「分かった。君を連れて行くよ。俺達は仲間だ。この島から脱出しよう!」
俺はそう二人に告げた。
「ありがとうマックス、テイラー。
それと、もう一つとっておきのプレゼントがあるのよ!」
マーガレッタは嬉しそうに近くの棚から箱を取り出し蓋を開ける。
その箱の中には見たこともない綺麗な金色の果実が入っていて、蓋を開けただけで輝いているのがわかる。
彼女は箱からそっと中身を取り出しそっと机の上の皿に置いた。
箱から出て全体がはっきりと見えると、その実は金の輝きの中にうっすらと唐草模様があるのが分かった。
「まさかこれ、悪魔の実か!?」
テイラーが声を上げる。
「そうよ!これはウハウハの実。悪魔の実図鑑にも乗っていない幻の実よ。食べた者に幸運をもたらすそうよ。」
「すげぇ!こんなの見たことないぜ!
俺もこの実を食べたかったぜー」
「あら?テイラーは能力者なの?」
「ああ、おれは動物系イヌイヌの実の何かを食べた犬人間だ。
小さい頃に食べたから図鑑みてもどれなのか分からなかったんだよなー」
そう言って獣人モードに変形する。
「耳とか鼻が可愛いくて素敵ね!
牙はとっても立派ね!
マックスも能力者なの?」
テイラーは褒められて満更でもない。
普段はハズレハズレ言うくせに調子がいいもんだ。
「いや、俺は違う。」
「ならマックスが食べてよ!」
「フハハハ、そうだぜ!これでお前の今回の不運もチャラになるさ」
テイラーが俺の肩を叩き笑いながらながらそう言う。
「本当にいいのか?」
少しイラッとしてそう聞くと彼女はニヤリと笑って
「もちろん!それにウハウハの実の幸運がこの島からの脱出に必ず役に立つわ!」
「君も能力者?」
テイラーがマーガレッタに聞き返す。
「いいえ。これは女の勘よ!」
そう満面の笑みで答えた。
「なら頂くとしよう。ありがとうマーガレッタ」
俺はその金色に輝く悪魔の実の前に座り実を持ち上げ、一思いに齧り付く。
「あ、そういえばめっちゃまずいぞ」
テイラーが後ろで半笑いで何か言っているがもう遅い。
口に入った瞬間吐き出したくなるような強烈な味をなんとか我慢して無理矢理飲み込む。
今ので半分くらい食べたので俺は気合いで残りを詰め込んだ。
「あ、そういえば全部じゃなくてひと口でいいんだった」
わざとかと思う絶妙なタイミングでテイラーがそう言うがそれどころではない。
「マーガレッタ、水をもらってもいいかな?」
「分かったわ。何か感じる?」
そう聞かれるが特に変わった気はしない。
「いや、なにも…」
振り向きマーガレッタがコップに水を入れて持って来てくれるのを待っていると
「あ、」
マーガレッタが何もない場所で躓く。
ポヨン❤️
マーガレッタの大きなの胸で俺の顔面が埋め尽くされる。
ほのかに香る香水と石鹸、僅かな汗のにおいに包まれてまさにパラダイスだった。
「あん❤️ごめんなさい。はい」
空いた手で机に手をつき体制を立て直し、少し赤面しながら恥ずかしそうに水をくれるマーガレッタ。
躓いたのに一滴もごぼれなかったコップの水を飲みながらこの実の効果を早くも実感しながら、食べれた幸運に感謝していた。
ニヤけていたら、テイラーにどつかれた。