・主人公の名前と相棒の名前をワンピースの世界に合わせて名→性から性→名に変更しました。
・ラキラキの実と良く似ていますが、あちらは対象との接触が必要で更にあくまで相手の運を吸い取るため、最初の接触はかなりデメリットになると思います。
ウハウハの実は本人(いずれ範囲型に覚醒させる予定)の運を上げるので接触の必要がなく日常的に使用しやすいのが最大のメリットです。相手の運は下げられないので相手の不運によるラッキーは期待しにくいですが、その分主人公補正を掛けやすいかなと判断しました。
物語の都合上、毎回誰かを不幸にしていくと話の展開が難しくなりますので。
ちなみにややこしくなるためラキラキの実は登場させる気はありません。
テイラーが舵を握っているのでその近くにまとまりこれまでとこれからについて話すため、皆が静まる。
「さて、これで皆が揃ったので改めて話し合っていこうと思う。
まず、俺から。
俺はディラックド・マックス。
マーガレッタからウハウハの実を貰って食べたラッキー人間だ。
海兵だったんだか天竜人を殺してしまったので、ゴッドバレーから逃げてきた。
この先どうなるか分からないが、とりあえず今は偉大なる海を離れて故郷の南の海へ行こうと考えている。」
事情を知らなかった2人は天竜人の件で驚きの表情を見せたが、黙って聞いてくれている。
「俺はテイラー。
サンディ・テイラーってんだ。
俺もマックスと同じく海兵でマックスとはライバルで相棒だ。
小さい頃、種類は分からないがイヌイヌの実を食べた犬人間だ。
航海術と戦闘には自信あるぜ!
マックスがどうするが分からないけど、俺は着いていくぜ!」
そんな嬉しいことを言ってくれるテイラーには感謝してもしきれない。
「ありがとう、テイラー。
お前が一緒でよかったよ。」
普段ならそんな恥ずかしいことを言うことはないが今ははっきり伝えたい。
「次は私でいいかしら?」
マーガレッタが手を上げる。俺はマーガレッタの方を見て頷く。
「私はマーガレッタよ。
天竜人で婚約者に殺されそうなところをマックス達に助けてもらったわ。
マックス達に恩返しと、冒険がしたくてお願いして連れてきてもらったの。
こう見えて料理が得意だから任せて!」
マーガレッタの天竜人発言にダラスが反応する。
「天竜人のお嬢さんがいい気なもんだな。
ワシは天竜人ちゅーのは好かんぞ。」
そう言ってマーガレッタを嫌そうな顔でみる。
「ダラスさん!お嬢様は他の天竜人とは違います!
私のような奴隷にもお嬢様は本当に優しく接して下さいました。
お嬢様を天竜人だからと悪く思うのはやめて下さい!」
急にソニーが大きな声を出して皆が驚いている。
「ソニー、ありがとう。
でも、やはり普通の人は私たち天竜人にいい印象は持ってないのよ。
ダラスさんもごめんなさい。」
マーガレッタはダラスに頭を下げる。
「ダラス。さっき言ってたマーガレッタが婚約者に殺されそうになった理由をまずは聞いてやってくれないか?」
俺はダラスにそう提案し真剣に話すマーガレッタにダラスも真剣に耳を傾ける。
「それはすまんことをした。
マーガレッタでよいかな?
ワシは自分が一番嫌いなことを自分でしていた。
本当に申し訳ない。」
ダラスは座り込み床に触れるほど頭を下げる。
「ダラスさん!頭を上げて下さい!」
マーガレッタに言われて頭を上げたダラスは少し赤い目をしていた。
「ではワシの話をしようかな。」
一呼吸置いてゆっくりと話し始める。
「ワシはオルカル・ロス・ダラス。
見て通り魚人じゃ。
種類は鯱(シャチ)になる。
ワシら魚人はずっと差別され生きてきた。
だからワシは差別が大嫌いじゃった。
そんなワシが本当に恥ずかしいことをした。
天竜人には苦い思いしかなく、ついキツく当たってしまった。
マーガレッタや、本当に申し訳ない。」
改めて軽く頭を下げる。
「この船の前の持ち主は奴隷商人じゃった。
ワシは奴隷狩りにあった人魚達を逃して回っていたんじゃが、罠にハマりとうとうワシ自身が捕まってしもうた。
そして売られに行く途中主らに助けられた。
主らが気に入ったのはワシを見て怖がりもせず、人と呼ぶその大きな心に惹かれたからじゃ。
どうかワシを連れて行って欲しい!
主らの行く末が気になる。
ワシはこう見えてなかなか凄腕の船大工なんじゃよ!」
そう俺たちにアピールしてくる。
「ダラスさん、むしろこちから頼みたいよ!」
笑顔で握手を求める。
「そうかそうか!
ワシのことはダラスで良い。
皆もそう呼んでくれ。」
俺の手をとってくれたダラスがニヤリと笑う。
笑うと牙が見えてなかなか怖い。
「では最後は私が。」
ソニーが手を上げる。
「私はトレミス・ソニー。
マーガレッタお嬢様の婚約者の奴隷でした。
元は南の海のとある国の騎士をしていました。
世界会議の際、護衛として付いてきた私を天竜人が無理矢理…
その時、私が命を掛けて守ると誓った尊敬した王は私を助けようとはせずに天竜人に笑っておられました。そのとき私の中で何かが壊れてしまいました。
私は何のために戦ってきたのか分からなくなってしまいました。」
話してくれるソニーの手は小さく震えている。
マーガレッタがソニーの手を包んで摩る。
「奴隷になってからの2年間は本当に地獄のような生活でした。
人として扱われない。
言葉にするとたったそれだけなのですが、首輪を付けられたその瞬間から尊厳やプライドなどあらゆるものが壊されていくのを感じました。
そんなときお嬢様が私に話しかけて下さいました。
最初は勘違いかと思いました。
でも間違いなくこちらを見て微笑んでおられました。
お嬢様だけが私たち奴隷を人として扱ってくれたのです。」
そこでソニーは一息つく。
「今日、海辺のお屋敷にいた際に大きな衝撃を感じて外に出ると皆がパニックになって散り散りに走っていきました。
私も逃げだそうとした時に奴隷商人に捕まり無理矢理船へ乗せられて。
もうダメかと思ったとき急に寒気がして、周りの人がバタバタと倒れて。
私は何も出来ず座り込んでいたらお嬢様の声がして。
首輪が外れた時は夢かと思いました。
まだ、現実感がありません。
でもこれで自由になれたなら」
首を撫でながらソニーは決意のこもった目をマックスに向ける。
「皆さんと一緒に行きたいです!
剣しか取り柄がないですが、そんな私でも一緒に連れて行ってくれますか?」
そう言って俯いてしまう。
「ソニー、もちろんだ。
これから俺達は仲間だ。
一緒に行こう!」
ソニーに見えるように手を出す。
ソニーがその手を掴んでくれる。
「はい!」
テイラーとダラスが片手を乗せてくる。
「仲間だ!」「ああ、仲間じゃ!」
マーガレッタが笑いながら手を乗せる。
「まずはその言葉遣い何とかしないとね。」
皆がお互いを見回す。
「南の海へ向けて出発だ!」
こうして俺達は南の海へ向け旅を始めた。