奏斗は未来を振り切って外国へと飛び去った。彼が向かったのは宣言通り欧州。そこの国の一つであるイギリスである。
奏斗がイギリスに来た目的は、聖遺物である。ノイズに対抗するための武器として、アーサー王伝説やケルト神話など伝承に事欠かない国に、聖遺物が眠っていないか調べに来たのである。
日本にも色々な聖遺物はあるだろうが、日本だと捜索される可能性があるため、イギリスの聖遺物を探すことにしたのだ。
「アーサー王伝説でいうならエクスカリバーとかガラティーン、ロンゴミニアド、ケルト神話で言うならゲイボルグとかか?」
なんにせよ探さないことには始まらないと考えて奏斗は仮面ライダーエグゼイド系列のライダー、仮面ライダー風魔となって忍者プレイヤーと呼ばれる雑兵を出すと情報を収集させ始めた。
「うん?」
収集を始めたすぐあとに、奏斗の前を白い髪の毛をした女性と青い髪の毛をした女性と眼鏡をかけたカエルの人形を持っている女の子が通り過ぎた。
「こんなところに聖遺物があるの?」
「もう少し先に局長が言うにはあるらしい」
「それはいいけど少し疲れたワケだ……」
「!聖遺物だって?……どうせ時間は山ほどある。つけてみるのもいいかもしれないな」
奏斗は忍者プレイヤーを3人の女性の元へと送り、奏斗はその様子を観察するのだった。
「……なるほど。パヴァリア光明結社……ね。それにあの3人は錬金術師で最高幹部……サンジェルマン、カリオストロ、プレラーティ……」
「情報多いィ!!」
忍者プレイヤーが1週間付きまとった結果、得られた情報はあの3人がパヴァリア光明結社という錬金術師の集まりの大幹部でサンジェルマン、カリオストロ、プレラーティとかいう歴史に名が残っている有名人だということ。
そしてその3人が探している聖遺物はかの高名な騎士であり、裏切りの騎士としても有名なサー・ランスロットの持っていた聖剣アロンダイトの欠片だということが分かった。そしてそれはまだ発掘されておらず、イギリスのとある遺跡に隠されているということ。
「……アロンダイトは欲しいな。だが錬金術師の情報がないから分からない……………取りに行くか」
欠片とはいえ、騎士として最強であったサー・ランスロットの持っていた聖剣アロンダイトはとても魅力的だ。それにノイズに対抗するための聖遺物は多い方がいい。
「……引き続きあの3人を探れ」
奏斗は忍者プレイヤーにサンジェルマン一行の情報を探るよう命令した。
「誰かが私たちを嗅ぎ回ってる?」
「えぇ、何人かの日本の忍者のような装いをした人を見ているわ、アロンダイト狙いでしょうね」
「裏切りによって呪われた聖剣……本当に計画に必要なワケなのか?」
「……正直局長の考えは読めないけれど……手に入れるしかないでしょうね」
サンジェルマンとカリオストロ、プレラーティは奏斗が送っている忍者プレイヤーの存在に気づいていた。
「……で、その嗅ぎ回っているやつはどうするワケだ?」
「ちょうどいいから遺跡で捕まえるわ」
「捕まえたらどうするの?」
「……正体も分からない以上、捕まえてから、としか言えないわね」
「ま、それもそっか」
イギリスのウェールズにある誰にも知られていない遺跡。そこに奏斗とサンジェルマン一行は来ていた。
そして奏斗が少し歩いたその時、氷の雨が奏斗を傷つけようと襲ってきた。
「……バレてたのか」
「そりゃああんなお粗末なやり方してたらね?」
「カリオストロ、貴方とプレラーティは気づいてすらいなかったわよね」
「まぁまぁ」
奏斗は今仮面ライダー風魔となっており、手には風魔双斬刀という刀が2本握られている。
「貴方の名前は何かしら?」
「……風魔」
サンジェルマンからの問いかけに奏斗は咄嗟に仮面ライダー風魔の風魔の部分を答えた。
「貴方は呪われた聖剣で何がしたいのかしら?」
「………………へ?」
「?」
サンジェルマンの言葉を聞いて奏斗は首をかしげる。
「ヘイ、サンジェルマンさん、貴方今なんて?」
「何がしたいのかしら?」
「違う、その前」
「呪われた聖剣?」
「そうそれ!呪われているってどういうことですか!?」
呪われた聖剣という言葉を聞いて奏斗のサンジェルマン達と応対した時のクールなイメージが一瞬で崩れ去った。
「……貴方あーしたちのことをつけてたんじゃなかったの?」
「……もしかして部屋で話してました?」
「ええ」
「女性の部屋に土足で侵入した挙句盗聴するほど変態じゃないです」
「ええ……ストーカーしてる時点で十分変態でしょ」
普通のスパイなら侵入するだろう。だが奏斗はそんなことはしない。女性の部屋に入って隠れて情報を盗み取るなんて姑息なことはしないのだ!(馬鹿)
「……貴方パヴァリアに対してのスパイとかじゃないの?」
聞いてくるのはカリオストロ。
「俺はノイズを倒すために聖遺物が欲しいだけだ」
「……もしかしてシンフォギアのこと言ってる?」
「え?はい」
「……シンフォギアって女の子しか纏えないわよ?」
「え、マジですか?」
「……貴方何しに来たの?」
サンジェルマン達3人が奏斗の無知さに思わず呆れてしまう。
「……俺でも使えるように調律すれば使えるから大丈夫……多分大丈夫……大丈夫だよな?」
そう自分に言い聞かせてサンジェルマン達の方へと振り返る奏斗。
「というわけでアロンダイトは俺が貰う!」
「……渡す訳には行かないのよ、世界の革命のためには!」
「ならここで……」
サンジェルマン達が反応するよりも先に忍者プレイヤーを2人出現させて連携して攻撃する。
「くっ、私たちをつけていた忍者か!」
「そうだ」
先程とは雰囲気が違う奏斗に驚きつつもサンジェルマン達は手を前に突き出す。
するとサンジェルマン、カリオストロ、プレラーティの手に色とりどりの魔法陣のようなものが現れ、そこから炎、氷、風、岩などが現れる。
「魔法……いや錬金術か」
「御明答。さぁ踊りなさい!」
カリオストロからの言葉を聞いてからサンジェルマン達から錬金術の攻撃が降り注ぐ。最高幹部というだけあり、とてつもないほどの威力を誇る弾幕だ。奏斗と忍者プレイヤーは避けるのに精一杯だ。
「反撃して来ない、戦闘慣れしてなさそうなワケだ」
「……ここだな」
奏斗と忍者プレイヤーは弾幕の間を縫うように光の手裏剣を投げる。それは手裏剣として見ればありえない動きでサンジェルマン達の方へと向かい、プレラーティの首に突き刺さった。
するとプレラーティはそのまま意識を無くしてそのまま昏倒した。
「天国へ、ようこそ……」
「天国、ですって?」
奏斗が言った天国という言葉が気になるサンジェルマン。その言葉について、奏斗はサンジェルマン達に懇切丁寧に説明してやる。
「マイティークリエイターVRX。このゲームの展開する仮想空間に、プレラーティさんの意識を移動させてもらいました」
「仮想空間だと!?」
そのとんでもない技術に、カリオストロとサンジェルマンは驚愕する。錬金術師であってもそのようなことはできないだろう。
「カリオストロさん、貴女も行ってもらいますよ」
忍者プレイヤーが光の手裏剣を投げてカリオストロの意識をなくし、仮想空間へと送る。
「取引しましょう、俺はアロンダイトが欲しい。貴女がアロンダイトまでの案内、そしてアロンダイトを渡してください。そうすればアロンダイトを手に入れ次第、貴女の大切な存在は必ずお返しします」
「…………いいだろう」
苦々しい顔をしながらも、悪魔のような奏斗の提案を受け入れるサンジェルマン。そして奏斗を案内するように先を行くサンジェルマン。
道中、なんのトラップもなく、ただ静かに歩くだけ。着いたその先には黒い欠片が岩の台座の上にあった。
「あれがアロンダイトか」
「そうだ」
サンジェルマンがその言葉に頷くと奏斗はアロンダイトの欠片に触れる。するとアロンダイトの欠片から黒い幽霊のようなものが現れた。
「Aaaaaaaaaa!!」
「……ランスロットの亡霊か。お前を倒せば手に入るってことか」
ランスロットの亡霊は黒い棒を手に取り、それを自分の力で侵食し、血のような赤の線が棒に入る。
「……Fateのバサスロットじゃないか……勝てそうにないんだけど……」
サンジェルマンとは敵対中なので1人で戦わなければならない。光の手裏剣をカリオストロとプレラーティに投げて意識を無くしたのが本当に最善手だったのかと考えつつも、奏斗は風魔双斬刀を構えて様子を伺い、隙を見てランスロットの亡霊に切りかかるのだった。
相手が先にやったとはいえコーカサスで一般人を攻撃、家族と友達を捨てて逃亡、女性3人への長期間にも渡るストーカー行為に女性の意識を昏倒させる、取引とも思えない恐喝のような取引……これが2話だけでこのオリ主がやった罪です。
ここに不法入国とかも入ってくるんですよね。
アルカ・ノイズっていつ作られたんですかね?ノイズが封印される前にはもう出来てたんですかね?
風魔の光の手裏剣の対人における万能性がやばいです。
これからもよろしくお願いします