今日も日向は暖かい   作:licop

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村1日目

ココヤシ村での生活をここから始めていく訳なのだが。

 

現代日本での田舎生活を思い描いていただければ、想像通りの生活だろう。

到着当初は、まずは駐在でノジコたちを預かっていただいているゲンゾウことゲンさんに会いに行った。

 

「ゲンさーん!帰ったわよ!」

 

「やっと到着したか!ナミ、ノジコ!ベルメールが帰ってきたぞ!」

 

そう言って、家から出てきたのはコワモテの男性だった。

また駐在帽のつばの上からは、風車が付いている。

 

「ゲンさん!どうしたのそれ、・・・っはっはっは!!ねぇ、ゲンさんどうしたのよ、それ!!」

 

「笑うな!!しょうがないだろう!こうでもしないと、ナミが私の顔を見るだけで泣くんだから!」

 

ぃヒッヒ、腹が捩れるなど腹を抑えながらベルメールが地面を叩き、爆笑していた。

 

「ベルメールさんおかえり!」

 

そう言って出てきたのは、小さく特徴的な青髪の子だった。

これがノジコか。小さいのに、目元もぱっちりとしていて、将来の美人の面影が幼少期でも出ている。

 

またその手には、ナミらしき赤ん坊も抱えられていた。

ナミは短い手足をバタバタとばたつかせながら、ばうとか、ぅうーとか声を上げながら手をベルメールの方へと伸ばしていた。

 

「ただいま!ノジコ、ナミ!ゲンさんの言うこと聞いていい子で待ってた?」

 

「うん!今日から、ずっと一緒にいてもいいの?」

 

「ごめんね。寂しい思いさせたね。今日から一緒に暮らすんだ、ずっと一緒だよ」

 

ゲンさんの風車を見ると、現在もまだ吹き出しそうにしながらノジコを抱き上げていた。

 

「それでベルメールよ。こちらのお嬢さんはどなたかな」

 

「ゲンさんにあったことないっけ。今まで海軍でお世話になってて、ナミとノジコの世話を手伝ってもらうフェンっていうの」

 

「そうかそうか!この街の駐在をしているゲンゾウと申します。この不良娘が世話になったようで。ご迷惑をかけしておりませんでしょうか。」

 

 

ゲンさん、絶賛かけられております。

ここにくるときもいきなり言われて、連れてこられました!!

 

ゲンさんの表情もベルメールの親のように、非常に柔らかい表情で本気で思っていることが窺われる中で、そんなことを言えるわけもなく

 

「こちらこそ、ベルの元気さには日々救われております。」

 

「そうでしたか!不良娘でも、元気はいっぱいですからな。それが救いになっているのであれば私も嬉しく思います」

 

「じゃあ、ゲンさん!あたしはナミとノジコ連れて家に帰ってるから、フェンの街の案内お願いしてもいい?」

 

「任せておきなさい!この頃は、街の平和で暇をしていたところだ。フェンさんもそれでいいかい?」

 

「はい、お願いします!」

 

こうして、ゲンさんの初会合も終わりそのまま街の案内をしてもらうこととなった。

 

 

街の状況を見る限りは、村々の人の顔は明るく、日々の生活を楽しみながら家族で暮らしている状況が見てとれた。

街に医者がいるワンピースでの世界では、珍しいかと思われるもののしっかりと医者もおり、また近くのゴサの町との交易もしっかりと行っているとのこと。

 

農作物が主に特産とのことも話していた。

村での医者もしっかりとあるため、医者として動くことは基本はなさそうだ。

 

生活に必要な食品を取り扱っている八百屋や、娯楽の本まで取り扱っている状況もあることから村にしては非常に充実していると言えるだろう。

 

ただ、あくまで村としての機能で考えた時である。

 

今後の状況を考えたときに不安の残る状況もしばしばだ。

 

原作でナミとノジコを育てるとなった時に、ベルメール個人では家計が逼迫している状況の記載が見られる風景がいくつか存在する。

 

みかん料理がしばらく続く表記や、本の代金を払う際のやり取り。

また、ナミの服がお下がりばかりになってしまうこと。

 

 

ベルメールが海軍での仕事でいくら貯金しているかは、不明の部分も大きいし、私がいると言っても生活基盤や食糧問題は急務であるといえる。

 

一応は、私個人としても貯金はある程度してあるから、それを使ってみかん以外の食料を確保しておく必要があるだろう。

 

「ゲンゾウさん、村で作っているのは野菜とか果物がほとんど?」

 

「そうですな!農作物が主だったもので、肉や魚といったものは近くの村とのやり取りで確保している状況ですな」

 

考えれば、現在の状況とあればアーロンパークの建設前だし、放置されている土地があるのではないだろうか。

 

「この村で土地が欲しいときは、どちらで申請すればいいとかある?」

 

「いえいえ、別に申請などは必要はないですよ。開拓した土地などは、そのもので自由に使っております。揉めるようとあれば、このゲンゾウが仲裁に入りますので、ご安心くだされ!」

 

言質はとった。村々の土地の状況なんて、戸籍という走り書きはあるものの、近所付き合いと記憶で管理している内容で十分らしい。

これで、自身の住む家の建設と今後の計画も立てることができる。

 

 

もちろんナミとノジコを育てるのには協力するつもりではあるが、薬の製造もあるため、家は別にしたいこと(薬品やビーカーなどのガラス製品が危ない)と別にすることで実行したい計画があったのだ。

 

「これで大体案内は済みましたな!ベルメールは町外れに家がありまして、奥に見えます煙突から煙が上がっている家は見えますかな?」

 

ゲンさんに言われて、見てみると確かに村の奥の方から煙が上がっている家が見える。

 

「そろそろお昼の頃合いもありますので、ベルメールがご飯でも作っているのでしょう。あそこがベルメールの暮らしていた家です。案内しましょう。」

 

「あ、いえ!街の付近も探索しておきたいですし、ベルメールの家の位置は分かりましたのでここまでで大丈夫です。ありがとうございます!」

 

「そうでしたか!これは気づかずに失礼。では、私も家に戻りますため何かあったら声をかけてください!では!」

 

ゲンさんに案内してもらった街の状況も理解したため、早速、村より外の状況と空き地の捜索に入っていく。

 

 

今後の計画はまず家を建設したい。

 

しばらくは必要なものは船に乗せたまま、ベルメールの家にお世話になってもいいとはいっていたのだが、薬関係の道具やスーロン化薬の製造も定期的に行っておきたいため、さっさと作っておきたいところではある。

 

また、今回食料問題の解決で目をつけていたのが酪農である。

専門的な知識があるわけではもちろんないが、村と島ということもあり草はその辺に生えているのだ。

 

 

乳製品は健康にもいいし、利用方法や活用方法も幅広く使える。

 

肉や魚は交易での入手といっていたことから、近くで牛か付随する動物の育成があるのだろうと踏んでいるところも大きい。

 

広大な土地と、草があればあとは牛を育てれば良いのだ。

そして可能であれば夫婦で牛を買い、徐々に増やせれば尚の事ありがたい。

 

広い土地で村人でも足を伸ばせば行き来できるぐらいの距離にある立地がいい。

 

 

街より離れ、少し歩くと建物も徐々に無くなり、少し舗装された獣道と、林に入っていく。

さらに歩き続けることものの数分で、建物も振り返れば見えるがずいぶん遠くに見えるくらいまで進んでいた。

 

林をそのまま進んでいくと、木は生えているものの、見晴らしのいい草原に出た。

距離として街から徒歩十数分といったところだろうか。

 

またベルメールの家も町外れであり、こちらの草原から数分も歩けば着くだろう。

広さも数頭の牛を放牧する程度であれば、できそうな広さもある。

 

 

まずは第一歩の土地決めはここにしよう。

 

木材の伐採はできるものの、建築はできないため村の大工さんへと依頼することとする。

日が暮れる前に、周囲の木々の伐採を済ませてしまうべくゲンさんへと話をつけに戻る。

 

「ゲンゾウさん、いらっしゃいますか?」

 

「先ほどぶりですな!如何されましたか?」

 

「ここを抜けて、数分のところにある見晴らしのいい草原があったのですが、そこに家を建てたいと考えておりまして。問題がないかの相談と大工への依頼を、相談したくて」

 

「左様でしたか。あそこは誰も使っていないため、大丈夫ですぞ!大工に関しては、私から声をかけて参りましょう。すぐに連れてきますから、少し待っててくださいますか」

 

大工を呼んできてくれるそうで、家から出ていった。

ベルメールには夜までには一度顔を出すといってあるため、家の相談とその後に、牛の話をゲンさんとする頃にはいい時間だろう。

 

「すぐそこにおりましたので、連れてきましたぞ!」

 

「ありがとうございます!」

 

街の大工さんを連れ、草原と家の設計と建設予定地の場所に移動する。

モチーフは、平家のログハウスのようなイメージで伝えていく。

 

また必要な木材はこの辺の木を伐採して、大工に渡すようにしたいといったら、不思議そうな顔をしていたが、ひとまず20本前後の木々が必要という内容と、足りなかったらまた教えると説明があった。

 

後で切って持っていくとしよう。

 

工期はログハウスということや現在取り掛かっている家もないそうで、1月もあれば完成するとのことだ。

内容は追々詰めていこう。

 

またゲンさんに牛の輸入はできるかと聞いたところ、交易している町や村々で聞いてみていただけるとの返事もいただいており順調といえる滑り出しだ。

 

 

その後、さっさと伐採してしまおうと張り切って木々を倒し、伐採した木をその日のうちに大工さん宛に持っていったら、少し怯えた目で見られたのは内緒である。

 

 

 

 

 

 

「フェン遅い!!待ちくたびれたわ!」

 

「ごめん。色々準備してたら、遅くなっちゃった」

 

日が暮れた頃に、ベルメールの家にお邪魔するとノジコとナミ、ベルメールが迎えてくれた。

ちなみに、ノジコやベルメールには自身の体の状況はすでに伝えてある。

 

ノジコはミンクと言われてもピンとはきていないようだったが、二股の尻尾や耳は興味をそそられるらしく、興味津々でありナミに関しては私の尻尾はおもちゃ代わりである。

 

椅子に座りながら、耳に興味津々なノジコを背に、ナミは尻尾であしらいながらベルメールに家の位置を決めてきたことだとか今後の報告の話をする。

 

「そうね、乳製品があれば助かるわ!」

 

ナミちゃん、あの尻尾噛むのやめてくれないかな。

待ってカジカジしないの!

 

尻尾を取り上げると泣くので、手が届くか届かないかぐらいで遊んであげる。

 

「あたしは、この辺みかん畑にするつもりだからみかんと乳製品はこれでなんとかなりそうだわ!海軍での貯金はあるけど、大きくなるまでって考えたら不安だったのよ!さすがフェン!」

 

大好きといって抱きついてくるベルメールに続いて、真似するようにノジコやナミまでくっついてくる。

原作のナミの人懐っこさと、度胸はベルメール譲りなんだろう。

 

「抱きつかなくてもいいから、暑苦しいでしょ!」

 

「フェンさん、あったかい!耳もふかふかで身持ちいいね!」

 

「そうよ、ノジコ!フェンは抱き心地いいんだから!」

 

「こら!ベルも調子乗らないの!もうベルもお母さんになるんでしょ、ちゃんとしなさい!」

 

 

ぶー垂れるベルメールは放っておき、背にくっついているノジコもベルメールへと渡す。

 

「夕飯作っちゃうから、ノジコとナミ連れてゲンゾウさんからナミの離乳食もらってきてほしいんだけど。ベルいけそう?」

 

「だってさ!ノジコ、お母さんと一緒にゲンさんとこ行ってくれるかい?」

 

「うん!いく!ナミもいこ!」

 

ナミは元気そうにまだ尻尾と遊んでいるが、ノジコが声をかけると嬉しそうにノジコの元へと向かっていった。

そんなナミをベルメールが抱き上げ、ノジコと手を繋いで

 

「じゃあいってくるよ。何か必要なものはない?」

 

「大丈夫!気をつけていってきてね。」

 

ベルメールを見送り、ここからココヤシ村での生活が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

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