ココヤシ村に戻って、しばらくはスローライフを満喫していた。
昨今で特別なことがあったといえば、アラバスタ王国での王女誕生の記事を新聞で拝見したことぐらいであろう。
あとは最近になって遭遇したシャンクスが、原作ではお馴染みの目のところに3本線の傷が入っていたことだ。
本人はあまり語りたがらなかったために深く突っ込んでは聞いていないが、原作通りであれば白髭や黒髭と一悶着あったのだろうと考えている。
元気そうにやってはいたので、ベックマンに仙豆を渡しておいた。
もし傷を消したいとか言ったら食わせてやれ。そうでなければ、腐るのがオチなので機会がなかったら捨てろと言っておいた。
結果のところで言うと、戒めにする。
今後は油断しないようになって言っていたとのことだ。
他には特段特別なイベントがなかったため、生クリームの製造とチーズケーキがめちゃくちゃ食べたくなったこともあり、基本的には買って帰ってきた調理器具を使ってのスイーツ作りに勤しんでいた。
ナミやノジコも、私の行動する時や調理道具を触っているときは美味しいものが出てくるとわかっているのか、調理をしている時には「何作ってるの!?美味しい?」と足の周りをうろうろとするか、ノジコは興味が出てきたのか「わたしもするーっ!!」と元気一杯で手伝ってくれたりするようになった。
ココヤシ村での生活がそろそろ一年になるため、ノジコは4歳、ナミは2歳としっかりと成長しておりめちゃくちゃ可愛い時期である。
日々癒しをもらってます。
お風呂に関しては、風呂桶が依頼してから1週間程度で完成したとの報告をいただいたために受け取りと設置をしてもらった。
最近は風呂の味を覚えたのか、就寝前や夜になると風呂に入りにベルメールや子供たちが遊びにくるようになった。
ベルメールとお風呂に入るわけなのだが、もうこの体になって8年も経つと女性の体に興奮することもなくなったが、あの大きいバストを目の前で披露してきて、ニヤリとコチラを見てくるベルメールにはイラッとしたためしばらくおやつ抜きにしてやった。
貧乳はこの世界では、唯一無二の個性かもしれないだろ。
街の普通の住人ですらナイスバディだぞ。
大きいアドバンテージだと信じていくからな!!
そんなこんなでクリームチーズや、チーズケーキの製作に関しては、何度かの挑戦は繰り返したものの、割としっかりとしたものを作れるようになっていた。
お店で見たあのクオリティは、いずれ出てくるゼフやサンジくんに任せるしかないようだったが。
村での状況は、ちょっとしたお菓子屋さんのような立ち位置を確立しており、村やゴサの街での評判はいい。
たまに子供が列を作って買いに来るのも、微笑ましくニヨニヨしながら眺めているとベルメールがやってきて「また気持ち悪い顔してる。やめた方がいいよ、その顔。」と冷静に突っ込まれるのが日課だ。
また海軍支部での進捗も順調である。
週に2度ほど近くの海軍支部へとお邪魔し、模擬戦や鍛錬の成果を確認し、また練習メニューを渡して撤収すると繰り返している。
コチラの内容で、わたしが意図していなかった内容で海軍内部での動きがあった。
海軍での汚職や賄賂などで活躍の幅や地位を確保していた奴らが、軒並み淘汰されていった。
なんせ本部から海兵が定期的に派遣されてくるからだ。
これはセンゴクが言っていた通り、本部で鍛えて実力を順当に伸ばしていける人材はそのまま本部で鍛えればいい。
伸び悩んでいる人材や、剣術が自分には合わないと考えているものなど様々な理由で、体術の技術に重きを置いてとり入れて行きたいと言った需要が、立候補制で選抜されてやってくるらしい。
中には「フェンさんに会えるって聞いて!!」とか「僕のフェンさんに触れるな!!」とか、たまに頭のおかしい奴が紛れてくるため、きちんとまともなやつを選別して欲しいと思う。
もっとまともな人材に好かれたい。
結婚とかは勘弁だが。
男とか好きになれんし。
最近は男性に興味がなさすぎるところもあり、ベルメールには同性愛の心配をされた。
ベルメールには男らしく
「アタシは、男と結婚して幸せに生きるよりもこの子たちを育てたいって思うし。フェンはずっと一緒にいるから、もう家族みたいなもんさ。それに偏見もないしね。いつでもおいで!」
と言われた。
女性として好きになるって感情もあまりこの体になってから湧いてこないため、性の欲求がないのかもしれん。
何も言わなかったのが、恥ずかしいとでも勘違いされたのか
「可愛い奴だよ、ほんとに!!」
と抱きしめられたのだが、マスコットか何かと勘違いされていないだろうか。
不安である。
本部より派遣された海兵が不正や、書類改竄などの状況を確認したり、定期的に訪問してくるために動きが制限されたりといった状況。
今回の内容での起こった副産物である。
全ての不正や状況や改竄が是正されたわけではないのだろうが、風通しもよくなり、海軍内部での状況や空気もきれいになったように感じる。実際、評判の悪かった海兵や上司は本部へと一度召集されたり、降格されたものなどもいたらしいと噂だ。
今後のネズミ事件や、モーガン事件はより起こりづらくなったことは間違い無いだろう。
ココヤシ村でも、いざという時に備えて定期的にベルメールと組手をするわけなのだが、それを見たノジコも「やる!!」と言い出し、型の真似をしている風景に和まされた。
本部から派遣された人材の強さに、元々いた海兵たちも最初は圧倒されていたものだが、徐々に慣れ始めた頃には一緒に揉まれながらもっと強くなるための目標や、指標になっていた。
155センチ程度の非常に可愛い見た目の子を指差して、化け物だなんだと言ってくるやつも多いため、そんな奴には私との組手の耐久レースを組んで、盛り上がったり、時折支部内でのランキングをつけてモチベーションを上げたり、一種のお祭りのようでコチラはコチラで非常に楽しくやっている。
ちなみに、ガープもよく登場しエキシビジョンマッチとして私が戦わされて、ボコボコにされてこの前はガープの評価は上がり、私も化け物ではなくようやく人間として扱われるようになったもの付け加えておく。
流石の英雄である。長らく相手をさせられるがまだ1勝も出来ず仕舞いである。
いつかはジジイをボコボコにしたいが、原作開始時点でも砲丸投げるパワーは健在だった。
少しは老いぼれればいいのに。
ちなみにちびっ子ルフィ(赤ん坊)だと思われる子供をガープが連れてきたこともあった。
「俺の孫だぞ!めっちゃ可愛いだろ!」
「は?うちのナミとノジコの方が可愛いだろ!」
と我が子自慢で周りに呆れられ、結果ベルメールを呼ばれて拳骨を食らった。
ちびっ子がいるってことは、あと5年もすればフーシャ村での物語開始であると思われる。
「お前育てるか?」とのことだったが、丁重にお断りしておいた。
その時に言っていたのだが、あの後、三姉妹を送っていく際にセンゴクは非常に苦労したらしい。
私が知らない間に勝手に帰っていたから、三姉妹もせめて礼ぐらいはしたかったと私のことをできれば追いたいとマリーゴールドが。もう会えないかもしれないとサンダーソニアが泣いてしまったそうだ。
相当にこの猫耳と、ふわふわのしっぽが気に入ったと見える。
最近は尻尾は手入れをしないとすぐゴワゴワになってしまうので、念入りに洗っているし。
頭の上に耳があると耳から水が入りやすいため、頭の上に耳の細心の注意を払いながら洗っているため、自分で触っていても気持ちがいいぐらいである。
お姉ちゃんは流石に泣きはしていなかったそうだが、ぐぬぬっとしていたそうだ。
「妾に借りも返させないどころか、黙っていなくなるなんて考えもつかんかったわ。妹たちもこんなに悲しんでおると言うのに。万死に値する。」
とのお言葉が漏れていたらしい。
今度会うときは敵になっているかもしれない。
機嫌とりながら、女ヶ島に行き着くまでにハンコックに惚れ込む海兵も出てくるわ。次期皇帝だから機嫌は取らなきゃいけないわ。と愚痴をこぼしていた。
そんなにまでしてくれた理由はあると言っていたが、詳しくはセンゴク本人に今度会ったとき聞けと言われた。
最近の日常はそんなところであろう。
だが、ここ最近での一番のビックニュースがある。
それは、ナミがついに言葉を話すようになってきたのだ。
「ママって言ってみな??ママ??」
とか、ベルメールが言っていたり
「フェン、フェンだよ??」
って声をかけてみたりもしたのだが、結局は呼ばれたのはゲンゾウで。
「けん!!けんしゃっ!!」
とゲンゾウを指差して笑った日には、ベルメールと私は1週間前後ゲンさんと口を聴かなかった。
私も風車さしておけばよかった。
しばらくの間は、何事もなくスローライフを満喫するのであった。