ゴッドバレーにてバスターコールが発動され全てが無に返った。
「負傷者の搬送を急げ!」
「バスターコールに巻き込まれるぞ!もっと離れろ!」
そんな悲鳴にも似た声が飛び交う軍艦の上で2人の海兵が話していた。
「ガープ、貴様酷くやられたな。無事なのか?」
「ぶわっはっは。正直ロジャーがいなかったらヤバかったのぅ」
「奴の気まぐれに救われたな。」
「幹部達は全員逃げおったのか?」
「すまん。
人数が多すぎて手が足りなかった。
ニューゲートが厄介すぎた。」
「まあ、仕方ないの。
しかしバスターコールまでかける必要あったのか?」
「上からの指示だ。
わたしは反対したのだか。」
「ワシはどうも気に入らん。
今回の件は特にな。」
「あまり滅多なことを言うな。」
そんな二人に近づく伝令
「センゴク大将、ガープ中将少しよろしいでしょうか?」
そうしてもたらされた情報は二人を混乱させるには充分だった。
「なんだと?!マックスとテイラーに間違いないのか?」
「はい。殺された天竜人の使用人が家から出てくる婚約者と海兵二人を目撃していました。人相書きからも間違いないかと。」
「天竜人を殺すなど、なぜそんな馬鹿なことを」
「ぶわっはっは、アイツらやりおったな」
「笑いごとじゃないぞ!」
「まぁあの混乱じゃ今頃かなり遠くに逃げたじゃろうな。」
「はぁ、とりあえず二人は解雇。その後賞金首として対応する。」
「はっ!」
伝令が去っていく。
「わたしは大将としてこの島の最期を見届ける。
これだけは外に情報を漏らすわけにはいかん。」
「ワシは流石に疲れた。少し休む。」
そうして二人の会話は終了する。
それから2週間
ニュースクーの運ぶ新聞に新しい手配書が入る
『ディラック・ド・マックス』
懸賞金8000万ベリー
『サンディ・テイラー』
懸賞金7000万ベリー
新聞によると天竜人に危害を加えようとした罪とだけ書かれており、詳しい内容は分からないものの初手配から高額な懸賞金が掛けられているため凶悪なことが予想された。
その頃、マックス達はなんの問題もなく偉大なる航路を走っていた。
あと少しでカームベルトに突入し南の海に抜けるので、その前に補給もかねて近くの島に上陸する準備をしていた。
「マックス!もう島にだいぶ近づいて気候も安定してきた。
皆に船を降りる準備をする様に伝えてくれ。」
「ああ、分かった。」
釣りをしていたマックスは道具を片付けて皆に声を掛けて回った。
島に到着すると港はかなり賑わっていた。
「ここは春島で気候も安定しているからしっかり補給頼むぞ。
ダラスは船のメンテナンス。
ソニーとマーガレッタは食糧、俺とテイラーで物資と水。
皆手早く頼むぞ。」
そう言ってそれぞれ解散する。
俺とテイラーは水の調達から始める。
この島はよく賑わっておりあちこちの酒場から賑やかな声が聞こえてくる。
水は幸いにすぐ集まった。
ダラスに言われた船の修理に必要な部品が売っていそうな店も見つけてかなり順調だ。
だから少し休むつもりで酒場に入った。
そのとき隣に座っていたオヤジが持っていた新聞に自分達の記事がありギョッとした。
俺たちは慌てて店を出て船に戻ってきた。
二人はまだ帰ってきていないようだ。