今日も日向は暖かい   作:licop

19 / 27
脱出!!!

 

 

トスっ・・・・

 

やっとの思いで隣の島へと降り立ち、新たな地面の感触を踏み締める。

 

「・・・・いよっしゃあああああああ!!!!!!やっと逃げ延びたわよ!!!!!!あんのクソみたいな島でのたれ死んでたまるかっての!!!!!!!!」

 

不眠不休で島の外を監視して、数日。

寝てる間に島が見えようもんなら、後悔が残ると寝ずの番を続けていたもんだから、いくら体調をある程度まで整えたといっても足はふらつくし目の下なんて深い堀のようなクマだってできて居ることだろう。

 

だが、そんなことよりも喜びの気持ちで今はいっぱいだった。

 

ひとしきり喜びを噛み締めたあと不時着した海岸から島の風景が目に入るも、そこから見えるのは深い森と遠方に小さく城のような風貌の建物。

 

 

遠くに小さく見えるだけではあるものの、朽ち果てて居るような箇所もなく、手入れされている建物のように見える。

 

 

 

 

 

ちょっと、流石に疲れたわね。

 

精神的な緊張やストレス。

不眠で数日過ごしていたこともあり、身体もボロボロ。

綺麗に整えてきた尻尾や耳の毛並みもひどくバサバサである。

 

 

 

 

 

この状態じゃ、そこらの野良犬にだって負けそうよ。

自分の状態を確認し、自嘲するかのように息を吐くと意識を切り替える。

 

 

 

 

今この場で倒れようものなら、遭遇する人によってはいい奴隷にされて飼い慣らされるのが関の山。

そうじゃなくとも、海軍に通報されようものなら私の存在が知れ渡りココヤシ村の危機に陥る可能性もある。

 

 

どっちにしろ、ここでへばって倒れて居る場合ではない状況だ。

少しでも気を抜けば、倒れてしまいそうな体に鞭を打ち今後の内容を考える。

 

 

 

食料問題は、正直なところ1日に一粒仙豆が沸いてくるのだからなんとでもなる。

問題は身体を休める場所の確保と、可能であれば自身のトレーニングも行っていきたい。

 

以前はガープがいたために、望んではいなかったものの訓練の相手には苦労しなかった。

無論、その技術やアドバイスも的確なこともあって順調に成長できていたと思う。

 

 

だが今後はそういうわけにも行かない。

私自身がシキを圧倒できるようにならないと、ココヤシ村の危機は結局変わらないし、それまで海軍に頼るわけにも知られるわけにも行かない。

 

よって海軍には頼ることは難しい。

 

 

 

そうなるとグランドラインで海賊の相手が濃厚よね。

 

幸いではあるが、見聞色にエレクトロの能力、持ち前の身体能力。

武術に、拳一個分の武装色。

 

拳一個分は生命の危機に瀕しても変わらないものね。

これだけ揃って、ガープにも新世界でもやっていける的な発言もあったことから考えれば、ある程度戦ってはいけるだろう。

 

問題は、どうやって顔を隠すのかも課題になってくるのだが大まかな今後の計画はこんなところか。

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・っのへんか・・・・

 

考えに耽っていると、前方に見える森から声が聞こえてくる。

 

 

見られてたかな、私が降りてくるの。今の状況で戦うのは勘弁してほしいのだけれど。

頼みの仙豆はここ数日の強行軍で使い切ってストックもなし。

 

自身の身体はボロボロ。

そんな中での戦闘は御免被りたいところである。

 

 

海岸から離れ、森の入り口付近にある茂みに身を隠して声のする方向から距離を取る。

しばらく息を潜めて待つと、数人の女の子が茂みから姿を現した。

 

 

「この辺に誰か降ってきたと思ったんだけどなぁ。」

 

「カームベルトの真ん中にあるこの島に人が降ってくるわけがないだろう。言ったとおりじゃないか。」

 

 

出てきたのは、胸と下半身を腰巻き、背にはマントのような厚地の布を巻いた女の子3人組だった。

1人は黄色っぽい髪のボブヘアーの女の子。

1人はさっきの服装に、ヘルメットのような帽子を被り明らかに背丈が私の2倍くらいはありそうな長身の女の子。

そして丸顔の子の3人組である。

 

揃ってマントの裏には、長弓の弓や剣などの武器を背負っていた。

 

 

見た目からは戦士よりも狩人の方が合いそうな見た目である。

野性の獣を相手にして居るからなのか、戦士なのか佇まいにはあまり隙がなく現場から動けばきっと気づかれてしまうだろうことが予想できる。

 

「訓練サボったと思われるわね、きっと。」

 

「そうなったら、あなたのせい。私たちはついてきただけだしな。」

 

「そんなぁ!!確かにこの辺に誰か見えたと思ったんだけど。」

 

長身の彼女が、私をいち早く見つけたらしいがどうやら他の島民にはバレていない可能性が高いようである。

 

「さっさと戻らないと訓練の量が増やされちゃうもの。早くキキョウ様に報告しましょ。こいつの嘘でしたって。」

 

わちゃわちゃとしながら、森深くへと戻っていく少女たちにほっとひと息をつきながら、見聞色の覇気の範囲を広げ少女たちの動向から帰っていく方向や方角を見定めていくと、この森から数キロ先に複数の生命反応が確認できた。

 

 

 

数キロとはいえ、私のように意識的に見聞色を使われたらバレる。

安心して居る場合じゃないわ。

 

島から逃亡してきて、また隠遁かと思うと泣きそうになる。

だがひとまず体と精神を休めないことには始まらないし、戦うことすらままならない。

 

せめて仙豆ができるまで、翌日まではバレずに過ごしたい。

 

 

 

 

人の気配が離れたことを確認し、海岸より森伝いに距離を取る。

 

見聞色を使いながらなんて精神を酷使しながらの移動。

今の体力を考えると気が遠くなりそうではあるが、そんなことも言ってられないので気合いを入れ直す。

 

 

 

 

 

 

 

しばらく歩き不時着した場所からも距離を取り、周りに人がいないことも確認取る頃には当たりはしっかりと暗くなっていた。

島に来た頃が昼頃であったことから、随分と歩いてきたのだろう。

 

ほっと息を吐き出し、近くの切り株へと腰を下ろす。

風化からか、ただ枯れたのか。事前に幹が折れていた木を手刀で切りそろえた切り株で座り心地も悪くはない。

 

 

 

やっと落ち着いて体を癒せそうね。

流石にクタクタよ。もう足もガタガタだし、ここ1ヶ月身体も洗ってないから匂いも気になるし最悪だわ。

 

近くには川も流れており、体を清める場所や飲み水にも困らない立地である。

ここまで必死に逃げてきて、また隠遁を強いられる状況やココヤシ村のことを考え、溢れそうになる涙に自身を叱咤する。

 

「ここまで逃げてきたんだから!!!!今までのことや辛さを考えたらあと少しの辛抱よ、フェン!!」

 

両手で自身の頬に平手を打ち、落ち込みそうな気持ちを立て直す。

仙豆の影響もあり、お腹の空腹感もなく体を休めることに専念できる状況ではあった。

 

服と体を清めてからスッキリして眠りたいわ。

近くの川へと足を運び、衣服を脱ぎ捨て川へと体をひたす。

 

 

その肌は、元々の白い肌は身を潜め、土の色が映ったかの如く茶色の肌に。

バシャバシャと髪を浸しただけで抜け落ちていく髪に。

 

自身がどれだけ不潔であったのか、思い知らされる。

体を流すためのタオルなんてあるわけもないので、せめてもと着ていた衣服の袖を引きちぎりタオルがわりにと持ってきていた布で肌を擦る。

 

真っ黒である。

 

 

そんな状況に、元々の現代人の記憶が吐き気を催しそうになるが以前の状況が続くよりはよっぽどマシである。

袖のなくなったTシャツと、尻尾の穴の空いたズボンに足を通し、切り株の上へと横になる。

 

 

 

明日はきっと、いい日になるわよ。きっと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふと目を覚ます頃には、日もしっかりと登っており眩しさと共に目を覚ましたのだった。

 

 

昨日の記憶を辿り、ひとまずはシキの手からは逃げ出せたことを思い出す。

朝になって巾着を確認すると仙豆は一粒生まれていた。

 

加えて、スーロン化薬も現在は2錠を同じく巾着に入れている。

 

お腹は一杯のため、今回は仙豆はストックに回していく。

昨日のへたりこんでしまうような、体の疲労感は治り、睡眠を取れたからなのか、この体の回復力なのか前回とはいえないものの普通に快調程度までしっかりと回復していた。

 

 

思い返せば、ガープとの訓練の際も割と早い段階で復活していた記憶もあるため、元々の回復能力も身体能力同様に高いのかもしれない。

 

昨日の擬似タオルを持って、しっかりと体や服を水で洗い、リフレッシュした頭で状況を整理する。

 

 

 

まずは島民と接触。

接触後に、交友関係を作らなくては隠遁生活継続になるのでどうにか交友関係を構築したいところ。

 

自身の実績は訓練相手か、戦士の育成か。

前回同様武術顧問か。はたまた医師としての売り込みか。

 

武器を持っていた風貌から、需要はあるのではないかと考えるので、この方法が濃厚。

グランドライン前半であれば、武力行使でと言った考えも浮かぶが、頭から除外する。

 

そんなことをしてはシキと一緒である。

 

 

とりあえず人と接触してから考えましょうか。

これ以上は考えてもしょうがないので、先日の海岸へと戻っていく。

 

通ってきた道を戻るだけなので、スイスイと戻っていくのだがきた時とは違い疲れが抜けたためかおおよそ半分程度の時間で海岸まで到着した。

 

到着とともに、森に入り見聞色の覇気を広げ人の気配の多い場所へと歩く。

森とは言いつつも人の通る場所なのであろう、しっかりと草や木を掻き分けてある道があり別段苦労することもなく、集落らしき建物の場所まで辿り着けた。

 

 

 

 

 

 

 

集落の前では、子供達が元気に駆け回っており、その周りには母親らと思わしき女性たちが見守るように談笑して居るのが目に入る。

ただ不可解なのが、子供達も親も全てが女の子や女性のみで男での姿が一切見えないこと。

 

加えて、見る限りの人がそれぞれ弓や剣などの武器を常備して居ること。

 

 

ここまでくるとあからさまにそうなのだろう。

予想はしていたものの、運がいいとはこのことだろう。

 

カームベルトにある島で海王類に守られている島。

蛇のついた船か、海王石の船でしか来れない島。

 

女性のみの島となれば、アマゾンリリーに私は居るのだろう。

となれば、渡りに船である。

 

 

海軍で一度あったっきりとはいえ、印象深い会合であったことは言うまでもない。

それに加えて、比較的珍しいミンク族の耳や尻尾のある人間という覚えやすい特徴。

 

全く記憶にないということはないだろう。

サンダーソニアか、マリーゴールド、ハンコックに連絡さえ取れればこの島にひとまずおいてくれるかもしれない。

 

 

そうとなれば、話や希望も見えてくる。

もちろん今の性別は男ではないし、島全土の島民がみな戦士であるこの島であれば訓練相手にも困らない。

それに武術やさらに強くなるための術にも、興味があるのではないかと思う。

 

これだけ条件が揃って居ることもなかなかないだろう。

 

 

となれば、どうやって皇女と渡をつけるかになっていくわけだが。

 

 

原作ルフィに関しては、投獄され、処刑での見せ物として闘技場に案内される。

闘技場で弱みを隠してあげることで懐の深さを示し懐柔する。と言った流れだったはず。

 

であれば、島民に直接会えないかの相談を持ちかけ話が通るようであればよし。通らずに投獄であれば処刑までの闘技場待ちで進むのが、手段として濃厚だろう。

 

 

 

 

 

ガバガバなところの多い作戦のような気もするんだけど。これ以上は思いつかないし。

女は度胸よ。ここで引いても、後がないんだから!!

 

 

「誰だ!!??」

 

集落の方に歩いていくと、子どもたちを見守っていた集落の1人が気づき間に手を添える。

 

 

よくみると、昨日の海岸に来たボブの女の子だった。

周囲の先ほどまで談笑していた母親と思われる女性たちや集落の人たちも、弓を構えたり、斧をこちらに向けたりと警戒されて居るなぁと観察しながら話しかける。

 

「驚かせてしまい申し訳ありません。私はフェン。こちらの島にハンコックや、サンダーソニアがいると聞き訪ねて来たのですが、どなたかお分かりになる方はいらっしゃいますでしょうか。」

 

「皇女殿下のお知り合いというのか、貴様。そのような見窄らしい格好の貴様が皇女殿下の知り合いなわけがなかろう。加えて、貴様のようなものが呼び捨てにして良い方々ではない!!!!」

 

おいおい、待て待て。

本当の知り合いだったら、どうするつもりなのこの子。

まぁ本当の知り合いなんですけど。

 

「この格好につきましては、不快な思いをさせてしまったようで。何分、こちらの島へと漂流したものでして。」

 

「カームベルトを漂流なんて冗談みたいなことがあるか。漂流している間に海王類どもに食われてしまうわ!!」

 

「まぁ、待て。本当の知り合いだったらどうする。戦士たるもの、冷静にと教えただろう。」

 

 

少女の後ろから、別の女性が現れる。

首に蛇を巻きつけた他の女の子と比べても明らかに隙のない女性。戦士長が来たぞとか聞こえるから戦士長さんなんだろう。黄色ボブの女の子を止めに入ってくれた。

 

「私がグロリオーサ様にお伺い立ててみる。このものの処分や対応はそれからになるだろう。貴様もそれで良いか。」

 

「はい、ありがとうございます。それまでは如何すればよろしいでしょうか。」

 

キキョウと呼ばれた女性は顎に手を添え、しばし考えると

 

「お前たちがこいつを見張れ。少しでも不審な動きをするようなら切ってもかまわん。その場合の責任は私が持つ。良いな。」

 

「加えて、貴様の処遇は今すぐに状況の判断はできん。よって、しばらくは牢にて拘束させてもらう。夕方までには、戻ってこれるだろうからそれまでは大人しくしておけ。」

 

そう話すと、キキョウと呼ばれた女性は海岸からも見えた中でも大きな城の方へと走っていった。

 

 

「さて、あなたが賊かそうでないかの判断がつかないと適当にあしらうわけにもいかないし。とりあえず牢にいくから大人しく着いて来てくれるかしら。」

 

ランと呼ばれた女性に連れられて、集落の端にある牢の中へと案内された。

とりあえずは牢屋にいてくれとの話は聞いていたために、大人しく牢屋に入る。

 

牢屋と言っても、そこまで物々しいものではなく、動物の檻のような牢屋で部屋ではないため中には何もない。

だが武装色や持ち前の身体能力の前ではあんまり意味をなさないような気はするので、本当にいざという時は脱出すること訳ないだろう。

 

「夕方には戻ると言っていたから、それまでは大人しくしていてね。みる限り、悪い人でもなさそうだし。私たちも変に戦いたくないのよ。」

 

「そうよ。でもその尻尾と耳柔らかそう。ちょっと触ってもいいかな。」

 

「別に私はいつでも触ってもらって構わないわよ。それも疑いが晴れてからにはなりそうだけれど。」

 

瞬間にキラキラとした目に戻る長身の女の子。

そんな姿を見ていると、2年前のサンダーソニアやマリーゴールド。ナミやノジコもこの尻尾で気持ちよさそうにしてた記憶が蘇り、ナーバスになりそうになる。

 

 

ナミやノジコ、ベルは無事に暮らして居るかな。

思い返せば何か泣くようなことがあったり、寝れなかったりするたびに尻尾でナミもノジコもあやしてきた。

 

寝れてるかな。

ベルも家事1人でできてるかな。1人じゃちゃんとしたご飯作れなさそうね、ベル。

ゲンさんも居るから大丈夫よね、きっと。

 

 

考えればキリがないことも、会いたくなることもこの1年で痛いほど知っている。

泣きたくなることや、今にも会いにいきたい気持ちを押し込め、改めて尻尾を見る。

 

川で体を洗ってから少しはまともになった物の、ブラッシングも手櫛のみ。

体を洗うものも無しでは、毛は抜けるはバッサバサだわでひどい手触りである。

 

これでは、ナミもノジコも認めてはくれないだろう。

 

 

仙豆が食べれるようになったら、ここも少し綺麗になるため満腹感の治る10日程度の我慢である。

最近は豆ばっかりの生活で飽きて来たところもあり、まともな食事も取れるようにしていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

ともあれ、牢に放り込まれ警戒心バリバリの女の子が見張って居る以上、下手な動きを見せるわけにもいかないし牢屋には別段変わったものがあるわけでもない。

 

あるとすれば、天井からぶら下がっている腕の拘束具ぐらい。

今回は一旦の投獄といった状況からか腕の拘束はされず、投獄されるだけで過ごしている。

 

ここでハンコックや姉妹との連絡がうまくいかなかった場合の状況などを検討しながら、時間が過ぎていくのを待った。

 

 

見張は交代制なのか、持ち回りで人が交代していく。

 

その中では、「あんたみたいなのが皇女様と関わりがあるわけなんて、おかしいわよね。」なんて嘲笑まじりに話してくる監視役もいたが、返答もないのに失礼に当たる可能性を考慮しないのだろうかと心配になる。

 

その度に好奇心旺盛な子もいるみたいで、尻尾や耳を興味深そうにみる人もいるのだが、牢屋中まではいるわけにもいかないのであろう。残念そうに交代していくのだった。

 

何人目かの交代を見送り、まだかと戦士長を待っていると牢の前に長身の女の子がやってきた。

 

 

「あなたは何でこの島にやってきたの?奴隷を捕まえになんてたまに来る人はいるけど、そんな感じにも見えないし。」

 

尻尾を触りたいといったり、牢の中の私に話しかけたりとこの子は警戒心が薄いのか。

それとも興味があるだけなのか。何にせよ、少しでも会話で不安が紛れるのは有り難かった。

 

いくら非加盟国であるとはいえ、海軍に連絡なんてつけられては困るため海軍での話は避けてココヤシ村での生活や、シキという海賊に拉致されたこと。

 

そこから逃げて来たことを語った。

 

「そうだったのね。昨日、大きな島がここのすぐ近くに現れたなんて話が仲間内でも出ていたの。そんなことあるわけないってみんなで笑っていたんだけど。きっとその時よね?」

 

「私は飛んで移動できる能力を持って居るから、その時に島から逃げてきたわ。それでたどり着いたのがこの島だったのよ。」

 

話終わる頃には、すっかり周囲の日も落ち始め戦士長が戻ってきた。

 

 

 

 

「フェン殿、大変な失礼をいたしましたことお許しください。みな、よく聞け!!!!こちらのフェン殿は、確かにハンコック皇女殿下と面識があると回答があった!!!」

 

みんなの表情は驚愕である。

まさかこんな見窄らしい格好の女の子が、といった心境が表情に現れている。

 

まぁ昨日よりマシになったとはいえ、髪も体もボロボロの見た目ではしょうがない気持ちもある。

それでも決めつけられるのにはいい気持ちはしないが。

 

「このまま可能であれば、宮殿に来て欲しいとの言伝もいただいている。フェン殿、いかがだろうか。」

 

「いきましょう。私もハンコック様に会いたいもの。」

 

ただこの格好で会えたものだろうか。心持、服も私自身も匂うような気はするし、服もボロボロ。

少なからず皇女に謁見する格好ではない。

 

何よりも過去あった時から、私が変わり過ぎて恥ずかしいまである。

 

「ちゃんと湯浴みの用意や、フェン殿にあう服は用意するように準備してありますのでご安心を。」

 

自身の匂いを嗅ぎ不安そうにして居るのが、見てとれたのだろう。

戦士長さんから、ふふっと笑う声と共に説明してくれた。

 

 

「では、いきましょう。マリーゴールド様やサンダーソニア様もお待ちです。あまり待たせると、私が怒られてしまいますから。」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。