ウハウハの実はもう少し後に出てきます。
少しストックがありますがゆっくりやっていきます。
我慢の限界がきたとしか言えないだろう。
勢いとはいえ天竜人を殺してしまった…。
テイラーも助けた女性も俺自身も驚いて動けずにいる。
そんななかで最初に動いたのは意外にも助けた女性だった。
「と、とにかくここから離れましょう!」
その凛とした声にテイラーも我に帰る。
「そうだぜマックス!今はここから離れてどこかに隠れよう。」
テイラーがそう提案するもただ頷くことしかできない。
「海兵さん!それなら私について来て。この辺りには詳しいから。」
そう言って歩き出す女性は天竜人とは思えない引き締まった体で軽やかな身のこなしだと、どこか他人事のように考えていると
「マックス!ボーっとしてる場合かよ!いいから来い!」
と俺の腕を強引に引っ張り女性に着いていく。
俺は歩きながら大変なことになったと少し冷静になってきた頭で、なぜこんなことになったのか考えていた。
3時間前
俺はディラックド・マックス。
15歳の時、俺の故郷を海賊から救ってくれたガープ中将に頼んで海兵として鍛えてもらい早3年。
正直この3年間は毎日が地獄のようだった。
最初の1年はガープ中将の船で下っ端として掃除などの雑用をしながらひたすら訓練。
親父が漁師だったから小さい頃から手伝いをしていたので体力には自信があった。
そんな自信なんか一瞬で砕け、胃の中身を全部出してもう吐くものもないのに吐き気がする、そんな訓練を続けていた。
途中サンディ・テイラーという俺と同い年のやつが小舟で漂流しているのを見つけた。
こいつは体はデカく力は強いが、バカでガープ中将に海賊になるために海へ出たと正直に話すもんだからガープさんにボコボコにされて海兵にさせられた。
テイラーとはそれ以来一緒に訓練を受けて来たが、こいつがいなければとっくの昔に心が折れていたと思う。
テイラーは子供の頃に悪魔の実を食べていてその実名前は分からないが動物系イヌイヌの実の何かだと言っていた。
実際能力も見せてもらったが犬っぽい見た目になれること、感覚が鋭いこと、天気の匂いを感じること、体をゴールデンレトリバーほどの大型犬くらいまで小さくすることができるが、本人は戦闘に不向きではずれだと嘆いていた。
1年もすると六式という新しい技を教えてもらい別の訓練が始まった。このころから海賊と戦うようになり、基礎訓練よりもさらに辛い戦闘訓練が始まった。
ガープ中将曰く、二人とも戦闘の才能があり六式も1年ほどで習得出来た。
その頃には二人とも1等兵になり順調に昇進していた。
六式をガープ中将の想定より早く習得できたので、ガープ中将から直接覇気について学べた経験は非常に大きいと思う。
武装色は鉄塊や指銃、見聞色は紙絵を習得していたためこれもあまり苦戦せずに習得できた。
俺はガープ中将から覇王色の才能があると言われその訓練にほとんどの時間を使った。
テイラーは見聞色が得意で覇王色の才能はなかったが、俺が覇王色の訓練をしている間に航海士として勉強と実践をしていてイヌイヌの実の能力もあってあっという間にガープ中将の旗艦の凄腕航海士に匹敵するレベルに到達した。
そんな忙しい日々のなか、ついに二人揃って伍長に昇進した。
二人とも18歳になり俺は身長190cm、テイラーは230cmに成長した。
今日はガープ中将のもとから別の隊へ配属される前の最後の任務としてこの忌々しいゴッドバレーへと来たのだった。