このライバーを出して欲しい、こんなデッキが合うんじゃないか?など
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とある場所。
暗い大部屋の中央に丸いテーブルと椅子が置いてあった。
そこには5人が座っていた。炎将軍ヴァルカン、氷獄のランス、猟犬のファルゴ、銀薔薇のベレッタ。そしてもう一人、白い仮面を被っていた男が座っていた。
インベリアンの主力メンバーが揃っていた。
猟犬のファルゴはバツが悪そうにソワソワしながら座っていた。
その様子をベレッタはニコニコしながら眺め、ランスは目を瞑って静観していた。
「皆を集めたのは他でもない。地球人……反逆勢力についてだ」
静寂を破ったにはヴァルカンだった。
「地球人は我々のことを『インベリアン』と呼び、我々の目的を妨害してくる。目的を知っての妨害か……それとも……ただ我らの行動に反旗を翻しているのか……」
ヴァルカンはテーブルに置いてあった書類に目を通すと乱雑に置いた。
「そして、お前たち幹部も苦戦しているようだな。ランス、ファルゴ」
「す、すみません!」
いつも我が物顔で行動しているファルゴは勢い良く頭を下げた。
「…………勝てなかったのは事実です」
「いや、二人を責めているわけではない。相手もそれ相応の強さを持っているということだ。……そうなるとこちらの行動も変わっていく。ベレッタ」
「何でしょうか?」
「例の3人は?」
「今は落ち着いています。現状の説明もしております。それにこちらに協力してくれるとのことです」
「そうか……それならこちらの戦力も申し分ないな……それで向こうの戦力として注意しておくとすると誰だ」
ヴァルカンの質問にベレッタが答えた。
「レジスタンスとして注意するとするとリーダーである、五十嵐遊代。それとデュエリストの腕としてはランスと戦った」
「……加賀美ハヤト」
「そ、加賀美ハヤト。そして、ファルゴが負けた」
ベレッタに呼ばれたファルゴをそっぽを向いた。
「名前なんて知らねぇよ」
「全く……この子は……ファルゴと戦ったデュエリスト。それと白神レンって子がいるけど……」
「…………」
レンの名前が出た瞬間、仮面の男が反応した。
「どういたしましたか? ザジィ」
「龍刃のザジィが反応するとは珍しい」
ザジィと呼ばれた仮面の男は顔を横に振った。『気にするな』という合図らしい。
「では続けます。私たちはターゲットの確保。その目的は変わりません」
全員が頷いた。ヴァルカンは腕を組んで口を開いた。
「ターゲットの確保は我らが王の悲願だ。必ず遂行させろ」
「「はっ!!」」
―――――――――。
難波重工
加賀美は一人、休憩室のベランダで黄昏ていた。
デュエルの連続に疲労していた。自販機で購入した缶コーヒーの蓋を開け、一口飲んだ。
「ふぅ……激動の一日でしたね」
ため息を漏らしながら再び、一口飲む。
ハンターやインベリアンとの戦闘、そして難波重工への移動。度重なるハードスケジュールに体も応えていた。
「一休みしたら寝ましょうか……ん?」
ふと窓の外を眺めるとベンチに座っている人影があった。
「あれは……?」
加賀美は缶コーヒーを飲み干すと外へ向かう。
ベンチの人影に近づくと軽く手を挙げた。
「こんばんは。白神さん」
「…………加賀美ハヤトか」
ベンチに座っていたのは白神レンだった。
「何の用だ」
「い、いえ……特に用事があったわけでは……」
加賀美はそのままレンの隣に座った。
隣に座ったのが面白くないのか、レンは加賀美を睨みつけた。
(何も考えずに隣に座ってしまいましたが……どうしましょう……)
「そういえば白神さん」
「何だ?」
「氷獄のランスと戦っていた時に何か様子がおかしかったようですが……」
「貴様に話すことは無い」
「そうですか……」
会話が途切れてしまった。
加賀美は気まずそうに頬を掻いた。
「貴様は……」
「?」
「貴様はなぜ戦っている」
「え?」
レンの思いがけない質問に言葉が詰まってしまった。
「なぜ戦っているかですか?」
「そうだ。貴様は故郷が侵略されているわけでもなければ、身内が殺されたわけでもない。ましては俺らと共に戦う義務もない。なぜ、そこまでして戦うんだ」
「……私自身、この世界に飛ばされ何をすればいいのか? どうすれば帰れるのか、正直不安でした……ですが、そんな私を快く受け入れてくれたのが南雲さんやレジスタンスの皆さんです」
加賀美は心の内を漏らした。
「そんな皆さんに恩返しをしたいのです。危険な状態だからこそ、私は皆さんの役に立ちたいのです」
「綺麗事だな」
レンは立ち上がった。
「偽善はその身を亡ぼす」
「それでも……私は皆さんと戦いたい!!」
加賀美も勢いよく立ち上がった。
「白神さん……私とデュエルしましょう」
「何?」
「私が勝ったら白神さんの事を教えてください」
「くだらない……だが、貴様のその信念が本物か、試してやる」
レンと加賀美は同時にデュエルディスクを構えた。
「「デュエル!!」」
加賀美ハヤト LP:4000
vs
白神レン LP:4000
「先攻は貰います! 私は【マモラナイト】を召喚します!」
マモラナイト
レベル4/光属性/戦士族/攻1000/守備1600
○フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動する。このターン、自分が受ける戦闘ダメージは0になる。
加賀美の前に両手に大盾を持った戦士が現れた。
「私はカードを2枚伏せてターンエンドです」
「俺のターン、ドロー。俺は手札の【
天体戦艦
レベル8/光属性/機械族/攻2800/守備2600
○自分フィールドにレベル8「コズミック」モンスターが存在する場合、このカードはリリースなしで召喚できる。
○このカードの①の方法で召喚に成功した場合、このカードの攻撃力は1000となる。
レンのフィールドに剣状の翼を持った機械と巨大な戦艦が現れた。
「レベル8が2体ッ! 来ますか!」
「俺はレベル8となった【天体剣機】と【天体戦艦】の2体をオーバーレイネットワークに構築! エクシーズ召喚!」
2体のモンスターが光となり、渦となって一つとなる。
「闇を切り裂く銀河よ、星々を駆け巡り我が僕に宿れ!」
やがて光の渦が輝きを増すと、そこから光で覆われた美しくも雄々しい姿をしたドラゴンが現れた。
光り輝く翼はまるで星が散りばめられたような輝きを放っていた。
「光の使者、ここに降臨! 現れろ、【
【銀河眼の天体竜】がフィールドに舞い降りると、咆哮を上げる。強力な風圧と共に光の粒子が散りばめられた。
「来ましたか! 白神さんのエースカード!」
「【銀河眼の天体竜】の効果発動! オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、貴様のモンスター1体をゲームから除外する! 『ディメンション・ハウンド』!!」
「その効果は対策済みです! リバースカードオープン! 【強襲作戦】を発動します!」
「何?」
強襲作戦
罠
○自分フィールドのモンスター1体は破壊し、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの攻撃力を破壊したモンスターの攻撃力分ダウンさせる。
「私は【マモラナイト】を破壊することで、【銀河眼の天体竜】の攻撃力を下げます」
銀河眼の天体竜 攻撃力:3000→2000
「小癪な真似を」
「さらに破壊された【マモラナイト】の効果でこのターン、私はダメージを受けません」
「……俺はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ」
「エンドフェイズ時に私はもう1枚のカードを発動させます! リバースカードオープン! 【雛竜の呼ぶ笛】を発動します!」
雛竜を呼ぶ笛
罠
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
○デッキからレベル2以下のドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する。
「【雛竜を呼ぶ笛】の効果で私はレベル2の【マーブル・ドラゴン】を特殊召喚します! そして【マーブル・ドラゴン】の効果発動!」
マーブル・ドラゴン
レベル2/風属性/ドラゴン族/攻0/守備0
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
○このカードが特殊召喚に成功した時、自分の墓地の攻撃力1000以下のレベル4モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターを効果を無効にして、特殊召喚する。
「墓地の【マモラナイト】を復活させます」
「いくら攻撃力を下げようとも俺の【銀河眼の天体竜】に勝つことは不可能だ」
「いいえ、それはやってみないと分かりません。私のターン、ドロー! 私は【
加賀美の周辺に粒子の嵐が巻き起こる。
「現れろ! 未来を導くサーキット! アローヘッド確認! 召喚条件は効果モンスター2体以上! 私は【マモラナイト】、【マーブル・ドラゴン】、【青銅の剣士】の3体をリンクマーカーにセット! サーキットコンバイン! リンク召喚! 現れろ! リンク3【デコード・トーカー・プロミネンス】!!」
粒子の嵐の中から青い剣士が現れた。青い剣士が加賀美の目の前に着地すると、天空に輝く太陽から光が放たれ、青い剣士を照らす。すると青色だった剣士の身体が赤く変わり、背中から炎の翼を羽ばたかせた。
「出たか……」
「バトルです! 【デコード・トーカー・プロミネンス】で【銀河眼の天体竜】に攻撃です! 『灼熱のデコード・エンド』!!」
「甘いぞ! リバースカードオープン! 【
「あのカードは!?」
天体連鎖
罠
このカード名は1ターンに1度しか使用できない。
○自分フィールドの「コズミック」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力をこのターンのエンドフェイズ時まで倍にする。さらに対象のモンスターが「コズミック」Xモンスターだった場合、デッキから光属性モンスター1体を選び、対象の「コズミック」Xモンスターの下に重ねてX素材とする。
「【天体連鎖】の効果により【銀河眼の天体竜】の攻撃力は倍になる!!」
銀河眼の天体竜 攻撃力:2000→4000
「さらに【天体連鎖】の追加効果でデッキの【銀河眼の光子竜】を【銀河眼の天体竜】のエクシーズ素材にする! 返り討ちにしろ! 『壊滅のコズミック・ストリーム』!!」
「やはり【デコード・トーカー・プロミネンス】の攻撃力を超えてきましたか……ですが、それも対策済みです! 手札から速攻魔法【リンク・バトル・イリュージョン】を発動します!」
リンク・バトル・イリュージョン
速攻魔法
このカード名は1ターンに1度しか使用できない。
○:自分フィールドのリンクモンスターが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。その自分のモンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで、戦闘を行う相手モンスターの元々の攻撃力分アップする。
「【リンク・バトル・イリュージョン】の効果で私の【デコード・トーカー・プロミネンス】は【銀河眼の天体竜】の元々の攻撃力分アップします!」
「何だとッ!?」
デコード・トーカー・プロミネンス 攻撃力:2300→5300
【銀河眼の天体竜】の翼が輝きだし、無数のレーザーが放たれた。【デコード・トーカー・プロミネンス】は剣に炎を纏わせ、炎の翼で天高く飛び上がった。天空を飛び交うレーザーを回避しながら【銀河眼の天体竜】に近づく。【銀河眼の天体竜】は口を大きく開くと光が集まり始め、凄まじい勢いのビームを放つ。一直線で放たれたビームを【デコード・トーカー・プロミネンス】は間一髪で回避し、【銀河眼の天体竜】に急接近した。そのまま炎を纏った剣を振り上げ、【銀河眼の天体竜】を切り裂いた。
白神レン LP:4000→2700
「くっ……【銀河眼の天体竜】の効果を発動!」
「私はカードを1枚伏せてターンエンドです」
「エンドフェイズ時、墓地に送られた【銀河眼の天体竜】の効果で墓地に眠る【銀河眼の光子竜】を特殊召喚する! 現れよ! 【
レンのフィールドに七色に輝く【銀河眼の光子竜】が現れた。
「……お前の強さは認めよう」
「……白神さん……」
「だが、俺も負けるにいかない! 俺のターン、ドロー! 俺は手札から【天体の軌跡】を発動! 墓地の【銀河眼の天体竜】と【天体剣機】を除外にして2枚ドローする。そして、俺は【
レンのフィールドに再び【銀河眼の天体竜】が現れた。
「お前に新たな力を見せてやる。俺はレベル8の【
【銀河眼の天体竜】と【銀河眼の光子竜】が光となって渦となる。
渦から強烈な光と銀河が溢れだした。
「逆巻く銀河よ、煌めく星々よ! 今こそ、怒涛の光となりてその姿を現すがいい! 降臨せよ、我が魂! 【
超銀河眼の天体竜
エクシーズ/ランク9/光属性/ドラゴン族/攻3500/守備2700
レベル9モンスター×3
このカードは自分フィールドのランク8の「コズミック」Xモンスターとレベル8の「ギャラクシー」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
このカードはX召喚の素材にできない。
○1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドのカード1枚と墓地のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを除外する。
○このカードがEXデッキから特殊召喚されたモンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ、倍になる。
天空の星々が輝きだし、無数の流星群が降り注ぐ。
その中の巨大な流星がレンの背後に流れ落ちた。土煙が巻き起こりと、そこから光が漏れだした。そして、光の翼が土煙から飛び出し、土煙を吹き飛ばした。四本の光の翼は七色に輝き、身体には無数の星々が煌めき、その瞳には美しい銀河が映し出されていた。
「こ、これが白神さんの新たなる力……」
「【超銀河眼の天体竜】の効果発動! オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、お前のセットカードと墓地の【マモラナイト】を除外する! 『ディメンション・ストリーム』!!」
【超銀河眼の天体竜】が咆哮を上げると、光の翼から無数のレーザーを放った。レーザーの雨が加賀美に襲い掛かる。
(ここはどういたしましょうか……使っても良いですが、無駄にダメージを受けることもありません。ここは発動せずに……)
加賀美が長考している瞬間、フラッシュバックのように脳内に映像が浮かび上がった。
『バトルだ! 【超銀河眼の天体竜】で【デコード・トーカー・プロミネンス】に攻撃!』
『迎え撃ちましょう!』
『無意味だ! 【超銀河眼の天体竜】の効果発動! EXデッキから特殊召喚されたモンスターとバトルをする間、このカードの攻撃力は倍となる』
『何ッ!?』
『殲滅せよ! 『エターナル・コズミック・ストリーム』!!』
『うわぁぁぁぁぁぁぁ!!』
「っ!? ま、またですか……」
「どうした? チェーンするのか?」
前回、レンと戦った時と同じようなリアルな映像に加賀美は冷や汗をかいていた。握っていたカードも震えていた。
(またですか……今の映像は……ここはこのカードを使った方が良いのか?)
「えぇい! ここは賭けです! リバースカードオープン! 【ハイリスク・ドロー】を発動します!」
「何?」
ハイリスク・ドロー
罠
このカード名は1ターンに1度しか使用できない。
○自分フィールドの攻撃力2000以上のモンスター1体を破壊することで、発動できる。デッキからカードを2枚ドローする。
「私は【デコード・トーカー・プロミネンス】を破壊して、2枚ドローします!!」
「だが、墓地の【マモラナイト】は除外される…………おい」
「はい?」
「なぜ、【デコード・トーカー・プロミネンス】を破壊した。【超銀河眼の天体竜】の効果を知っているのか?」
「い、いえ……直感というますか……破壊しないと負けると感じ取ったと言いますか……」
「……まぁ、良いだろ。バトルだ! 【超銀河眼の天体竜】でダイレクトアタック! 『エターナル・コズミック・ストリーム』!!」
「ラ、ライフで受けます!!」
【超銀河眼の天体竜】の翼と胸のコアが輝きだし、より強い光となった。
口に粒子が集まり出し、巨大な閃光となった。そして、その閃光を放った。閃光は巨大なレーザーとなって、加賀美に直撃する。
「くぅぅぅ!!」
加賀美ハヤト LP:4000→500
「俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ」
「今の攻撃は効きました……ここから逆転してみせます! 私のターン、ドロー! 私は手札から【黒鉄の魔法陣】を発動します! デッキから【黒鉄の魔術師】を特殊召喚します!」
加賀美の前に魔法陣が展開されると、そこから黒いローブで全身を覆い隠した黒ずくめの魔法使いが現れた。その手には黒い鎖を持っており、鎖の先端には水晶が取り付けられていた。
「【黒鉄の魔術師】の効果を発動します! 【超銀河眼の天体竜】の効果を無効にして、さらに攻撃力を下げます! 『チェーン・マジック』!!」
【黒鉄の魔術師】が鎖は振り回す。遠心力により振り回されている鎖の回転速度が上がり、それに合わせて取り付けられている水晶も輝きだした。【黒鉄の魔術師】が【超銀河眼の天体竜】に向かって鎖を投げ飛ばすと、一緒に飛ばされた水晶から無数の光の鎖が放たれ、一瞬で【超銀河眼の天体竜】を拘束した。
超銀河眼の天体竜 攻撃力:3500→2500
「さらに私は手札から【ドラゴナイト・シンクロン】を召喚! 【ドラゴナイト・シンクロン】の効果で墓地の【青銅の剣士】を特殊召喚します! 私はレベル4の【青銅の剣士】にレベル4の【ドラゴナイト・シンクロン】をチューニング! 集いし願いが、未来を切り開く閃光となる! 光さす道となれ! シンクロ召喚! 飛翔せよ! 【スターダスト・ライトニング・ドラゴン】!!」
【青銅の剣士】が4つの光の球体となり、【ドラゴナイト・シンクロン】が4つの光の輪となる。球体と輪が交差し、交わると一筋の光の道となった。光の道から閃光が飛び出しと、その閃光はドラゴンへと姿を変えた。白いドラゴンは黄金に輝く翼を羽ばたかせていた。
「シンクロ素材になった【ドラゴナイト・シンクロン】の効果で【スターダスト・ライトニング・ドラゴン】の攻撃力が上昇します」
スターダスト・ライトニング・ドラゴン 攻撃力:2500→3300
「【スターダスト・ライトニング・ドラゴン】の効果発動! デッキの上から5枚めくります」
加賀美はデッキからカードを5枚引き、中身を確認した。
「私は戦士族の【
Ex・HERO フュージョン・サポーター
レベル4/闇属性/戦士族/攻1000/守備1000
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
○このカードがこのカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキからレベル4以下の「HERO」モンスター1体と「融合」を手札に加える。
「【Ex・HERO フュージョン・サポーター】の効果でデッキから【Ex・HERO フュージョン・ワン】と【融合】を手札に加えます! そして、私はレベル4の【黒鉄の魔術師】と【Ex・HERO フュージョン・サポーター】2体をオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築! エクシーズ召喚! 現れろ、No.39! 我が戦いはここより始まる! 聖なる剣で世界を救え! 光の使者、【No.39 希望皇ホープ・セイヴァー】!!」
2体のモンスターが光となり、渦となって一つとなる。やがて光の渦が輝きを増すと、そこから巨大な白い剣が現れた。白い剣から光が溢れだすと、剣は姿を変え人型の姿へと変形した。
両肩には白い盾が、背中には剣のような翼が付いていた。
「まだまだ行きます! 私は手札から【融合】を発動します!」
「……来るか」
「私は手札の【Ex・HERO フュージョン・ワン】と【俊足のズバッとナイト】で融合! 大いなる力が1つになった時、はるか大宇宙の彼方から、伝説の戦士を呼び覚ます! 来い! 【E・HERO アメイジング・ネオス】!!」
上空に銀河が映ると、そこから流星が流れ落ちてきた。流れ落ちた所には土煙が巻き起こり、そこには白い戦士が立っていた。青いコアが胸に埋め込まれており、両腕からは光の刃が溢れ出ていた。
「【Ex・HERO フュージョン・ワン】の効果発動! 融合素材として墓地に送られたのでデッキから【オッドアイズ・ブラック・マジシャン】を手札に加え、そのままペンデュラムスケールにセッティングします!」
加賀美の横に赤と緑の二色の目をした魔法使いが現れた。魔法使いは黒いローブに身を包み、軽快に魔法のロッドを振り回した。
「これが遊代さんがお前に託した伝説のカードか」
「【E・HERO アメイジング・ネオス】は墓地のモンスターの数だけ攻撃力が上がります!」
E・HERO アメイジング・ネオス 攻撃力:2500→4300
「さらに【オッドアイズ・ブラック・マジシャン】の効果を【E・HERO アメイジング・ネオス】に付与させます! これにより戦闘ダメージは倍に!」
ペンデュラムゾーンの【オッドアイズ・ブラック・マジシャン】が持っていた杖を構えると黒い光が放たれ、その光は【E・HERO アメイジング・ネオス】に宿った。
「バトルです! 【E・HERO アメイジング・ネオス】で【超銀河眼の天体竜】に攻撃! この瞬間、【No.39 希望皇ホープ・セイヴァー】の効果発動! X素材を1つ取り除くことで、【E・HERO アメイジング・ネオス】の攻撃力をさらに上昇させます!」
E・HERO アメイジング・ネオス 攻撃力:4300→6800
「俺の【超銀河眼の天体竜】を超えて来たか!!」
「行け! 【E・HERO アメイジング・ネオス】! 『ソニック・オブ・ネオス』!!」
「だが、これで終わりだ! ダメージステップ開始時に俺は手札の【オネスト】の効果を発動!!」
「なっ!? 【オネスト】!?」
「【オネスト】の効果により【超銀河眼の天体竜】の攻撃力をお前のモンスターの攻撃力分アップさせる!!」
超銀河眼の天体竜 攻撃力:2500→9300
「迎え撃て! 『エターナル・コズミック・ストリーム』!!」
【E・HERO アメイジング・ネオス】の両手の光の刃が輝きだし増幅されると、その大きな光の刃をかざして【超銀河眼の天体竜】に突っ込んだ。【超銀河眼の天体竜】は【E・HERO アメイジング・ネオス】の光の刃を両腕で受け止め、互いの力が拮抗し、微動だにしなかった。
【超銀河眼の天体竜】は口を大きく開くと光が集まり始め、やがて巨大な光の玉となった。【超銀河眼の天体竜】光の玉から凄まじい勢いのビームを放つ。ビームは一直線に【E・HERO アメイジング・ネオス】に向かい、直撃した。ビームを喰らった【E・HERO アメイジング・ネオス】はひたすら耐えるが、その衝撃に押し負け吹き飛ばされて決まった。
「これで終わりだ! 加賀美ハヤト!」
「いいえ、まだです! 私は手札の【E・HERO オネスティ・ネオス】の効果を発動します!」
「ッ!?」
「手札の【E・HERO オネスティ・ネオス】を捨てることで【E・HERO アメイジング・ネオス】の攻撃力を2500アップさせます!」
E・HERO アメイジング・ネオス 攻撃力:6800→9300
「【超銀河眼の天体竜】と攻撃力が並んだだと!?」
「両者とも攻撃力は9300……よって相打ちになります」
吹き飛ばされた【E・HERO アメイジング・ネオス】を【E・HERO オネスティ・ネオス】が受け止め、そのまま一緒に【超銀河眼の天体竜】に向かって突っ込む。【超銀河眼の天体竜】は再び、ビームを放つが2体のHEROはそれを回避して、【超銀河眼の天体竜】に近づく。そして、【E・HERO アメイジング・ネオス】の光の刃が【超銀河眼の天体竜】を切り裂いた。しかし、【超銀河眼の天体竜】も道連れと言わんばかりに最後の力を振り絞り、翼から無数のレーザーを放ち、【E・HERO アメイジング・ネオス】の体を貫いた。
2体のモンスターは同時に破壊された。
「白神さんの切り札は倒しました。フィールドもがら空きです! 【No.39 希望皇ホープ・セイヴァー】でダイレクトアタック! 『ホープ剣セイヴァー』!!」
「まだだ! 俺はもう負けるわけにはいかない! 父さんの仇を取るまでは! 俺はリバースカードオープン! 【転生する星々】を発動!!」
転生する星々
永続罠
○自分の墓地の「コズミック」モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは除外される。そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。
「俺は墓地の【超銀河眼の天体竜】を復活させる! 舞い戻れ! 我が魂! 【
レンのフィールドの再び、【超銀河眼の天体竜】が現れた。
【超銀河眼の天体竜】が加賀美のモンスターを睨みつけると、その威圧感に加賀美のモンスター達は後退りした。
「さぁ、攻撃するか」
「いえ、【No.39 希望皇ホープ・セイヴァー】の効果を使っても【超銀河眼の天体竜】の効果で返り討ちに合うだけです。私はカードを1枚伏せ、ターンエンドです」
「俺のターン、ドロー……バトルだ! 【超銀河眼の天体竜】で【スターダスト・ライトニング・ドラゴン】に攻撃! 『エターナル・コズミック・ストリーム』!!」
【超銀河眼の天体竜】の翼と胸のコアが輝きだし、より強い光となった。
口に粒子が集まり出し、巨大な閃光となった。そして、その閃光を放った。閃光は巨大なレーザーとなって【スターダスト・ライトニング・ドラゴン】に襲い掛かる。
「私にだって意地があります! それに負けたくない理由だって! リバースカードオープン! 【アストラルバリア】!」
「何ッ!?」
「【アストラルバリア】の効果により【超銀河眼の天体竜】の攻撃は私への直接攻撃になります!」
「だが、この攻撃でお前のライフは!!」
「いいえ、まだ終わりません! ペンデュラムゾーンの【オッドアイズ・ブラック・マジシャン】の効果を発動! 相手モンスターの直接攻撃を無効にします!」
「ッ!! そのための【アストラルバリア】か!!」
「そして、【オッドアイズ・ブラック・マジシャン】を特殊召喚します!」
【超銀河眼の天体竜】が放ったレーザーは【オッドアイズ・ブラック・マジシャン】が展開させた黒い穴に吸い込まれ、消滅した。そして、いつの間にか【オッドアイズ・ブラック・マジシャン】が加賀美の目の前に立っていた。
「だが、いくら伝説のモンスターを並べようとも俺の【超銀河眼の天体竜】を倒すことは不可能だ! 俺はこれでターンエンドだ」
「私のターン」
「…………どうしてだ?」
「え?」
「どうして、諦めない。どうして、この劣勢に中……お前は笑っていられんだ?」
「笑ってる……? 私が?」
加賀美は自分の顔を触れると確かに口角が上がっており、笑みを浮かべていた。
(……あぁ、私は無意識にこのデュエルを楽しんでいたのですね)
「そうですね……楽しいからです」
「何?」
加賀美の言葉にレンは眉をひそめた。
「白神さん……いいえ、レンさんと戦って私は心の底からデュエルを楽しんでいます。確かに今の状況ではレンさんの【超銀河眼の天体竜】を倒すことは難しいです……ですが、次のドローで逆転できるかもしれない。そう考えると笑みが浮かんできます」
「戯言を……ッ! デュエルは戦いだ! 命がけの戦いで貴様は笑えるのか?」
「そうですね……確かに氷獄のランスと戦った時、恐怖を感じたのは事実です。ですが、今は違います。全てのデュエルが殺し合いというわけではありません。デュエルはコミュニケーションの手段です。自分の内側を全てさらけ出し、ぶつかり合う。現に私はレンさんの本音が聞けました……お父様のために戦っているのですね」
「ッ!!」
レンは自分の口元を押さえた。
「インベリアンと分かち合いましょう。とは言いません。人同士……どんな時でも分かり合えない時はあります。でも、私とレンさんは違います! 私たちは仲間です! 手を取り合えるはずです!」
「…………黙れ」
レンはポツリと呟いた。強く握られていた拳は震えていた。
「黙れ! お前に何が分かる!? 目の前で家族を殺された者の気持ちを!! 故郷を侵略された者の気持ちを!!」
「分かりません!!」
「なっ!?」
加賀美の返答にレンは絶句していた。
「だって、貴方から何も教えてもらえていません。だからこそ、このデュエルが終わったら貴方の事を教えてください! そして、一緒にどうすればいいのか悩みましょう。答えが出なくとも二人で分かち合えば苦しみも痛みも半分で済みます……だから」
加賀美はデッキトップに手を置いた。
「だから、私は負けません! このデュエルに勝って、レンさんの苦しみを! 痛みを! 悲しみを! 全てを受け止めます! 私のターン、ドロー!!」
加賀美はドローしたカードを確認した。
「私は手札から【死者蘇生】を発動します!」
「ここで【死者蘇生】だと!?」
「私は墓地の【デコード・トーカー・プロミネンス】を特殊召喚します!」
炎の翼を羽ばたかせながら加賀美の前に降り立った。
加賀美のフィールドには4体のモンスターが並んだ。すると、加賀美のEXデッキが突如輝く出した。
輝くカードを確認すると加賀美は笑みを浮かべた。
「レンさん……見ててください! 頂いた伝説のカードではない。私の本当の切り札を!」
「何?」
「現れろ! 未来を導くサーキット!」
加賀美の周辺に粒子の嵐が巻き起こる。次第に粒子の嵐は灼熱の炎の嵐へと変わっていった。
「アローヘッド確認! 召喚条件はリンクモンスターを含むモンスター3体以上! 私は【デコード・トーカー・プロミネンス】、【オッドアイズ・ブラック・マジシャン】、【No.39 希望皇ホープ・セイヴァー】、【スターダスト・ライトニング・ドラゴン】の4体をリンクマーカーにセット! サーキットコンバイン! リンク召喚!」
炎の嵐の中から巨大な黒い影が現れた。
黒い影は翼を翻して炎の嵐を吹き飛ばす。火の粉が舞い散る中、赤い龍が咆哮を上げた。
「灼熱の太陽よ、炎をまといて龍となれ! 我が前に舞い降りよ! リンク4【太陽龍ヴレイズ・アポロ・ドラゴン】!!」
太陽龍ヴレイズ・アポロ・ドラゴン
リンク/リンク4/炎属性/ドラゴン族/攻3000/←↓↑→
リンクモンスターを含むモンスター3体以上
○このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。このカードの攻撃力はリンク素材の数×500アップする。
○このカードは1度のバトルフェイズ中に、墓地のモンスターの種類(融合・S・X・リンク)の数まで攻撃できる。
「【太陽龍ヴレイズ・アポロ・ドラゴン】はリンク素材の数だけ攻撃力が上がります」
太陽龍ヴレイズ・アポロ・ドラゴン 攻撃力:3000→5000
「攻撃力5000か……だが、俺の【超銀河眼の天体竜】を超えることはできないようだな」
「いいえ、これで決めます! 私は手札から魔法カード【灼熱のアポロドライブ】を発動します!」
灼熱のアポロドライブ
魔法
このカード名は1ターンに1度しか使用できない。
○自分フィールドの炎属性リンクモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力は墓地のモンスターの種類(融合・S・X・リンク)の数×700アップする。
「【灼熱のアポロドライブ】の効果により【太陽ヴレイズ・アポロ・ドラゴン】の攻撃力はさらに上がります!」
太陽龍ヴレイズ・アポロ・ドラゴン 攻撃力:5000→7800
「攻撃力7800だとッ!?」
「バトルです! 【太陽龍ヴレイズ・アポロ・ドラゴン】で【超銀河眼の天体竜】に攻撃! 『灼熱のアポロドライブ』!!」
「迎え撃て! 『エターナル・コズミック・ストリーム』!!」
【超銀河眼の天体竜】の口に粒子が集まり出し、巨大なレーザーを放った。【太陽龍ヴレイズ・アポロ・ドラゴン】は天高く飛び、身体に炎の纏わせ、まるで太陽そのものが落ちてくるような。炎の突進をする。【超銀河眼の天体竜】のレーザーと炎を纏った【太陽龍ヴレイズ・アポロ・ドラゴン】がぶつかり、衝撃波が発生する。衝撃波は周囲の物を全て吹き飛ばし、地面には亀裂が入る。加賀美とレンは吹き飛ばされないように耐えながら最後の力を振り絞る。
そして、【太陽龍ヴレイズ・アポロ・ドラゴン】が【超銀河眼の天体竜】のレーザーを押し退け、そのまま炎を纏った身体で体当たりをした。直撃した【超銀河眼の天体竜】は破壊されてしまった。
「そして、【太陽龍ヴレイズ・アポロ・ドラゴン】は墓地のモンスター種類の数だけ攻撃が可能です! レンさんにダイレクトアタック!!」
「…………ふっ……お前の勝ちだ」
【太陽龍ヴレイズ・アポロ・ドラゴン】はそのままの勢いでレンに突っ込み、レンは炎の熱気で吹き飛ばされた。
白神レン LP:2700→0
激戦の末、勝利したのは加賀美だった。
疲れ切った体でのデュエルだったせいか、加賀美はその場で仰向けで倒れ込んだ。吹き飛ばされたレンの同じように仰向けで倒れ込んでいた。
「私の勝ちです」
「……あぁ」
「レンさんのこと、色々聞かせてください」
「楽しい話ではないぞ」
「約束ですから……構いません」
「そうか」
「…………」
「…………」
二人は淡々と話していたが次第に口数が少なくなり、気が付いたら意識を手放して熟睡していた。
【超銀河眼の天体竜】
白神レンの切り札。
フィールドと墓地の除外効果とEXデッキから特殊召喚されたモンスターとの戦闘で発揮される超強力な効果を併せ持つ最強のカード。
一撃で敵を葬る。
【太陽龍ヴレイズ・アポロ・ドラゴン】
加賀美ハヤトの切り札。
リンク素材の数に応じて攻撃力が上昇し、墓地のモンスターの種類だけ攻撃が増えるフィニッシャーとして最強のカード。
モンスターを展開し、複数の召喚法を扱う加賀美と相性は抜群。