今日も日向は暖かい   作:licop

4 / 27
少し時はたち

それからの話は何年も変わったことがあるわけでななく、海賊が襲ってくることもほとんどない平和な日常を送っていた。

 

ジゲスは漁に行ったり帰ってきたり、シジマのおばあちゃんのところに行ったり、ジゲスのお母さんに捕まって離してもらえなかったり。

そんな生活を8年程度過ごしていた。

 

当初心配していた、海賊がロジャーの死後劇的に増えたのは増えたらしいのだが、結果海軍基地の周辺にわざわざ寄り付きたいなんて海賊がいるわけもなく懸念したことが起こったりはしなかった。

 

 

変わった点といえば数点ある。

 

・スーロン化を擬似的に引き起こす錠剤が出来上がったこと

・例の覇気もどきの習得

 

である。

 

中でも苦労したのが、スーロン化の薬作りである。

 

まず一番最初に行ったことは、海軍とのつながりを持つことである。

これは、薬作りに関して医学書などの書物を閲覧できる可能性が街では一番高いこと。

薬作りとしても、薬の保管場所に支部内の救護室(スポイトやピペット、ガラス瓶、冷蔵庫)などの設備が必要だったためだ。

 

ただ物語序盤から読み取れる状況より察するに、イーストブルーでの海軍軍部での腐敗はひどい状況であったことが記憶にあった。

フルボディ、ネズミ、モーガン。

どれをとっても腐敗している状況の象徴であろうと思った。

 

つながりを持つ、かつ、海軍にはならないというルートを考えなくてはいけなかった。

 

そこで考えついたのが、武術の外部顧問の立ち位置だった。

ミンクとしての種族の強みを活用しようと考えた。

 

 

これはミンクとしての戦闘力がグランドラインの新世界種族であることや元々の戦闘力が非常に優秀な点、新世界の実力で訓練ができるメリットがある。

 

ミンクという種族を知っている人がいるのであれば、喉から手が出るほど欲しいのではないかと考えた。

それに現代武術の知識である。

これは、もちろんワンピースの世界で通用する場面も限られるが、身につけて損はない技術であると自負している。

 

 

海軍に売り込みに行った。

 

一番最初は、何度も訪問する予定で向かったわけだがすんなりと外部顧問へと就任が決まった。

案の定、考えていた通りイーストブルーでの実力を身につける機会の圧倒的少なさや、ミンクの資料を見たことがある人員が支部にいたこと、また実力を見せろと疑ってきた奴らを、千切っては投げた結果である。

 

もちろん交換条件は医学書物の閲覧や取り寄せを可能な範囲で頼んだこと。

救護室の使用である。

 

こちらが、無人島到着より1年目のことだった。

 

それからはもっぱら研究三昧である。

エレクトロの実験をし、武術の感覚を鈍らせないために兵士の訓練や模擬試合に従事したりと体を動かしながら、満月の日には無人島へ船を出した。

 

どうやって薬の問題の解決に至ったかというと、満月の度に自身の血の採取を行った。

スーロン化すると理性が案の定飛んでしまうため、完全にスーロン化する理性が残っているギリギリだったり、朝日が登る間際だったりに血液を抜き取り、血液の成分などの研究と、医学書物の文献などを読み漁り、5年という時間をかけて作った。

 

効力は、満月はずっとスーロンだが薬は1時間の制限付きだ。

そして服用数に限度はあり、1日一錠飲んだらその後は1日空けるのがオススメだ。

1日で2錠目は目眩と極度の吐き気。3錠目は失神した。

 

まぁ、無理に満月はない状況でのスーロン化している都合上仕方がないのだろう。

薬の用法は守って、楽しい薬生活をである。

 

月一での感覚でしか、スーロン化できない状況では理性の保ち方なんてほとんど練習できなかったものだが、毎日練習できるようになると、感覚が残っているため練習も捗り、1年を終える頃には理性を保つこともできるようになっていた。

 

 

その頃には、外部顧問だけではなく、町医者や海軍の臨時救護係として動くこともしばしばとあった。

また武術訓練も行なっているうちに、シェルズタウンの兵士間の練度がどんどんと高くなっていったことは内緒である。

 

てか、モーガンももう怖くないよな。

こちとら曲がりなりにも新世界産だぞ。

 

エレクトロも順調に力の開発は進んでいった

内部での電気信号の出力問題も、元々の電気耐性もあり、微弱な電気の操作や細かい電気の操作が安定してできるようになった頃にはできるようになっていた。

 

平時の身体能力と比べたときは、当社比2〜5倍までの向上が見られた。

界王拳2倍だ状態である。

 

ただ向上率を上げすぎると、体に負荷がかかりすぎるため5倍の場合は10分少々が限度だった。

それ以上の時間は、まずは吐血より始まり痙攣などの症状よりほとんど動かなくなる。

 

まあ、仙豆をボリボリすれば治るのだが。

そして電気を体より遠くへ飛ばそうとすればするほど、威力は減衰してしまうため要注意だ。

人の電気信号を感じ取るのは、体に触れていれば感じ取れるものの遠隔では無理だった。

 

ここは電気信号を強化すると、副産物で反射の作業や動体視力も向上し、見切り技術も一層強化されるため、もう見聞色の覇気といっても過言ではないのだろうかと思っている。

 

この8年間は、エレクトロの練習とスーロン化の安定。

副産物として、見切り技術の向上とシェルズタウンの兵士の強化だ。

 

 

身長はあまり伸びず、145相当だったのが155程度、まあ10センチ伸びたかなぐらいである。

 

ワンピースといえば、女性のグラマラスなボディは定番だった。

もう見る人見る人、こんな田舎街でもグラマラス。

 

ボンキュッボンである。

 

そんな私は、なぜか世界線から省かれた。

きょうび、私の胸はスレンダーである。

 

神よ、ああ神よ、私になぜお胸をお与えにならなかったのか。

残酷である。

 

その所為でいまだに少年だと誤解してくる新兵もいるわけで。解せん。

 

 

 

そんなこんなで、8年の月日が流れていた。

 

 

 

 

 

 

「なあ、あんたもいい年だろう。ちょっとはいい男いないのかい、勿体無いねえ」

 

「余計なお世話。ベルこそ、彼氏いないじゃん」

 

「あたしより弱い男なんて勘弁さ。それにねえ、海賊もうじゃうじゃいるんじゃ、男なんて作ってる暇なんてないよ」

 

そういってタバコをふかすのは、例の女のベルメール本人である。

出会いは突然のことだった。

 

 

薬も作り終わった。

海兵も訓練し、モーガンに負けない軍にした。(ルフィが危ういかもしれない。勝てそうになかったら、助け舟を出してあげなきゃいけない)

 

ただ別にすることも、現在はしなきゃいけないこともまだ先の話だったため、いつも通り海軍の外部顧問兼医者として、軍に顔を出していた時だ。

 

「おはようございます!外部顧問官殿!本日付でシェルズ支部へと配属になりました、ベルメール少尉です!」

 

ズバッと敬礼と共に挨拶をしてくる女性海兵にあったのだ。

その際には目を丸くして驚いた。

 

「・・・・あ、あの外部顧問官殿、あたしの顔に何かついてますでしょうか、、」

 

「いえ、ごめんなさい、なんでもない。気にしないで。よろしくねベルメール少尉」

 

「はい!外部顧問官殿の扱きはイーストブルー1であると評判であります!この度の配属で、外部顧問官殿の扱きを体感できると、楽しみにして参りました!以後、よろしくお願い致します!」

 

後から配属されてくる新兵に聞いたのだが、現在のシェルズタウンの評判は「大の大人を千切ってはなげ、掴んでは振り回し、それで以って、恐怖に怯える顔を眺め悦に入る悪魔がいる」と評判だそうだ。

 

よくもそんな評判のところにきたもんだ。

 

逆にプリティフェンちゃんファンクラブなるものもあるらしいが、もうプリティの年でもないからやめてほしい。

 

配属されてきた当初に、ベルメール強化すればアーロンワンパンだ計画を思いつき、ベルメール強化月間を決行。

ベルメールブートキャンプを終える頃には、仲良くなっていたのだった。(原作アーロンに負けることはないだろうが、原作の修正などの恐れもあるため要観察)

 

これが2年ほど前だ。

軍でメキメキ頭角を表し、2年で海軍支部将校の地位も大出世していた。

まぁ現在は大佐だそうだ。

 

 

「フェンも外部顧問官なんてやめて、海軍に入ればいいのにって何度も言ったけど結局入らなかったわね。今よりも実入りはいいし、あんたの実力なら海軍本部所属なんて夢じゃないでしょうに」

 

「イーストブルーでの海軍軍部での腐敗は感じてるでしょ。嫌だわ、めんどくさいもの」

 

ふかしていたいたタバコが吸い終わったのか、タバコを灰皿に落としこちらを見て続ける。

ちなみに現在は、知らぬ間にすでにベルメールはナミとノジコをすでに知っていた。

原作ではオイコット王国に向かった際にはボロボロになっていたはずなのに、傷ひとつない状態で、本来ならココヤシ村に向かう予定だったものの、私のところに子供を連れてきた。

 

その所為で現在、ちっさいナミとノジコを顔見知りである。

 

「めんどくさがりねえ。まぁ、そんなあんただからここまで仲良くなれたんだろうから、別にいうこともないけど」

 

「なら、いいじゃないの。言ったでしょ、私男に興味がそもそも持てないから」

 

口調は無口キャラで貫いていくつもりだったのを、一緒に暮らしているジゲスママに矯正された。

 

「まあいいわ。仕事に戻るよ!さっさと仕事の引き継ぎ終えなきゃならないんだからあんたも手伝いな、どうせ暇してんだろ!」

 

無言で嫌だと首を振るも、聞いてくれるはずもない。

ベルメールがシェルズ支部に配属されてからというもの、元々不良少女の素行✖️評価のベルメールが書類仕事などまともに行うはずもなく、書類の半分くらいを持って必ず私のところへ持ってくるのだ。

 

「あんたなら心配ないでしょ、バレなきゃ別に構わないわよ」

 

毎回、手伝わされるこっちの身は考えてもくれない。

今や、別に知りたくもない海軍事情まで知っていることもある。

 

「引き継ぎ終えて、明後日にはココヤシ村に戻るってナミとノジコに言ってきちゃってさ。今はゲンさんに預けてきてるけど、あたしがいないと寂しそうな顔するから。早く帰って顔見せてあげたいのよ」

 

「わかってる。後任の大佐も明日には到着するんでしょ。あとは、私が事務処理の仕方とか教えてばいいんだっけ?」

 

「何言ってんの。あたしだけであのヤンチャなガキども育てられるわけないでしょ。あんたもいくのよ。ナミもノジコも楽しみにしてんだから」

 

えー。

何も言われてないんですけどー。

 

「あれ、言ってなかったっけ。でも決定だから。あ、明後日には出るから荷物纏めといてね」

 

「ベルは勝手すぎるって!わかったけど、今度から前もっていうこと!」

 

「はいはい。じゃあ、さっさと仕事終わらせましょ」

 

 

 

ここからが原作開始の時期に入っていく。

今でおおよそルフィ誕生ので、ゾロなんかはもう誕生している。

 

これから忙しくなるなあ。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。