今日も日向は暖かい   作:licop

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この小説をご覧いただきありがとうございます。
ヘイト改め、LICOPと申します。

日々、更新のたびに日刊ランキングに乗ったり乗らなかったりをうろちょろしながら多くの方にご覧いただいていることに、非常に嬉しい気持ちでいっぱいです。

改めて評価値や、みなさまの10点評価の平均8以上なんて作品が山ほどやることに、書き始めたやべーやと思わない日はないです。やべー。

感想は嬉しはずかしの気持ちで全て拝見させていただいておりますし、誤字訂正いただいているものは、皆様の協力のもと即時訂正しております。

構想や話で疑問を感じる場所があった場合は、できる限り書いているつもりではございますが至らぬ点が多く、助けていただいておりますことにいつも感謝でございます。

これからも、ネタが尽きるまで更新頑張るぞ!!!!


あぁ、歳をとるのって

 

 

 

 

ここでの生活にも慣れてきたもんね。

人間住めば都というけど、本当にその通りだなと実感する。

 

 

宮殿に住むことに了承を貰い、宮殿内の空き部屋を使っていいと話があった。

どうやら宮殿内部で働く人口自体が多くないが、他国の使者や政府関係者が来た場合に、宮殿の規模や装飾などから島の状況や判断される場合などがあると。

 

そのため宮殿を大きく建築することになり、無駄な部屋が多数存在しているとの話だった。

スイレンさんも皇帝様より、同じように部屋を渡されているようで空き部屋に詳しく、部屋の案内も付き合ってもらった。

 

本当に無表情で何を考えているのか、全くわからないのだけれど。

 

加えて、今後の慣れるまでのお世話も

 

「一緒に住むのに、堅苦しいのは不要だよ。気軽にサクラさんとでも呼んでくれると、余は嬉しいな。今後の慣れるまでの世話係とか、部屋の案内も誰かに案内させようと思うんだけど。スイレン、手配できる?」

 

「世話係は、引き続き私が対応いたします。他の者は、忙しいでしょうから。」

 

「スイレンにはみんなよりも仕事を追加で任せちゃっているから。他の人でもいいんだよ?」

 

なんてやり取りをしていたのだが、頑なに私がやりますといって、結局サクラさんの了承の上、しばらく身の回りのお世話もスイレンさんにお任せする形になっている。

 

嫌われてはいないんでしょうけど、怖いわよね。無表情。

表情筋の異常だったりするのかしら、後で貯まったら仙豆でも食べてもらいましょう。

 

本来であれば、秘密にしたい内容ではあるのだけれどサクラさんは知っている様子だったし、いいかな。

 

ハンコックに後程謝られた。

仙豆のことは隠したい技術であったことは、もちろん理解していたそうだが、奴隷紋を消すため以外にも訓練でついた戦闘傷まで全てまっさらに卵肌だったことが起因となり、私が癒したというところは隠しきれなかったのだという。

 

私もお世話になる以上、できる限りの還元はしたいし、借りばかり作って後々取り立てなんてことが現実に起こったときには頭が痛いので、正直に伝えた。他のものに他言しないという約束の元に。

 

戦士の傷は、誇りだと称される部族などもいるが、女性からしたら傷もシミもそばかすですら天敵。

サクラさんも「余の体でも安心できるか、試してみたいんだけど!!」とキラキラさせていたから、皇帝でも女性なんだなと今日できたばかりの1粒しかない仙豆を渡した。

 

私を疑うなんて選択肢にないと言わんばかりに、すぐさま口に放り込み先先代様に「コラっ!!!少しは皇帝であることを自覚せい!!!」と怒られていた。

 

流石の仙豆も古すぎる傷跡には、対応が難しく残ったものも多少あったようだが、それでもたちまち多くの傷跡も傷も癒え、また顔の張り艶までいつも以上といった状況に感動していた。

 

満腹感に関してだけは、「なんか豆一つでお腹いっぱいって気持ち悪いね。」とここだけは不満だったようだけど。

 

 

娘の命を助けたとはいえ、すぐに信じ切る懐の深さや度量。

疑うことなく、不審な豆を口に放り込む度胸。

 

面会の時の威圧感ももちろんだが、流石に一つの国を統括している皇帝かと尊敬の念を抱くばかりである。

 

スイレンさんにおすすめされた部屋は、宮殿の角で窓から島が展望できるようなお部屋。

島自体がそこまで大きいわけではないため、海までも見渡せるような気持ちのいい立地の部屋だったことや、その窓より入ってくる草木の匂いがココヤシ村で暮らした日常を思い出す懐かしい匂いが吹き込んでくることあり、ひと目で気に入った。

 

今度、もし可能であればみかんの木を植えよう。

大きくてみんなで食べれるような大きい木にしたいな。

 

 

ちなみに、この部屋に住んでみてわかったこともある。

 

わかったときにはスイレンさんに泣きながら文句を言ったぐらいだ。

どうやらこの部屋には、お化けがいるかもしれないのだ。

 

まずは城に慣れるために、城の案内をしてもらったり城や島の方々に挨拶回りをしたりと初めての環境に慣れるために動いていた。

初めての人との会話や気遣いはいつになっても疲れるもので、部屋に戻ってくる頃には疲れて眠ってしまうこともしばしばあった。

 

そんな中、決まって夜に隣の部屋から

 

・・・・・・・わいいぃぃぃぃぃ・・か・いすぎるんですけど・・・・・。

 

とか騒がしい声が聞こえてくるのだ。

最初は不気味すぎて、耳を塞いで就寝していたんだけど毎晩のように聞こえてくるものだから、耐えきれずにスイレンさんに相談した。

 

隣の部屋はスイレンさんの部屋だったはずなので

 

「スイレンさんの部屋からは聞こえないのかしら!!すごく不気味なのよ、部屋を変えてもいいのかしら!!!」

 

と頼み込んだら、次の日からスンッとなくなったのだから安心して過ごせるようになったので非常に助かった。

 

スイレンさんは霊媒師か何かだったのだろうか。

スイレンさんにはしばらく足を向けて眠れないらしい。

 

ちなみに後日、仙豆をスイレンさんに手渡しで送ったら「新しい結婚の申し込み方ですか?」といつもの表情で話していたため、無表情は日常なのだろう。

 

誤解を訂正し、食べてもらっても無表情は変わらずだったので無表情の謎は深まるばかりである。

 

 

 

 

新たな日常は、割と楽しい方達と一緒に暮らすことになっているんだけど。

もちろん、訓練も早速のことで始めている。

 

この島での序列に関して話していくと、長くなるそうだが本来この島での皇帝女帝はその美しさや強さの総合的な判断から選抜されるのだといっていた。

 

無論、現行でもその制度は生きているのだという。

それでは何故、この現代の皇帝は世襲制のようになっているのかと思うだろう。

 

 

この世界では、まぁもちろん前の世界でも通じるものがあったのではないかと考えているが、血筋や血統のようなものが子孫にまで多大に影響を及ぼすなんてことはザラにある。

 

やれ道場の息子が、その強さで道場の師範の座を勝ち取って道場を継いでいたり、現行のオリンピックの選手は実は父や母も同じ種目のオリンピック選手でした。なんて話はよく耳にしたことだろうと思う。

 

 

無論、それだけが要因ではないが。

 

 

現在のアマゾンリリーで、戦闘力という点にて1番強いと評価されているのがサクラさんといった立ち位置にいるらしい。

その美貌も美術品のような美しさとは離れてしまうものの、当時、健康美や肉体美で1番美しかったそうだ。

 

戦士たちの美的センスはそちらも含まれるのねと驚いたぐらいである。

 

そして先ほどの話に戻るのだが、割と親から子に皇帝の座が渡ることも珍しくはないんだと語っていた。

1番強いものに幼少期より、訓練を施され、血統は所謂サラブレットなのだから、まぁ可能性は高いんだろうと納得した。

 

そんな中、島一番の強者に揉まれているハンコックもあった当時と比べると身長や体しっかりと育っており、出るところは出て、身長もすらっと伸びて、次期皇帝になるだろうと教育を施されている。

 

定期的に皇帝争奪戦の催しが開催されており、宮殿の近くに設置してあるコロッセオのような闘技場で行われるらしい。

 

ボア家で序列1位と、若くして2位はハンコックとサクラさんで埋めているらしくしばらくは動かななくなってしまったと嘆いていた。

ソニアとマリーはまだ、序列10位以内とはいかないがそれでも上位につけているとのこと。

 

 

訓練の話に戻ると、その序列戦を近々行うんだそうだ。

サクラさんに勝ちたいハンコックから、こっそり鍛えてくれないかとお願いされた。

 

私の闘い方に興味を持った原因は、ガープさんからめちゃくちゃ何度も同じ私の話を聞かされていたらしい。

 

やれ奴の見聞色は強いぞとか、武装色は雑魚だが面白い武術や技能を持っている。

あれは見たことないから、やつ個人での技だろう見せてもらえとか話したらしい。

 

興味を持たれたために、サクラさんとの模擬戦といった催しもハンコックが見学していた。

 

模擬戦の状況としては、千日手。

お互いに決め手がなかったために、一旦引き分けとなった。

 

私の戦闘スタイルは、急所狙いの回避スタイル。

相手の攻撃を避けつつ、ちまちま攻撃をして機動力を落とすとか、首や頭部などの急所を狙い一撃で倒し切るか。

 

対して相手はタンク一撃型。

サクラさんの得意なところは、武装色によるゴリ押し。

 

見聞色は急所を狙う一撃に定め、他に関しては得意の武装色で防ぐ。

そして相手の疲れや、隙を誘い力強い一撃を相手に喰らわせるスタイル。

 

 

サクラさんは、剣や武器を使うこともあるけれど、見聞色はまともに使えるようになり、大きな力強い一撃スタイルはガープさん相手で経験が豊富な私からすれば強くはあるものの避けることに専念すれば、攻撃をもらうことは少なかった。

 

サクラさん側は、攻撃を当てることは難しいけれど、逆に強固な武装色を撃ち抜いてくる攻撃がなかった。

 

それは訓練のような場所で、かつ女性であるサクラさんに発勁やワンインチのような人体に影響を及ぼす技が使えない私には到底突破できる硬さではなかったのだ。

 

 

よって、お互いに決めてなしで千日手。

 

 

それでもサクラさんと正面から戦える技術や武術は目新しいものがあったらしく、「妾にもその技術を教えてはくれまいか。」と話があった。

 

宮殿内でのことなんて、何処に目があって口があるのかわからない訳で、サクラさんにはバレているようで、「鍛えてやって欲しい、余よりもフェン殿の戦い方の方が舞のような美しさがある。ハンコックにはそちらの方があっているような気がするんだ。」とこちらからもお願いがあったため、教えることにしていた。

 

早速のところ、教えていこうと話をしていざ訓練を始めるとその実力の高さに驚いた。

まだ、年齢も14とか15とかその辺だろう。

 

対して私はおそらく20代前半ぐらいの肉体と言ったところ。

身体能力に関しては、おそらく人間という種族の枠組みには収まらない身体能力を有している私に、この年齢でしっかりと食らいついてくるのだ。

 

見聞色で動きを読み、拳をハンコックの動きに合わせて添えても、急所をしっかりと逸らす。

合気の容量で、ハンコックの力を利用し投げ飛ばせばしっかりと受け身を取り、次の行動の起点を維持する。

 

足を狙って、軸足を叩けば見事な体重移動を瞬時に行い、軸足を変え、戦線を維持する。

 

上手いのは、戦い方ではなく体の使い方と己の力量をしっかりと把握できていること。

この年にして自らを俯瞰して、短所と長所を見極め、最善を選び取っていける目や頭。

 

この年でここまで戦っていける人がいるなんて思っても見なかった。

それは、今まで教えてきた海軍や海賊を含めても随一の才能によるものなんだろうと思う。

 

サクラさんに聞いても

 

「あの子、すごいだろ。余が教えた訳でもなく、元々の才能ってものなんだと思うよ。将来懸念がないことは嬉しいけど、大人になっていくのが早くてさ。寂しい気持ちかも。」

 

っていっていたから、天賦の才能ってあるもんなんだなって怖くなったぐらいだ。

 

元々の自分の体の使い方がしっかりわかっているというのは、武術を学ぶ上で非常に有利に働くことは多い。

それ故なのか、武術の吸収もめちゃくちゃ早い。

 

 

教え始めて数日でこれなのね。

私も素の状況で戦ったら、負ける日も遠くないんだろうなと悔しくなったので、サクラさんとお互いに強くなろうと拳を突き合わせ誓ったのも、記憶に新しい。

 

幼い頃の吸収力や好奇心って怖いわね。

どんどん吸収していくんだから、私も負けてられないって気持ちにさせられるんだもの。

 

 

それとは別に、もちろん他にも打倒金獅子で動いていることもある。

街の子や戦士たちの訓練や、もはや恒例となった医者として町医者をしている。

 

この島での医術の進歩は非常に恐ろしいことになっていた。

ウイルスや疫病のような流行りの病が出れば、己の身体が弱いのだと己を鍛え、怪我をして床に伏せれば怪我をする己が悪いと、コンディションが悪くてもバクバクとめっちゃご飯を食べる。

 

案の定、体調がすぐれない中、無理をして食したところで消化されずに出てくるか吐くか。さらに体調を崩す要因になりかねないなんて、わかるようなものだがこの島では常識になっている。

 

他国との国交を閉ざしている弊害って怖い。

 

筋肉的思考や、戦士の発想を淘汰し医学の常識を常識とするところから始めなくてはならないなんて、頭が痛くなりそうだった。

 

それでも、この島の人々やサクラさんたちは外界の技術や知識に興味津々であり、受け入れることに関して抵抗がなかったのは救いである。いつか誰かにコロッと騙されやしないかと不安ではあるが、国交がそれほどない以上、気にする必要もないのかと割り切った。

 

毎日、怪我をするたびに宮殿を訪れ治療をすると「おおーーっ!!」となるのだから、悪い気はしない、むしろ嬉しいんだけど大勢で押しかけてくるのはやめて欲しい。

 

 

そんなこんなで、数年間、ここで力を蓄えることになる。

 

 

 

 

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