更新が途中で止まる可能性大なのでそこのところだけご了承ください。
「この無防備な女の子二人をどうしようとしたのか……それを聞いているんだ、錬金術師の道具」
「お前みたいなやつ聞いたことも見た事もないゾ!何者だゾ!」
シュルシャガナ、そしてイガリマの奏者である月読調と暁切歌。その2人の前を黒いインナースーツの上にこれまた黒い鎧のようなものを付け、顔には血のような赤い線の入ったバイザーを付けた、見るものが見ればとあるキャラクターを彷彿とさせる装いの剣士が守っている。
キャラクターの名はランスロット クラスバーサーカー。バサスロットなどのあだ名で有名なキャラクター。
そんな装いの剣士が、調と切歌を襲っていた錬金術師の道具ことオートスコアラーのミカ・ジャウカーンに武器を向けている。
「……名は名乗らない、俺はただ、目の前の敵を切り裂くだけだ!」
「……なら邪魔なお前を倒して後ろの奏者を倒すだけだゾ!!」
ミカ・ジャウカーンの巨大な爪と黒い剣士の持っている武器が交差し、火花を散らし出した。
黒い剣士は転生者である。全ての仮面ライダーを作れる頭脳とその材料、作るための場所という転生特典を手に、『戦姫絶唱シンフォギア』の世界に転生した転生者だ。
黒い剣士の名前は立花奏斗、戦姫絶唱シンフォギアの世界の主人公、立花響の弟であり、医者志望の頭脳派エリートな中学1年生である。……原作開始の2年前である。
「……転生したなら俺も原作に介入したいよな……!未来姉ちゃんと響姉さんとはもう仲良いし……他の可愛い子達とも仲良くなりたいなー」
原作開始の2年前はシンフォギア世界において1番重要なイベントが起きる年である。だが彼にそのイベントの記憶はない。というかシンフォギアのストーリーを知らない!
彼は綺麗なお姉さんや可愛い子達とイチャイチャできるよーという神様からの誘い文句にマンマと乗ってしまったただのおバカさんである。頭脳派エリートなんてよく言ったもんだ。
彼が転生した際に原作の1期における主要キャラである奏者5人の情報と聖遺物が奏者が使うシンフォギアには必要という情報、ノイズが敵!という情報が与えられていた。だが、それだけである。ほかは現地で知れ、と言われたようだ。
彼は既に転生特典を使って色々な仮面ライダーを作っている。そのため、原作に介入するのは簡単だ。
そう彼が思っていた時が懐かしかった。
HENSHIN
仮面ライダーカブトとなってノイズに向かって専用武器カブトクナイガンを振るった。神の情報通りならノイズは炭化してそのまま死に至る。
だが、ノイズは死ななかった。ノイズは奏斗が振るったカブトクナイガンをいとも容易く炭化させるとそのまま奏斗に向かってムチのような腕を振るってきた。
幸いカブトの装甲が厚いマスクドフォームだったために身体が炭化することは無かったが、カブトの装甲は炭化していた。
「嘘だろ……!なら、これならどうだ!」
マイティアクションX!!
ガッシャットォ!
レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム?l'm a KAMEN RIDER!!
仮面ライダーエグゼイドになってノイズをゲームエリアに引き込んでガシャコンブレイカーで叩いてもノイズは倒せず、今度はエグゼイドが炭化されてしまった。
周りに人もいないので、奏斗はカブトとエグゼイドが倒された瞬間、ほかの仮面ライダーでも勝てないことを悟り、予備に持ってきていたガタックゼクターで仮面ライダーガタックになるとクロックアップという技で一目散に逃げていったのだった。
逃げている時、奏斗の目には涙が溢れていた。その時の奏斗の心は自分がした選択への後悔だった。
『なんでこんな世界へ来てしまったのか』
『もっとよく知る世界に来ればよかった』
と。後悔しても今更遅いのだが、彼はひたすら泣いた。特典が通用しなかったんだから当然である。まぁそれと、どんな攻撃も効かないノイズの怖さからも、だろうが。
失意のどん底にいる彼に更なる不幸はやってくる。ツヴァイウィングというツインヴォーカルユニットのコンサートにノイズの軍団が来襲したのだ。
そのコンサートには響も行っており、立花家は響の安否が気になり、ご飯も喉を通らず、響が死ぬことを恐れていた。奏斗は仮面ライダーになれば助けに行ける。倒せずとも救助くらいはと考えたが、ノイズによって生み出された恐怖心で動けなかった。
「最低だ……最低だよ、俺……姉さんの助けにも行けないなんて……!」
ノイズによる恐怖心で動けない自分を詰りながら奏斗はベッドの上でガタガタと震える。
翌日、響は無事帰ってきた。家族はみな、響が帰ってきたことを喜ばしく思っていた。無論奏斗も嬉しそうにしていたが、やはり罪悪感が心に染み付いていた。
見舞金としてなのか、なんなのかは知らないが、政府からお金も入ってきた。……だがそれがニュースで放映されると、ネットでコンサートから生存した人達へのバッシングが始まった。
『誰かを犠牲に生き残ったんだろう』
『死亡者に申し訳ないと思わないのか!』
『他人を犠牲に生き残って、政府からお金まで貰うなんて最低だ!』
という声が後を絶たず、響がコンサートに行って帰ってきたことも知られているために、立花家に投石、落書き、騒音などの嫌がらせが起き始めた。
響がコンサートから生存した、ということを友達に言ってしまっていた奏斗も家族が誰かを犠牲にして生き残ったというレッテルを貼られて虐められ始めた。響も同様に虐められていた。
これだけでも不幸だというのに、今度は父親である立花洸が会社で浮き始め、酒をたらふく飲んでは暴れるなんてことにもなりだした。
「……逃げるのか、父さん」
「……ダメじゃないか、奏斗…早く寝なきゃ」
「…そう言えるなら俺たちを捨てていかないでくれないか?」
「………………悪い、母さん達と響をよろしく頼む」
どういう思考になったのかは知らないが、洸は夫として、父親としての責務を放棄してそのまま蒸発した。行方はわからなかった。
「……未来姉?」
奏斗の未来姉ちゃん呼びはいつの間にか未来姉になっていた。そしてそんな未来から電話が掛かってきた。
『助けて、響と一緒に追いかけられてるの!』
「……わかった」
警察もコンサートの生存者相手に動かなくなった。そのため響と一緒にいるであろう未来は奏斗を呼んで助けて貰うことにしたのかもしれない。
奏斗は現在地をGPSで確認すると急いで自転車でそこに向かっていった。
奏斗が向かった先には響は居らず、未来しかいなかった。
「どういうことグゥ!?」
奏斗が未来に聞こうとした瞬間に、奏斗の腹に蹴りが叩き込まれた。
「社会のゴミを呼んでもらっただけだよ、お前がそこのお姉ちゃんを慕ってるのは知ってるからなぁ」
「……」
「ここには俺以外にも居てな?これからお前はリンチに合ってもらうぜ」
「社会のゴミに何やっても警察も取り合わないからちょうどいいだろ?まぁ安心しろよ、そこの姉ちゃんには手は出さないからさ」
出したら犯罪者だしなぁと笑う人間と未来を悲しげな目で見る奏斗。笑っている人間は奏斗が親友だと思っていた人間だ。人の友情ほど壊れやすいとは言うが、ここまでとはと1人笑う。
「………………ごめんなさい、奏斗」
小さく謝る未来にどういう感情をぶつければいいのか分からない。怒りか、悲しみか?そんなことを考える暇すらなく、奏斗の腹に、脚に、腕に暴力の嵐が舞い込む。
腕や脚の骨が折れていくのが分かる。口から血が出始めている。意識が朦朧としている。意識が消えそうになると冷水をかけられて意識を覚醒させられる。
「こいつも犯罪者の友達なんだろ?ならこいつもヤッちまっていいんじゃねえのか?」
そんな言葉がリンチ現場に響いた。
「殴りっぱなしもそろそろ飽きてきたしよ?こいつの前でこの女犯すのも悪くねぇだろ」
「でもよ、それ不味くねぇか?」
「俺ら全員でやってねぇって言えば大丈夫だって。可愛いし、俺犯したい」
「それが本音だろ……でもまぁそっちの方が楽しそうだな」
「そこの犯罪者の前で啼かせて喘がせてやるのも楽しそうだなァ」
「なんかそう思うとムラムラしてきたわ」
「リンチタイムならぬ集団レイプタイムか?」
「ここに50人は居るぜ?全員でヤルのか?……最高だな」
「ヒィ…………!」
さっきまでリンチしていた男どもは未来の方に群がり始め、抵抗する未来を押さえつけて服を脱がそうとする。
……奏斗は我慢の限界だった。
「カブティックゼクタァァァ!!!」
その瞬間、未来の服を脱がそうとしたやつら全員が鼻から血を出しながら吹き飛ばされ、奏斗の前に金色のカブトムシが飛来した。
「……俺は、お前らが俺を殴るだけなら別にいいと、そう考えてた。お前ら世間の怒りもわかるしな……だけど」
「未来姉に手を出すなら話は違ってくるよ……」
「ここ監視カメラがないんだってな……だけどな、俺はこういうのを持ってる」
奏斗はカブティックゼクターからペンの形をした小型のボイスレコーダーを取りだした。
「ボイスレコーダーだ。こいつに上から音を拾っておいてもらった」
「お前……!汚ぇぞ!」
「……それと、監視カメラがないならお前らのことを俺も好き勝手にしていいってことだろ?」
「は?」
奏斗はライダーブレスというブレスレットにコーカサスゼクターをセットする。
HENSHIN CHANGE BEETLE
「全力で叩き潰す」
HYPER CLOCK UP
奏斗が仮面ライダーコーカサスのバックルの横に付いているハイパーゼクターのスイッチを押すと、コーカサスのスピードは、地球上の全ての生物と機械が目に負えないレベルのスピードになった。
そこからは地獄のようだった。ある人間は最早修復が不可能なほど腕が折られ、ある人間は腹の内蔵全てが壊され、ある人間は血を大量に吐くまで殴られ続けた。
そして終わった頃には全てのリンチ参加者はどこかの体の部位と自分の生殖器が使えなくなっていた。
「……未来姉」
「か、奏斗?」
「…………じゃあね」
「え?」
そうして奏斗は未来をそこに置いていくとそのまま変身を解除して去っていった。
その後しばらくすると生存者に対するバッシングは消え失せ、響と未来は私立リディアン音楽院高等科に、奏斗は中学二年生になった。未来と奏斗は喋ることが少なくなったが、あの日のことを未来は誰にも喋らなかった。
「……消えよう」
虐めがなくなったものの、腫れ物のように扱われるストレス、響を見捨ててしまった、そして未来が襲われる前に何とかしなかった罪悪感にめちゃくちゃになった奏斗の思考は日本から消えるという選択肢を考え始めていた。
かつて奏斗は父親としての責務を捨てた洸を詰ったことがあるが、それと同じことをしようとしていることに笑ってしまう。
「……ノイズに対抗するには聖遺物が必要なんだよな」
奏斗の考えは固まった。
とある日の深夜、家族が寝静まった頃、奏斗はこの間のバッシングなどの件で安眠できていなかった家族が幸せそうに寝ていることに感動を覚えながら、1枚の手紙を家族が食事をする時に使うテーブルの上に置いておくと家を静かに出た。
「何してるのかな?」
「……未来姉か」
少し歩いた先に、1人の女性がいた。こんな深夜に誰が出ているのか気になっていたが、それは未来だった。
「早く家に戻らないとダメだよ?明日も学校でしょ?」
「未来姉こそ、リディアンは全寮制だろ?早く戻りなよ」
「……私は少し胸騒ぎがしたからここに来ただけ」
「……そうか。じゃあね、未来姉」
未来のことを視界に入れないようにして、奏斗はカブティックゼクターをライダーブレスにセットして変身しようとする。
「それがなんなのかは分からないけど、どこに行くの?」
「……分からないな。欧州辺りじゃないかな」
「……行かないで欲しい」
「……ごめん、悪いけど俺はもう耐えきれないや。父さんを引き止めた時があったけど、今それが俺なんだなって理解してるよ……響姉さんをよろしくね、未来姉」
「……私を置いていかないでよ奏斗……私を見捨てないでよ」
奏斗を見る未来の目から涙が出てきた。それを見るのが辛くなってくる奏斗。
「……未来姉、俺は響姉さんを見捨てた」
「え?」
「次は未来姉を襲われる前に助けられなかった」
「え?」
「なんなら強引に引き停めれば父さんも残ってたかもしれない」
「……」
「俺は家族を見捨てていたようなもんなんだ、それにあの時事件にはならなかったけどあいつらの腕とか足とか壊してしまったし……直してはおいたけど」
「それは」
未来は奏斗の言葉を止めようとするが、言葉が出てこなかった。
「色々やらかしてるのに俺に対して優しくしてくれるみんなが……俺には辛い。逃げたと思ってくれて構わない。見捨ててごめんね、未来姉」
HENSHIN CHANGE BEETLE
HYPER CLOCK UP
奏斗はコーカサスに変身するとハイパーゼクターのスイッチを押してそのまま光の翼を展開すると、そのまま飛び去って行った。
それを黙って見送ることしか、未来には出来なかった。
何故転生特典がノイズに通用しないのか、役に立たないのか、そこだけ後書きに書いておきます!
仮面ライダーに位相差障壁を突破する能力がない!マキシマムマイティXのリプログラミングも全体にかける訳では無いので、ノイズ一体一体ちまちまやってたら時間がかかって分解される!
それと一応対抗出来そうなライダーも挙げておきます。
・仮面ライダーエグゼイド マキシマムゲーマー
・仮面ライダーエグゼイド ムテキゲーマー
・仮面ライダーゲンム ゴッドマキシマムゲーマー
・仮面ライダーエボル フェーズ4
・仮面ライダーオーマジオウ
・仮面ライダーセイバー オールマイティセイバー
くらいだと思います。
追記です。ディケイドも破壊者ですから行けます。BLACKはその時不思議なことが起こった、でノイズを倒せるでしょうから、入りますね。忘れるのが多いです。指摘ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。