虎たちの方を向いた。
「白神レンさん。それにレイさんの実力は確かです。それにそちらの加賀美さんも中々の腕だとハルから聞いています」
甲斐田は頷きながら、一歩前へ出た。
「それは本当か?」
「はい、虎徹さん。社長は100人以上が参加したデュエル大会で準優勝をしています」
「ほぉ……それは是非、欲しいな」
虎徹の視線に加賀美の背筋が凍り付いた。
見つめられた加賀美は苦笑いしながら頭を掻いた。それを見ていた遊代は話を続ける。
「で、貴虎よ。お前の意見は?」
「同盟を組むべきです。戦力増加はこっちも有り難い話です」
「貴虎君の言う通り、そちらが求めている戦力をこちらは十分に持っているかと」
「そうですね……では、同盟を組ませて頂きましょう」
虎徹は遊代に向けて手を伸ばした。遊代も差し出された手を握った。
「ありがとうございます」
「今後の予定に関しましては……」
カンッ! カンッ! カンッ! カンッ!
何か鐘のような物を叩く音が工場に鳴り響いた。
「何事ですか?」
「これは敵襲の合図だ! 貴虎!」
貴虎は急いで応接室に設置されていた無線機に手を取った。
「どうしましたか!?」
『インベリアンです!』
「敵の数は?」
『ハンター10体! それに……』
「どうしましたか?」
『…………敵幹部を確認! 猟犬のファルゴです!』
「猟犬のファルゴですか……かしこまりました。警備ロボットをすぐに配置してください!」
貴虎は無線を切った。
「父さん、ハンターの数10。そして、ファルゴがいます」
「……アイツか……」
虎徹は額を押さえた。
「ファルゴとは?」
「猟犬のファルゴ。インベリアン幹部の一人で過去に戦ったことがあるが……二人掛かりでデュエルして、やっとの思いで逃げ切れたレベルだ」
「幹部クラス」
加賀美の脳裏に氷獄のランスが思い浮かんだ。
「急いで撃退しましょう」
「ですね。警備ロボットと僕たちで撃退します」
貴虎が立ち上がると、それを見ていた甲斐田も用意を始めた。
「ですが!!」
「大丈夫ですよ、社長」
甲斐田はデュエルディスクを構えた。
「甲斐田さんが戦うんですか?」
「え? そうですけど」
「氷獄のランスと同等だというと……」
「心配ありませんよ」
貴虎は工場内の地図を広げながら警備ロボットの配置を始めた。
「向こうのハルはどうだったか知りませんが、ここに来てハルは猛特訓をしましたからね」
「え?」
「ここで一番強いのは間違いなくハルです」
―――――――――。
「さぁ、狩りつくせぇ!!」
10体のハンターは後方に立っていた男の合図で一斉に工場内に侵入した。
後方で立っていた男は体中に傷があり、顔には爪痕のような赤い痣、鹿のような長い角が生えていた。
「一人残らず、殺せぇ!!」
「そうはいきません」
ファルゴの前に甲斐田が現れた。
甲斐田はデュエルディスクを構えた。
「なんだ? テメェは?」
「貴方の相手は僕です」
「面白れぇ! 良いぜ、遊んでやるよ!」
ファルゴもデュエルディスクを構えた。
「「デュエル!!」」
甲斐田晴 LP:4000
vs
猟犬のファルゴ LP:4000
「先攻は僕がいただきます! 僕は手札から永続魔法【陰陽術-占星の導き-】を発動します!」
陰陽術-占星の導き-
永続魔法
○このカードは魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分の「陰陽師」モンスター及び「陰陽術」魔法カードの効果は無効化されない。
○1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。デッキから「陰陽術」カード3枚を相手に見せ、相手はその中からランダムに1枚を選ぶ。そのカード1枚をデッキの一番上に置く。残りのカードはデッキの一番下に置く。
「そして、僕は【陰陽師-カク-】を召喚!」
陰陽師-カク-
レベル4/光属性/魔法使い族/攻1700/守備1000
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか発動できない。
○1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。自分のデッキの一番上のカードをめくり、それが「陰陽術」魔法カードだった場合、そのカードを墓地へ送る。違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻す。この効果で「陰陽術」魔法カードを墓地へ送った場合、この効果は、その「陰陽術」魔法カード発動時の効果と同じになる。
○「陰陽術」魔法カードが墓地に送られた時に発動できる。デッキから1枚ドローする。
「僕はフィールドの【陰陽術-占星の導き-】の効果を発動します。デッキから【陰陽術-花鳥風月の舞-】3枚を相手に見せます。さぁ、ランダムに1枚選んでください!」
「ふざけるな! どれも一緒じゃねぇか!」
「では、僕は【陰陽術-花鳥風月の舞-】をデッキトップに置きます。そして、【陰陽師-カク-】の効果発動! デッキの1番上を墓地に送ります」
甲斐田はカードをドローし、そのカードを墓地に送った。墓地に送ったのは先ほど、デッキ操作した【陰陽術-花鳥風月の舞-】だった。
「僕が墓地に送ったのは【陰陽術-花鳥風月の舞-】です!」
「ほぉ……なるほどな」
「これにより【陰陽術-花鳥風月の舞-】の効果を適応させます!」
陰陽術-花鳥風月の舞-
魔法
このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。
○1000LP払い、発動できる。デッキからレベル4以下の「陰陽師」モンスター1体を特殊召喚する。このカードを発動したターン、自分は「陰陽術」魔法カードしか発動できない。
「デッキから【陰陽師-ツバキ-】を特殊召喚します!」
陰陽師-ツバキ-
レベル4/闇属性/魔法使い族/攻1300/守備1800
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか発動できない。
○1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。自分のデッキの一番上のカードをめくり、それが「陰陽術」魔法カードだった場合、そのカードを墓地へ送る。違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻す。この効果で「陰陽術」魔法カードを墓地へ送った場合、この効果は、その「陰陽術」魔法カード発動時の効果と同じになる。
○デッキからカードを1枚ドローする。その後、手札を1枚デッキの一番上に置く。
「【陰陽術-花鳥風月の舞-】が墓地に送られたことにより、【陰陽術-カク-】の効果で1枚ドローします! そして、【陰陽師-ツバキ-】の効果を発動! デッキからカードをドローし、その後、手札のカードをデッキに戻します。そのまま【陰陽師-ツバキ-】のもう1つの効果も使います! デッキの1番上を墓地に送ります」
「なるほどな……それも十中八九」
「えぇ! 墓地に送られたのは【陰陽術-式神召喚の儀-】だったので、効果を適応させます!」
陰陽術-式神召喚の儀-
速攻魔法
このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。
○1000LP払い、発動できる。自分フィールドに「式神-陽-トークン」(天使族・光・星3・攻0/守2000)1体と「式神-陰-トークン」(悪魔族・闇・星3・攻2000/守0)1体を特殊召喚する。このカードを発動したターン、自分は「陰陽術」魔法カードしか発動できない。
「自分フィールドに「式神-陽-トークン」と「式神-陰-トークン」を特殊召喚します!」
甲斐田のフィールドに白い狐の式神と黒い狼の式神が現れた。2体の獣はそれぞれ2人の陰陽師の傍に付いた。
「そして、僕は【陰陽師-カク-】と【陰陽師-ツバキ-】で融合!」
「融合無しの融合だと!?」
「このカードは陰陽師モンスター2体をリリースすることで融合召喚ができます! 陰と陽。二つの力が混ざり合い、邪悪なる力がその身に宿る! 融合召喚! 【邪龍陰陽師-ドウマン-】!!」
邪龍陰陽師-ドウマン-
融合/レベル6/闇属性/魔法使い族/攻2500/守備1800
属性の異なる「陰陽師」モンスター×2
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみEXデッキから特殊召喚できる。
●自分フィールドの上記カードをリリースした場合にEXデッキから特殊召喚できる。
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
○このカードがフィールドに存在する限り、フィールドの「陰陽師」モンスターは効果で破壊されない。
○相手フィールドのモンスターの攻撃力は、自分の墓地の「陰陽術」魔法カードの数×200ダウンする。
○自分・相手のメインフェイズに発動できる。自分のデッキの一番上のカードをめくり、それが「陰陽術」魔法カードだった場合、そのカードを墓地へ送る。違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻す。この効果で「陰陽術」魔法カードを墓地へ送った場合、この効果は、その「陰陽術」魔法カード発動時の効果と同じになる。
2人の陰陽師が白い光と黒い光になると、二つの光が合わさり、そこから黒い竜が飛び出してきた。黒い竜は天を上り、そのまま地面に落ちると黒い炎となって舞い上がり、そこから黒い衣装の陰陽師が現れた。
黒い陰陽師の背後には黒炎の竜がいた。
「僕はカードを2枚伏せてターンエンドです」
「やっと、俺の番か。良いぜ、噛み千切ってやる! 俺のターン、ドロー! 俺は【ユニゾンビ】を召喚! そのまま効果を発動! 【ユニゾンビ】自身を対象にデッキから【馬頭鬼】を墓地に送ることで【ユニゾンビ】のレベルを上げる! さらに【ユニゾンビ】のもう1つの効果も発動! 手札を1枚捨てて、【ユニゾンビ】のレベルをさらに上げる。俺は墓地の【馬頭鬼】の効果を発動! コイツを除外することで墓地の【
ファルゴのフィールドに西洋風の鎧を身に着けた騎士が現れた。しかし、その騎士の肉体は腐敗しており、握られていた槍には蒼炎が纏われていた。
腐怨騎士の槍使い ゼッチ
レベル4/地属性/アンデット族/攻1900/守備0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
○このカードが墓地から特殊召喚した時に発動できる。デッキから「腐怨騎士」モンスター1体を墓地に送ることができる。
○このカードが戦闘で破壊された時に発動できる。墓地の「腐怨騎士」モンスター1体を特殊召喚する。
「【腐怨騎士の槍使い ゼッチ】でデッキから【
幽撃の腐怨騎士
永続魔法
このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。
○このカードは魔法&罠ゾーンに存在する限り、「腐怨騎士」カードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
○1ターンに1度、自分フィールドの「腐怨騎士」モンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。デッキからレベル4以下の「腐怨騎士」モンスター1体を特殊召喚する。
怨撃の腐怨騎士
永続魔法
このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。
○自分フィールドの「腐怨騎士」モンスターが戦闘で破壊される度、相手に200ダメージを与える。
○1ターンに1度、自分フィールドの「腐怨騎士」モンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。相手モンスター1体を選んで破壊する。
「俺は【ユニゾンビ】と【腐怨騎士の槍使い ゼッチ】の2体をリンクマーカーにセット! 現れよ! リンク2【
2体のアンデットが赤い閃光となって交差すると、そこから骨の馬に跨った騎士が現れた。その騎士も【腐怨騎士の槍使い】同様に体は腐り落ち、剣と盾に蒼炎が纏っていた。
腐怨騎士の騎士長 ゴルディ
リンク/リンク2/地属性/アンデット族/攻2000/↙↘
「腐怨騎士」モンスターを含むアンデット族モンスター2体
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか発動できない。
○このカードがリンク召喚に成功した時に発動できる。墓地の「腐怨騎士」モンスター2体をこのカードのリンク先に特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。
○自分フィールドの「腐怨騎士」モンスターが破壊される度、このカードの攻撃力は300アップする。
「【腐怨騎士の騎士長 ゴルディ】の効果発動! 蘇れ! 【腐怨騎士の槍使い ゼッチ】! 【腐怨騎士の弓使い ヒューズ】!」
【腐怨騎士の騎士長 ゴルディ】が剣を掲げると、地面から2体の騎士が這い上がるように現れた。
腐怨騎士の弓使い ヒューズ
レベル4/地属性/アンデット族/攻1600/守備0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
○このカードが墓地から特殊召喚した時に発動できる。相手に500ダメージを与える。
○このカードが戦闘で破壊された時に発動できる。墓地の「腐怨騎士」モンスター1体を特殊召喚する。
「【腐怨騎士の弓使い ヒューズ】の効果でテメェに500ダメージを与えるぜ!」
「くっ」
甲斐田晴 LP:4000→3500
「さぁ、ここからが【腐怨騎士】の恐ろしさを見せてやる! バトルだ!」
「では、バトルフェイズに入る前に僕はリバースカードオープン! 速攻魔法【魔導書整理】を発動! 僕はデッキトップ3枚を操作します」
「あぁん? 何の意味が?」
「続いて、【邪龍陰陽師-ドウマン-】」の効果を発動します! デッキの1番上を墓地に送ります! 墓地に送られたのは【陰陽術-守護獣・玄武-】です! よって【陰陽術-守護獣・玄武-】の効果を適応します!」
「ちっ……そのための【魔導書整理】か!」
陰陽術-守護獣・玄武-
速攻魔法
このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。
○LPを半分払い、発動できる。次のターンのエンドフェイズ時まで、自分フィールドの「陰陽師」モンスターは戦闘・効果では破壊されず、相手の効果の対象にならない。
「【陰陽術-守護獣・玄武-】によって僕のモンスターは次のエンドフェイズ時まで、守られます! それに墓地の「陰陽術」魔法カードが増えたことにより【邪龍陰陽師-ドウマン-】のデバフもより強力になります!」
「中々、強ぇじゃねぇか……でもなぁ、どんなに守備を固めようと俺には無意味だぜ! バトルだ! 【腐怨騎士の槍使い ゼッチ】でテメェの【邪龍陰陽師-ドウマン-】に攻撃!」
「えぇ!? 【邪龍陰陽師-ドウマン-】で攻撃力も下がっているんですよ!」
腐怨騎士の槍使い ゼッチ 攻撃力:1900→1300
「いいや、【幽撃の腐怨騎士】の効果で戦闘ダメージは0だ」
「で、ですが……そっちのモンスターが一方的にやられるだけじゃ……」
「あぁ、そいつが狙いだ!!」
【腐怨騎士の槍使い ゼッチ】が槍を構え、突進してくる。【邪龍陰陽師-ドウマン-】は御札を取り出し、操ると御札は黒炎に変わり、黒炎の竜と共に火球となって放たれた。
火球は【腐怨騎士の槍使い ゼッチ】に直撃し、【腐怨騎士の槍使い ゼッチ】は消し炭になった。
「この瞬間! フィールドの【腐怨騎士の騎士長 ゴルディ】、【幽撃の腐怨騎士】、【怨撃の腐怨騎士】の効果を発動! 【怨撃の腐怨騎士】の効果でテメェに200ダメージを与える!」
「くっ! チマチマと……」
甲斐田晴 LP:3500→3300
「そして、【幽撃の腐怨騎士】の効果でデッキから【
腐怨騎士の斧使い ガルバ
レベル4/地属性/アンデット族/攻2000/守備0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
○このカードが墓地から特殊召喚した時に発動できる。相手モンスター1体を破壊する。
○このカードが戦闘で破壊された時に発動できる。墓地の「腐怨騎士」モンスター1体を特殊召喚する。
「次だ! 【腐怨騎士の騎士長】の効果で自身の攻撃力を300アップ!」
腐怨騎士の騎士長 ゴルディ 攻撃力:2000→1400→1700
「まだまだ続くぜ! 【腐怨騎士の弓使い ヒューズ】で【邪龍陰陽師-ドウマン-】に攻撃!」
「またぁ!?」
腐怨騎士の弓使い ヒューズ 攻撃力:1600→1000
今度は【腐怨騎士の弓使い ヒューズ】が弓を構え、矢を放つ。しかし、矢は黒炎の竜の炎で燃えカスとなり、そのまま【邪龍陰陽師-ドウマン-】が放つ火球で【腐怨騎士の槍使い ゼッチ】同様に消し炭となった。
「さぁ、地獄の幕開けだ! 破壊された【腐怨騎士の弓使い ヒューズ】とフィールドの【腐怨騎士の騎士長 ゴルディ】と【怨撃の腐怨騎士】の効果を発動! 200ダメージを喰らえ!」
「くっ」
甲斐田晴 LP:3300→3100
「再び、【腐怨騎士の騎士長 ゴルディ】の効果で自身の攻撃力を300アップ!」
腐怨騎士の騎士長ゴルディ 攻撃力:1700→2000
「もしかして……これって」
「そして、【腐怨騎士の弓使い ヒューズ】の効果で墓地の【腐怨騎士の槍使い ゼッチ】を蘇生! さぁ、もう一度だ! 【腐怨騎士の斧使い ガルバ】で【邪龍陰陽師-ドウマン-】に攻撃!」
【腐怨騎士の斧使い ガルバ】が槍を振り回して、【邪龍陰陽師-ドウマン-】に突っ込む。【邪龍陰陽師-ドウマン-】は黒炎の竜を操り、火球を放ち、【腐怨騎士の斧使い ガルバ】を消し炭にした。
「破壊された【腐怨騎士の斧使い ガルバ】と【腐怨騎士の騎士長 ゴルディ】、【怨撃の腐怨騎士】の効果を発動!」
「またですかッ!!」
甲斐田晴 LP:3100→2900
「【怨撃の腐怨騎士】で200ダメージを与える! さらに【腐怨騎士の騎士長 ゴルディ】の効果で自身の攻撃力を300アップ!」
腐怨騎士の騎士長ゴルディ 攻撃力:2000→2300
「そして、破壊された【腐怨騎士の斧使い ガルバ】の効果で【腐怨騎士の弓使い ヒューズ】を復活! 【腐怨騎士の槍使い ゼッチ】よ、再び【邪龍陰陽師-ドウマン-】に攻撃!」
【腐怨騎士の槍使い ゼッチ】は槍を構え、突進をした。【邪龍陰陽師-ドウマン-】は黒炎の竜を操り、突進してくる【腐怨騎士の槍使い ゼッチ】を飲み込んだ。灼熱の黒炎を【腐怨騎士の槍使い ゼッチ】が灰燼と化した。
「【腐怨騎士の騎士長 ゴルディ】、【怨撃の腐怨騎士】の効果を発動! 200のダメージだ!」
甲斐田晴 LP:2900→2700
「そして、【腐怨騎士の騎士長 ゴルディ】の攻撃力をアップさせる!」
腐怨騎士の騎士長ゴルディ 攻撃力:2300→2600
「まだまだ行くぜ! 【腐怨騎士の弓使い ヒューズ】で【邪龍陰陽師-ドウマン-】に攻撃!」
「まだ攻撃を続けるんですか!?」
【腐怨騎士の弓使い ヒューズ】は弓を構え、矢を放つが【邪龍陰陽師-ドウマン-】の黒炎の竜に撃ち落され、そのまま黒炎の竜が放った火球で消し炭となった。
「【腐怨騎士の騎士長 ゴルディ】、【怨撃の腐怨騎士】の効果を発動! 200のダメージだ!」
甲斐田晴 LP:2700→2500
「そして、【腐怨騎士の騎士長 ゴルディ】の攻撃力をアップさせる!」
腐怨騎士の騎士長ゴルディ 攻撃力:2600→2900
「先ほどからの攻撃に何の意味が……?」
「いいや、これで準備は整った。俺は手札の【
「何ッ!?」
腐怨騎士の魔将 ゲルト
レベル8/地属性/アンデット族/攻3000/守備0
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
○自分フィールドの「腐怨騎士」モンスターが5体以上、破壊されたターンのバトルフェイズに発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
○このカードが特殊召喚に成功した時に発動できる。このターンに破壊された「腐怨騎士」モンスターの数×500ダメージを相手に与える。
○自分フィールドの「腐怨騎士」モンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。墓地の「腐怨騎士」モンスター2体を特殊召喚する。
ファルゴの背後に5体の魂が浮き上がると、一つになり、そこから身体が腐り落ちた騎士が現れた。騎士は大剣と槍を構えた。
「バトルフェイズ中にモンスターを!?」
「これで終わりだッ! 【腐怨騎士の魔将 ゲルト】の効果発動! テメェに2500ダメージを与える! 亡霊の恨みを喰らうがいい!」
「ほとんど自爆特攻じゃないですかッ! リバースカードオープン! 【呪詛返しのヒトガタ】!!」
「あぁん!?」
「【呪詛返しのヒトガタ】により、僕が受けるはずのダメージは貴方に与えます!」
猟犬のファルゴ LP:4000→1500
「バーンダメージへの対策だとぉ? 何でそんなカードが入ってやがる!!」
「ウチにもいるんでよ。バーンダメージのエキスパートが」
「くそっ! このターンで仕留めるつもりだったが……俺はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ!」
「僕のターンですね! ドロー! 僕は【陰陽術-占星の導き-】の効果を発動します! 【陰陽術-花鳥風月の舞-】2枚と【陰陽術-守護獣・朱雀-】1枚を見せます。さぁ、選んでください」
「…………右だ」
「では、このカードをデッキトップに。そして、【邪龍陰陽師-ドウマン-】の効果を発動します! 墓地に送られたのは【陰陽術-守護獣・朱雀-】!! その効果を適応します!」
陰陽術-守護獣・朱雀-
速攻魔法
このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。
○LPを半分払い、発動できる。相手フィールドのモンスター1体と相手フィールドの魔法・罠カード1枚を破壊する。
「僕が破壊すのは【腐怨騎士の魔将 ゲルト】と伏せカードを破壊します!」
【邪龍陰陽師-ドウマン-】が呪詛を唱えると、天空に炎の鳥が舞い降り、そのままファルゴのフィールドに突っ込んだ。炎の鳥はファルゴの【腐怨騎士の魔将 ゲルト】と伏せカードを焼き尽くした。
「くっ! 俺のモンスターが!! だが、【腐怨騎士の騎士長 ゴルディ】の効果発動!」
腐怨騎士の騎士長ゴルディ 攻撃力:2900→3200
「このターンで終わらせます!」
「何ィ?」
「僕は【邪龍陰陽師-ドウマン-】1体でオーバーレイネットワークを構築! 邪悪なる力は浄化され、神聖なる力へ生まれ変わる! エクシーズ召喚! 【聖帝陰陽師-セイメイ-】!!」
聖帝陰陽師-セイメイ-
エクシーズ/ランク9/光属性/魔法使い族/攻3000/守備3000
レベル8モンスター×3
自分フィールドの「陰陽師」融合モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
○このカードが特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキの「陰陽術」魔法カード1枚を選び、デッキの一番上に置く。
○自分フィールドのモンスターの攻撃力は、自分の墓地の「陰陽術」魔法カードの数×200アップする。
○自分・相手のメインフェイズに発動できる。自分のデッキの一番上のカードをめくり、それが「陰陽術」魔法カードだった場合、そのカードを墓地へ送る。違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻す。この効果で「陰陽術」魔法カードを墓地へ送った場合、この効果は、その「陰陽術」魔法カード発動時の効果と同じになる。
【邪龍陰陽師-ドウマン-】が光に包まれると、そこから純白の衣装を身にまとった陰陽師が現れた。陰陽師の周辺には白と黒の二対の竜が周回するように漂っていた。
「【邪龍陰陽師-ドウマン-】がフィールドから居なくなったことにより、俺の【腐怨騎士の騎士長ゴルディ】は本来の力を得るぜ!」
腐怨騎士の騎士長ゴルディ 攻撃力:3200→3800
「構いません。【聖帝陰陽師-セイメイ-】の効果を発動します! デッキから【陰陽術-守護獣・白虎-】を選び、デッキトップに置きます。そして、【聖帝陰陽師-セイメイ-】のもう一つの効果も発動! デッキトップはもちろん【陰陽師-守護獣・白虎-】! よって効果を適応します!」
陰陽術-守護獣・白虎-
速攻魔法
このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。
○LPを半分払い、発動できる。自分フィールドの「陰陽師」モンスターの攻撃力を1000アップさせる。さらに墓地に「陰陽術」魔法カードが3枚以上存在する場合、自分フィールドのモンスターの攻撃力を500アップさせる。
「よって【聖帝陰陽師-セイメイ-】と【陰陽師-守護獣・白虎-】の効果で攻撃力を上昇させます!」
聖帝陰陽師-セイメイ- 攻撃力:3000→5500
式神-陽-トークン 攻撃力:0→1000
式神-陰-トークン 攻撃力:2000→3000
「攻撃力を上げようとも俺の【
「えぇ、いくら攻撃してもダメージを与えることは出来ません。ですが!」
「あぁん?」
「バーンダメージは貴方だけではありません! 僕は手札から速攻魔法【陰陽術-守護獣・青龍-】を発動します!!」
「馬鹿な!?」
「【陰陽術】魔法カードは発動コストが重いだけで、普通に手札から発動することも可能です!」
陰陽術-守護獣・青龍-
速攻魔法
このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。
○自分フィールドのモンスター2体をリリースすることで発動できる。自分フィールドの「陰陽師」モンスター1体を選び、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
「僕は【式神-陽-トークン】と【式神-陰-トークン】をリリースすることで【聖帝陰陽師-セイメイ-】の攻撃力分のダメージを貴方に与えます!」
「お、俺が負けるだと!?」
【聖帝陰陽師-セイメイ-】が御札を展開させると、そこから水が沸き上がり、水龍が天を上った。水龍はそのままファルゴに向かって突っ込み、激流がファルゴを飲み込んだ。
猟犬のファルゴ LP:1500→0
デュエルが終わると甲斐田はデュエルディスクをしまった。
「僕の勝ちです。貴方を拘束します」
「くそ……」
甲斐田が敗北したファルゴに近づき、腕を掴もうとする。
すると、甲斐田の腕にいつの間にか荊のような蔦が巻き付かれていた。
「これはッ!?」
「全く……ランスが心配だから見に行け。っていうから来てみたら……随分、情けないじゃない」
物陰から女性が現れた。女性は豊満な肉体を生地の少ない水着のような衣装で隠し、その上に軍服を羽織っていた。女の顔には花のような模様の赤い痣と左側の額に角が生えていた。
「インベリアン!!」
「何しに来やがった! ベレッタ!」
「無駄口を叩かないの」
ベレッタと呼ばれたインベリアンは持っていた鞭を巧みに使い、ファルゴに巻き付かせると、そのまま近くまで引っ張った。
「逃がしません!!」
「本当は貴方と遊びたいのだけれど……私も仕事だからね」
ベレッタが指を鳴らすと甲斐田に巻き付いていた荊がどんどん成長していき、甲斐田の身体に絡みついた。
「くっ! 動けない……ッ!」
「じゃあ、また会いましょう」
ベレッタは手を振るとファルゴと一緒に霞のように消え去ってしまった。
「くそ! 逃がしたか!!」
甲斐田は後からやってきた加賀美達によって救助された。
甲斐田晴
皇都でも著名な、「魔」の研究者。
弄られキャラだが誰にでも愛される愛嬌のあるライバー。難波重工の皆に出会い、住み込みで働いている。名目上は貴虎の世話係だが雑用から家事までなんでもやっている。貴虎や虎徹とデュエルの特訓をして実力はぐんぐん伸びている。
デッキトップを操作して、デュエルの流れを掌握する「陰陽師」デッキを使う。